・各ルートの記念写真の見返し
・四天王やジムリーダーとのいつでも再戦
・スカーレット/バイオレットブックの伏線回収
・ビワ姉の素顔公開
これらが来て欲しいと願うヨクバリスな私です。勿論、冠の雪原のような新レジ系とか新リージョンポケモン等でも可。
※大事な試験が迫っている関係で、今回は短めです。
ダークライが仲間になった翌日。ハイリヒ王国を目前にして、ハジメ達は作戦会議をしていた。
「王国に入ったら、二手に分かれよう。イベルタルと戦うチームと、浩介達を助けるチームだ」
「ならば私は、後者のチームに入ってもよろしいでしょうか? 王族と教会の関係に……終止符を打ちます」
「俺もそうさせてもらう。もし頑丈な檻とかだったら、ガルーラの力を借りてぶっ壊せば良いからな」
「教会の総本山へ突入すると言うのなら、魔法を扱うものが多く居る筈じゃ。竜化した妾がそ奴らを引き付ければ、救出作戦も楽になるじゃろう」
救出作戦に乗り気なのは、リリアーナと幸利とティオの3人。
「私は戦う。……ハジメは、イベルタルと戦うんでしょ?」
「私もユエさんと同じです! 戦力は多い方が良いですからね」
ユエとシアは、イベルタルと戦う気満々だった。そして香織も……。
「私も2人と同じ。ハジメ君と一緒に戦うよ。相手は伝説のポケモンなんでしょ? なら、回復役が居た方が良いよね」
「だけども相手は、簡単に命を吸い取れる力を持っているんだよ? 香織には、八重樫さん達を……」
「嫌。……これは私の我が儘かもしれない。だけど、だけどもう、不安な気持ちでハジメ君を待つのは……嫌だよ……!」
イベルタルの力については、ハジメが全員に伝えていた。今までとは比べ物にならない戦いになることを予感していた香織だったが、またハジメが危機に陥るのではないかという不安があったのだ。
ハジメも当然その事を自覚してはいた。
「(だけど、もしイベルタルの“デスウイング”に巻き込まれたら……きっと僕は冷静じゃいられなくなる……!)」
彼もまた、最愛の人を失うのではないかという不安があった。そんな戸惑う彼の背中を押したのは、ユエだった。
「ハジメ。信じよう」
「ユエ?」
「香織の回復魔法が必要なのも事実。それに、救出作戦に向かわせても、ハジメはきっと不安で集中出来なくなる」
「うぐ……」
「二人一緒なら、きっと上手くいく。勘、だけど」
2人の恋を応援している、ユエを初めとした女性陣。女の勘というものに不思議な説得力があった。
「……分かった。行こう」
「うん!」
こうして救出チームと戦闘チームに分かれた一行は、互いの健闘を祈りながら走りだした。
イベルタルを迎撃する戦闘チームが王国の外壁にたどり着いた時だった。
『ギュルシャァァァァァァ!!』
王国内に響く禍々しい咆哮。この時住人達は一斉に空を見上げ、そして夜空にポツンとある赤黒い一点の光に、本能から恐怖した。
あれは駄目だ。逃げろ。逃げなければ死ぬぞ!
住人たちは恐れ、悲鳴かどうかも分からぬ叫び声を挙げながら走り出す。
あちこちから聞こえる騒音を背景に、ハジメ達はモンスターボールを構える。
「サイホーン!」
「ゴルーグ!」
「アブソル!」
相棒をそれぞれ出すのだが、イベルタルはその場に滞空しながら神山を見ていた。彼がハイリヒ王国まで飛んできたのは、自分を遊戯の駒にしようとした偽りの神への怒りによるもの。エヒトへ祈りを捧げる聖教教会の総本山に、直感的な嫌悪が生じたのだ。
「マズイ! イベルタルの奴、神山の方を見てる!」
「あっちには清水君たちが居るのに!」
「ゴルーグで飛んで、私の魔法で引き付けてみる!」
『その必要はありません』
ハジメ達の脳内に突如響いた、美しい声。それと共に感じた強大な力に全員が思わず振り返った。
そこに居たのは、青い鹿のような姿。X状の瞳孔に不思議な角。その角はカラフルに光っており、所謂『アクティブモード』になっていた。
イベルタルは対となる存在に気付き、ハジメは驚きと共にそのポケモンの名を呟く。
「ゼルネアス……!」
次回の更新はかなり後になるかもしれません……。