アークナイツ トロフィー「雪ウサギは春に遊ぶ」取得RTA   作:春雨シオン

10 / 41
期間が開いたので初投稿です。許しは乞わぬ。


Part8 胎動

 とうとう感染者になっちゃいましたRTA、第8部はーじまーるよー!

 

 前回、ショッピングモールでの惨劇を乗り越え、桃ちゃんとウタゲ姉貴を含む4人は無事脱出できたところからですね。いろいろ波乱万丈でしたがなんとか全員生存、鉱石病もかなり軽微に抑えることが出来ました。特に最後の爆弾は肝が冷えましたね…!ですがそれも桃ちゃんが大部分を弾いてくれました。爆弾の破片を刀で弾くとか本当に人間なんですかね…?(震え声)

 

 それを可能にしたのは桃ちゃんの超集中力です。スポーツなどで“ゾーン”と呼ばれる奴ですね。例としてはウタゲ姉貴のカッチャマ、現師匠との決闘の際見せたものがあります。今はまだその状態を意識的に出せるようにはなっていないようですが、最終的には、自在に出したり引っ込めたりできるようになってもらいます。

 

 そのためにどうすればいいかというと、ひたすら反射神経と集中力のトレーニング、それに加えていくつもの死線を潜り抜けることです。また、体の動きをより洗練されたものにすることも必須です。頭だけ動いて体がついていかなかったら意味がないですからね。まあつまるところ、今まで通り頑張れってこったぁ!

 

 しかし感染したことで変わったものもあります。まず、学校へ行けなくなりました(絶望)。思わず絶望しかけましたが、まあ実際のところ大した影響はありません。学校へ行くことで得られる対人経験はだいたいしゃぶりつくしましたし、むしろ学校へ行っていた時間を修行に充てられるのでラッキーとまで考えられます。ウタゲ姉貴のメンタルに関しても桃ちゃんがいればまあ何とかなるでしょう。現にウタゲ姉貴は今、桃ちゃんに追いつこうとやる気に満ちています。このメンタリティがあれば、少なくとも鬱病とかにはならずに済むでしょう!

 

 さて、では桃ちゃんの様子を見てみましょう。現在はいつもの筋力トレーニングや剣術の訓練を行ったのち、座禅を組んで精神力を鍛えているところのようです。集中力の強化につながるのでドゥンドゥンやろうじゃねえか!(チャー研)

 

 むっ殺気!いきなりのQTEです!素早く指定された方向へキー入力し、突然の襲撃をかわします!そのまま傍らの刀を抜刀…

 

「ちょちょちょっと待って!あたしだって桃!」

 

 なんだウタゲ姉貴でしたか。よく見ると木刀を携えています。いくら何でも座禅組んでる相手に切りかかるってどういう神経してんだオラァァン!?

 

「ごめんごめん、でも結局桃かわしてんじゃん。やっぱすごいよあんた。」

 

 そういう問題じゃないと思うんですがそれは…。まあいいか、せっかくだから組手でもしてもらいましょう。やらないか?(ホモの聖典)

 

「あーごめん。なんかドライヤーのコードが曲がっちゃててさ。お風呂入った後に使えないからそんな気分じゃないんだよね。」

 

 むむ、ドライヤーときましたか。それなら我に策ありってもんですよデュフフフ…。

 

「え、ドライヤーは使えるようにするから任せろって?ふーん…まあ、それならいいかな。じゃ、ちょこっと付き合ってもらおっかな。」

 

 はい、ウタゲ姉貴との模擬戦です。これはパワプロをプレイしたことのある人なら親しみがあるんじゃないかと思いますが、いわゆる一打席勝負みたいなイベントです。勝利すれば対戦相手の親密度を上げられたり、戦闘の中で強くなれたりします。ですがウタゲ姉貴の好感度はおそらくほぼマックスです。じゃあ受ける意味ないんじゃない?とお思いの方もいるのではないかと思いますが、ここがアークナイツの一味違うところで、対戦相手にも経験値が入ります。そのため、ガンガン戦闘して、ウタゲ姉貴にも強くなってもらいましょう。

 

 (戦闘シーンは)キャンセルだ。ここまで散々見せてきたからね、しょうがないね。結果は危なげなく桃ちゃんの勝ちです。まあ多少はね?

 

「はーやっぱ桃つっよ。あたしもケッコー強くなったと思うんだけどなあ。」

 

 実際、ウタゲ姉貴の成長は著しいです。半年くらい前まで普通のJKしてたとは思えませんね。もともと才能があったのか、はたまた血の滲むような努力をしたのか…いずれにせよ、順調に育っているようで一安心ですね。

 

「はー汗だくだよ。桃―、お風呂行こ。ドライヤー何とかしてくれるんでしょ。」

 

 ヌッ!お風呂シーンはキャンセルだ。そろそろTKNUCへのヘイトがすごいことになってそうですね…。ビールビール!(リスポーン地点)そしてドライヤーですが、私にいい考えがある(KNBI)ドライヤーのコードをつかみ、これでもあびろー!

 

「わ、わ、桃何それ!バチバチってしてるじゃん!え、電気!?」

 

 これこそ桃ちゃんの身に着けたアーツ、雷です。がんばって練習してきた甲斐あってか電化製品を動かすくらい楽勝です。これがゲーム再序盤で説明した桃ちゃんのアーツです。フロストノヴァ姉貴の冷気は、炎や熱のアーツで対抗しようとしたらブレイズ姉貴レベルのものが必要です。そんなレベルまで鍛えていたらフロストノヴァ姉貴が氏ぬか、アーツだけがすごくて他はクソ雑魚なめくじの典型的な魔法使いみたいなやつになってしまいます。今回目指すのは剣も魔法もそれなりに使える勇者なので、アーツはフロストノヴァ姉貴以外に使っていきます。

 

 具体的に言うとスノーデビル小隊やレユニオン相手ですね。本編のフロストノヴァ姉貴は身近な人が次々氏に、いろいろと限界な状態だったため、氏ぬまで戦うというルートをたどってしまいました。だから、彼らをついでに助ける必要があったんですね。

 

 その際雷のアーツは非常に有効です。スタンガンの要領でバチバチマンを食らわせ無力化していきます。現実のスタンガンでは気絶することは非常に稀だそうですが、そんなことは知りません。テラの住人は強い電流を流されると気絶する、それでいいんだよ。

 

「しずか、桃。大事な話があるから、こっちへいらっしゃい。」

 

 ん?師匠がお呼びです。彼女は二人が感染したと聞いたあと、本当に必死になっていろいろな医療機関を探していましたからね。そのためまさか稽古をつけてほしいなどいえるわけもなく、ひたすら反復練習と、自分でいろいろ調べてアーツの練習をする羽目になりましたとさ。

 

 まあそんな師匠が真剣な顔をして二人を呼んでいるのですから真剣に聞きましょう。ウタゲ姉貴もどこか緊張した顔で、隣に正座しています。

 

「しずか、桃。あなたたちの鉱石病を治してくれるところが見つかったわ。」

 

 お、この流れは?

 

「その組織の名はロドス。私が方々に手を尽くして探した中で一番、鉱石病研究に先んじているわ。」

 

 や、やっとロドスの名が出ました!これで胸を張ってアークナイツを名乗れるぞー!はい、ようやくRTAの本番にたどり着いたようなものですね。ロドスに入ってからは皆さんや私がよく知る本編を辿ることになります。何があるかわかっているここからしかチャートは書けなかったので、ついに私の完全なる計画をお見せできます。

 

「出発は一か月後、トランスポーターに依頼をしたからそれまで待ってちょうだい。それこそ、いろいろと準備も必要だろうしね。」

「それに私としては、あなたたちがいじめられないかの方がよほど心配だわ。ロドスには非感染者もいるそうだから…。」

 

「だからね、しずか。あなたにはこれを渡しておきます。」

「な、なにこれ?刀?」

「その刀はうちの家宝よ。代々受け継がれてきた名刀、銘を獅子王。どんな時でもあなたを守ってくれるはずよ。そしてその力は、あなただけではなく、桃をも守ってくれる。」

「…!」

 

 お、ウタゲ姉貴の目が真剣になりました。桃ちゃんを守らなくてはならないという使命感からでしょうか?

 

「だからしずか、桃。これからロドスに向かうまで、あなたたちをしごきます。この一か月で私の持つ技術全てを叩き込むつもりで教えるから、しっかりついてきなさい、いいわね!」

「は、はい!」

 

 これから一か月、しっかりしごかれることとなりました。本番前の最後のレベルアップなので気合を入れていき…ました。(一か月経過)

 

 さて、ロドスに発つまでに、絶対に欠かすことのできないイベントがあります。それは、両親の墓参りです!皆さん知っての通り、ロドスはしばらく、極東とは全く関わりません。その上ガヴィル姉貴の様に里帰りをするような暇はないので、ロドスにいった後はRTA終了まで極東に来ることはありません。だから、墓参りを済ませる必要があったんですね。

 

 その旨を師匠に伝えたところ、快くOKをもらいました。まあ師匠も、獅子王をウタゲ姉貴に授けたけど桃ちゃんには何もしてやれなかった負い目があるみたいです。そんなこと気にしなくていいのにねー。では食料をもっていざ鎌倉。刀を持っているといろいろ言い訳できなくなります。南側からきた武装した人間…あっ(斬首不可避)。路銀は必要ありません。どうせ感染者に物を売ってくれる店なんてないから、多少はね?

 

 さて、北側にこっそり到着です。桃ちゃんの実家、本田邸はまあ多分、今頃取り壊されていることでしょう。現実の日本でも、かつては結核患者の出た家を焼き払って消毒したといいますし、本田邸も多分そんな風に…やっぱりな(レ♂)仕方ないこととはいえ、やっぱりちょっと来るものがありますね。じゃけん桃ちゃんのメンタルにしっかり気を配っていきましょうねー!次にこの家が焼けた原因を探ります。この際家から感染者がでたから、という証言をもらえれば、感染者救済を謳うロドスの理念に共感しやすくなります。モチベーションや忠誠心が上がれば戦闘力にも影響するので、ぜひともその証言をいただきましょう。ちょうどいい具合におっさんが通りがかりましたし。

 

「え、あの家か?し、しらねえよ俺はなにも…」

 

 ほんとぉ?(疑念)何か知ってやがってそうなのでこっちも真実を提供してやります。動くな、俺はゲイだ。じゃなくって、私も本田家の人間なんだよな~生家のこと知りたいんだよ~頼むよ~^。

 

「ひ、ひぃっ!あ、あんた本田家の人間なのか!?わ、悪かった!何でも話すから、呪わないでくれ!」

 

 ん?今なんでもって言ったよね?じゃあ服脱げ…とと、ホモ故特定のワードに反応してしまいましたが、それよりも気になる言葉がありました。呪わないでくれってどういう意味?(レ♂)

 

 ……ふむふむ、おっさんの話を要約すると、実際にあの家を取り壊そうとしたものは大勢いたそうです。しかし、そのたびに事故が起こったり、取り壊しにかかった人物が大けがをしたりしたそうです。最終的に遠くから大量の火矢を射かけるというごり押しで焼き払ったそうです。しかし、今度は火矢を射かけた者たちが全員空を飛ぶ刀に追い掛け回され、そのうち追いつかれて斬られるという悪夢を見るようになり不眠症に。最終的に全員が衰弱死するという結末を迎えました。そのため現在では誰も近づこうとせず、新しく建物を建てることもできない呪われた地になった、とのことです。

 

 ええ…完全に怖い話の類じゃないか(困惑)。申し訳ないが、ビビりなのでそういうのはNG。調べる気が一気に失せましたよー。しかし気になるのもまた事実。ロドスに行く前に極東ですべきことは全部やっておきましょう。すこし怖いですが、跡地を調べてみます。本田家の人間である桃ちゃんなら、そんなに呪われることもないでしょう。ではイクゾー!

 

 うーん、燃えカスと灰だらけでとても物悲しい雰囲気です。あのころにはもう戻れないんやなって…。父の仏壇、母の長櫃、どれも燃えてなくなってしもうて。これには思わずセンチメンタル。

 

「あ、あいつです!お侍様、あいつが本田家です!」

 

 ファッ!?なんだこいつら!?いつの間にか武士たちのような奴らに囲まれています!

 

「貴様が本田家の呪術師か!家から感染者をだした不届き物の分際で民を呪い、混乱に陥れるとは許せん!わが一刀のもとに斬り殺してくれる!」

 

 あのおっさん、チクりやがったようです。どうやら桃ちゃんが全ての元凶と思っているようですね。はぁ…(クソでかため息)あ ほ く さ。

 女の子1人に対して7人の侍とか恥ずかしくないの?とかなんとか強がってみましたが、この状況、かなーりマズイです。桃ちゃんは丸腰なので普段なら瞬殺できる相手でも、死を覚悟しなくてはなりません。桃ちゃんが死ぬということはRTAのリセを意味します。やべえよやべえよ…。お兄さん許して!桃ちゃん壊れちゃーう!

 

 し、しかも7人全員が同時に向かってきます!これじゃ逃げられないじゃないかたまげたなあ…。えー、このRTAは、残念ながら未完ということに…するわけにはいきません!一か八か、アーツで対抗してみましょう!現在の桃ちゃんではアーツを飛ばすことは出来ないかもしれませんが、やらなきゃ氏です!一人に狙いを定め、アーツをかまし…ん?今何か、アーツに反応して動いたような…ひょっとして源石か?考えている暇はありません!とにかくそこに向かって走れー!

 

 こ、これは…刀?なんか運よく燃え残っていたようです!トッチャマの遺したものでしょうか?まあなんだってかまいません!とにかく急いで抜いて、一人ぶった切って血路を開くのじゃー!

 

 

 

 

 その刀が抜かれた時、男たちは確かに目にした。鞘から出た刀身がまばゆいばかりの輝きを放つのを。だがその輝きは決して惹かれるようなものではなく、胸に冷たい氷を差し込まれたような恐怖を覚える輝きだった。男たちは防御することも忘れ、呆然と見とれていた。その間に、自らの首が落ちるとはつゆ知らず。

 

 な、な、なんじゃこりゃああああ!え、一振りで首がゴロンしたんですけど!?ぼくそんなに力込めてないよ!と、とにかく次の敵を斬りましょう!男たちも呆然としてますし!何が起こったか理解できていない様子の敵を続けざまに斬ります!2,3人目!ここでようやく状況を理解した男たち、残り4人が斬りかかってきます!ですが刀さえあれば負けません!さくっとやっちゃいましょう!

 

 はあはあ…ひ、ひどい目にあいました。にしても、この刀は一体…?桃ちゃんにはとても分かりそうにありません。おっよく見ると刀の根元に何か掘ってあります。刀の制作者の名前でしょうか?何々…羅刹、ですか。仏教の守護神、あるいは人を喰らう悪鬼ですね。これは本当に制作者なのか、はたまた願いか何かなのか…うーん、結局わからないことだらけです。

 …とりあえず、この刀はもらっておきましょう。先ほど見せた切れ味はかなりのものでしたし。私の家で見つけたんだから私のものです。なので名前を付けておきます。そうすることで自分のものという意識が芽生えます。ここはちょっと桃ちゃんに任せてみましょう。

 

(刀身が真っ白だから…まっしろ丸だな!)

 

 はい、私がつけます。いくら何でも適当すぎると、士気に影響しますし。うーん、そうですねえ…。せっかくだから実在する名刀をもじりましょう。土方歳三の名刀、和泉守兼定をもじって、本多守羅刹というのはどうかな!?

 

(まあ、羅刹と書いてあるから羅刹って呼ぶか。)

 

 クゥーン、私の願いは届きませんでした。まあいいでしょう。それでは最後に本来の目的、カッチャマの墓参りに行きましょう。源石で汚染されてないといいけどなー。まあもろちんそんなことはありえないので、遠くから眺めるだけです。仕方ないね(レ♂)。

 

 …よし、決別も済んだので、師匠たちのもとに帰りましょう。すっかり極東は春になって、サクラが咲き乱れています。昔は桜の木は不吉なものと考えられており、サクラの樹の下には死体が埋まっている、という俗説もありましたね。何でももともと白い花びらがピンク色に染まるのは人の血を吸っているからとかなんとか。それでもこの散っていくサクラはやはり美しく、桃ちゃんの心にも何かを残したことでしょう。

 

 

 そして数日後…

 

「あ、桃!急いで急いで!もうトランスポーター来てるよ!」

「ほら桃、これあなたの荷物!二人とも、これからしばらく会えなくなるけど、しっかりやっていくのよ!私はいつでもあなたたちを思ってるからね!」

「わかってるって!それに、あたしと桃ならなんだって大丈夫!さ、行こう!桃!」

「二人とも準備はいいか?じゃあ行くぞ!」

 

 私たちはロドスの中にいた。ここはみんないい人ばかりだ。感染者がどうとか、非感染者がどうとか言われることもなく、皆が全力で生きている。私の母さんも、ここならあるいは…そう思わずにはいられなかった。そうやって何日か過ごした後、私は一つの決心をした。

 

「なあ、麻衣。」

 

 一応ここは私たちの個室ではある。私としずか二人の寝泊まりする部屋だ。ロドスの人たちが便宜を図ってくれたらしい。

 

「んー?どしたの桃。」

 

 しずかはこっちに来てからもほとんど変わらない。誰とでもすぐに打ち解けて、きっとどこでもうまくやるだろう。そんなしずかに、私の決意を告げる。

 

「私は、前線のオペレーターになる。コードネームは…そうだな、“サクラ”なんてどうだろうか。」

 

 決まっていたはずの物語。それが別の方向へ動き始めた瞬間だった。レールを外れた運命は、いったいどこへ向かうのか。それを知るのは今この場に、一人としていなかった。




 ようやっとロドスに加入、オペレーターのフラグがたちました。待たせたのに対して内容がないようなのは許してください何でもはしませんけど!
 次回も溜めの回、見とけよ見とけよ~(白目)

次回作、どっちがいいんすか?

  • 強面トレーナー、TSする。
  • パワプロRTA北雪高校モテモテチャート
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。