PiPiPiPiPiPiPiPi!
とても高い音を発しているのは雄英から支給された教師専用スマートフォンだった。
校長曰く、
「その人が絶対に起きる周波数の音が鳴り響くのサ!」
だそうだ。寝起きの悪いボクにとっては控えめに言っても殺意の塊しかお礼にあげられないよ。
「う、うるさぁい……」
いずにぃとのトレーニングの後珍しくボクは自分の部屋で寝ていた。だっていずにぃと顔合わせるの恥ずかしかったし……
「まだ5時じゃん………相澤先生……?なんでこんな時間に…」
無視したはまたグチグチ言ってくるんだろうなぁ……はぁ……出るか……
「営業時間はまだですよ」
『ヒーローチャージゼリー四つ』
「えぇ……」
本当に変なところでノリ良いんだから……
『お前今日6時前には雄英に来とけよ。そんじゃ』
「は?どういう……切れた……」
6時前って……はぁ……なんでそんな早くにいかなきゃならないの……とりあえず支度しよう…
「……ボクも寝袋買おうかな……」
朝の支度を済ませて、いずにぃの朝ごはん用意した後置き手紙をして家を出た後、ボクはとあることに気づいた。
そう言えば朝一緒に行くって話を昨日約束してたな……まぁいずにぃが説明してくれるか。
兄に放り投げて雄英へ向かう途中、相澤先生に言われた通り、コンビニによりヒーローチャージを四つ買った。するとどうやら一番くじを開催してるようで、一枚引けることになった。一等賞はコンビニ限定オールマイト(コンビニバイト服)だった。
当たったらいずにぃにあげよ。そして軽い気持ちで引いたら……
「一等賞おめでとうございます!」
「えぇ……」
あたっちゃった……
5:40
ゼリーとオールマイトフィギュアを収納して雄英に着いて保健室に行くとリカバリーガールの代わりに相澤先生がいた。
「おはよーございますあいざわせんせー」
「……やっぱり眠いか?」
「当たり前でしょう……これゼリーです」
「助かる。ほら代金だ」
相澤先生にゼリーを渡して代金を受けとる。良く考えれば………未成年にパシらせるって教師としてどうなのかな……
「それで何でこんな早くに呼んだんですか?ゼリー為だけならSNSに書き込みますよ」
「それはやめろ。理由は雄英の入学式の次の日は校門に報道陣が押し寄せるからだ。お前はどうせ私服で来るだろうから目をつけられるから暫くはこの時間に来い。眠いならベッドを使って良いとリカバリーガールに許可はとってあるぞ」
要するにボクを報道陣から守る為と?相変わらず遠回しに言うなぁ……少しは労ってあげるかな。
「ならボクは寝ます。相澤先生も暇ならボクが寝ている間に尻尾のブラシ掛けしといてください。はい、おやすみなさい」
「………」
ブラシを相澤先生に投げつけて尻尾だけをベッドの外に出すようにして毛布を被る。程なくして相澤先生は無言でブラシ掛けを始めた。
相澤先生こう見えてふわふわしたの好きだからね……因みに猫派らしい。勉強みて貰ってた時にもたまにブラシ掛けして貰ってたけど、上手で気持ちいいんだよね……
「はいはいおはようさ……イレイザーあんた……」
「誤解しないで下さいリカバリーガール。俺はやれと言われたからやってるだけです」
「…………チラッ」(*´ー`*)スヤァ………
「……鍵くらいは閉めておかないとブラド辺りが叫ぶよ」
「……以後気をつけます」
ーーーーー
「おい楪起きろ。時間だ」
「んぁい……」
もう時間か……てことは8時かな……?あれ?まだ7時すこし過ぎた辺り……
「まだ始業時間じゃないですよ?」
「生徒をマスコミから守るのも仕事だ。早くにコスチュームに着替えろ」
そういって相澤先生は保健室から出ていった。
おぉ……凄い尻尾艶々だ……相澤先生はトリマーとかになった方が良いんじゃないかな?……いやあの目付きと格好じゃ動物に威嚇されてショボンってなりそうだね。
コスチュームに着替え終わり保健室を出ると、扉の隣に相澤先生がボクのブラシを片手に待っていてくれた。
「お待たせしました……あ、ありがとうございます。それで、今から何をするんですか?」
「マスコミから生徒を守るのも仕事だ。お前も仮にも教師なら手伝え」
「ゴウリテキー」
「…………」
「うわぁ……」
相澤先生と校門に行くとマスコミがうじゃうじゃといて雄英生徒が捕まり、質問責めをされていた。
正直凄い鬱陶しそうにしてるし、校門の前だから後ろ手固まってる生徒もいた。
「ほら、出番だぞ」
「……出番とは?」
………まさかとは思うけど、ボクにマスコミの気を引けと……?
真顔で相澤先生の事を見るとニィッと不気味に笑い始めた。
いやだぁ!!ボクはマスコミは嫌いなんだ!!
「ボク授業の準備をしてきます!」
足を妖力で強化して逃げようとするが…
「に"ゃ"ぁ"あ"!!!」
すぐに個性を抹消されて捕縛布でぐるぐる巻きにされて捕獲された。やっぱり抹消ってチートだよ!!
「離して!!鬼教師!!鬼畜!悪魔!」
「なんとでも言え。これも合理的な行動だ。観念しろ」
「ンノォォオオ!?ノットゴウリテキ!!」
「は~い皆さん、コレがリカバリーガールの後継者です。どうぞお好きにしてください」
「糞教師ぃぃ!!!」
ボクの抵抗も虚しく、校門にから少し離れた所に投げ飛ばされて何とか空中で体勢を立て直して着地する。ドドドドと背後から嫌な音を感じて壊れたロボットみたいに振り向くと……
「貴女が噂のリカバリーガールの後継者ですね!?」
「特例での雄英教師とのことですが!?」
「リカバリーガールの指導はどのように!?」
「いやぁぁぁあ!!!!」
結局ボクはオールマイトが探しに来てくれるまでインタビューと言う言葉の追い剥ぎから逃亡をし続けた。
私が来た!って言うオールマイトが凄くかっこ良く見えた。
相澤先生絶対に許さない。