読んでくれる方、感想をくれる方に勇気をもらったので初投稿です。
まさか貞操逆転世界だとは、この俺の目をもってしても見抜けなかった。
それは置いといてライラ達と観光したりなんやかんやして、無事に愛しい我が家に帰ってきた。
こんなに長期間(10日程)、家を空けたことはなかったのでお帰りタックルが痛かったぜ。でもお兄ちゃんうれしい。じゃれつく妹たちの相手をしながら土産話を聞かせる。
――もう、すごく人が多くて、いろんな店や食い物があった。教会はすごい立派だし、あと学校も見学してきたけどすごかった、他もすごくすごかった。
豊富なボキャブラリーを駆使して話すと、妹たちも「今度は私と一緒に行こう」だの「お兄ちゃんと一緒にお店」だの「あたしも学校行ってみたい」と話してきた。よし、楽しく話せたな。
夜も更けてくるとさすがにはしゃぎすぎたのか、すぐに眠ってしまった。
両親から話があると呼ばれた。
「お前は成人になったが何かしたいことはあるのか?」
母が単刀直入に聞いてくると、父が補足するように言ってくる。
「ほら、都市に行っていろんなものを見てきたようだから、気になるものとかあったかい?」
――冒険者さんに話を聞いたけどダンジョンの話が面白かった。一攫千金ってロマンだし。ほかには魔石を使った魔道具とかも面白そうだね。あと妹たちが学校に興味あるらしいよ。
「ダンジョンで有名な都市だし魔法とかにも興味があったから、そこらへんだろうとは思ったけどね。アルバは学校に興味ないの?」
――興味はあるけど行きたいかってなると今のところは特に、でもライラや妹達と一緒なら楽しそうだ。
でも金がね。成人の儀に合わせて開催してた学校見学で入学金を確認してみたら高くて驚いたわ。なんでそんなに高いのかも聞いてみたら、冷やかし防止と高いほど真面目に参加するからとのこと。合理的だな、教育とは贅沢なのだ。
――そこでダンジョンアタックでお金稼ぎですよ、妹達を行かせられる分だけでも用意したいね。
双子のほうは魔法の才能があるらしいので、将来の選択肢は増やしてやりたい。
「学校か、行く意味があるのか?」
母が聞いてきた。反対や嫌味ではなく純粋に疑問なんだろう。
――絶対必要ではないけど学校で得る知識と経験、学校に行った肩書や自負は大事だと思うザマス
教育ママになってしまったが言ったことは本心だ。〇〇を持っている、したことがあるという事実は自信や心の余裕につながるだろう。入学金が高いから自慢もできる。
過ぎれば傲慢さや悪い結果につながるが妹たちはいい子だから大丈夫。
「お前がしたいことは分かった。妹たちのことについても大きくなったら話してみよう。だがお前は抜けている所があるから一人では行かせられない。誰か信頼できる人に頼んで同行してもらいなさい。」
母がそう言い、父は当然だとばかりに頷いていた。
話し合いが終わり頭をひねる、ついて来てくれる人いるのか?
後日ライラに話してみるとあっさりOKを貰った、ついて来てくれる人おるやんけ。
もしライラに断られたら行商人さんに弟子入りルートだったわ、でも行商人さん稼いでそうだしそっちもありだったかも。
それからはダンジョン都市に向けての準備や、ぐずる妹達への説得で時間は流れていき、なんやかんやで出発した。
※
冒険者のランクは大きく上級、中級、下級の三等級に分かれており、さらにその中でも上位、中位、下位と分類されている。
始まりは下級の下位(下の下)、最高は上級の上位(上の上)。
ダンジョンの踏破数やクエスト等の貢献度、魔石や戦利品の納品などにより下位→中位→上位→次の級の下位と昇級する。
(上記の設定は予告なく変更されることがあります。)
A級の上がS級ってどうやって決まったんだろうね。Sってアルファベット順だと19番目よ?
※
いやぁリビングデッドは強敵でしたね。
戦闘を終え一息つき、少し昔の思い出に浸っているとライラが声をかけてくる。
「もうゴールは目の前なんだから早く魔石回収して戦利品取って帰るよ。」
言葉に従い、ゴブリンとリビングデッドの死体から魔石を抜き取る。
すると魔物の死体が端から崩れて塵になっていく。少し経つと完全に死体は消え去った。
そういえば誰かが言っていた、
そういえばいつもギルドに張り出されている死体回収のクエストがある。損壊が激しくなくて死後長期間経ってない死体と金をもって神殿に行けば、死体は生者として蘇生されるが、回収されなかった死体はどうなるのだろう。
魔物に食われるのかダンジョンに吸収されるのか、それとも魔物として
やめよう、怖くなってきた。
ライラとお話でもしよう。なにか楽しいことを話そう。
――中級に上がったらしばらく休みにしようか、何かしたいことは?
「ゴールが目の前だからって油断しないでよ。したいこと…おいしいご飯を食べたい、あと装備を新しくしたいかな、消耗品は補給してるけど装備を変えるのは休みがほぼなくて出来なかったでしょ。そっちは?」
呆れた表情をしながらも答えてくれた。
そうだよな、ほぼ休みなくダンジョン、ダンジョン、ダンジョン、よくやりきったな。でもそのおかげで半年で中級に上がるとこまで来た。
――やりたいこと、おいしい店を見つけたいだろ、妹たちに手紙も出さなきゃ、新しい魔法も覚えなきゃだし、あとギルドの資料室行って中級ダンジョンの情報調べなきゃ。ほかにも―
「お互いにダンジョンばっか、もっと羽根の伸ばし方覚えなきゃだね。」
違いない、互いにああでもないこうでもないとしばらく話し合っていると、ダンジョン最奥部の扉が見えてきた。
「はい、到着っと。読みは当たりだったね、改変間近のダンジョンに安くなった地図で最短距離で挑戦。魔物もあんま数が多くないのばっかでやりやすかったし。」
――上手くいってよかった、魔物の構成とか改変時期がいいのは他にもあったけど、階層が浅い奴は同じ考えのやつが多いから地図が高いし、かといって深ければ間に合わずに外に吐き出されるからね。
他にもメンバーが2人だけという身軽さや、魔物との遭遇をなるべく避けたという点はライラの功績だ。
情報ではこのダンジョンには支配者級の魔物(所謂ボスモンスター)はいないため、最奥部は戦利品と帰還用のスクロールがあるだけらしい。
一応、慎重に中を覗いてみると宝箱が置いてあるだけだった。よし情報通り、今回は宝箱だったか。
ダンジョンの戦利品は様々な入れ物に入っている、木箱、樽、籠、布袋、鍋、など様々だが、どんなものでも中身を開けたり見たりするときは、ガチャンとどこからともなく音がするため戦利品のことをガチャという人もいる。
やはり外見では何もわからないな、もっと派手に主張してくれよ、赤とか虹色に光るとか。
なんだかんだ言ってダンジョンで戦利品を確認する時が一番興奮する。どこかのダンジョン最奥部には戦利品が10個置いてあるとか、誰かが言った10連ガチャと。
さて、今回の戦利品は…盾でした。
これは微妙ですね、ライラは身軽でいたいから盾は使わず。俺も盾使わないし。ギルドに売るか。
帰還のスクロールもあったのでさっさと地上に帰りましょ。
ギルドへの報告を行い、魔石と戦利品の納品を行いダンジョン踏破の確認が取れたところで無事中級へと昇級した。
受付のお姉さん(お兄さんの方は混んでる)からかなり早いペースだと褒められた、やったぜ。
だが同時に釘も刺された。昇級直後が最も殉職率が高いとのこと、(^q^)ハイ!ワカリマシタ!備えよう
その他諸々の説明も受けた、一番うれしかったのは魔法関係の資料が見れることだ。
魔法書見れるんですか!ヤッター!、持ち出しダメなんですか!ヤダー!
そういったことは休みの時にするとしよう、とりあえず今日はめでたい日だ。
――ならば、分かるな?
ライラに対して話を振る。
「なにしよっか、お祝いでもする?」
――よーし宴だぁ!
気合を入れたはいいものの、この都市に知り合い少ないし、店も知らないしで、結局ギルドに併設されている酒場でささやかに互いの健闘を称えあう事となった。
情報通なのか、上機嫌な姿が目立っていたのか、顔見知りの姐さん方が昇級を祝ったり、絡んできてくれた。
――アザッス!精進します!いや俺なんかまだまだですよ、姐さんの方が凄いじゃないっすかぁ、ぐへへ、流石です!、知らなかったぁ、すごーい、船長なんですか!?、遭難ですか!?。
意外にも声をかけてくれる人が多かった。やっぱり人との、つながりは、最高やな!
ライラも色んな人とおしゃべりを楽しんでたようだ。
ふふふ、俺が教えた会話のさしすせそをちゃんと覚えてたようだな。
非常にいい気分のまま拠点である宿屋に帰ってきた。
2人で一つの部屋を借りている。貞操逆転世界だから男側がいいと言えばいいのだ。
節約のためだからね仕方ないね。だからその形だけの拒否をしたって意味はないんだぞ。
因みに俺とライラは体を重ねたことがある。
最初はダンジョン初挑戦した後だった、初めてのまともな戦闘の後の昂ぶりというか。
いや自重はしてたんだよ、でも彼女が作ったアイスティーを飲みながら彼女を見てたらやばいと思ったが性欲を抑えきれなかった。
次の日、宿屋の女将さんに角部屋に移動させられた、両隣から苦情が来たらしい。
それ以来、何回か身体を重ねてます。いや魔力を増やすためもありますし。
仲のいい男女、親元を離れ、同じ部屋、何も起きないはずもなく。
そんな風なことを考えていたら彼女がこちらに目線を送ってきた。
目が合うと彼女の考えていることが分かった、彼女も分かったのだろう。
示し合わせたかのように両方が服を脱ぎだした、急かされるように、乱雑に。
身も心も曝け出した男女は手を重ね合わせ、互いを強く抱き寄せ、寝具に身を投げた。
そして貪るように口を合わせながら、体温を交換し合う。
息を荒げた男と女はついに
【省略されました。全てを読むにはわっふるわっふると書き込んでください。】
アルバくん:冒険者としての実力はライラとの特訓!の成果もあり優秀。だが少し前に最短&最年少記録で上級冒険者になった侯爵令嬢や、聖人(聖男?)としての力を覚醒した田舎少年やその他諸々がいたため相対的に普通な評価。
ライラ:勝利街道を突き進む勝ち組系幼馴染。ダンジョンでは前衛、遊撃、索敵その他諸々を担当。実家から持ってきた薬の量が心もとなくなってきたのでいい店を探し中。アイスティーを入れるのが得意。
ダンジョン:戦利品の他のいい呼び方ないですかね?
初心者向けの下級ダンジョンは更新が月1、中級だと年1ぐらいの更新頻度じゃないっすかね。
わっふる:この世界では大判焼きのことをそう呼ぶように統一されている。妙だな?何か黒幕による陰謀を感じる。回転焼き?ないねそんなもの(開戦)
今川焼の呼び方が統一されるまで失踪します