年が明けて荊州の政治もまともになってきた頃。
「益州を攻略する」
全員を前にそう宣言した。
当初からそう言う予定だったので誰もがうなずく。
二週間後、荊州を蓮華、月、詠、白蓮と星や荊州の内政を整える最中に新たに加入した
漢の元将軍の皇甫嵩と桃香と白蓮の師匠で元漢の将軍の盧植に留守を任せて、
残りの全軍で益州を目指した。
因みに白蓮と星には新野城で曹操の動きに注意してもらっており、
その他には引き続いて荊州の地固めに奔走してもらっている。
そして雛里も置いてきた。
これは史実で龐統の最後を元にしている。
龐統は雒城攻略中に敵の矢を受けて戦死している。
それは状況は微妙に違うようだが演義でも史実でも同じ事だ。
だから今回の軍師には朱里を任命し、護衛を付けた。
雛里がいないから代わりに朱里がと言う可能性を捨てきれなかったからだ。
恋姫の世界で?と言う疑問もなくはないが事実として孫堅や黄祖は戦死しているし、
何進、何太后は行方不明。
袁紹はまだ冀州で頑張っている。
既に原作とは乖離していると考えて備えておいて損はないだろう。
後、桃香も置いてきた。つわりがひどくてまともに動けないからだ。
とにかく俺達は考えられる備えをして益州攻略に入った。
益州に入ってすぐに俺は益州の現状に驚かされた。
「ガタガタとは聞いていたがまさかここまでとはな」
荒れ果てた田畑は見る影もなく、村には誰もいない。
調査の為に人をやれば、
「紀霊様、各家を見た所、生活の後がまだ残っていました。
ただ荒らされた形跡はありませんでした。どうやら逃げ出したようです。」
「そうか。報告ご苦労」
「はっ」
荊州で内政を整えていた頃から益州からの難民は問題だった。
ここはその跡という事なんだろう。
「一刀」
「なんだ?」
「攻略した土地の再生を任せる」
「わかった」
一刀は原作ではその作品によってその位置づけは違うけどこの世界では
内政を一括して任せられるくらい優秀だ。
それも全て劉表様のおかげだ。
彼は一刀に多くの事を学ばせて経験させてくれていた。
そのおかげで今の一刀は代官を任せるつもりである。
俺達は涪水関を攻略。
そこで楊懐と高沛を討ち取った。
今後は涪水関を拠点に益州を攻略していく事になる。
次に目指すのは厳顔、黄忠、張任が守る雒城だ。
だがその前には綿竹関がある。
綿竹関は防御こそ硬かったが難なく落ちた。
降伏した兵士を吸収し、雒城へと進軍する。
先頭を愛紗の部隊が進み、俺は中央ぐらいを馬に乗って進んでいる。
「つまらなさそうですね」
「そう見えるか?朱里」
「はい」
今回、俺は前線で指揮を取らずに本陣で朱里に全てを任せて動向を見守っている。
と言うのも出陣前に朱里から、
「識様、今回の戦、前線ではなく本陣に詰めていただきたく」
そう言われたのだ。
それから前線で指揮を執るだけが大将の仕事ではないと言われてしまい、
時には本陣で構えている事も大将には必要だという事だった。
そう言われたら従わざるを得ないという事でそうしているが
如何せんやる事がない。
指揮や本陣ですべき事は全て朱里がやっているし、
やる事と言えばそれらを見守るだけ。
まぁ、それも総大将の仕事だろうと納得はしている。
だがやはり愛紗達の様に前線で槍を振るいたいなぁ。
「慣れですよ、識様。それに総大将が討ち取られればその時点で負けです。
識様の仕事はまず生き残る事です」
「わかってるよ」
頭ではわかっているんだがな。
どうも体がうずうずする。
そんな心持ちで俺達は雒城を目指した。
お久しぶりです。
気が付けば、4年以上放置していました。
申し訳ない。この度、恋姫大戦がリリースされた事を期に再開します。