つい最近、ちょっと遠出してポケモン化石博物館に行ってきました。いやー、化石ってロマンがあって良い物ですね。いつかは息抜きで化石ポケモンの小説も作ってみたいところです。
場所はメルジーネ大迷宮。ハジメ達が、エヒト達の真実を映像として知った場所に、複数の人影があった。彼らは先程見た世界の真実に、大きなショックを受けていた。
「何という……事だ……」
「そんな……! じゃあ我々は……魔人族は何のために……!」
呆然と呟くフリード。その後ろでは、カトレアが頭を抱えていた。
フリードを始めとする魔人族の調査隊。彼らは、イベルタルの一件で神アルヴヘイトに疑心を抱くようになった。そこで、反逆者が作ったという大迷宮にヒントがあると考え、調査をすることになったのだ。
本来、このメルジーネ大迷宮に行くには2つの方法があるのだが、何故彼らは入ることが出来たのか。それは、1匹のポケモンがフリードに協力しているからだ。
『な? オイラの言った通りだろ?』
「君の言う通りだったよ、フーパ。まさか我々の信仰する神が偽りだったとは、な……」
いたずらポケモン『フーパ』。魔人族の国ガーランドの近くにある遺跡にて、偶然出会ったポケモンだ。彼は大迷宮に対して造詣が深く、能力である光輪によって各地の大迷宮へ一瞬で行けてしまうのだ。
「どうかね、フーパ。君の求める『ツボ』は見つかりそうかね?」
同じく調査隊の一員であるレイスが尋ねる。だがフーパは首を横に振るだけだった。
『んーん。此処には無いみたいだ。あの『ツボ』さえあれば、オイラはもっと強くなれるのになー!』
フリード達とフーパは、ある取引をした。それはフーパが大迷宮へと転送する代わりに、とある『ツボ』を渡すこと。今の彼は力を大きく封じられているらしい。
「それにしても、何で力を封じられたんだ?」
『たはは……。大昔に、それこそメルジーネ達が生きていた頃に、色々やらかしちゃって……』
「やらかしたって、何を?」
『……色んな国の財宝盗んだ。それで解放者たちにお仕置きとして……』
「それはまた……」
でもさ、とフーパは続ける。
『皆と一緒に過ごしたの、イタズラするよりも楽しかったんだ。だから……皆がやってきた事を無駄にしたくない』
「フーパ……」
この大迷宮で見た映像の中には、人間と亜人族、そして魔人族とが和平を結ぼうとした内容もあった。ようやく掴もうとした平和を捻り潰す偽神。解放者たちはよほど苦しい戦いを強いられたのだろうと、フリードは思いを馳せた。
「ならば、次の迷宮へと赴き、力を取り戻さねばな。我々も偽神たちには一言物申したい」
『……良いのか?』
「我々は一度傀儡となった身だが、それでも良いのなら共に行こう」
『……へへっ。フリードってば真面目なんだな!』
「なっ! こちらが真剣に話しているというのに何だそのニヤケ面は!」
『ニシシシシシ!』
迷宮から出るための光輪を作り出したフーパ。何とか立ち直ったカトレアを始めとする配下達に続き、フリードも潜って行く。
『(ありがとな、フリード)』
フーパはこっそりと呟いて、光輪を潜った。
というわけで、フリード達魔人族は、フーパを仲間にしております。果たして『あの壺』はどこに……?
次回からシュネー大迷宮編です。