ナルトの世界で色々してくる   作:マックス

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悪を語る気がしなくもない

悪を語る気がしなくもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

「…」

 

 俺と雷影は戦いが始まったときからずっと無言でいる。

 どちらも構えたまま動かず、どのように動くかお互いに考えてのだ。

 

 先に動いたのは雷影だ。

 

 腕を振りぬきながらものすごい勢いで迫ってきた雷影は、どうやら今回は最初から一切手加減無しの様だ…。

 今回の雷影は冷静だから、さすがに強欲と怠惰だけじゃキツイかもなぁ。そう思考している内に雷影はもう目の前に来ていた。

 

「雷虐水平!」

「っく!?」

 

 雷影の攻撃にすぐ反応した俺は、すぐに避けた…が、俺に当たらずにそのまま勢いをつけて止まらなかった雷虐水平は、地面を叩き割った。

 

「あんなの受けたら即死すんだろ!さっさと勝負をおw「甘いぞ!!」っ!?」

 

 俺が横にずれて、避けたと少し油断した瞬間を雷影は見逃さず、攻撃の手を緩めない。

 

「はああああぁぁ!!」

 

 油断して隙を生んでしまった間に、雷影は素早く体勢を直し追撃をした。

 それに気付いた瞬間には、それは俺の目の前まで迫っていた。

 

「…っ!」

 

 硬化が間に合わない!

 これは…一回死んだな。

 

 想像以上に素早い攻撃を見て、驚きで唾を飲む音が自分から聞こえるがそれは途中で途絶える。

 

「くらえぃ!!」

「がっ…」

 

 雷影の肘打ちをそのまま頭に当たって、叫び声を上げる間も無く一瞬で潰れてしまい、血や他のモノが回りに飛び散る。それと一緒に俺の身体は吹っ飛んで地面にバウンドし、頭は潰れたトマトのようになった。

 …さすが雷影だ、強い、とにかく強い。油断せずに戦い続けて、このままやったら負けるな…。他の能力も使うしかないようだ。

 

 潰れた頭が一緒に吹き飛んだ体から、傷一つ残らない状態に再生した。

 

「…さすがに死んだとは思ったが、貴様は頭を潰されても再生するか…。本物の化け物だな…」

 

「化け物、化け物言うなって。

 俺はそんなんじゃ死なない…いや、殺しきれないぞ?…っと言ってもこのままやれば増援が来て拘束されそうだからなぁ。少し本気を出させてもらう…」

 

 まだ何も能力を使っていないが今回はかなりキツイ、やばくなったら憤怒を使わせてもらうか。

 

「貴様の実力、とは前使った術か…?」

 

「…俺の能力は、実際にお前の身体で実感しとけ」

 

 そう言った俺は両腕を硬化させながら、雷影に向かって突きを放つ。

 

「さっさとケリ、つけさせてもらう…ぞ!!」

「っく!」

 

 雷影は腕で防御した…が、ダメージは通るようだ。

 どうやら、攻撃自体は能力を使っていれば通る様だな。刀を使ってダメージを与えられる自身はまったくないが、能力を使えば雷遁の鎧で防がれるのだけは免れる。

 

「っらぁ!行くぞ雷影ぇ!!」

 

「っちぃ!」

 

 

 素早く殴りかかり続け、雷影は防御に徹している。

 俺が突き、雷影を受け止める。腕で叩きつけようし、雷影が避ける。それを何回も繰り返していたが、雷影は急に俺の突きを真正面から受けた。瞬間、俺の体を両腕でしっかり捕まえた。

 

「っくらえぃ!」

 

「っ!?やべぇ!」

 

 俺は危機を感じて腕からすぐに抜け出そうとしたが、結局腕は退けさせられず、そのまま体が持ち上げられ…

 

「雷我爆弾!!」

 

 技を繰り出さた。身体を掴まれたままで頭から思いっきり地面に叩きつけられ、地面はその衝撃で割れ、遠くまでヒビが入る。

 

 

「…あっぶねぇ!、今回は硬化が間に合ったぞ!。」

 

 

 俺はなんとか頭の一部の硬化が間に合い、ダメージは受けなかった。

 

 なんか最近、硬化は一瞬で使えるのにすぐに攻撃を喰らう気がする…。俺が未熟なんだろうけどなぁ…。

 そんな事を考えながら、一瞬力が緩んだ所で抜け出し、体勢を持ち直そうとした。

 

「っと、今のは本当に危なかっ…」

 

 などと一人言を言いながらちょっと目を離してしまい、雷影が目の前に来ていた。

 

「雷虐水平ぃ!!」

 

 そんな油断を見逃して待ってくれるはずもなく、命を刈り取るために首に向かって水平チョップが来た。

 

 

「……ぅっ!」

 

 硬化はなんとか間に合い、次の攻撃をされる前にすぐに居た場所から離れて雷影から間合いを取る。

 

「っち!、さすが雷影だな…。油断を少しもしなければこんなに強いのか…。しかも心無しに少し衝撃が来てる気がするし…。ちょっとは本気でいくか…。」

 

 自分の油断などから来ている事もあるが、今の実力で戦ってこのままでは状況的にも不味い事を感じ、俺は憤怒……最強の眼を発動させた。

 憤怒の能力を発動させたのを気付いた雷影は、スッと目を細めて先ほどより警戒の色が移っている。

 

「またその眼か…。前回と違い、今回は貴様を捕まえてみせるぞ!」

 

「されてたまるか!お前を倒してさっさと逃げてやるよ!」

 

 警戒しながらも雷影はこちらを鋭く睨み、俺はそれに対して挑発をする。

 

 雷影はそんな事聞きながらもを言いながら拳を構えてこちらに向かい、俺に当てようとしてくる。

 しかし、最強の眼を発動している俺にはそんな攻撃は遅く見えていて、簡単に避けれる為そこから離れようとした瞬間…

 

 

 後ろに逃げ遅れた一般人の子供が居た。

 

「…はっ?」

 

 あまりにも気が抜けた声が出たが、気にしている場合ではなかった。

 なぜここにいる!?、さっき、最初雷影と戦っていた時は一般人はもういなかった筈だぞ…いや、考えれば先ほどの場所からいくらか動いている。どちらもお互いの命が掛かった戦闘に夢中で気づかなかったのか!?。くそっ、避けられない!。

 雷影はもう目の前まで来ていて、腕を振り下ろし始めていた。

 

「っくぅ!?させねぇっぞぉ!!」

 

 すぐに両腕を前に出し、防御をしたが手が塞がり雷影はもう片方の腕で腹を殴ってきた。

 

「またその硬化能力で防いだか…」

 

「っぐ…、本当にあぶねぇなぁ…少しは周りを見ろっての!」

 

 腹にパンチが飛んでくるが硬化して防いで、雷影の腹を蹴り、その反動で離れて距離を取る。

 

「っぐ!…ぬ?貴様の後ろにいるのは…この里の子供か!?」

 

 

 どうやら雷影も気づいたようだ…。その間に子供はすぐにその場から逃げ出した。

 

「…貴様、何故あの子供を守った…?、守る理由がないだろう?」

 

「おいおい、俺は手を出してきたり脅威だと思う奴は始末するけど、歯向かって来ない奴に手を出す気がねぇぜ?俺はカタギには手を出さない。それが俺の美学だ。

 それに最初に言ったじゃねぇか。超一流の悪党ってやつを教えてやるってなぁ…。

 

 

 

 

 そんな悪党の美学を知らないお前に教えてやる。これが超一流の悪党だ。覚えておけよ?」

 

 

「…それでお前にとっては“悪党”…か。全ての犯罪者にとっては違うと思うがな」

 

「好き勝手やって俺は結果的に被害出してるから悪党なんだよ、クソが…」

 

「貴様が一般人に手を出さない事は分かったが、捕まえないと被害が出ると分かっている!残念だがここで捕まえさせてもらうぞ!」

 

「お、それでこそ表舞台の奴だよなぁ!!

 

 

 …影だから裏なのか?いやそんな事はどうでもいいか」

 

 俺が喋り終わったら雷影はすぐにこちらへ攻撃を始めたが、最強の眼を使ってる俺には全て簡単に避けれる。

 今回はこれで一気に終わらせるか。

 

「重流暴!」

 

 俺はそれを避け、構える。

 

「一気に終わらせてもらうぞ!」

 

 雷影の後ろに回りながらも両腕両足をすぐに硬化させ、攻めに入った。

 

「はぁっ!」

 

 雷影の背に蹴りを入れ、怯ませる。

 

「っく!」

 

 少しはダメージがあったようだが、少し体勢を崩しただけであまり隙が生まれない、がその隙に入るようにできるだけ素早く次の攻撃に移る。

 

「はあああぁぁ!!」

 

「っち!おらぁ!!」

 

 もう一度、次は勢いを付けて背を殴ろうとするが、その前に雷影もこちらを向いて俺に殴り掛かって来る。

 

 お互いに顔を狙って殴りかかり、同時に当たりそうになる……

 

 

「ぐはっ!?」

 

 が、俺は怠慢の能力で影を動かして雷影の拳を逸らし、俺の拳は雷影に当たってそのまま後ろに吹っ飛んだ。

 雷影は倒れたがまたすぐに立ち上がろうとしたので、影で押さえ込む。

 

「何!?この術は……っ!!っくそ!」

 

 その間に雷影の両腕両足に色欲で伸ばした爪を刺して拘束した。

 

 

 

「……これって折れるものなんだな」

 

 完全に拘束したいのでどうするか考えていて、試しに折ってみたら割と簡単に自分の意志で折れた。石などで試したが折れなかったので中々強度はあるようだ。 

 しかも爪折ってもすぐ治る。再生能力長便利。

 

「…ふぅ、とりあえず終わったか。お前が動けない間、俺は逃げさせて貰うからな…。」

 

「…っく、次こそは…」

 

「んじゃあ、俺は逃げさせてもらうぞ?

 

 俺の“超一流”の悪党の美学っつうのをしっかり覚えてな、雷影」

 

 

 

 

 悔しそうにしている雷影に向かって俺はそう言い放つと、すぐに場から離れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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