ナルトの世界で色々してくる   作:マックス

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鬼に会う気がしなくもない

 

 鳥が鳴く声を目覚まし代わりにして、いつも俺は起きる。

 

 早朝に目が覚めた…のはいいが、

 

 

「…………」

 

「あっ…」

 

 

 なぜ、起きた瞬間目の前に黄薇の顔があるのでしょうか?そしてなぜ、俺が起きた瞬間に微妙に残念そうにしたのはなんでせうか?

 

「おはよう…?」

 

「…おはよぅ、コウにぃ。」

 

「っ!?」

 

 俺が朝のあいさつをすると、黄薇が笑顔で返してきた。

 

「…?どうしたの?」

 

「い、いや、なんでもない…」

 

 

 言えない、黄薇の笑顔を見てドキッと来たなんて、俺が危ない人過ぎて言えない…。

 

 

 微妙に気恥ずかしくなったので、さっさとここから出ることにして誤魔化すことにした。

 

「あ”~、ほら…行くぞ?ずっとこの森に居るわけにはいかないだろ?」

 

「あ、うん!すぐ準備する!」

 

「って言っても飯食うくらいだけどな。特に問題はないし…さっさと出るぞ?」

 

 俺達は朝飯を食って早々と森を出た。

 

 

 

 …皆忘れてるかもしれんが、黄薇はとんでもない量を食べました。はい。

 

 

 

 

 

 

 森を出てしばらく歩き続けていると、ある気配に気づいた。

 

「…黄薇」

 

「うん、分かってる」

 

 俺達は、しばらく広めの所まで速度を上げて走り始めた。

 

 

 

 

 十分ほど走っただろうか?スペースがある所まで出てきたようだ。

 

 

 出たところは、木々に囲まれた湖がある場所だ。スペースがある所まで出たので、湖の近くで進む速度を歩きに変えると、後ろの木から隠れながら追ってきた忍びが俺達に襲い掛かる。

 

「黄薇!」

 

「うん!」

 

 名前を呼んで戦闘できるか確認する。

 

 

 刃物と刃物がぶつかり合う音が響き、それだけで一気に緊張感が高まった。

 

 俺は刀で、黄薇はクナイでそれぞれの相手の武器を防ぐ。相手は二人だ。

 

 

「…っ!?」

 

 出てきた人物に内心驚きながらも、できるだけ表情に出ないようにする。

 なんとか表に感情が出ないように押さえながら、目の前の人物を睨む。

 

 

 

 

「へぇ…どぉも?テメェは…霧隠れの桃地再不斬クンじゃぁありませんかぁ?」

 

「ほう、光栄だな、狂人とまでも呼ばれている多罪コウキに名前を覚えられているとはな」

 

 

「…コウにぃ?隣にいるのって…私と同じくらいの…子だよねぇ?」

 

「…だな、一体何をしにきたのか。…いや、そんなことは分かってるんだがな」

 

 そうだ、今俺達の目の前にいるのは、霧隠れの鬼人とまで呼ばれる再不斬と…黄薇と同じ歳くらいの子供…俺の残っている知識から搾り出すと多分、白…という子だ。

 それで、白っていうまだ全然小さい子供を出してきたのはともかく、

 

 

「へぇ…っで?そのガキを出してまで接近してきて…俺に何をする気だぁ?」

 

「なに…簡単だ、交渉をしよって訳だ…」

 

 …交渉だと?

 

「へぇ、それは一人の忍びとしてのお前が提案したものか?」

 

 

 それとも、

 

「もしくは、テメェの上司が…とかか?あ”ぁ?」

 

 俺はドスの聞いた声で更に睨みながら、再不斬と白に向かって問う。殺気は混ざっていないが白は一瞬だけ身体が震え、再不斬はビクともしない…さすがだな。

 

 

「うちの…四代目水影の提案だ…」

 

「えっ!?」

 

 黄薇は驚きの声を上げるが、俺は一応可能性としては考えていた…が、あくまでそれは可能性だった。実際にそうなると訳がまったく違う。これは大分、事が進んでるな…。

 

「まぁ、可能性としては考えていたが、それはテメェらにとって一体何の得がある?」

 

「得っつぅのは?一体何を言っている?お前に不利な交渉はする気はない…」

 

 まだ恍ける気のようだ。少しは正直になったらどうだ?少しも誤魔化せられてないぞ。

 

「おいおい、いくらお前でも知ってるだろ?俺が全ての国で指名手配されているのを…」

 

 そう、俺は現在進行中で指名手配されている。そして悪名の高く実力もあるS級指名手配だ…。中忍くらいの奴ならほとんど俺の事を知っているし、何より俺は霧隠れの忍びを殺した。実際に害を与えられた奴と馬鹿正直に交渉するなどする訳がないだろう。

 

「…交渉の内容は、お前が霧隠れに入り、うちの忍びにならないか…という内容だ」

 

「おいおい、話を進める事に理解できないどころか、テメェの所の水影を正気か疑っちまうのは俺が悪いのか?」

 

 

「あくまでこの交渉は秘密裏に受理される…って寸法だ…。ある程度の安全の保障はするぞ?

 お前にだって悪くはないだろう?そこらへんの忍び共に会う事にビクビクする毎日…そんなものは嫌だろう?…その分、どうだ?お前は俺達の里に貢献するだけで完全ではないにしても安全を保障される。今の生活か良いかどうか比べるまでもない筈だ」

 

 あくまでも無表情で、当たり前の様に答える。

 

 

 

 しかし露骨すぎるな、霧隠れの里の奴等は。目の前の再不斬も…入れてな…。

 

「おいおいおい、血霧の里とまで呼ばれて、抜け忍や死体の処理には徹底してるビビリの集団共が何を抜かしやがる」

 

 ピクッ、っと再不斬の身体が揺れる。

 

 俺は、霧隠れの里が実際にしていることを並べて適当に馬鹿にしているだけだ。実際問題、死体処理はかなり重要だ。少しでも情報が漏れ出したら自里に何らかの損傷がある可能性は高い。故に少しでもそれが無いようにその為の組織を作るのは何も悪くない。いや、むしろ褒めてもいいだろう。

 

「大体、そんなビビリの集団だ、俺がその交渉を受けたって反抗が恐くてどうせ、里についてすぐに始末する気だろう?」

 

 

 ピクピクっと、次は眉間に皺が寄る。

 

「…そんな安い挑発に乗るとでも?」

 

「そんな安い挑発に反応したのはどこの誰だろうなァ?三下クン?」

 

 売り買い言葉でお互いに睨み付ける。

 

 

 しばらくすると、どちらも睨むのをやめて再び俺は口を開いた。

 

 

「…まァ、ハッキリと言っちまえば、お前は俺を里に連れてって、もし失敗したら始末するっつゥ役割だろ?いくら俺が戦力になろうとテメェ等のリスクを考えれば、そんな作戦に里の奴らは誰も乗らない」

 

「水影様も…成功するとは思っていなかった。ただ俺がお前を殺す為に選ばれて、楽に殺す為にもしかしたらくらいの可能性でこんな事したけどよぉ、めんどくせぇ…。

だが、何よりお前はどの里から見ても大きな脅威だ…ここで始末した方が俺達の為ってもんだろ」

 

「…ふぅん、テメェが俺の敵になるのは分かったけどよォ、そのガキはなんだ?」

 

 一応、白の事は知っているが何故連れてきたか聞く。

 

 そしてコイツの眼が気になるが、今はいいだろう。

 

 

「コイツか?コイツは…俺が拾ったガキだ」

 そう再不斬が言うと、隣の子供は話し始める。

 

「どうも、白…っと言います…」

 

「コイツが捨てられてた所を俺が拾ってなぁ?育ててるんだが…天才っつぅのはこういう奴を言うんだろうなぁ、一目見たときからずっと思ってたがここまで伸びる奴だとは思っていなかった」

 

 再不斬はつらつらと白の事を言っている。

 

「…僕は、再不斬さんの道具です。役に立たなかったら捨てられる…だって、再不斬の役に立つのが僕の存在意義です」

 

 

 白は小さく笑って言う。再不斬はそれを当たり前のように聞いている。

 だがまぁ随分と…、道具と言ってる癖に目がそう語っていないぞ?再不斬君…。

 

「まぁ、いくら白が天才…と言っても、俺に殺される前にコイツに殺されるっつぅ冗談みてぇな事だけは止めてくれよ…?」

 

「…おいおい、それは俺の隣に居る黄薇にも言える事だぞ?コイツは相当強い…。下手したら再不斬、テメェより強いぞ?

そして黄薇はそこのガキと同じ天才だが…一つ、決定的な差があるぞ?」

 

「ほぉ…そこのガキも天才って言うのか…。期待できそうだが…何が言いたい?」

 

 

 俺はそのまま当たり前の述べる。

 

「黄薇は、道具じゃねぇ。そこのガキと違ってなぁ…」

 

 その言葉で黄薇は頬が一瞬緩み、白は寂しそうな顔を、再不斬は…笑った。

 

「クククッ…」

 

「…どぉした?決定的な実力的な差でも見せちまったか?」

 

「あぁ、見せられちまったよ…。俺とお前はまったく違う。お前は忍びに相応しくない…

 

 いいか、甘いお前に教えてやる、忍びっつぅのは道具だ!情を…感情を完全に全て捨てられないと本物の忍びとは言わん!お前は甘い、甘すぎる!その感情が…決定的なミスを生むぞ?」

 

 間違ってはいない、間違ってはいないが…

 

「…それこそ感傷的だな…、あんまりにも現実的じゃねぇ…」

 

 あぁ、再不斬。お前は可哀想な奴だ、そんな事も分からないなんてなぁ…。

 

「ほぉ?俺の意見のどこが現実的でないと言う?感情を捨てきれないお前こs「だから俺はそれが現実的じゃないって言ってるんだよ」…」

 

 俺は再不斬の言葉を途中で遮り、意見を言い続ける。

 

「テメェのその感情を捨てるっつぅのが現実的じゃぁねぇんだよ。それは合理的でも現実的でもなんでもねぇ、ただの理想論と同じだぜ?

忍びでも一人の人だ。人は感情を持ってるから人と言う。だから感情を持たないのはただの人形だ…」

 

 

「ほぉ、言うじゃねぇか…、だがここら辺でおしゃべりは終わりにしておこう…。

さて、お前の言葉を証明して見せてくれよ!?白ぅ!!」

 

「っ!はい!!」

 

 

 再不斬は俺の言葉を聞き終えると、首切り包丁を手に持ち大量のチャクラを練り始める。

 

 

「忍法・霧隠れの術…」

 

 

 準備が完了した二人、再不斬と白は霧隠れの術で身を隠した。

 

「気をつけろよ?黄薇。あいつは鬼人・再不斬と呼ばれていて無音殺人(サイレントキリング)では右に出る者はいないと言われている…。その再不斬に鍛えられた白もあいつほどではないにしても、きっとかなりの腕だ」

 

 実際にかなりの腕なので、真剣に構えながらある程度の実力を教える。

 

「うん…」

 

 

《ほぉ…、狂人と呼ばれているお前にそこまで知ってもらえてるとは…光栄だな…》

 

 

 ここまで舐められてくると来るものがあるな…。俺はちゃんと、いつでも理性はあるが、その分切れるのは早いんだぜ?加減はできるけど。

 

 

「…クククッ、俺はあくまで最近出てきた犯罪者だぜ?そんな俺が知ってるだけで光栄と抜かすとか…

 

 

 フザケルナヨ?」

 

 

 

 ザザザッっと音が聞こえる…木が揺れる音だ。

 

 

「なぁ?お前等は最初絶望した時はいつだ?

 

 自里の本性を知った時か?

 

 ほぼ成功が不可能な任務を受けた時か?

 

 家族に殺されかけて命が惜しく全力で逃げた時か?

 

 それとも絶対に越えられない壁にぶつかった時か?

 

 

 まぁ、なんにしても………もう一度ここで絶望しろコラ」

 

 

 

 濃い殺意が充満し始める。再不斬のも混ざってはいるがほとんどは俺が出している殺気だ…。

 

《《っ!!》》

 

 どことなく緩んでいた再不斬の気も、ピンッと一瞬で緊張の糸が張った。

 

 

(…ここまでの濃い殺意を!?こいつ…最近出てきた犯罪者だとか抜かしやがって…そうだとしたらこの二年少しでいくつの死線を括りやがった!?

 この二年間だけで潜った死線だけじゃないとしても、こいつが多くの死線を潜ってきている事には間違いない…。)

 《(白、まずあの多罪コウキに仕掛けるぞ?)》

 

《(はい、分かりました…)》

 

 

 最初に動いたのは再不斬達だ。

 

 霧に隠れていた再不斬が後ろから首切り包丁で俺に切りかかってきた。俺はそれを防いで避けて刀で再不斬を斬る。

 

 

「っ!!水分身っ!」

 

「白っ!」

 

「はいっ!」

 

 両手に持った刀で水分身を斬った俺が一瞬無防備なのを見て、再不斬は白に合図する。それに素早く反応した白は、俺の身体の色々な箇所に千本を投げる。

 

 

「コウにぃ!!」

 

「よし、ナイス黄薇…」

 

「「っ!?」」

 

 飛んできた千本は水分身を作っていた水を利用し、俺の回りに一瞬で氷の盾が作られ、それで防がれる。

 

「…氷遁!だと?あれは白の一族だけの血継限界じゃねぇのか!?」

 

「再不斬クン、五十点…って所だ!血継限界っつゥのは合ってるが氷遁じゃァねェぞ?

 

 黄薇、やるぞ!!」

 

「っ、うん!」

 

 俺は黄薇に合図をして、いつでも攻撃できるように準備をし始めた。

 手を前に出し、最高潮まで集中力を上げる。チャクラを練りいつでも術を使える様にする…が、

 

 

「水遁・水乱波!」

 

「っな!?上にだとっ!?」

 

 俺が水遁を発動した方向は、上に向けてだ。

 

 

「っはああああああぁぁぁぁぁ!!」

 

「「っ!!」」

 

 

 上に上げた水遁の水を黄薇は凍らせて、大量の氷の槍を作った。その数は大きさはバラバラで、一メートルの物や五センチ以下の物もある。

 氷の槍はどれもこれも先まで尖っており、当たったら下手な刃物より殺傷力はあるだろう。

再不斬は首切り包丁で弾き、白は素早く避けている。白に関しては全ては避けきれず少し当たってしまったが、それでも掠ってしまった程度だ。

 

 

 氷の槍が止んだ瞬間、再不斬の後ろから影の拳が飛ぶ。

 

「っぐぅ!?」

 

「再不斬さんっ…!?う”ぁっ!?」

 

 急な死角による攻撃に再不斬は防御できずにそのまま食らってしまい、心配をしていた白にも容赦なく影の拳は当たった。立て直される前に白には黄薇が、再不斬には俺が体勢を立て直す前に追撃をする。

 

 

 斬りかかると、なんとか立ち上がった再不斬は首切り包丁で防いだ。俺の刀と再不斬の首切り包丁がぶつかり合い、お互いに押し合いギリギリッと嫌な音が鳴る。

 

「っく!さすがS級犯罪者だけある…あの一瞬でここまで追い詰められるとは…。お前の手札がまったく分からんぞ…。」

 

「おいおい…、まだ俺は全然楽しんでないぜ?これからは…

 

 

 

 お前の表情で楽しませてくれよ?」

 

 

「っ!?(な、なんだ!?奴が笑った瞬間、ものすごい悪寒が…)っがぁ!!」

 

 俺が愉快に楽しそうに、そして狂ったように笑った瞬間に再不斬から汗がブワッと出始め、一瞬俺の笑いに気を取られる。

 

「っぐあぁ!?」

 

 その一瞬に俺は顔面を殴った後、精神に干渉する“未元物質”を再不斬に飛ばし、体内に入れた。

この未元物質は、俺が幻術が出来ないのを補う為、精神に干渉して俺が思わせた通りのもの見せる、解除が難しい幻術のようなものだ。

 

 さて、俺が今回見せる幻術は…

 

 

 

Side 再不斬

 

 

「っぐあぁ!?」

 

 俺は多罪コウキに顔面を殴られた後、一定の距離があったにも関わらず不可視の攻撃を食らった。一体何があったのか分からなかったがすぐに立ち直って首切り包丁を持ち直す。

 

 

「中々しぶといなぁ…。邪魔だなぁ?ほんっとうにお前は邪魔だなぁ?」

 

「黙れ、俺がこの程度でやられると思うなよ?この程度で死ぬようじゃお前を始末する任務を請け負っていない…。」

 

 しかし、どうする…どうやって倒す?

 奴がどうやって攻撃をするかまったく読めない。予想不可能だ。

 水遁を使ってきたと思ったら隣のガキが氷の槍を作ってきた。死角から急に影の拳が飛んできた。不可視の攻撃が来る…手札が多すぎる。それにこれだけで終わるとは思えない…。

 

 そう思っていたら、奴は急に喋りだした。

 

 

「あ~、埒があかねぇなぁ?それにただ戦ってるだけじゃお前は正直にならねぇみてぇだし…」

 

「…一体何の事だ?」

 

 コイツは何を言っている?俺が何を隠して正直にならないだと?

 そう思っていると、奴は不敵に笑った。

 

 

「…分からないならいいんだぜ?今から分からせるからよぉ…。

 

 おい、黄薇ぁ!そろそろできたか!?」

 

「…うん、大丈夫…でも思ったより弱かったね?もっと手ごわいと思ったよ?同じ血継限界の持ち主としてもっと粘ってくれると思ってたけどね…」

 

「ざ…ぶ……ざさぁ…ん…」

 

 

 ガキが出てきた瞬間、次に見えたのはボロ雑巾のようにやられた白だった。

 

 

「っ!!」

 

 あの白があんなに目に見える様な差でやられたのにも衝撃を受けたが、なにより白がやられた事に戸惑いを受けた。

 

「ぐっ…」

 

 

 戸惑うな、止まるな、驚くなそして悲しむな!俺は忍びだ!感情を…心を殺せ!

 俺は一体何を驚いている!道具がやられたくらいで戸惑うな!!

 

 

 だが、それでも頭の痛みと目の前の敵に向けてしまう負の感情が止まらない。

 

 

「…おいおい、ここまで来てもお前は自分を隠すのかよ…。もう少しやるか…。

 

 

 

 そんじゃぁ、いタだキマス…」

 

 

 奴がそういった瞬間、白の腕が有り得ない方向に曲がった。

 

 

「ッがあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

「…っ!!」

 

 

 無意識に手に力が入る。唇からは噛み過ぎてもう血が出てきている。だがそれでも、感情を抑えて何かの衝動を抑える。

 

 

 

 くそっ!俺は何をしているんだ!?白は道具だ…、っそれで…それで……あの都合が良い道具がやられたくらいで戸惑うな!!

 

 

「下種が…、それ以上…白に……っ…触るな…っ!!」

 

 自分の口から無意識に怒りの言葉が出る。違う、こんな物は違う。俺ではない。何を思っているんだ?道具に感情移入するな……!!

 

 

“なら、道具で無ければ感情移入をしてもいいのか?”

 

 

「っ…」

 

 それこそ有り得ない。白を道具以上の物に思っているだと?有り得ない…だが……

 

 

 

「再不斬さん……」

 

「っ!!」

 

 

 白の声がして、反射的に下げていた顔を素早く上げる。白は今にも消えてしまいそうな声で話し続ける。

 

「ざぶ……ざ…さん…ぼ…くは……」

 

「っそれ以上喋らなくていい!!」

 

 反射的に声を出してしまう。だが今はそれを気にしない。

 

 

 

 瞬間、白は俺が今まで見た最高の笑顔で、ハッキリと言った。

 

「ぼ…くは……ざ…ぶざさ…んの……

 

 

 

 再不斬さんの…道具で幸せでした…」

 

 

 

 

 その瞬間、白の身体は狂人によって喉を引き裂かれる。

 

 

「ゴフッ……」

 

 白の命が絶えるには、その一撃だけで十分だった。

 

 

 奴はそのまま白の身体を引き裂き続ける。辺りは白の血で染まっていく。それを狂人は気にせずに引き裂き、白の身体を食らう。

 

 

 もう、俺は自分の感情を否定しなかった。

 ただ、身体を怒りに任せた。

 

 

「その汚い身体で…白に……触るんじゃねぇぞおおおおおおおぉぉぉぉ!!」

 

 

 俺は怒りに身体を任せ、感情のままの首切り包丁で切りかかった

 

 

 

 






 やばい、PCがついにブチ壊れました。オンラインゲームをやると確実に止まるようなPCでしたから、そろそろだとは思っていましたが年末頃に壊れました。

 まあ、ノーパソがあるので書くことはできますが、動くのが遅いので投稿も遅れると思います。とりあえず頑張ります。
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