ウルトラビースト編
パラドックス編
災厄の宝編
となりましたので、最初はウルトラビースト編からいきます!
不定期更新ですが、どうぞお楽しみ下さい。
エヒトを打破し、封印されていたアルセウスを解放したハジメ達。一度は地球へ帰ったものの、トータスにて出会った相棒……ポケモン達と再会するために異世界へと戻ってきた。大学も卒業した彼らがトータスにて行なっていること、それは――
「ナグモ博士、冒険者ギルドに依頼していた調査が完了したと報告がありました! こちら調査レポートになります」
「ありがとう。……うん、やっぱりこの湿地帯は地面タイプや水タイプ、毒タイプがいるのか」
「あと、見慣れないウパーも目撃したとのことです。此方がその写真です」
「……うわ、本当だ。リージョンフォームかな? ますます調べ甲斐があるなぁ!」
ハジメは、現ハイリヒ王国女王リリアーナが設立した『国立ポケモン研究所』の主任となっていた。この施設は、かつて聖教教会によって害獣と判断されていたポケモンの生態を見直すための研究機関である。ハジメがトータスに戻ってくる前に設立はされていたのだが、如何せん彼に匹敵するほどの正しい知識を持つ者はおらず、ハジメが着任してから一気に研究機関として始動した経緯がある。
現在ハジメが行なっているのは、かつて聖教教会から発行された旧ポケモン図鑑の改訂と、ポケモンの生息マップの作成、それらの基盤となる生態調査である。科学よりも魔法が発展したこの世界において、ゲームやアニメに出てくるような小型機械のポケモン図鑑はまだ作れない。紙媒体の図鑑作成となっていた。
「冒険者の仕事は変わった、か」
ハジメはそう呟く。彼がまだトータスに来たばかりの頃は、ポケモンは害獣と見なされていた。その為冒険者と呼ばれる者達は、積極的にポケモンと戦い、『ポケモンの落とし物』を手に入れて収入源としていたのである。
しかし、聖教教会の失墜とリリアーナによる宣言によって、積極的なポケモン狩りは規制された。その代わりとして、現在の冒険者が受ける依頼の大半が、指定された地域のポケモン生態調査なのである。
「このカメラと言う道具、本当に便利ですよね。博士の故郷からすれば拙い物かもしれませんが……」
「いやいやいや、携行可能なまでに小型化するって、相当凄い事だからね? それが冒険者に支給される程増産されているって凄い事なんだよ?」
ポケモン生態調査の事をリリアーナから聞いたハジメは、早速地球へ蜻蛉返りし、カメラの技術をトータスへ導入した。すると瞬く間に解析や製造が捗り、今では小型化に至った。故郷の地球産と異なるのは、魔法などで重量を軽くしている事だろう。まさかの魔法と科学の融合である。そのお陰で、冒険者達から受ける目撃情報には写真が添付されるようになり、調査はかなり進んでいる。
「そう言えば博士。近ごろ奇妙な報告が相次いでいます」
「奇妙な報告?」
「はい。不自然な石垣、です」
「石垣……?」
所員が提出した写真や報告書に目を通す。だが、その写真を見てハジメは驚愕した。
「これ、は……!?」
「本来そこに無いはずの場所に石垣があって、翌日見に行くと消えている……。そんな報告でした。普通なら一笑に付す内容でしょうけども、ポケモンは不思議な生き物。まだ見ぬポケモンが居ても可笑しくないですからなぁ……」
「…………」
ハジメは知っている。この写真に写っているのはポケモンであると。従来と異なる、独特な姿のポケモン群。その名は――
「(ウルトラビースト……! まさか開いたというのか、ウルトラホールが……!)」
ウルトラビースト、ツンデツンデ。コードネーム『UB∶LAY』の写真を睨みながら、彼は一筋の汗をかいた。
最初のウルトラビーストは、LAYことツンデツンデです。次回から香織なども登場予定です。
アフターストーリーにて書いてほしい内容は?
-
ウルトラビースト編
-
災厄の宝編
-
パラドックス編