ポケットモンスター トータス【本編完結】   作:G大佐

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急に暑くなってきましたね。暑いからと、薄着&腹出し&冷たい飲み物がぶ飲みしていたら、見事に腹を下しました。今は落ち着いてますが。


最終決戦!(1)

 ムゲンダイナを赤い鎖で操るエヒト。ムゲンダイマックスの姿となっている事でハジメ達のポケモンは技を出せずに居た。

 しかし、過去にかのポケモンと戦いを繰り広げたザシアンとザマゼンタが駆けつけた。その瞬間、技を封じていたパワーが霧散しする。

 

「あれ? 体が楽になった?」

 

「ポケモン達も、戦い始めと違って元気そうです!」

 

 サイドンもゴルーグも、ムゲンダイナから放たれる威圧感から解放されたかのように、腕を回してアピールしていた。

 

『行くぞ、子供たちよ!』

 

「獣が加わった所で何になる! やれムゲンダイナ!」

 

「グロロロロロ……!」

 

 ムゲンダイナが“ダイドラグーン”を放つ。巨体から放たれるその一撃は全てを巻き込んでしまうだろう。しかし、此処には盾を司る王が居る。

 

『やらせん!』

 

 ザマゼンタが“きょじゅうだん”を発動した。鬣の如き盾を強固に連結。持ち前の脚力で駆け出すと共に、体内に宿るパワーが盾の形をしたオーラを作り出し、“ダイドラグーン”と激突する。さながら特撮にあるような、光線同士のぶつかり合い。

 この時ムゲンダイナはエヒトの操る赤い鎖によって縛られており、反逆されないように雁字搦めな状態となっていた。当然、全力を出せる訳もなく、放たれた技とて十分な威力とは言えなかった。故に、ザマゼンタの“きょじゅうだん”によって簡単に相殺されてしまう。

 

 攻撃同士がぶつかり合い、煙が発生する。それも一瞬の出来事で、煙を突き破って現れたのはユエのゴルーグ。

 

「ゴルーグ、“れいとうビーム”!」

 

「ゴルゥゥゥ!」

 

 脚からのジェット噴射で某(くろがね)の城の如く空を飛ぶゴルーグが、目から冷凍光線を発射する。ドラゴンタイプを持つムゲンダイナにとって効果抜群である。

 だがハジメ達の攻撃はまだ終わらない。ゴルーグはこれまでの旅で、何度もユエやハジメ達を乗せて空を飛んできた。そのため他者を乗せて飛行することに慣れている。

 ゴルーグから飛び降りるのはアブソル。パートナーであるシアは、キーストーンを掲げる。

 

「メガシンカです!」

 

「アァブ!」

 

 本来ならば、戦いに特化した己の姿を嫌うというメガアブソル。だがシアのアブソルは違う。彼女が幼い頃から共に居続け、ハジメ達の旅でより一層絆が深まった。彼女と共に戦うのなら、姿が変わることも怖くない。

 

「“サイコカッター”です!」

 

「アブアァァァ!」

 

 実体化させた心の刃で切り裂く技であるが、メガアブソルは敢えて己の角にエスパーの力を込めてムゲンダイナに叩きつけた。これが私たちの絆だと言わんばかりに。その咆哮がムゲンダイナに通じたのか、大きく身体を揺らした。

 

「グオォォ……!」

 

「えぇい何をやっている!」

 

「そりゃお前、操ってるのと一緒に戦うのとじゃあ、雲泥の差って奴だろうがよ」

 

「っ!? いつの間に……!」

 

 憤るエヒトの真後ろに迫るのは、幸利と恵里。彼女の肩にはミミッキュが乗っていた。“ゴーストダイブ”で、トレーナーごと移動したのである。

 

「獣だ獣だって侮ってるから、ボク達に後ろを取られるんだよ。やっちゃえダーリン!」

 

 エヒトを嘲るような顔をしながらも、応援するかのように幸利の頬にキスをする恵里。突然のことに驚く幸利だったが、徐々に口角が上がり、目にやる気が漲る。

 

「っ! ……おっしゃあぁぁ! やってやらぁ!」

 

 手に魔力を宿らせる幸利。だがエヒトの表情は余裕である。片手を突き出すと、魔法障壁を発動する。

 むろん、これは幸利によるフェイントである。

 

「馬鹿め! この世界における魔法は私が生み出した事を忘れたか!」

 

「そう言うと思ったぜ! ガルーラぁ!」

 

「ガルラァァ!!」

 

 現在エヒトは魔法で宙に浮いている。その状態の敵の後ろに回るということは、幸利と恵里も浮いていた。だが彼らはそれすらも攻撃に利用する。

 

「“かわらわり”!」

 

「ぬあぁ!?」

 

 ガルーラの体重80kgに落下スピードも加わって放たれる“かわらわり”は、技の効果も含めてエヒトの魔法障壁を粉砕した。そして、落下する彼らを受け止めるのは……破壊の化身。

 

「ありがとう、イベルタル!」

 

『礼はいい。偽神め、偽りとあっても神と付く以上警戒していたが……何だあの体たらくは』

 

 ガルーラをボールに戻した幸利と恵里を乗せながら、イベルタルはエヒトを睨む。アルセウスの力を奪い、あまつさえ己を操ろうとした者共の主格という事で警戒してみれば、目の前の偽神の振る舞いはさながら人間。

 

『所詮、偽りは偽りか』

 

 くだらん、とため息をつくと、イベルタルは“デスウイング”の構えをとる。

 

『その力、真なる神に返すが良い』

 

 嘴から“デスウイング”を放った。技がエヒトに命中する瞬間、再び魔法障壁が展開された。

 

『む?』

 

「エヒト様! 遅ればせながら助太刀致します!」

 

「おぉ……! アルヴヘイト!」

 

 エヒトを守ったのは魔人族の国王であり、エヒトと共に世界を掻き回した存在……アルヴヘイト。

 だが、彼の姿に戸惑う者がいた。

 

「ユエさん、どうしたんですか!?」

 

 

「叔父さま……?」

 

「ゴルゥ……!」

 

 




次回は、再び閑話。キョダイマックスポケモンvs伝説ポケモンです。最終決戦中の閑話は、USUMのムービーにあったような、カプ族vsウルトラビーストのシーンを想像して書いてます。
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