アークナイツ トロフィー「雪ウサギは春に遊ぶ」取得RTA 作:春雨シオン
あと重い女の子性癖なのに書くのムズスギィ!何度もウタゲ姉貴とアンブリエル姉貴がギスる展開になって大変でした。あの子たちはイチャイチャしながらその流れでこっちにも行為を向けてほしいんじゃ!二人がギスるのは解釈違いなんよ!
ようやく初任務が終わりましたRTA、第15部はーじまーるよー!
前回、アンブリエル姉貴を篭絡、もといハートキャッチしたところからですね。サンクタが義人と定めた人物は、家族とか夫婦とかを超越したところに存在するようです。これは道すがらさらっと教えてもらったことなんですけどね。
はっきり言ってすっげえ重いですね。サンクタってそうなのー?ま、まあなんにせよ、サクラのことを守ってくれるという事なので、特に問題はないでしょう。ひとまず今考えるべきことは、どうやってガヴィル姉貴に言い訳するかです!極東の伝統芸、土下座でなんとかなるでしょうか…!
「遅えぞお前ら!どこで油売ってたんだ!さっさと撤収の準備に取り掛かれ!」
「うえーメンゴメンゴ…って、撤収?任務って明後日までじゃなかった?」
「うん、ホントはそうだったんだけどね。ムシの話を報告したら、いろいろ調べなきゃだから一旦帰ってこいってさ。それと、それ以外にも大事な話があるらしいよ。」
お?これはもしかして…もしかするかもしれませんよ!?
「そういう事だからさっさと飯食って寝るぞ。明日の日の出と同時に出発するからな。」
「そうしよー。もーあたしお腹ペコペコだよー。今日のご飯何?」
「それがね!村長さんたちがお礼にご馳走してくれるんだって!楽しみだねー!」
「お、いーねー!頑張った甲斐があるってもんだわ。」
「ロドスの皆様がた、本当にありがとうございます。本来ならばゆっくりともてなしをすべきところですが、明朝に発つとのこと。せめてもの気持ちとして、料理をご用意させていただきました。あまり豪華なものではありませんが、今の我々にできる精いっぱいをさせていただいたつもりです。」
休んでからロドスに帰ろっかーという流れのようですが、私としては別のことが気になります!大事な話、というのはひょっとしてドクター救出作戦の事ではないでしょうか!?仮にそうだとしたらこんなところで油を売っちゃいられません!早急に帰ってCEOに作戦に咥えてもらえるようにアピールしなくては!
「ほらサクラ!早く食べないと美味しそうなの全部もらっちゃうからね。そういや、いつの間にかアンブリエルと仲良くなったっぽいけど、何かあったの?」
「あー、まーね。いろいろあったんだよねー。」
用意してもらった肉料理や野菜の汁物などをいただきながら現状の確認をしておきましょう。もう覚えている人はいないと思いますが、最初の方で予告した仲良くなりたいオペレーターたちのうち、既に二人を陥落させることに成功しています!残る一人はフロストノヴァ戦までに加入が確定しているので気が楽ですねえ。
ただ、仲良くなったというよりも尊敬とか崇拝とかの方が近いような…?これはあまりうま味ではないです。いや、それどころかまず味と言ってもいい!確かパート1でペン急スタートの時の話をしたと思うのですが、その時の光景が蘇りますねえ。エクシア姉貴に尋常じゃなく依存され、テキサス姉貴には独占欲をむき出しにされ、それを無下にしたせいでソラ姉貴から敵視され、ラッピーからは「キミを殺したらテキサスはどんな顔をするのかな?」とかなんとか言われて命を狙われました…。わっさん?私の情報を売って小銭稼いでましたよ。
最終的には監禁される寸前でモスティマ姉貴に救出された…と思いきやまったく知らない場所に連れ去られ、彼女に依存するしかない状況まで持っていかれてしまってフロストノヴァ姉貴どころではなくなってしまいました。
今回はそうならないよう、しっかり調整を行っていきます。ここで役に立つのがウタゲ姉貴!彼女の高いコミュ力と空気を読む能力によって私の拙いコミュニケーションのカバーをしてもらいましょう!まあ、サクラもかなりのコミュ力を持ってはいるのですが、ウタゲにアンブリエルにとどちらもあまり良くない落としかたであったため少々不安なんですよねえ。
お、ちょうど食事も終わったようです。さっさと眠って明日に備えるとしましょう。昨日と同じくテントでの就寝ですがまあ問題ないです。幼少期の野宿に比べたら屋根があって寝袋があって、ほとんど天国ですね。
「ねえ、桃。まだ起きてる?」
おや、サクラをこの呼び方で呼ぶのは一人しかいないはず…。見ればウタゲ姉貴がすぐそばに来ています。何事でしょうか?
「いや、その、大したことじゃないんだけどさ。ただちょっと、今日は一緒に寝てくれないかなーなんて…。」
え?(素)ウタゲ姉貴って、こんなこと言うキャラでしたっけ?ま、まあ特に断る理由もないので受け入れますが…。
「ふふ、サンキュー。なーんか久しぶりだね。こうして二人、隣り合って寝るってさー。子供のころ以来になんのかな?」
そうかもしれん。(無関心)皆さんにはカットしてるのでご覧になっていないのですが、小さい頃のウタゲ姉貴はサクラにべったりでしたからねえ。ウタゲ姉貴だけ一足先に学校に行くことになった際などは大泣きして、師匠と二人で何とかなだめたものです。
「ちょ、ちょっとその話はもーいいじゃん。今のあたしは全然そんなんじゃないし。」
「てかそんな話がしたかったんじゃなくて。アンブリエル、あんたにべったりだったけど、本当は何があったの?あの子からはいろいろ話しただけって聞いてるけど、そんなレベルじゃなかったもん。」
おっとそんな話でしたか。妙に神妙な顔をしていると思いましたが、想像以上にしょうもない理由でしたねえ。特に隠すことでもないのでささっとお話ししましょう。お互い、守りあおうという誓いを交わしただけなんですよ。
「え、そんだけ?…なーんだ心配して損しちゃった。」
「あんた、けっこーモテるからさー。ワンチャン告られでもしたのかと思ったよー。」
いやいやアンブリエル姉貴は普通にノンケでしょうし、おそらくドクターに気があると見た!男の部屋で二人っきり!そして恋愛映画を見る!デート確定お疲れチャーン!
「ふーよかったー。安心したらなんか急に眠くなってきちゃった。桃も寝るでしょ、こっち来なって。」
え、不安が解消されたなら普通に一人で寝ればいいのでは…?まあどうせやることもないので構わないのですが…。仕方がないので大人しくウタゲ姉貴の胸に抱かれて眠りましょう。デカすぎて固定資産税がかかりそうだな!
「ん、おやすみー桃ー。明日から改めて、よろしくねー…。」
オッハー!!(激寒)日の出の前に無事起きることが出来ました!早く行こ、早く!焦る気持ちを抑えながらひとまず顔を洗いにいきましょう!水が使えるのは外に置いてあるタンクです。
「お、おはようサクラ。よく眠れたー?」
あれ、アンブリエル姉貴?普段の様子からして起きれないんじゃないかと思ってたんですが、結構朝に強いんでしかね?あの天使は。
「ん-まあそんなとこ。…それに、あたしの義人だしね。」
ん、後半は何かボソッと言ってたのでわかりませんでした。何ぃ?何つったもっかい言ってみろオォン!?
「んーん、何でもないよ。それより、顔洗うなら早く行った方がいいよ。もうすぐタンクしまっちゃうらしいし。」
おっとそれは急がなくては!ついでにウタゲ姉貴も起こしておきましょう。後から文句言われても困りますし。サクラの方は中に私がいることもあって、女の子のお手入れとかヨグワガンナイゲドネ状態だったのですが、ウタゲ姉貴にみっちり仕込まれましたからね。いろいろあるんですって。すごいわね。
「…んぅ、桃?もう朝?」
オッハー!!(禁断の二度打ち)とりあえず顔洗いにいきましょうねー!
「ん、おはようウタゲっち。よく眠れた?」
「…まあまあかな。サクラ抱っこして寝てたから、昨日よりはマシだったよー。」
「え、何その素敵イベ。ねえサクラー。次はあたしと寝てよー。サクラ抱き心地良さそーだし。」
「ダメダメー、うちの娘は安くないんだよー。どーしてもってんなら、それなりの額をもらわないとねー。」
なんでサクラとの共寝でウタゲ姉貴にお金が入るんですかね…?とかまあそんな突っ込みは置いといて、さっさと支度をしてロドスに帰りましょう!しかし何でしょう、何か忘れているような…。
あれ、そういえば、何でアンブリエル姉貴がテントのすぐそばにいたんでしょうか?他にいろいろやることあったんでは?ガヴィル姉貴辺りにシメられてると彼女のモチベがまず味なのでちょこっと探りを入れてみますか。
「え?大丈夫だって、他の仕事なんて。そもそもあたしに、あんた守る以上に大事な仕事なんてあるわけねーっつーの。」
…うーん頼もしいなあ(白目)。これはもうダメかもわからんね。かんっぜんに依存しちゃってます。しかしこれにはリカバリーの策があるッ!幸いウタゲ姉貴にも聞かれずに済んだようだし、二人がギスギスすることもまあ立ち回り次第で避けられるでしょう!ロスはないっ!と思っていただこう!
「ロドスの皆様、本当にお世話になりました。今は十分なお礼をすることが出来ませんが、いつか必ず、この御恩をお返しします。」
「あんま気にすんなって。アタシらはただ、自分の仕事をやっただけなんだからな。」
「そうそう。お爺ちゃんたちも、元気でね!」
さあ集落に別れを告げ、全速力でロドスへ帰ります!帰りの車内は特に面白いことがあったわけでもないので早送りでーす。
「お帰りなさい、皆さん!長旅でお疲れでしょうが、まずはこちらで検査を受けていただきます。」
はーロドス!イベントとかでちょこちょこ耳にするこのフレーズを聞くと帰ってきたんだなあって気になりますね!ひとまず全員検査機に通されましたが、特に問題はなかったそうです。まあ源石とかには触れてないし、多少はね?
そしてその後はオリジムシ事件に関するヒアリングです。主な話題はオリジムシたちの大量発生&襲撃の原因と、それをしのいだ作戦行動に関する責任です。これは上手くいったからよかったものの、一歩間違えれば全滅もあった危険なものという事で、特に発案者であるサクラは多めに怒られてしまいました。まあでも最終的には人々を救った勇気を褒めてもらえたというツンデレ気味なお説教でしたから、そんなに怖くはなかったです。
それよりも説教をしている作戦部の人を見つめるウタゲ姉貴とアンブリエル姉貴の目とオーラの方がよっぽど怖かったです。大人しくしててくれよな~頼むよ~。
そして今回、任務の予定よりも早く帰還させられた理由の説明です!これが私にとって一大イベント!アーミヤCEOの執務室へと向かいましょう!
「皆さん、お帰りなさい。急なご連絡となってしまって本当にごめんなさい。ですが、今回の案件はロドスの今後を左右しかねない重大なことなんです。ですから、ロドスの総力を挙げて取り組むべきと判断し、皆さんを呼び戻させていただきました。その内容とは、私たちの“ドクター”が発見されたというものです。ここに、私たちは宣言します。ドクター救出作戦を、現段階でのロドスの最優先目標とします!」
やったぜ。パート15にしてようやく主人公の名が出た瞬間です!思い返すと、色々ありましたねえ…。色んな敵を頃してきましたし。幼少期には戦場でおっさんを頃して生き延び、高校生になったらメンヘラ磁石おじさんをぶった斬り、生家に帰れば侍のおっさんどもを斬り伏せ…。戦闘シーン、おっさんばかりだなあ…。
そんな私のノスタルジーを知らないCEOはさらに話を続けます。
「この任務は絶対に成功させなければならないものです…。ですから、皆さんにも十分な準備をお願いします!ですがもちろん、任務に参加するかどうかの最終決定権はみなさんにあります。私たちは、この危険な任務に皆さんを無理やり巻き込むような横暴をすることは絶対にないとお約束しますし、参加しなかったことによって冷遇されるようなことはありえないと保証します。」
「その上で、どうかお願いします!皆さんのお力を貸してください!!」
CEOにしては、簡潔なスピーチですねえ。まあ、さすがにあんな量を毎回聞かされたらたまったもんじゃないですが…。
あ、返事は当然YESです!この作戦でアーミヤとドクターにサクラの価値を示しましょう!
「ふーん、まああたしはサクラが行くならもちろん行くよ。何てったって、サクラの“相棒”なわけだし?」
「あたしも参加でー。前までならめんどくせーって断ったかもだけど、“義人”が行くってんならしょうがないよねー。」
「ま、アタシがいなかったら大怪我しまくる奴らだらけだろーしな。」
「うんうん、あたしももちろん参加!囚われの要人救出って、めっちゃヒーローみたいじゃん!」
「ボクも参加する!ぜーったい、そのドクターって人ホームまで返してあげようね!」
「…皆さん、ありがとうございます!日にちや段取りが決まったら改めてご連絡しますので、しっかり備えておいてくださいね!」
涙ぐむCEO、感動的だぁ…。もう少し眺めていたいような気もしますが、ひとまず我々は帰りましょう。言われたように刀の手入れとかの準備がありますし、ベッドでぐっすり眠りたいですねえ。
「じゃー皆、あたしらこれで引っ込むから。またねー。」
「あ、そうだウタゲっち。この後ちょっと時間ある?」
「ん?暇だけどどしたん。」
「ちょーっと二人で話せないかなって。多分すぐ済むから。」
「…りょー。じゃあサクラ、悪いけど先に戻ってて。」
こ、これはどうなんですかね?ワンチャンアンブリエル姉貴がウタゲ姉貴の排除に乗り出した可能性が微レ存…?い、いやいやいや!そんなことする子じゃないですよね彼女は!しかし依存体質のサンクタですから、そんなテンプレヤンデレムーブも否定できない…!
いったん冷静になってみましょう。数ある選択肢の中から最善手をさがすのじゃー!まずはこっそり私もついて行く、というものですがこれは論外です。アンブリエル姉貴のアーツで、不自然に近づくものがいたら即バレますし。
では集まりそのものをやめさせるという手ですがこれもナンセンス。大義名分が何もない中で二人の行動を束縛してしまえば、束縛系×束縛系の地獄が生まれます。するとどうなるかというと「相手がしてくるんだからこっちもいいだろう」みたいな思考になって、BADENDルートに行く確率が非常に高い!
つまり私がするべきことは、沈黙!それが正しい答えなんだ。二人の会合が無事に終わることを祈り、部屋で座して待つのみじゃー!
―――――――
「じゃー皆、あたしらこれで引っ込むから。またねー。」
その声を聞いたとき、あたしは自分の犯した重大なミスに気が付いた。
(そーじゃん、あたし、サクラの部屋まではいけないじゃん。)
ミスやら恐怖ってのは、一回認識すると風船みたいに膨らんでいく。すぐにあたしの心は不安でいっぱいになった。もし、サクラの寝込みを襲われたら?もし、あたしが任務でいないときにサクラが襲われたら?どうすればいい?義人を守れなかった。その仮定でしかない現実は、あたしの心に鉛のようにずっしりと残り、思考をかき乱した。誰かが、教えてくれりゃー…。
(そうだよ!もうあたしには信じられるものがあるんじゃん!)
あたしのモヤモヤした頭の中に一筋の光が差し込んだ。サクラだ。あたしの義人はなんて言ってた?こういうとき、どうすればいいって言ってた?記憶の糸を手繰り寄せる。
―――お前も、一人じゃない。
―――これはウタゲから教わったことだ。
ハッと息をのむ。これで、いいの?今見ている、これでいいんだね?あたしの義人のすぐそばにいつもいる彼女。あたしと同じようなノリで、いかにもギャルって感じ。でもサクラを守る、という点においてはこれ以上に信頼がおける相手もいないだろう。
迷っている暇はない。弾丸は思考よりもずっと早いのだから。あたしは弾かれるように彼女に声をかけた。
「そんでー?どうしたのさ急に話って?」
あたしたちは使われていない空き部屋の一つに移動した。目の前の彼女…アンブリエルは、つい最近知り合った子だ。オシャレとか映画とか、あたしと趣味がぴったり合うし、銃を使った狙撃はこの前の戦いでもめっちゃ役に立った。そんないい子に呼び出されたら、普通はもうちょいテンション上がるもんだと思う。でも、あたしの気分はほんの少しも上を向かず、波風一つ立てず冷めきっていた。
「いやー率直に言っちゃうけどさー。…サクラと、どんな関係なん?」
いつもと変わらない調子の声なのに、受ける印象はひどく冷たい。彼女は今空手のはずなのに、銃口を突き付けられているような緊張感があった。そんな状況だったけど、あたしの心を占めるのはたった一つの考え。
やっぱり、サクラの事だ。
「サクラは、あたしの家族だよー。あたしに父さんはいないから、母さんとあいつだけが家族。それ以外は何もない。これでいい?」
彼女もまた、サクラに執着している。いろんな奴を見てきたあたしの結論はそれだった。前、噂でサンクタは最初の恋人と結婚するって噂を聞いたことがある。サンクタは執着心が強いから、だそうだ。そん時はテキトーに聞き流したけど、目の前の彼女を見ると案外間違ってないような気がしてくる。
「そっか、家族か…。」
彼女は、どっちだ?頭の中で次の動きを考える。彼女があたしに、桃にとって無害かどうかだ。普通の子ならいい。普通に手を取り合って、これから仲良くしよーねで終わり。でももしそうでないなら、あたしを排除しに来る可能性がある。そうなれば、斬る。アンブリエルは狙撃手だ。こんな至近距離であたしに勝てるとは思えない。例えあのでっかい銃じゃなく、ハンドガンを持っていたとしても、空手の今からじゃ抜く暇なんてない。
すべては次、彼女の行動で決まる。そう結論付ける。
「なら、お願い!あたしに協力して!」
叫びと共に、思いっきり頭を下げられる。
「…え?」
「ちょ、ちょい待ち。どういうことなのさアンブリエル?いきなり協力してとか意味わかんないでしょ。」
そう、それだ。あたしは今まで彼女のことをライバルだと思ってた。あたしの場所を、サクラの隣を狙うライバルだって。でも今の彼女からはそんな雰囲気は微塵も感じない。
「その、さ。サクラはあたしの義人になってくれたんだよね。あっ義人ってのは要は大切な人ってことであってね。」
「ほーら落ち着いて。ちゃんと聞いてっから。それよりあたしが聞きたいのは、協力してくれってのはどういうことかってこと。わかるように話してよ?」
「ふー…おけおけ、落ち着いた。要はあたし、サクラを絶対に守りたいんだよね。どんな困難も近づけないように。どんな悲劇も、指一本触れられないように。でも、あたしだけじゃ無理だーってなったわけよ。」
「だから、ウタゲに頼みたいなーって。あたしの手が回らないとき、あいつを全力で守ってほしい。あたしと一緒に、あいつに協力してやってほしい。」
おなしゃす!いや、お願いします!そう言って頭を下げる彼女。…はあ、何か前にもこんなことがあった気がする。確かあん時も見当違いなことで頭下げられたんだっけ。
「ほら、顔上げてアンブリエル。そういうのあたし求めてないから!」
おずおずと不安そうな顔でこちらを見上げる。こういうとこまであいつそっくりなんだけど。
「あたしはさ、言われなくてもあいつのこと守るつもりだったから、お願いされる必要ないんだよ。それに、その口ぶりならあんたもサクラにオチちゃったんでしょ?じゃあもう仲間じゃん。まさか独占欲強めの百合子ちゃんだったりする?」
そういうと彼女はぶんぶんと音がしそうなくらい首を振る。
「い、いやいやいや!あたしにとってサクラは恋とかそんなんじゃないから!義人ってのは、単なる恋愛感情じゃないの!」
「ならやっぱりあたしと一緒じゃん。あたしも家族だからあいつを守りたいんじゃない。あいつはもっと…こう…なんかわかんないけど惹かれるんだよね。だから、いつかあいつに並びたい。あいつの隣で、あいつの見ているものと同じものが見てみたい。」
「そう!そうなんだよ、サクラってばあたしのこと何でも知ってるみたいにさ、確実に勝てるとかいったり、あたしの知らないあたしのことも言い当てたりさ!…うぇえっと!」
そこまで言って自分のことに気づいたのか、口をふさぐアンブリエル。その姿に思わず笑ってしまう。
「やっぱあたしら、同じみたいだね。…協力とかはさ、堅苦しいから嫌だけど。友達でいーじゃん。そうすればさ、常にどっちかは一緒にいるっしょ?」
「あ、それめっちゃいーじゃん。そうしよ!あたしの任務の時はウタゲっちに任せるわー!」
「じゃ、あたしがいないときはアンブリエルが…これ長いな。ブリさんでいい?ブリさんがあいつのこと見ててよ。あいつ、実はけっこーガサツでさー。化粧とか面倒みてやってよ!あと、あいつオトコから見られてるのにめっちゃ疎いからさ。悪い虫つかないようにしっかり見張っててね。」
「うわ、絶対近づけさせねーわ。あのボディで無防備とかもう犯罪でしょ。変な奴いたら即ヘッドショットだわ。」
「いーねー!あたしも即ちょんぎっちゃお。どことは言わないけどー。」
そう言ってケラケラ笑う。やっぱり彼女とは気が合う。一歩間違えたらすっごいギスってた気もするけど、なんだっけ。世は全てこともなし、だっけ?こうして、あたしはロドスで初めての親友を手に入れた。ピンク髪の、ちょい感情重めのサンクタ女子。アンブリエルが、あたしと桃の、二人の輪に加わった。そういうの普通は気にするもんなのかもだけど、不思議としっくりきた。
さて、あの任務から3日後、CEOから呼び出しを受けてウタゲ姉貴と向かっております。心配してたアンブリエル姉貴との仲も非常に良好らしいですし、すべて丸く収まりましたねえ!気分がいいのでノックも気持ちリズミカルです。
「あっ、サクラさん、ウタゲさん、ようこそ!お忙しいところすみません。」
「いいっていいって。それより、急に呼ばれたってことは例のドクターの件?」
「…はい、そうです。作戦決行の日時が決まりました。決行は明後日、10:00。ウルサスの都市、チェルノボーグにて行われます。お二人には、行動予備隊のみなさんから成る予備チームに加わってもらう予定です。目標は撤退のサポートです。作戦の最終段階のため、比較的危険は少ないのですが、それでも危険なことに変わりはありません。」
「本来、お二人はこんな危険な場所に立たなければならないわけではありません。ですが、お二人の高い能力を、作戦部が高く評価しているのも確かです。お二人に参加していただけるのであれば、こちらとしても嬉しい限りです。…ですので、お二人の最終決定を聞かせてください。例え辞退されても、ロドスがあらゆる誹謗中傷からお二人を守ることをお約束します。」
「もー、いちいち説明するのもめんどくさくないの?アーミヤちゃんほら笑って笑って!」
「!?むい~!?」
指で口角を持ち上げるウタゲ姉貴、いいゾ^~コレ。
「CEO、私たちの腹はとうに決まっている。チェルノボーグでの作戦、ぜひ加えてくれ。」
「あ、ちょっとあたしが言おうと思ってたのに!まあこれがあたしたちの気持ちだよ。心配せずに任せちゃってよアーミヤちゃん。」
「お二人とも…ありがとうございます!絶対に、この作戦を成功させましょう!」
これでようやく、原作のスタート地点です。今まではほとんどアドリブでの走りでしたが、ここからようやく緻密なチャートをお見せできるってもんですね!周到に組まれたチャート、見とけよ見とけよー!!
しかしこの時、私は忘れていたのです。完璧にチャート通りに進められるRTAなど、一つもないことを。もはや風化したはずの、biim一族の血が牙をむき、加速度的に増えるガバ、信じられないガバ運、過熱していくRTAはついに危険な領域に突入する…!
というわけでようやく原作ルートに到達いたしました。ここからは加速度的に物語が進行していき、加速度的にガバが増える予定です(絶望)。急げば急ぐほどミスも増える、はっきりわかんだね。
次回作、どっちがいいんすか?
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強面トレーナー、TSする。
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パワプロRTA北雪高校モテモテチャート