ヤンデレマジ愛してる
俺達は今森にいる。
「コウにぃ、馬鹿じゃない?」
「いや、だから馬鹿じゃないって。」
前回、黄薇に修行方を教えたのだが、今のように馬鹿にされている。俺は馬鹿じゃない!それにこの修行は結構効率がいいんだぞ!
「ブッ!!いったあああああああ!!?」
先程から馬鹿馬鹿と喚いている黄薇に拳骨を入れ、一旦黙らせる。
「ったく、やっぱりお前は馬鹿認定だな「ひどい!」黙れ。…よし、黙ったな。
んじゃぁ、せっかくだから、俺が実際にこの修行で身に付けるべき事を見せてやるよ」
「うぅ~…、納得いかないけど、コウにぃが言うことにはたぶん間違いはないんだろうし…。」
やっと大人しくなりやがった…。よし、さっそく足にチャクラを練ってっと…。
俺は足にチャクラを集中させ、手を使わずに木を歩きながら上り始めた。
「…おおおぉぉ!?、コウにぃ!?どうやってるの、手を使わないで木を上ってるよ!?。…ドヤ顔が少しうざいけど、これが修行で身に付ける事なんだよね?」
「ふぅ…やっと分かったか。まぁ、どうやるかは説明してやるよ。」
そう言いながら俺は木から飛び降りて、説明をする。
「この修行は、チャクラコントロールを身に付ける為の修行でなぁ、チャクラを集めるのが難しい足に集中させて、細かいコントロールを身に付けようって事だ。これは術などを発動させる時に必要な分だけ使うのと、足の裏に集めたチャクラを維持させるスタミナを身に付けることがこの修行の目的だ。まぁ、これを身に付ければどんな術でも体得可能だ。あくまでも理論上は…な。
まぁ、とりあえず今回は走りながら上れ。」
「おぉ~…、この修行にはこんな意味があったの!?。じゃぁさっそくチャクラを必要な分だけねって…、よし、いくぞぉ~!」
俺の説明に納得した黄薇は、チャクラを練って木に向かい走り出した。
…足の裏にチャクラを集中させるのは難しい。なので自分で必要な分だけ練れたと思っても…
ツルッ
「っぎゃぁ!?、一歩も上のぼれなかった!?
コウにぃ…すごくいたいよぉ…。コウにぃのすごさがあらためてわかった…科学の進歩だよぉ…。」
大体の場合はこうなる。
しかもコイツ、一歩目でツルッと滑った。
「あ~あ~、頭からドストレートに逝った気持ちは分かるから慰めてやるって…。だから泣き止めてって…。」
特にこうやって分かった気でいる奴とかは、今のように初めからチャクラの練る量などを間違えてうまくいかない。
「…お前はチャクラを練っている量が少ないからああなるんだ。もう少し集中して上る事だけを考えてやってみろ。俺は少しここから離れるからお前は木登りをやってろ。」
「うん…、んじゃぁ頑張ってみる…」
俺のアドバイスを聞き、若干涙目ながらも立ち上がってまたチャクラを練り始める。
よし、しっかりと黄薇にアドバイスしたし、狩りでも行って来るか…。
今日は何を作ろうか?結構この修行は疲れるし、せっかくだからご馳走を…、なら熊鍋か?う~む…。悩むなぁ…。
あれ?俺ってこんなに料理に凝る奴だったっけ?
…
狩りを行ってから一、二時間は経ったので、黄薇の修行の様子を見に来たのだが…。
「やったぁ!コウにぃ、上りきったよぉ!!
これぞわたしの努力、そしてそののけっしょうだね!」
「早いなぁ…、やっぱお前結構センスあるんじゃねぇの?。まだ昼だし…次のステップに入るか…?」
黄薇は早くも木の頂上にまで上りきっていた。コイツはやっぱり結構センスがある。基盤となる初歩のチャクラコントロールは身に付いたようだし、こっからバシバシ行くか?
「へへ…、コウにぃ、次は何するの?」
…ん?次の修行に何をするか考えていたら、黄薇が満開の笑顔で木から下りて来た。
「ん~、やっぱお前はすげぇなぁ…。これこそ天才ってやつか?まぁ努力もしてるからな…。
っま、どちらにしてもよく頑張ったな、黄薇!」
俺は黄薇の成長スピードについて考えながら、嬉しそうにしている黄薇を褒めながら頭を撫でてやった
「えへへ…、コウにぃ…ありがとぉ!。これもコウにぃのおかげだよ?」
あぁ、コイツは本当に無邪気でかわいいなぁおい。
っは!?ロリコン駄目!絶対!
くそぉ…、俺はどこぞの白モヤシみたいな性犯罪者にはなりたくないぞ?最悪な方向に一直線じゃねぇか…。せめてこいつが大きくなってから……
けど、何かもやもやする。自分に向けてる罪悪感やコイツがかわいいとか、黄薇に今向けてる感情とかじゃなくて…、なんとなく心の奥がもやもやする…。
まぁ、ちょっとしたもやもやだから気にする事でもねぇか?、とりあえず黄薇の修行だ。
そして俺は、先に起こる最低な自体にこの感情を抑えなかった事で後悔したのだろう。
…
場所は変わって湖、一気に色々な行程を飛ばすが、たぶん黄薇なら大丈夫だろうという事で休憩を取ってから修行を再開した。
「次の修行だ。次はチャクラによる水面歩行だ。」
「おぉ…、ついに修行も本格的になって来たよ、忍者らしくなってきたよ!」
「いや、忍者だからな?」
「ほら、頑張れー。あんま水に落ちると風邪引くぞ?もう一度言うが、チャクラを常に一定的に放出さs「ぶっ!!また落ちたぁ!?」…行ったそばから…。まぁお前ならすぐになれるからそう急ぐな。」
…三十分経過…
「おぉ…!、なんとなく慣れてきたよ!コウにぃ…!?っぶふぅ!?」
なんとなく水面に立てていた黄薇だが、俺の方を向いた瞬間にすぐ水に落ちる。
「お前集中してる?。俺の名前呼ぼうとすると一瞬で落ちるじゃねぇか…。
ったく……ほら、手ぇ掴め」
「うぅ…コウにぃ、ありがと…」
まだ修行を初めて長くは経っていないが、始めた時間が遅かったので暗くなり始めた。
「今日は暗いから、どうする?これくらいで終わりにしとくか?無理だけはすr「ううん、まだ続ける!」…そうか。」
…一時間経過…
「……やったぁ!!、コウにぃ、やっと、ちゃんと水面歩行できるようになったよ!!
…これで、少しはコウにぃ……に追いつ…けたか……なぁ…」
黄薇は、水面歩行がしっかりとできた瞬間、チャクラをほとんど使ってしまい、疲れて倒れる……前に俺は黄薇の身体を支える。
黄薇の顔を見ると、気持ちよさそうにぐっすりと寝ていた。
…
黄薇の身体をある程度拭いて、森に運ぶ。
「…ったく、あぶねぇなぁ。
…っち、うれしそうに寝やがって、あんま悪党の俺を信用すんじゃねぇぞっ………と。とりあえず、ここに寝かしとくか。」
修行で疲れている黄薇を起こさないように、そっと寝かせて持っていた布団を被せる。
できるだけ音を出さないように気を付け、葉や木の枝に焚き火を付ける。
「っ…、思ったよりさみぃなぁ。未元物質っと…。
……俺も少し変わったか?。たった一ヶ月だが、家族っつうもんも良い…?
……俺が…家族だぁ…?
っち、訂正だな。大分俺も変わったみてぇだ。家族なんつぅもんを黄薇を見て一瞬で考え付くなんざぁ、今までなかったもんなぁ…。元々の性格がこれだし…。
まぁ、俺の価値観が変わったのは認めるしかねぇなぁ。」
自分で言ってて鼻で笑いたくなったが、事実だ。認めよう。どうやら人殺しになり、狂っても俺はこの温もりが心地いいみたいだ。
しかし、コイツは本当に成長が早い。体力作りもやっていたとしても一日だけで木登りと水面歩行を終わらせたんだからかなり早い方だろう。これなら多分次の修行くらいには、こいつの能力の制御に入れるだろう。
―――――――考え事をしていると、微かにだが気配を感じた。それも精密に消しているモノだ。
「…、今何月だっけなぁ?黄薇の能力でちょこちょこ温度が変わるからあまりわからねぇなぁ…。
さて、少し散歩しながら必要なもん取ってくるとしますかな…。」
俺はそう呟きながら森に向かっていった、
元居た周辺に未元物質を撒いてから…。
…
「…ふぅ、俺が居た場所から少し離れていたところに来たから、ここなら必要なもんがあると思うけどなぁ…」
そう呟くと同時にクナイが飛んできた。
だが、そんな攻撃なんじゃぁ俺は傷付けられない。さっさと終わらせる為に俺は未元物質を発動して翼を作った。
「ったくよぉ…、せっかく人が落ち着いて自分の甘ったれた所を考えてる所に、テメェらが入ってきやがって…、ほんっとうに迷惑だぜ…。
…数は十数人。随分と多いじゃねぇか?」
ざっと気配を感じれるのは十数人。結構な数だ。
そう考えていると五人、上から襲い掛かってきた。
「おいおい、そりゃぁ単純で駄目すぎるだろ。」
襲い掛かってきた敵は防御しようとするが、未元物質によって出来た翼で一瞬で体をバラバラにされた。何人かは忍術などを使ったが、そんなものはまったく関係なく、武器や忍術ごと翼に撒き込まれ絶命した。
「…、結局本質的には俺は何も変わってねぇみてぇだなぁ。…まぁ、いらねぇ自己確認だな、こりゃぁ。」
ほら、思った通りだ。何も感じない。人を殺すことに罪悪感を感じねぇ。
やっぱ、殺すことで感じれるのは楽しむ事だけだな。
自分の存在を再確認して何となく安心したのか、思考を切り替えた瞬間にはもうタガがはずれていた。
「くくく…、あ”ー、楽しい。アイツが居てもなんも変わねぇじゃねぇか…。やっぱ俺はこんなになっても助けがほしいらしいみてぇだなぁ、自分ながらほっんとうに愉快だなぁ!
あれだ、お前らに拒否権はねぇぞ?。今すぐ愉快で素晴らしい悲劇的な死体になれ。
まぁ、とりあえず神さんもびっくりするぐらいに、神の使徒が祈りを向ける方向に向かって侮辱と勘違いするような悲劇的で愉快な愉快な死体になってくれねかなぁ?」
そんな適当なことを叫びながら、俺は思いっきり翼を振り回し、木に隠れているやつに向かって烈風を飛ばす。
「っがは!?」
『!?』
やっている事は簡単。ただ空気に物理的な効果を持たせ、飛ばした。
だが、端から見れば、何も見えないものが飛んできて一瞬で殺したようにしか見えない。…いや、実際そうなんだが、理解してるかしてないかの問題だろう。
しかし…
「……本当にめんどくせぇなぁ…」
面倒。本当に今回の奴等は面倒だ。
俺の一つひとつの動きを一々見逃さないで見てくるし、こっちに襲ってきてくれたら刀や体術で応戦できるのに、遠くに居て更に一々慎重にしていたらさっさと殺せなくて面倒だ。
なので、それに関しては、俺は基本、遠距離攻撃は未元物質しか出来ない点を考えたら、今回これを使ったのは正解だろう。傲慢は中距離だ。
「まぁ?防御不可能な攻撃をすれば終わるけど」
「っぎゃああぁぁ!?」「っぐ…!?」「っ~!?」
未元物質で行き成り謎の爆発を起こし、まだ十人近くはいたが、その半数を絶命させた。喰らった奴は体の一部が吹き飛んだり、一瞬で絶命している。
真上にいた奴も爆発で殺した為、それで飛び散った血や内臓が俺にベッタリと付く。だがそれに不快感は感じない。むしろ気持ちが高ぶるだけだ。
「さぁて…、楽しい楽しい解体の時間だぜ…?」
それは、戦闘と呼ぶより、蹂躙と呼んだ方が正しかった。
…
「ったく、血が付くと匂いがうまく取れなくて困る」
俺は戦闘によって付いた血や臭いを、しっかり落としてから元の場所に戻ってきた。一言で言えば未元物質マジ便利。
しかし、忍びが向かってきたのは俺にだけだったみたいだな。黄薇の方にはこなかったみたいだ。用心して未元物質を蒔いといたが必要無かったようだ。
何があったか知らない黄薇は、隣でぐっすりと寝ている。身体はこちらの反対を向いているので見えない。
「…、俺も餓鬼の頃はこんな風だったのかねぇ?」
「………コ…ウ……にぃ…」
「……こいつ、一体どんな夢を見て居るんだか…」
認めよう。
どうやら、狂人である俺にも、家族ができたようだ。それも簡単に。
けど、こいつは知らない。俺が狂っている事を。俺の…俺の事を知らないで上辺の俺だけを見て受け入れている。その事実を知っていながらも、俺はそれに甘えている…。
…アア、オレハイツマデコノカンジョウニアラガウコトガデキルダロウ