時斗SIDE
かかった時間は約30分
「はぁはぁ、」
「お帰りなさい時斗さん」
「やっぱり嘘かよ!!」
めっちゃ元気なんだけど、単純過ぎだよ俺
「2分遅刻です」
「いや、そもそも東京からココまで30分ってほうが無茶だから」
「お仕置きですね♪」
「笑顔が恐いから!」
「時斗さんには居留守の件もありますから」
「あれって咎めないじゃ…」
「嘘です」
嘘かよ!!酷いよこの人、嘘と本当の違いが分からない!
「そもそも何で呼んだ?」
「大陸の姫君が来られました、おそらく偶然でしょう。それと迷惑をかけた一真君のお友達に正体を明かしてください」
「え?何のこと?」
待て、何でハイジャックの事を知っている
「蘭豹から聞きました」
「分かりました、行ってきます」
「後で義母様と姫君を交えて少しお話があるそうです」
「分かった」
はぁ、何故こんなに忙しいのか。しかも今日中に帰って書類の整理が……
「話は変わりますが、今日は泊まり…ますか?」
くそっ、今日は帰らなくちゃいけないのに上目遣いとか使いだすから……
「だぁ、もう分かったよ。泊まる」
「はい!」
笑顔見れたなら帰って正解かな
「夜が楽しみですね」
「ったくそういうことを恥ずかしげもなく…」
「新薬が出来たんです」
「実験台かい!」
やっぱ帰ろうかな
キンジSIDE
「失礼します皆様。時斗様がお戻りになられましたので、お呼びしました」
従者らしき人が礼儀正しく襖を開けると黒髪長身の男の人が立っていた
「あー!!!!!!」
「どうしたの?」
アリアが叫んだ
「思い出した、『防人時斗』Rランク武偵、別名『黒き雷電』」
「あ、Rランク!?」
Rランクとは世界でも数十人しか居なくて日本になんて数えるほどしかいない
「しかもあたし一回会ってる、菅原にも会ってたわ」
「久しぶりだね、アリアちゃん」
「あ、アリアちゃん!?」
アリアが照れる、何で俺はイライラしてる?
「あー、えっとな。俺は『黒の仮面』でーした。ってことです。まぁ覚えてるのは遠山君だけだろうけど」
は?『黒の仮面』ってあのハイジャックのか?何でわざわざ。それ以前にもしもそうなら何で理子を逃がした?
「そう……ですか」
「んで亜瑠君は前に会ったよね」
「えっと…?」
分かっていないようで首を傾げる
「あれ…いや、忘れてるならいい。あとレキさんだったよね?」
「はい」
「ちょっと幾つか尋ねたいことがあるから後で来てくれるかな?」
「分かりました」
防人さんがレキを呼んだときに亜瑠が恨めしそうに見てたけど。
その時俺は何より、あの事件のあととは思えない位に平和だと感じた。
だがその平和も長くは続かなかった。