楪 「理不尽!」
まったく………ロリは最高だぜ!!
更衣室に連行され質問責めにされたあと、今日はもう終わりらしいので、ボクは相澤先生の代わりにホームルームをしていた
「はい、皆揃ったね?じゃ、軽くホームルームやって今日は終わりにしようか」
「あれ?ゆずちゃん先生なんかちっちゃくなってない?」
「気のせいだよ」
「え、でも朝よりぜったい……」
「気のせいだよ」
「んん~??」
「キノセイダヨ」
芦戸さんはフレンドリーに接してくれるけどずかずかくるね。とりあえずiPadディメンションから出してっと、明日からのことを連絡しとかないとね。
「まぁ、気を取り直して、早く終わらしてかえろっか。とりあえず皆手元にあるプリントは目を通しておいてね?明日からは本格的に訓練をしながらの学校生活になるから。あ、因みにボクは基本皆と行動するけど、たまにリカバリーガールの手伝いだったり授業を受けに行くからいなくなる時は声をかけるからね」
説明が終わり、ディメンションにiPadを収納すると砂藤から質問された。
「朝に聞きそびれたけどよ、ゆず先生の個性って結局何なんだ?袖から物出したりしまったりしてるけど、体力テストの時すげー記録出してたしよ」
「あ、確かに!あと、緑谷の折れた指もすぐに治しちゃってたもんね!」
あ、そういえばまだ詳しい説明してなかったね。八百万さんにも後で話すって言ってそのまんまだったし
「そういえば朝の質問にまだ答えて無かったね。ボクの個性は…」
「けっ!てめぇの個性の話なんざどうでも良いんだよ!そんな話するんだったら俺は帰らせて貰うからな!」
「わりぃ、俺も帰らせて貰う」
「お、おおぅ、そうだね。とりあえずホームルームは終わりだから帰りたい人は帰って良いよ」
かっちゃんは相変わらずだなぁ……轟君は基本表情崩さないからなに考えてるかわかんないや
「楪先生、早くお話してほしいわ」
「あ、うんそうだね、ボクの個性は 九尾の狐 九尾に出来ることは何でもできる…………と思ってるよ」
「フム………東方の伝承に名高き妖狐か………」
「楪先生の尻尾はとても素晴らしい毛並みです」
「そんなの見ればわかるわ!たかが狐に何であんなゴリラ見たいな力出したり傷を治したりできんだよ!おいらなんてくっつく玉だぞちくしょー!」
「楪先生!出来ると思っているというのはどういうことですか!是非ご説明頂きたい!」
飯田君はロボット見たいにカクカクしてるなぁ……
「出来ると思っているってのは、ボクにもまだ詳しくは分かってないから何だ。常闇君が言ったように色んな伝承に九尾は出てくるでしょ?伝承によって別の事書いてあるから、今のところはだいたいの伝承に共通している 妖力を使う ことしか出来てないんだ」
「なるほど、確かに九尾は伝説の存在……何が出来るかは変わるか…ご説明ありがとうございます!」
「ん~?でもようりょく?しか使えないんでしょ?なんで収納したり傷治したりできるの???」
芦戸さんは良いところ聞いてくるね………でもなんて説明しようかな?あんまり人に話したりできるような話じゃないしなぁ………あ、全部妖力ですって言い張ればいけるかな?
「全部妖力の応用だよ」
「怪力も?」
「妖力で体を強化したよ!」
「収納も?」
「妖力で次元歪めてるよ!」
「傷治すのもかしら?」
「妖力を使って細胞を活性化させたり妖力で細胞を治したりしてるよ!」
「…………………」
なんでそんな心配そうな目してんのさいずにぃ。うまくそれらしい説明出来たじゃん………
「つまり妖力があれば怪力だせて収納できる、更には治癒までできんのか!アタックもサポートも出来るとかチートかよ…はぁ~…ヤダヤダ」
「そんなにチートじゃないよ?妖力にも限度があるし、ボクもそれなりに鍛えてはいるけど、やっぱり妖力頼りだからね。妖力が切れちゃえばボクは非力な女の子だよ」
「非力な女の子ねぇ………あ、じゃぁヤオモモと腕相撲してみてよ!ヤオモモも結構鍛えてるって言ってたし!勿論妖力なしでね!」
アシドサン?なに勝手に決めてるの?
「おぉ!腕相撲か!漢らしいな!俺もやりてぇ!」
ボク女の子だよ?漢じゃないよ?切島君?
「腕相撲ですか………良いでしょう。受けてたちますわ!」
八百万さんもなんでやる気だしてるの……別に嫌じゃ無いんだけどさ…
「さ、準備出来ましたわ楪先生。始めましょう!」
「……うんそうだね…」
八百万や切島達によって机を合わせられ、特設の腕相撲ステージが出来上がる。八百万によってご丁寧に掴むバーも設置されている。そして楪は腕を組むのに袖が邪魔なので右腕の袖をまるごと外す。
「うっわ!ゆずちゃん先生手ちっちゃ!腕ほっそ!」
「綺麗な肌をしているわ」
「よし!では俺!飯田が勤めさせて貰う!」
「「「いえ~い!」」」
とりあえず八百万さんがどれだけの腕力分からないし、一瞬で決めさせて貰おうかな
「ではlady………GO!!」
「ッフ!」
ドゴン!
「いったぁ!?」
「「「…………え?」」」
「い、痛いですわ楪先生………」
「ご、ごめん八百万さん。ほら、手出して………赤くなっちゃってるね」
「まったく………その細い腕のどこにあんなパワーがあるのですか……」
楪が八百万に力加減ができなかった事を謝罪しながら赤くなった手の甲を治癒して赤みをとっていると今に理解ができていなかった峰田が驚愕の声をあげた。
「いや何で二人だけで納得してんだよ!おいら達にも何があったか説明しろ!
「説明と言われても、私が一瞬で負けただけですわ」
「一瞬って、ヤオモモって推薦入学者でしょ?それが一瞬って……ゆずちゃん先生、本当に個性使ってない?嘘ついたら良くないよ?」
「使ってないよ……ほら、葉隠さんもやってみる?今度は力加減がするよ?」
「ん~私はいいや!それより次は切島君だからね!期待してるぞ!切島君!」
「おっしゃぁ!たとえゆずちゃん先生相手でも本気でやるぜ!」
切島君は元気だね………いやクラスの皆元気だねうん。でも切島君かぁ、八百万さんよりは力あるだろうけど、少しゆっくり力いれていこうかな。
「では両者!lady………GO!」
ガッ!
「う、おおお!!」
「ッ!!(一瞬でやらなかったのは流石に駄目だったか!キッツい!)」
「うぉらぁ!!」
「うにゃ!?」
バシン!
「ッシャァ!」
「いてて……」
「流石に切島は無理だったか」
「流石になぁ」
「いやいや、勝ったのは俺だけど、結構ギリギリだったぜ?それになんか最初の方はあんまり力入ってなかったしよ、たぶん八百万みたいに一瞬で力入ってたら普通に負けてたぜ?」
「切島がぎりぎりねぇ……着替えてるとき見たけどかなり鍛えられて、がっしりしてたんだがねぇ……どんな鍛え方したら細い腕にそんな力がつくのかねぇ」
瀬呂が切島と楪を見ながら疑問の言葉をこぼし説明を求めるように楪の目を見つめる。
「別にそんな大したことではないよ?トレーニングしたあとって筋肉痛とかあるでしょ?筋肉痛って何でなるか知ってる?」
「ん~…なんでだろ?」
「考えたこと無かったな」
皆知らないのね……確かに筋肉痛はそういものって感じはするけどさ、
楪が若干あきれたように思っていると出久が口を開いた
「筋肉痛は筋肉繊維の損傷を修復しようとして起こる痛みだよ」
「ん、いずにぃ正解。さっきいったとおりボクは治すことができる。つまり、筋肉痛を強制的に治してたら何でか筋肉の密度が上がって、力持ちになったんだ」
「ほえ~……筋肉痛を治してたらそんな力を……ん?ってことは筋肉痛の辛さ分からなかったり?」
「うん、まぁ普通の人よりは感じたこと無いね。でも筋繊維が治せるってことはクールダウンが必要ないってことだから………ね?」
「な、なるほど……疲労さえ取れればすぐにトレーニングを再開できると……」
「ゆずそんなことしてたんだ……」
「とりあえずボクの腕力についてはもういいよね?えと、どこまで話したっけ?」
「確か、妖力には限度があるってところまでだと思うわ」
「ありがと蛙吹さん」
「梅雨ちゃんと呼んで」
今度から梅雨ちゃんって呼んであげよ
「それで、妖力の限度の話だけど、もちろん無限にあるって訳じゃないんだ。妖力はボクのエネルギー、体力を変換して作ってるんだ。だからボクは日頃からいっぱい食べて、妖力を貯めておかないといけないんだ」
「へぇ、何か八百万と似てるな」
「ええ、私の場合は脂質ですけれど、体のなかで変換して使うと言うことは同じですわ」
「何か、うんこみてぇだな笑」
瀬呂が笑いながら例えると女子達が一瞬凍りついたように動きを止めた。
「瀬呂ちゃん。その例えば下品よ」
「そうだよ!デリカシーがないよ!」
「う、うんこ………ふふ……」
「ほら!ヤオモモ凹んじゃったじゃん!」
「わ、わりぃ八百万そんな気は無かったんだ」
本当に凹んじゃってるね……ここはボクの出番かな?
「ほ、ほら八百万さん元気出して!ほら!もふもふだよ?」
楪が八百万を慰めようと自分の九本の尻尾で八百万を捕食するかのように包み込むと八百万は元気を取り戻しもふもふを堪能し始める
「も、もふもふですわ……!なんて素晴らしい毛並みなんでしょう………」
「あ、それと瀬呂君。ボクは排泄する必要が無いからね?その例えは当てはまらないよ?」
「そこかよ!?てかトイレ行かねぇのかよ!」
「行かないんじゃなくて、行く必要が無いの!食べたものを全部妖力に変換すればいいんだから」
「………ちょっと待ってゆず先生。食べたものを変換するってことは、太らないってこと?」
「「「「ピク!」」」
楪が瀬呂の例えを否定しながら説明を続けると考えるように口元に手を当てたままの耳郎から疑問が寄せられるとそれを聞いていた女子達は動きを止めた
「あ~そうだね。それに無駄に脂肪が付いちゃったらそれを妖力に変換すればいいから……やろうと思えば体脂肪0%にも出来るんじゃないかな?まぁ、危ないからやらないけどね?」
「「「羨ましい…………!!!!」」」
「なんでヤオモモもゆずちゃん先生もそういうこと出来んの!?」
「で、でも胸の大きさなら……」
「好きなものを好きなだけ食べられるのは羨ましいわ」
そんなに言うことか………あと耳郎さんは胸で張り合わないでよ!多分勝ってるけど!………勝ってるよね?
「はいはい、とりあえずこの話は終わらなくなりそうだからもう終わりにしよっか、他に質問ある?」
楪が他の質問があるか求めると全員が一瞬考え込むようにして静かになった。そして数秒がたったあとに砂藤が手を上げた
「そういや緑谷とゆず先生って兄妹なんだよな?ぜんっぜん似てねぇけど、緑谷が父親似で、ゆず先生が母親似ってところか?あと緑谷もすげー力が出してたし、も妖力使ってるのか?」
あ~…そこ聞いちゃうか……どうしようかな?こればっかりはいずにぃに相談してからにしようかな?
「いずにぃ、ちょいちょい」
「わ、わかった」
「「「??」」」
楪が話すべきかを出久に相談しようと一緒に教室を一旦出る。その光景を見た砂藤達は不思議に思っていた。
「話しちゃって良いのかな?」
「う~ん……ゆずが良いなら僕は話しても良いと思うよ」
「そっか、なら話しても良いかな、これから三年間一緒になるわけだしね。じゃ戻ろっか」
ガラガラ
「あ、戻ってきた。緑谷なに話してたんだ?」
「うん、ちょっとね」
「ちょっとってなんだよ……」
「よし、じゃぁボクといずにぃのことについて話すね?ボクといずにぃは血は繋がってないんだ」
「「「え?」」」
「た、確かに似てないと思ってたけど、血繋がってないの?すごいなか良さそうなのに」
「うん、ボクは小さいときに親が死んじゃってね。親の親友だったいずにぃの家に引き取って貰ったんだ」
「あ……そ、そうだったんだ……その…」
楪が自分の事情を話すと質問をした砂藤や葉隠が少し申し訳なさそうにしていた。
「別に気にしなくて良いよ。いずにぃがいるから悲しくない」
「ゆず先生……」
「はい、とりあえずボクの説明はおしまい!湿っぽくなっちゃったね、あ、そろそろ下校時間過ぎるから皆帰ろっか、明日はちょっと楽しいことがあるから、ちゃんと来るんだよ?」
「は、は~い!先生さよなら!」
「また明日な!先生!」
そして続々と帰っていくクラスメイト達、最後に残っていたのは出久と麗日だった。
「あれ、デク君帰らんの?」
「あ、う、麗日さん!その、ゆずって今日は何時ごろに帰れるのかなって思って!もう帰れるようなら一緒に帰ろうと……」
「お、おぉ、ホントになか良いんやね!」
「ん~……確認してみるね、え~と」
楪が自分の予定を確認しようとiPadを出して確認していると麗日がふりふりと揺れている尻尾をロックオンしていた。
「とりゃ!」
「ふにゃぁ!?」
「おぉ!すっごいもふもふ!気持ちいい……八百万さんが触ってた時から気になってたんよ……」
「び、びっくりしたよ、もう、ちゃんと言えば触らせてあげるのに、あ、ボクももう帰れるみたい。じゃ着替えて来るからいずにぃは校門で待ってて?」
「わ、わかったよ。う、麗日さんも一緒に帰る……?」
女の子耐性皆無ないずにぃが自分から誘った!?
「あ、せやね、うちもそうさせて貰うね。じゃゆず先生も早くね!」
そして出久と麗日が教室を出て行き、楪は着替えるために自分の私服を置いてある保健室へ向かっていた。
「あ、相澤先生に寝袋返すの忘れてたな。返しとかないと」
ボクが相澤先生の寝袋持ってたのすっかり忘れてたな。先生も忘れてるんじゃ無いかな?
「失礼しま~す。相澤先生~寝袋返しに来ました~」
「ん?あぁ、楪か、そういえば寝袋預けたままだったな。助かる。ほら、手早く出せ」
「んむ!?」
相澤が楪の手首つかみ袖の中には手を入れる。まだディメンションを展開していなかったため、袖のなかで相澤と握手をすることになってしまっていた。
「ん?何してる早く出せ」
「いや!それボクの手です!出しますから離してくだい!セクハラで訴えますよ!」
「…ほう?やれるものならやってみるといい」ニヤニヤ
笑顔こっわ……もう左手から出そう……
「………はい、どうぞ…」
「フッ,合理的な判断だな」
「………失礼しました」
職員をあとにし、保健室で私服に着替えたあと校門へ向かっていた
「はぁ、相澤先生の悪ノリも大概だね。とりあえずいずにぃは、と、あそこだね。麗日さんもいるし」
「あ、ゆず先生!」
「あ、や、やっと来た……」
「おまたせ、あと麗日さん、もう学校の中じゃないから先生付けなくていいよ?」
「ん~分けるの大変そうだからいいや!」
「たしかにね~あ、そういえば麗日さんって独り暮らしだったよね?どこに住んでるの?」
「すぐ近くのところよ、ほらあそこのマンション!」
あそこ!と指を指した先には建ってからそれなりにたっているマンションであり、楪と出久が住んでいるマンションでもあった。
「え、ボク達と同じマンションじゃん!」
「う、麗日さんもあのマンションなの!?」
「おぉ!?凄い偶然やね!じゃぁ明日一緒に登校せぇへん?」
「おっけ!明日からよろしくね!」
「よ、よよよよよろしくおねがいひまひゅ!」
いずにぃ噛みすぎでしょ……
そしてマンションについた楪達だったが、流石に部屋までは近く無かった。麗日は二階で楪達は四階の部屋だった。
「じゃぁ明日の朝にマンションの出口でね?」
「うん!また明日~」
テストだったのです……失踪はしないよ……タブン