命の危険を感じてブラック企業を退職したのに……   作:オリジーム

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ずっとアークナイツから離れてたんですが、ケルシーがやばい事になるって聞いて復帰しました。モンスターが美少女になりやがった……モンちゃんかわゆす。


海から上がって探検だー!(上)

 ペンギン急便から逃げるように退職した後、友達と言っても良い奴から裏切られて拉致られるように────ってか拉致られて連れてこられたのは雪の中の牢獄。色々あってなんとか逃げ出せたと思ったら顔見知りたちから注射ブス、からの拉致られ気を失い次気付いたら浜辺で、コレまた顔見知りと出会ったと思ったら海から攻めてくる軟体生物どもの上陸作戦に出会す始末。なんとも運がないぜ、な〜んて考えながら俺は現状海の上をぷか〜ぷかと浮かんでたりする。

 

「……」

 

 ん? なんでこうなったかだって? 最後に倒した個体の足が絡まって海に引き摺り込まれたからだよちくしょう! その後何やかんやあって豪華客船的な大きな船に命からがら乗り込んで気を失い、また気が付いたら海上で浮かんでたって訳だ。おっかしいな、仕事を辞めてからというもの気を失ってばかりな気がする。それに気を失ってた筈なのに何だか半分怪物な変なおっさんと酒を交わしたような記憶無い記憶も……うん、忘れよう。多分思い出したら余計なトラブルを引き寄せる気がする。

 

「……でも出された酒は美味かった。昔グランファーロで飲んだ古酒に味が似てた気がする」

 

 プカプカと浮かんでいる俺。

 木片にしがみ付いてるから何とか長時間漂流は出来てるけど、既に冷え切った体は更に冷えるし体力も削れるしで正直もうそろそろ限界ダァ。

 

「くそぉ、死ぬならせめてもう一回シエスタでバカンスして死にたかった……」

 

 そう言えばあの時出会ったお金持ちっぽいお嬢ちゃんにボディガードを自称してた子達は元気してるかな? ちゃんと自分の夢を実現出来ただろうか? ちゃんと彼女を守るため、強くなれたのだろうか? 

 なんて考えながらも視界はボヤけ、目が霞み、もう俺自身もソロソロ落ると確信しそして────冷たい水の中へと吸い込まれたのだった。

 

 

「あぁー! ようやく目が覚めたんだね!」

 

 そしてまたまたまた顔見知りに出会う事となった。

 既視感と俺を除く黄金の瞳と感触的にベッドと言うかハンモック的なものに寝かせられている意外は訳の分からない状態。それでも目の前の顔見知りは恩人だし本来なら目が覚めて第一声は御礼を言うべきなんだろうけど、シュチュエーション的にはアレは言うべきだよな、定番だし。何より全世界の男の子達が憧れたかもしれないあのセリフを! 

 

「知らない天井……あ、天井ねーわ」

 

 残念、失敗。

 

 なーんて考えの俺の眼前には無数の煌びやかな星々が光っていたのだった……あ、流れ星。

 

※※※

 

「なるほどなー、それで漂流してた俺を見つけて助けてくれたのかー」

 

「そーなの! 最初に見つけた時はびっくりしたんだから!」

 

 何とか回復した体でもぐもぐと飯を頬張る。焚き火とは言え飯盒で炊かれた米は絶品で、栄養を求める空腹の俺の体には絶品その物だ。そして俺の横でニコニコと一緒に米を食ってるのはマゼラン。俺を助け、食糧までくれた恩人だ。まぁ、今回はって前に付くコウテイのお気に入りの顧客だ。んで、俺がよく荷物を運んでいた常連さんだったりする。

 

「んで、いつもは北方方面で活躍してるお前が何故ここに来てるんだ?」

 

 目覚めた場所は蒸し暑く、ジメジメとした亜熱帯気候の森。

 ポリポリと虫刺されの部分を掻きながら食べ終わった飯盒を置きながら尋ねると待ってましたと笑みを浮かべながらじゃじゃーんと何かを取り出した。

 

「コレは……新型のドローンか?」

 

「そう、その通り!」

 

 説明を聞くに何でも新しく作ったドローンの性能評価の一環でらしくもない場所にいるとかどうだか。いくら極限環境が想定とは言え高温多湿な場所でのドローンなんてそうそう使わねーだろ。例え武装ゲリラと化した現地人が容赦なくロケランぶっ放して来たり、巨大ロボットなんかで襲って来ない限りはな。ま、そんな事絶対有り得ない訳だけど。ってか何だよ巨大ロボって、ゲームかよ。

 

「そんな訳でいつもの連絡手段が使えないって次の配達で伝えるつもりだったんだけど……誰かさん来なかったから」

 

 ブスッとした顔でコチラに目線を向ける。俺はその目線に思わず目を逸らしてしまう。仕方ねぇだろ、あの時はたしかなぁ……

 

「古い友人の誕生日でな、プレゼントを渡しに行ってたんだ」

 

 アイツはヴィクトリア王立前衛学校時代からの友達でなぁ、当時は何かと世話になったもんだ。だがしかしフィオナのやろぉ俺のシャツ全部奪いやがって、誕生日だから記念にと思って良い生地のを着て行ったのに、全部取られたもんだから一枚も残ってねぇじゃあねぇか。しかも、強請るプレゼントが苗芋とは相変わらずセンスが無いぜ全く。あいつは昔だから文字通り根っこから芋女なのか? まぁそれでも奴の手料理は変わらず美味かったが。

 

「ふーん、女の子?」

「子ではないな、アレを女の子として扱ったら各方面からボコボコにされる」

 

 ヴィクトリア軍にて小隊に所属していた頃も猪突猛進でなぁ、槍一本担いで敵陣に突っ込んでばかりいたからなぁ。盾持った俺が同行して守りに徹していなければ何度孤立して、タコ殴りにされかけたかわかったもんじゃねぇぜ。パシパシっと飛ぶハエを追っ払いながら昔を懐かしんでいるとジトーとした目で見てくるマゼラン。

 

「いいもーん、今は君を独占出来てるし」

 

 独占ってお前、いくら俺が人気トランスポーターだからってその言い方は誤解しか生まれねーよ。ま、悪い気はしないけどな。

 ちょっと嬉しくなった俺はパシパシと鬱陶しい蚊を追い払いながら久方ぶりの上機嫌。思わず鼻歌歌いたくなるぜ。

 

「ってかペンギン急便辞めてから波乱しかねーな、俺」

 

 暑くてジメジメして蚊も多く過ごし難いけど、久しぶりにゆっくりしてるよなぁ。ってか蚊が多い! 何匹飛んでんだよ! 

 

「それならコレ使って、特製の虫除けだから」

「サンキュー、蚊よ消え去れー」

 

 プシューっと白い煙がモクモクするスプレーを噴射、蚊を撃退する俺なのであった。ってか良い匂いだな、コレ。マゼランが作ったってのもあってマゼランみたいな良い匂いがする。

 

「私って良い匂い何だね……アレ?」

 

 何か疑問に思うことでも有りましたかな? 

 快適空間サイコーってな具合にゆっくりと腰掛けるとジトーって目でサイド見てくる。

 

「君、辞めちゃったって私聞いてないんだけど……」

「? 知らなかったのか?」

 

 おっかしいな、引き継ぎの時に一斉メールで取引先には伝えてたはずなんだけど。特にマゼランみたいな個人的に扱ってる顧客はペンギン急便の大口顧客でもあるから利益になるのでそこら辺しっかりしてたんだけどなぁ? 

 

「もしかして私が伝えた連絡手段使わなかったの?」

「なんだそれ?」

 

 何でも今いるこの場所は特殊な環境下でのテストを行えるために会社が用意した特殊な孤島らしく従来の連絡手段が取れない。その為特集な連絡手段必須、なのでいつも物資を運んでいる俺にはその方法を使って連絡を取れって言う手紙を出してたとか何とか。嘘、俺そんなものもらってないんだけど? 

 

「アレ? ちゃんと渡してたはずなんだけど……」

「何にも届いてなかったぞ」

 

 少なくとも退職直前までにやった引き継ぎに関して不備はなかった。郵便物だって姿をくらます関係上直前まで全て回収してたからな。

 うーん、と頭を悩ませてると

 

「だから最後の配達の時、代理の人を早く帰したんだけど……もしかして知らなかった?」

 

 最後の配達って言えば丁度俺がカズデルへ配達してた頃か。確か緊急って事でマゼランへの配達予定のブッキングしたんだよなぁ。それも物が物ってのもあって優先しなきゃ行けなかったからコウテイに誰かピンチヒッターを任せて急いで出発したから結局誰が運んだかわかんなかったんだよなぁ。てっきりテキサスさん辺りがあったんだと思ってたけど……

 

 この時、俺の脳内回路がピキーンと光り輝き、ある式を作り始める。

 

 早く帰した、代理人、ブッキング、ピンチヒッター……アレ、なんか嫌な方程式が成り立ってきたぞ。

 

「……もしかして、代わりの人ってのは青髪のサンクタだったりしない?」

 

 嫌な予感が過ぎりながらも俺は恐る恐る聞いでみる。すると何処か不機嫌な顔でマゼランは答えてくれた。

 

「うん、そうだよ。綺麗な人だったね!」

 

 お前が犯人か!

思わぬところで真実を知る俺なのであった。




改めて色々見るとまだ見てる人がいて驚き桃の木ですよ。モチベーションが回復傾向にあるので何とか続きも書いてみようと思います。

クエスチョンマークを取って欲しいキャラ

  • モスティマ
  • W
  • プラマ二クス
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