アークナイツ トロフィー「雪ウサギは春に遊ぶ」取得RTA   作:春雨シオン

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 ゴールデンウイークが終わったので初投稿です。最近寒暖差が激しくて俺の体はボドボドだぁ!
 あっそうだ(唐突)。初めてケルシー構文に挑戦しましたがムズスギィ!二度と出したくありませんね。


Part22 氷原より愛をこめて

 ニア―ライトよかったですねRTA、第22部はーじまーるよー!

 

 前回はスカルシュレッダーを生け捕りにしたうえでミーシャ姉貴を助けられて、みんなハッピー、ヨカッタネ!…ということになっていたはずなんですけどね。スカルシュレッダーが氏んだ、じゃなくて頃されたというビッグニュースが飛び込んできたところです。

 

 …ふざけんな!せっかく死ぬ思いまでして助けたってのに、あっさり頃されてるんじゃないよ!窓を通しての狙撃なんてできる奴はレユニオンには一人しかいません。ファウスト!あの感染者のガキ!(該当者多数)おそらくはスカルシュレッダーから情報が洩れることを警戒したタルラだかメフィストだかの命令でしょうね。それでミーシャまで口封じしようとしたものの、チェン姉貴に妨害されたというところでしょうか。…許せん!!(BLACK)後で楽しみにしとけや…。

 

 さて、人が死んだとき恒例のメンタルチェック…といきたいところですが、まあ特に影響はないようです。皆ふーんって顔しかしてませんね。 サクラの方も…驚きこそしたものの、ショックというわけではなさそうです。もっとも、ミーシャ姉貴の方はそうもいかないでしょうが…。

 

「そうだ!ミーシャが失声症っていったいどういう事なんだ!?」

「…失声症というのは、心因性ショックで上手くしゃべれなくなることです。現在ミーシャさんは龍門の病院に個室で入院しているそうですが…。」

「だ、だが、感染者をまともに受け入れてくれるところなんてあるのか?ロドスで受け入れることはできなかったのか?」

「…私も、それは掛け合ってみました。ですが、龍門側はどうしてもミーシャさんを手放す気はないらしく…。」

「……そうか。」

「…!?」

 

 まあミーシャ姉貴をまだレユニオンが狙っていないとも限らないので、CEOらには悪いですがこれは理想的です。まああと数日で騒動も収束するから、ちょっと待っててくれよな!

 

「ひ、ひとまず今日はお疲れでしょうし、ゆっくり休まれてください。レユニオンとの戦いは、まだ続きそうな予感がしますから…。」

「そーそー。あんた落地斬使ってんだから早く寝ないとねー。」

「いやそれはお前も使って…。」

「あたしはザクザクいったからいーの。じゃーあたしらこれで引っ込むねー、おやすみー。」

「お、おい引っ張るな!」

 

 ちょちょちょ、何でしょうかこの強引さは?や、やっぱりロープ姉貴に甘言をささやき、アンジェ姉貴の純情を利用したのが良くなかったのか!?半ば引きずられるように帰宅、何かやたらと懐かしい気がしますね。

 

「ウタゲ、本当にどうしたんだ?お前らしくもないじゃないか。」

「どーもこーもさ、ミーシャちゃんがヤバいって話聞いたときのあんた、すごい顔してたよ?ほっといたらマジで、お偉いさんのところにカチコミかけそうなくらいに。」

 

 それマジ?走者のそれに対してキャラの情が深すぎるだろ…。善良な性格とは思っていましたが、そんな危うさを秘めていたんですねえ。

 

「あんたはさ、深く考えすぎなんだって。とりあえず生きてるだけでも万々歳じゃん。」

「…だが、ミーシャは」

「ミーシャちゃんはあたしも心配だけどさ。どっかで見切りつけないとやってけないよ?特にあたしら、戦場に出るんだからさ。…ほら、母さんにもさんざ言われたでしょ?『迷いは刀を鈍らせて…』」

 

 え、し、知らないんですけど。く、『来る者拒まず野郎尻』?

 

「…! 『鈍刀(なまくらかたな)は死を運ぶ』、か…。」

 

 た、助かりました。何か、アークナイツのNG設定に引っかかる発言だったっぽい?アドリブでサクラに助けられましたね。

 

「そーそー。気になるんなら、またいつものやってたら?刀の手入れしてたら集中できるーっていってたじゃん。」

「そうしたいのは山々だが、もうピカピカだしな…。」

「ありゃ、そう?ならまあ、ちゃっちゃと支度して寝ちゃお。ほらこっち来て、保湿塗ったげるから。」

 

 ウタゲ姉貴によってちゃっちゃと夜のケアがされていきます。こういうの全くわからないからホント二ソンケイシテル(YMN)。

 

「ほら、次リップ。んってして。キス待ちしてホラ。」

「ん。(キス待ち…? )」

「~♪…よし、これでお、け…?」

 

 あれ、急に真っ赤になって固まってしまいました。リップをじっと見つめてますが…?お、大丈夫か大丈夫か?

 

「え、あ、ああ~!何でもない何でもない!ほ、ほらほらそれより!さっさと寝ないと明日がきついって!はい、おやすみー!」

 

 なんかやたら焦ってベッドに飛び込むウタゲ姉貴。…そんなに眠たかったのかな?(無能)まあ、それを抜きにしても明日は重要なイベントがあるので、早いとこ眠りにつきましょう。寝過ごすという事はないでしょうが、疲れを引きずるわけにはいかないのでね!

 

 

 

 

 

 オッハー!!(激寒)時間ぴったりに起きたってだけでも優秀に見える。今日も今日とて龍門からの任務…と思いきや、今日は非番です。もっとも、そのうち休んでられなくなるわけですがね(意味深)。

 

「お、おはよー桃…じゃなかったサクラ。」

「おはよう。今日もいつものをやるんだろう?」

 

 描写されてないからご存じでないと思いますが、サクラは朝起きてからのスキンケアや最低限の化粧などをウタゲ姉貴に丸投げしています。というより、サクラがあまりに無頓着なので世話を焼いてくれている感じですね。

 

「あ、あー…そうだよね。今日は休みなんだし、街にでもでよっか。」

「それはいいな!アンブリエルも欲しいものがあるって言ってたし、ロープにも何かおごってあげよう。あとはアンジェ、ガヴィル、エフイーターとか…そうだ、ドクターにもお土産をやらないとな!」

 

「…そっか、そうだよね。」

 

 あれ、なんか思いつめてる?こういうのには真っ先に食いつくタイプだと思ってたんですが。

 

「ねーサクラ。今日はさ、せっかくだからマニキュアも塗ってみない?」

「マニ…キュア?」

「これこれ、手の爪に塗る奴。」

 

 そう言いながら手の指をワキワキさせるウタゲ姉貴。こうしてみると、ほんとにきれいな手してますねえ。とても戦う人の手とは思えないレベル。

 

「どうせ街に行くんなら、しっかりオシャレしとかないとでしょー?物は試しで塗ってみなって。」

 

 ふーむ、マニキュアですか。まああってもなくても特に戦闘には影響しないでしょうし、別にいいでしょう。もう好感度は十分とはいえ、断る理由もないですし。

 

「ふふーん、そうこなくっちゃ。じゃあホラ、手出して。」

 

 言われた通りにすると、手際よく爪にマニキュアを塗っていきます。はえーすっごい…ムラなくきれいに塗られていきますよ!どんくらいの時間かはわかんないですけど多分短い間の後、爪には夜を切り取ったような美しい黒が塗られていました。

 

「おお…キラキラしてていいな。」

「でしょー?あ、言っとくけどベタベタ触ったらだめだかんね。それ定着するまで時間かかるんだから。」

「わかった…。にしても、本当にきれいだ。」

「ふふーん、あたしのとおそろなの、気づいた?」

 

 え?あほんとだ。言われてみればウタゲ姉貴も黒いマニキュアをしていますね。

 

「ほらほら、次は服選んであげるからはやくこっち来て。…あ、やっぱもっかい手見せて。」

「?…ほれ。」

「……んふふ、いーねー。」

「?…変な奴だな。」

 

 よくわからないムーブもありつつ、着替えと化粧を終えたところで、アーミヤたちのところへ向かいます。名目上はまあ朝の挨拶としておきますが、もろちん意味があります。

 

 …という事でアーミヤを求めて医療部まで来たわけですが…ビンゴ!アーミヤと、本RTA、最大の敵を発見しました!なんだかアーミヤも焦っているようですが、こっちもこっちで心臓バクバクだよ!

 

「あれ、どったのアーミヤちゃん。そんなに慌てて。」

「あ、ウタゲさん!それにサクラさんも…どうされたんですか?」

「朝の挨拶でもしようかとな。それより、何か忙しいのか?」

「…私と君たちは、初対面だったな。」

「あ、そうでーす。おねーさんは何の人?」

 

「私が何者であるかは君たちにとってさして重要な情報ではないだろう。なぜならば私は君たちを診療したススーロやガヴィル、その他多数の医療オペレーターたちの統括を任されている医療部の顧問であり、多忙を極めるため君たちと関わることはほとんどないと考えられるからだ。だが、様々な物事に対して興味を持ち、それを積極的に質問しようとする姿勢は客観的にみてよいものだとされている。これからもそれを続けるといい。」

「…え?」

「た、多分この人がケルシー先生?だと思うぞ。」

 

 来ました!本RTA、最大の敵!RTAの対極に座す女!その名をケルシー、女医さんです。その特徴はなんといっても今お聞きいただいた長話!ケルシー構文と呼ばれるこれで延々としゃべられるだけでどんどんタイムロスしていきますよ!ここはさっさと話を変え、本題に入ってもらいましょう!

 

「そ、それでアーミヤ。ひょっとして、何か事件でも起きたのか?」

「は、はい!実は、龍門郊外に廃棄された都市の残骸…その偵察に行っていた方々からの連絡が途絶えたんです。それで、今から救出部隊をださなくてはならないのですが、皆さん手が空いていないので私が出向こうと…」

「わかった。私たちも数のうちに入れておいてくれ。いいよな、ウタゲ?」

「まー途中から察してたからね。ブリさんたちには声かけなくていいの?」

「アンブリエルさんは別の任務がありますので…。ですが、確かロープさんはフリーだったはずです。呼び寄せましょうか?」

「…いや、あいつも休みを楽しみたいだろう。私たち二人を加えておいてくれ。」

 

 ロープ姉貴はあれが初任務だったので今はへとへとでしょうし、ふわふわのベッドで眠るのも初めてに近いですからね。今回はお休みしてもらいましょう。

 

「わかりました。ですが、お二人は大丈夫なのですか?もし無理をされているようだったら…」

「いーのいーの。修行に比べたら人探しくらいどうってことないよ。」

「そういう事だ。早く出発しよう、アーミヤ。」

 

 この間、ケルシー先生はだんまりです!これがケルシー対策、『話を振らない』です!ケルシー先生自体口数が多いわけではないのです。ただしゃべり始めると止まらないだけなのです。なので、話に参加する余地を残さなければこのように封殺できるというわけですね。

 

「アーミヤ。…おや、それに二人も。一緒に来てくれるのか?」

「あっドクター!はい、お二人も協力してくださるそうです!」

「そうか、ありがとう。急いで助けてあげなくては…。」

「ドクター。」

 

 ゲェー!!ドクターの姿を見るや否や口を開いたケルシー!友達一人しかいないのにグループに所属してるマンか!?(自虐)

 

「…アーミヤのことを頼んだぞ。それから、君のこともな。」

「?…あ、ああ。」

 

 あれ、何この雰囲気?ひょっとしてケルシー先生、すでに加入した後だったりする?ま、まあ長話を聞かなくていいならそれに越したことはありません。早いところ出発してしまいましょう!

 

「アーミヤ、ドクター、急ごう。ひょっとしたら、レユニオンがいるかもしれないからな。」

「そうですね、行きましょう!ケルシー先生、失礼します!」

 

 

 

 

 

 はい、やってきました廃棄された都市。ここにはフロストリーフ姉貴、ジェシカ姉貴、メテオリーテ姉貴が偵察に来ていましたが、通信がロストしたとのことですね。その理由はもちろん織り込み済みです。

 

「…聞こえ、ますか…?」

「!? ジェシカさん!?ジェシカさん、どこですか!?」

「通信が、回復したのか!?」

「私…ザッ……メフィスト…ザザッ………確保…」

「メフィスト!?メフィストがいるんですか!?」

 

 おっと、こういう展開になるんですねえ。実はこのゲーム、正史に改変を加えた場合、その後の未来も改変されることが多々あります。今回で言えばミーシャ姉貴が生存しているのが正史と違う展開です。その結果、アーミヤ達が救出に向かうきっかけになった通信が今聞こえてきました。これなら今から急いで探せば、フロリ―姉貴が負傷する前に助けられるかも…と思いましたが、どこにいるのかまったくわかりません(無能)。仕方ないジャーン!マップなんて便利なもの、ほんへになかったんだもん。

 

 仕方ないので地道に痕跡を探していきましょう。具体的には戦闘の後なんかがあると完璧なんですが…。

 

「アーミヤ。アーミヤ、聞こえるか。」

「!? フロストリーフさん!聞こえます!今、どこにいるんですか!?」

「そうか、よかった…。なら、絶対にこっちに来るな。」

「!?な、何を言ってるんですか!早く場所を教えてください!」

 

「…また、切れてしまいました。」

「急いだほうが良さそうだな。ドクター、まずはどこを探すべきだろうか?」

「彼女たちの行動ルートがあるはずだ。それに沿って探したほうがいいな。アーミヤ、地図を!」

「は…はい!」

 

 それからのことは特に面白みもないので加速しまーす。地図に記された進行ルートに沿って探していったら無事に彼女らを発見、しかしやたらと怯えるような様子を見せています。あと、何かケルシー先生から『救出された奴らは皆凍傷を負っていた』と、『レユニオン兵たちが壁や地面に源石を埋め込んでいた』という報告をもらい…あ、こ↑こ↓は等速!

 

「アーミヤ、君も気をつけるんだ。いくらドクターが頼りになるからといってもな。」

「…ケルシー先生も、ドクターを信頼されてるんですね。」

 

 ああ^~たまらねえぜ。やっぱりケルドクは最高やで。

 

 ケルドク成分を摂取したらまた倍速。救出したフロリ―姉貴たちと隠れているシーンで等速に戻しましょう。えー、現在の状況はですね。フロリ―姉貴たちを見つけたはいいものの、レユニオン幹部のメフィストや、彼らが通った後には氷の道しか残らないと謳われた伝説のスーパーサイヤ人…ではなく、伝説の『スノーデビル小隊』もいるのでは?という緊迫した場面です。フロリ―フロリ―言うから間違えてしまいました。

 

「ほら!どうしたのさ、ロドスの腑抜けども!隠れてるだけでは、僕を殺せないよ!」

「…クソ、メフィストめ…。」

「今は我慢してください…!必ず、報いを受けさせるチャンスは訪れます!」

「は、はい。」

 

「あーあ…どうしても出てこないってつもりなら、仕方ない。おい、あれに火をつけろ!ロドスの軟弱者たちに、僕たちの怒りを教えてやろう!」

「はっ。」

「…?レユニオン兵たちが…ッ!アーミヤ、見ちゃダメ!」

「アーミヤ!」

「ド、ドクター!?」

「…ウタゲ。平気か?」

「……もち。でもこれはかなり、ムカつくね。」

 

 火がつけられたもの、それは。焦げ臭いにおいを放つもの、それは。真っ黒に変色してしまったもの、それは。ああ、ああ、それは。間違えようのない、人間のなれの果てだった。いびつに折り曲げられた腕や足はレユニオンのシンボルを作るためにむりやり曲げられ、そこを串刺しにすることで固定されていた。まるで魚の串焼きを作るように、この世で最もおぞましいオブジェを彼らは作っていたのだ。

 

「…メフィスト。」

「おや、ようやく出てきたんだね。ロドスのウサギさん。もうかくれんぼは飽きたのかな?」

「…あなただけは、許しません。」

「おお、怖い怖い。それじゃ、まずはボクの部下たちを倒してからにしてもらおうか?」

 

 その声に応じるように、レユニオン兵たちが立ちあがる。すぐに戦闘態勢に入る面々だが、一歩先を行っている者がいた。そして、それに気づいている者も。

 

「…性懲りもなくまた来たか。馬鹿は死ななきゃ治らないとは至言だな。」

「…何?」

「お前の種は割れている。…後に控えた役者もな。さっさと消えろ三枚目。お前の出番はもう終わりだ。」

「ひゅー、ボロクソいうじゃん。まあちょっとすっきりしたかも。」

 

 瞬間。レユニオン兵たちは一人、また一人と崩れ落ちる。抵抗するどころか、声の一つも上げられないうちに。その光景を、アーミヤは知っている。ドクターは知っている。そして、メフィストは知っている。

 

「す、すごい…。」

「あの子たちが、例のルーキー?…まったく、自信なくしちゃうわね。」

 

「お前…!またお前かクソ鳥!!」

「もう負けない方法を教えてやろう。私たちの邪魔をしないことだ!」

「ロドス総員、攻撃!この機を逃さず、メフィストを捕えるぞ!!」

「了解!」

 

 躍動するサクラとウタゲの手によって、敵に隙間ができ始める。そこにすかさず打ち込まれる矢やアーツの雨。ロドスの優勢は見るまでもないほどだ。

 

「クソ…クソクソクソ!お前ら、何をやってる!早く殺せ!」

 

 再び絶叫するメフィスト。しかしそれで戦況が変わるのなら、誰も苦労はしない。このままじりじりとロドスの勝利へと傾いていくかと思われたその時、急激に気温が下がったのを誰もが感じた。

 

「! まずい!」

「何だ、急に、寒く…。」

「ウタゲ!金属に触れるなよ、くっついて離れなくなるぞ!」

 

 先ほどまでは燃え盛る炎のせいでむしろ暑いほどであったにもかかわらず、今は凍えるほどの寒さに転じていた。いつの間にか空はどんよりと曇り、今にも落ちてきそうなほどであった。

 

「て、天災ですか!?」

「いや、違う…。アーミヤ、みんなを連れて逃げろ。ここは私が食い止める。」

「フロストリーフ!?ダメよ、そんなこと!」

「急げ!奴らが姿を現す前に、早く!!」

 

「ク、ククッ…もう無駄だよ!臆病者のロドスも!うっとおしいクソ鳥も!!ここで皆、凍り付くんだ!!」

「…!! 早く!早く行け!!間に合わなくなるぞ!!」

 

「もう、遅い。」

 

 過冷却、というのをご存じだろうか?水は通常0度で凍り始めるが、特殊な操作によりそれ以下の温度まで下げることを指す用語だ。この過冷却をされた水は、少しの刺激で氷になる。例えば、別の容器に移し替えた際の衝撃などでだ。

 

 それが今、目の前で起こっているような光景だった。炎は消え、代わりに氷があたりを支配した。漂う冷気は、一切の命の存在を許さぬような残酷さを感じさせた。静止。絶対の低温の中では、動くものは存在できないそうだ。その中で動くのはただ一つ。すべてを凍り付かせた雪の女王と、それに従う従者のみだ。

 

「ロドス…お前たちを逃がすわけにはいかない。」

「! 奴から離れろ!!」

「あははははは!!無駄だよ!さっさと氷漬けにされてしまえ!」

 

 彼女が手のひらから作り出したのは、真っ黒な氷の結晶だった。それが地面に落ちた瞬間、大地は一瞬で黒い氷に侵食される。

 

「地面を一瞬で凍らせた…!?どんな温度なら、あんな芸当ができるっていうんだ!?」

「いえ、それどころか…。氷が、広がって…!!フロストリーフさん、離れて!!」

「私はいい!早く、撤退しろ!!」

 

 フロストリーフの足の先はもう凍り始めていた。地面に縫い付けられたように固定され、逃れるすべはないように思われた。だが、しかし。ロドスには奴がいる。

 

「お前の方こそ早く撤退するといい。私はあいつに用があるんだ。」

「なっ!お前…!!」

「あーもう世話が焼けるなあ!」

 

 サクラがフロストリーフの足を繋ぐ氷を破壊すると同時に、ウタゲが彼女を抱えて離脱する。阿吽の呼吸の如く、息のあった二人だからこそできた芸当だ。あまりに一瞬の出来事であったためか、レユニオンの誰も反応することは出来なかった。

 

「お前は…何者だ?」

「ロドスのオペレーター、サクラ。…そっちの名前も聞かせてもらおうか。」

「…フロストノヴァ。」

 

 今、この瞬間。ようやく、最後のピースが見つかった。のちにオペレーターとなる彼女との、最初の出会いを果たしたのだった。




 やっとフロストノヴァ姉貴が登場して一安心ですねぇ。次回はそんなに遅れないと思うんでお待ちナス!

次回作、どっちがいいんすか?

  • 強面トレーナー、TSする。
  • パワプロRTA北雪高校モテモテチャート
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