ポケットモンスター トータス【本編完結】   作:G大佐

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長らくお待たせしました。最近、更新頻度が月一回になっていて申し訳ないです。
仕事は辛い、けど働かないと好きな事をするためのお金を稼げない。うーん、このジレンマ。


氷の激戦(前編)

「みんな、来るよ!」

 

 ハジメの声で全員がポケモンを出した。この時光輝が出したのは、ハルツィナ大迷宮で出会ったケルディオである。

 

『ほう……。お前は……』

 

『いつか聖剣士になる者だ!』

 

『良いだろう。相手してやるから全力で来やがれ!!』

 

 咆哮と同時にキュレムは“ふぶき”を放ってきた。そこへフリーザーが“おいかぜ”を、レジアイスが“こごえるかぜ”を同時に発動することで、場に猛吹雪が吹き荒れる。

 

「ぐぁぁぁ! なんて暴風だ!」

 

 いきなりの大技で、ハジメ達は腕で顔を防ぐことしか出来ない。目を開けたくても開けられない程の威力なのだ。しかし、この中でゆっくりと能力が開花したのが光輝だった。彼の目が青く輝く。

 

「っ! フリーザーが居ない!」

 

 風が吹き荒れる中を、光輝は『波導』によって位置を把握した。横に並んでいた3匹のうち、フリーザーが居なくなっていたのだ。彼は咄嗟に上を見る。

 

「みんな、上だ!」

 

 顔を上げたその先では、フリーザーが“げんしのちから”を発動しようとしていた。そこから光輝はある事を思い付く。

 

「ケルディオ! フリーザーに向かって“アクアジェット”! 跳ぶんだ!」

 

『っ! そういう事か!』

 

 蹄から水を噴射し、その勢いで飛び上がるケルディオ。猛吹雪によって水を纏った身体は凍っていくが、光輝とケルディオはそれが狙いだった。

 

「ッ!?」

 

「凍っていても、スピードが落ちてないです!」

 

「そうか! 凍っているのは前方だけだから、後ろ足からの水流噴射で勢いが保たれているんだ! 凍っても威力は落ちないどころか、固形化する事でむしろ上昇している!」

 

 流線型に凍ったその形状は、例えるならば……氷の弾丸。

 

「いっけえええええ!」

 

『はぁぁぁぁぁ!』

 

「……キョオオオオオオン!」

 

 一瞬動揺したものの、フリーザーは構わず“げんしのちから”をケルディオに向かって放つ。だがスピードによって勢いの出た氷の弾丸は止まらず、向かってくる岩をそのまま粉砕。そしてフリーザーに激突した。

 

『っ、ぐううう!』

 

「…………」

 

 身に纏った氷が砕け、そのまま落下するケルディオ。ユエがすぐに指示を出す。

 

「ゴルーグ、あの子を受け止めて!」

 

「ゴル!」

 

「僕達も光輝とケルディオに続くよ! サイドン、レジアイスに向かって“ストーンエッジ”!」

 

「ピンプク、この猛吹雪を晴らすよ! “にほんばれ”!」

 

「だったら俺は前に出るぞ! ガルーラ、キュレムに向かって“ほのおのパンチ”だ!」

 

 ピンプクの“にほんばれ”によって、吹き荒れていた猛吹雪は止む。視界がハッキリとしたことでサイドンが地面を大きく踏み鳴らし、岩石の刃をレジアイスに向けて放つ。ガルーラはキュレムとの距離を詰め“ほのおのパンチ”を放つが、この時“にほんばれ”によって威力が上昇していた。

 

『チィッ! だがぬるい!』

 

「ガルッ!?」

 

 キュレムはガルーラの腕に噛みつくと、そのまま頭を振るって投げ飛ばす。そのまま右後ろ足を強く踏むと、“ストーンエッジ”が放たれた。それを見た龍太郎がワンリキーを繰り出した。

 

「“いわくだき”だ!」

 

「リィッ、キッ!」

 

 迫りくる岩の刃を砕こうとするワンリキー。だが、そこへフリーザーが翼を大きく羽ばたかせて“エアスラッシュ”を撃ってくる。

 

「やっべ!?」

 

「やらせない! パチリス、連続で“エレキボール”!」

 

 援護に入ったのは鈴。フリーザーに当てることは考えず、“エアスラッシュ”を相殺するために電気の弾幕を張った事で、ワンリキーへの直撃は免れた。

 

『ゴルーグ、ユエ、頼む!』

 

「ゴルッ!」

 

「ん! ゴルーグ、ケルディオをキュレムに向かって投げ飛ばして!」

 

「ゴォォォォルァァァ!!」

 

 額の角を銀色に光らせたケルディオを、ゴルーグが大きく振りかぶって投げ飛ばす。鋼タイプの技である“スマートホーン”がキュレムに直撃した。氷タイプを持つ彼にとってこの技は効果抜群である。

 

『うおおおおおっ!?』

 

「レ、レジア、レジア」

 

 そのお返しと言わんばかりに、レジアイスがゴルーグと激突する。腕と腕とが取っ組み合い、さながら巨人同士の力比べである。

 

「頑張ってゴルーグ!」

 

「ピンプク、ゴルーグを押して!」

 

 サイドンを投げ飛ばせる程の怪力を誇る、香織のピンプクも加勢する。しかし、氷の迷宮である事とフリーザーとキュレムが放つ冷気によって、レジアイスのパワーは増していた。怪力を誇るポケモン2匹掛かりでも、まだ押し切ることは出来ていない。更に悪いことに、レジアイスは点字のような目から“れいとうビーム”を放つ準備をしていた。

 

「っ、マズ……!」

 

 

「アブソル、“ふいうち”です!」

 

 

 レジアイスの真横から、悪タイプのオーラを纏ったアブソルが激突した。突然の衝撃にレジアイスはバランスを大きく崩してしまう。

 

「シア!」

 

「出来るだけ早く片付けましょう! 数は有利でも、パワーは向こうが上! それに……!」

 

 シアの『未来視』が、良くない光景を映し出していた。

 

 それは、この場にいる全員がキュレムによって氷漬けにされる未来である。

 

 




実はポケモンマスターズEXをプレイしてるのですが、悪の組織のボス達ではアオギリとマツブサが好きです。何ならガチャでアオギリ当てた時は、一瞬息が止まりました。

ただしゲーチス。テメーは駄目だ。
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