ナルトの世界で色々してくる   作:マックス

22 / 31
無意識に覚醒させた気がしなくもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺達はまだ戦闘を続けている。

 

 

 

「っくぅ!これはさすがにキツイよ!!」

 

 

 烈風は勿論手加減したが、未元物質で発生した風だ。防御など至難の業だ。

 正直に防御したら未元物質が自分の方式で動き防御を貫く。

 なお、火遁で防御したら普通は上下関係で防御できる筈だが俺の物質はそうは行かない。

 

「…よし、氷で防御したな」

 

 俺の今使っている未元物質の風は、温度を受けない纏わない…だ。そんな物質があったら理論的に風はできないのだが、そこは工夫すればいける。文字通り未元物質に常識は通じないのだ。

 

 ここの所、大体はチャクラコントロールと血継限界、それを扱う為の体力作りを主にやってきたので、温度を操れる幅はかなり上がった。満足はできないが次第点はやれるくらいには強くなった。実力としてはまだ中忍くらいだがな。

 半径二十メートル以内なら火と氷を作れるし、空中に留めることもできるようになっている。

 

「…火は燃やしたりとか色々便利だけど、氷は実態があるのが防御に向くよね…。火だったろそのまま来てて危なかったよ」

 

 攻撃を防いで一安心しているが、その後俺に何もしてこなかったのが残念だ。

 

「判断力は結構いいが、詰めがあまいぞ。

 

 さて、そろそろ終了させるか…」

 

 

 結構な量のチャクラを練り始める。

 

 今日はそろそろ終わらようと思う。無理をしても駄目だからな、ただし気絶してもらうが。

 

 

「風遁・大突破」

 

「うわっ!!」

 

 周りの木をへし折りながら進む風圧を、黄薇は急いで横に咄嗟に避ける。しかし、少し体勢を崩してしまった。

 

「オラァ!!」

 

「っきゃあ!?」

 

 その隙に後ろに回って蹴り飛ばした。…もちろん怪我はしない程度の威力でだぞ?

 

「ハァ!!」

 

 すぐに立ち上って氷の槍を作り、俺に突き刺そうとする。これは人を殺せる程度の威力はあるのだろうが、練度が低く、正面から衝撃が来ると壊れるのが弱点だ。

 

 

「水遁・水乱波」

 

 

 俺が使っている水遁を使う者から見たら同じ術だとは思えない勢いで水遁を発動させる。

 本来のものよりか何段階も威力は強く、喰らったら大体の人は気絶するだろう。まぁ、他の術を使っても良かったが、それだと大きな怪我をするので水に流されて木などに当たるくらいで済むこの術は、割と便利だ。

 致命傷はないだろうがそれでも少し範囲が広いので、回避は難しいだろう。

 

 

 氷の槍を割りながら、水遁は黄薇に向かい進み続ける。

 

「っ!!」

 

 完全に攻撃の体勢に入っていたため、身体が動かせていない。

 黄薇は中忍クラスなら仕方ないだろう。上忍でも喰らう奴はいる。忍術などで相殺できれば別だが、黄薇がまだ凍らせる事のできない水量にした。

 

 

「っ……はあああああああああぁぁぁ!!」

 

 黄薇の目の前まで行くが、しかし当たる寸前に水遁が凍りだす。

 

 

 

「っな!?」

 

 黄薇は諦めず、血継限界を発動させるのに集中できるように両手をだしながら、氷を凍らせる。

 

 水の量は多く、さらに黄薇は強い勢い水は凍らせる事は出来なかった筈だ。

 落ちてくる程度の水を凍らせる事と、ある程度攻撃に使う氷を作る事しか黄薇はまだできない。攻撃に使える炎もまったく作れない。

 なのであまり多量の水は凍らせない筈だが、今現在それができている。更に、黄薇はかなりのチャクラを練っている。

 

 それでも俺は最低限のプライドはある。ここで競り負ける気はない。

 水遁は少しずつ凍っているが、水乱波の勢いを上げて氷を割ってゆく。

 

 

「うぁ!?」

 

 威力をかなり強くした為、凍っていない部分から少しずつ氷が割れていく。

 

 少しずつだが氷は割れていき、氷はほとんど無くなった。そのまま黄薇に当て、気絶させようとしたが、それは失敗した。

 

 

「う…ううううぅぅぅぅ……!!」

 

 また水遁が凍り始めて、かなりの勢いで俺の方まで迫ってくる。

 

「っつぅ!?こりゃぁやべぇ…。中忍クラスの術じゃあ、本気で行かなくちゃぁなぁ!!」

 

 さらにチャクラを込めて勢いを強くする。威力としては、もうほぼ上忍レベルの術だろう。上忍レベルの術にならもっと威力は強くできるかもしれないが、今回は中忍レベルなのでここが限界点だ。

 というか、ここまできたら普通に上忍レベルの術を使った方が楽なのだが、隙を見せらたら拙いので術を止められない。

 

「うっ…うっ、くううぅ…」

 

 一気に氷にヒビが入り始め、かなりの速さで氷が割れていく。

 

 

 

 瞬間、黄薇からかなりのチャクラが放出した。

 

 

「あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

ビキッビキビキビキビキッ

 

 

 

 水遁が、森中に響くような音を出しながら凍る。

 

 

「っんなぁ!?」

 

「あっああぁああああぁぁ…ああああああああああああああああああ!!」

 

 

 更に黄薇からチャクラの放出を感じ、凍る速度は一気上がった。

 

「っ!?っちぃ、これはさすがにやべぇ!!」

 

 すぐに俺の近くまで凍り、俺まで凍る前に術の発動を止め、横に飛んで回避する。

 俺が飛んだ瞬間、水遁は全て凍った。あのまま術を発動していたら俺も凍っていたと思う。死なないが。

 

 

「っく、さすがに危なかった…っ!!?」

 

 

 

 避けられた。そう思うと同時に、氷の近くにあった左手が凍る。それに留まらずに俺の全身を凍らせようと腕も凍った。

 

 

「っ!?これはやばい!!」

 

 危険だと感じた俺はその場から遠ざかった。なんとか凍ったのは左腕だけだ。

 

「あっぶねぇ、火事場の馬鹿力か?

 いや、多分黄薇はあのままあの出力に近い感じで使えるか…?

 しかし、あの量の水遁を凍らせるだけじゃなくて、凍らせた水遁の周りもあんなに温度が下がるなんて、とんでもないな…」

 

 危機が去って、冷静に分析してたら、急に背中に悪寒が走った。

 

 

「ああああああああああああああああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「……何!!?」

 

 

 すぐに危険を感じて周りを見ると、黄薇が先ほどの倍以上のチャクラを放出してこちらに向かって来ていた。

 

 黄薇は叫びながら、俺に向かって飛び蹴りを入れてくる。

 

「っ早い! まず……!?」

 

 不意を突かれて避けきれずに右手で防御したが、防御したところからどんどん凍っていった。

 それを見て、すぐに後ろに下がるが、凍る速さもすさまじく右腕まで凍っていた。

 

「…、黄薇は止まらそうだな…。まさか火事場の馬鹿力とは言えども、あの血継限界にここまでの出力が出せるとはな」

 

 いや、よく考えるとこれが本領などではないのだろう。黄薇の才能もあるだろうが、これは異常だ。

 これはコントロールできるようにしていかなくてはいけない。

 

 

「ヤバイな、あいつはもうほとんど理性なんかないみてぇだなぁ…、ただ俺を倒す為に来てる…て所かぁ」

 

 

――――――再び悪寒が走る、先程以上の悪寒が全身に隈無く。

 

 

 

 黄薇は片手に大量の火、片手に大量の氷を作りだした。ただ大きいだけではなく、両方共、それの温度だけで回りの空間を歪ませるようなモノだ。

 

 その中心は黄薇であり、そこが一番歪んでいた。

 

「っ!?どうする気だ…」

 

 それを両手に持ち抱えたまま、黄薇はまたこちらに全力で走る。どうやら黄薇は意識がもうほとんど無く、ただ野生の本能のようなものだけで戦っている。

 

 面倒事になる前に止めるか…。

 黄薇は氷と火を両手に持ったまま素手で攻撃してくる。あれは多分、どっちを食らってもやばいな…。

 それでも、俺にとっては食らうような攻撃ではない。どうやって止めるか考えていると、急に黄薇が片手をこちらに向けてきた。

 

「うおぉ!?あっつ!」

 

 手を向けた瞬間、俺の視界全体が一瞬で炎に包まれる。そのまま同じところに居たら危ないとすぐに判断して下がると、居た場所が火に包まれていった。

 

 

「こんなの見たら火遁を使う奴も涙目だな…。

 黄薇はどこに行った…!! 上か!?」

 

 気配に気付き、上を向くと十センチも無い距離まで蹴りが来ていた。

 

「あっぶねぇ!」

 

 横に飛んでなんとか回避できたが、黄薇の蹴りが地面に当たると、半径五メートルは全て凍った。

 踵落としをした後に黄薇はすぐに体勢を戻し、こちらに向かってくる。

 

 

 そのまま走った勢いに乗って、両腕で全力の突きを繰り出す。

 

 

「ッはあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「…!!」

 

 

 黄薇が両手に氷と火を纏わせた突きは、お互いに混ざり合ってドス黒い物に変わる。

 それは突きと一緒にそのまま俺に飛んでくる。

 

「マズッ!!」

 

 ドス黒いものはかなりのチャクラが圧縮され、木や岩を破壊しながら俺に向かって進む。

 あまりの速度に回避できず、右腕をできるだけ硬化する。

 

「っがああああああぁぁ!?」

 

 

――――――しかし、そんな防御は関係ないように俺の右半身が吹っ飛んだ。いや、消滅した。

 

「っう…ぁ…」

 

 とんでもない痛みに耐えながら再生していると、黄薇は力尽きたように声を出しながら地面に大の字で倒れた。

 

「っ…黄薇!! ……気絶してるだけか、どうやらチャクラの使いすぎか? いや…でもいつもあいつが使える量の倍はさっき使っていたと思うんだが…っ!!」

 

 心配になって黄薇の近くに行き、安否を確かめた後に回りを見てみたら、とんでもない光景が目に映った。

 

 

 俺が先ほど食らった黒い光線は、そのまま百メートル程先の全ての物質を消滅していた。

 

 

「とんでもない術だな…、当たったらどんなものでも破壊し尽くすなんて…」

 

 実際に俺の最強の盾で防御しても、少しも抵抗せずそのまま俺を貫いた。

 黄薇が繰り出したあの技…未元物質でも防ぎきれるか不安だ。

 

 

「っと…、とりあえずここから離れとかないとなぁ…。ここまで破壊されたらいくら人が中々通らない森でも、その内何があったのかを調査しに来そうだからな…。」

 

 

 

 俺は黄薇を抱えて、すぐに森から離れていった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。