緋弾のアリア 守護者とFランク武偵   作:暇人鶯

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第29話 決意

キンジSIDE

 

「う……」

 

目を覚ますと皆が集まっていた、周りに敵と確認出来るものは何もなかった

 

「う、亜瑠、敵は?」

「あ、キンジ起きたんだ、敵はこの公安0課の人がやってくれた」

「公安0課!?」

「うん、何でも休暇で帰って来た所に偶然出くわしたらしいよ」

 

公安0課か、『殺しのライセンス』の持つ公務員。

 

「そんなに畏まらなくても大丈夫っスよ、俺婚約者守っただけっスから」

「へ?」

 

アリアが呆けた声を出す

 

「だから俺、優那の婚約者っス」

「「「は?」」」

 

アリアの声が俺と亜瑠にも伝染した

 

「う、うん……あれ?皆さん?さっきまで山にいて……龍!!」

「ゆうな〜、ただいまっス〜」

 

二重人格みたいに変わったな

 

「あの!!皆さん兄様と優姫は?」

「そうだわ、皆早く向かわないと」

「あっ!?優那、もっとギューってするっス」

「ごめん龍、マジでキモい」

「ひどッ!!」

 

そんな優那ちゃんと亜瑠を連れて苦戦しているであろう一真の援護に行った

アリアとレキは怪我をしているようだったので龍(年齢は17で同い年だった)に病院まで連れていって貰った

 

「ナッツがいたぞ、亜瑠!」

「キュー」

「ん?…おかしいよキンジ、緑のカバンが二つもある」

 

二つ?二つの何がおかしいのだろう

 

「普段は緑か赤の片方のカバンしか下げない、緊急事態でも一つずつしか下げないはずなのに同じカバンが二つ」

「それも重症用の緑って訳か…」

「嫌な予感がするよ」

「ああ、全くだ」

 

異常だ、さっきの山の爆発といい、激しい闘いを嫌う一真からは考えられない

 

「急ごう」

 

 

 

 

一真SIDE

 

勝てない。星伽、選択肢なんか無かった。俺には守るなんて選択肢無かったんだ

 

 

「早く来てください」

「はい」

 

麻痺が解けた俺はなすすべなく司馬についていった

 

 

「待てよ一真」

 

キンジと亜瑠か…もう来るな。妹1人すら守れない俺がお前達や優那達に会わす顔なんてない。

 

 

「どこ行くんだよ?」

「お前らには関係ない」

 

来るな、たとえ助けようとしても司馬には勝てない。

被害者を増やすだけなら俺がイ・ウーに行く方がマシだ、そうすれば優姫も帰らせる事ができる

 

「行かせないよカズ」

「兄様、兄様はドコに行くんですか?」

「まさかソイツに付いていかねぇよな?」

 

口々に言ってくる。止めてくれ、勝てないんだ、これ以上被害を増やす訳にはいかないんだよ!!

ごめん皆、ごめんアル、キンジ、レキ、神崎、中空知、遼太

 

そして俺無しでもチーム組んでくれよ

剛気、不知火、平賀、中空知

 

 

 

「悪いな、ナッツは頼んだぞ。アル」

「ちょっと待って」

 

ダン

バァン!!

 

 

照明弾を閃光弾がわりに使いその場を脱する

 

 

 

 

 

亜瑠SIDE

 

 

〜2週間後〜

 

「カズは、いや一真はもう帰ってこないみたいだね」

「ああ、九州武偵局もかなりの人員を動員したがダメだったみたいだ」

 

あの事件以降、一真は帰って来ずにいた。

僕らも探したかったが学校を休む事はできない。そういえば中空知さん結構泣いてたらしいな

 

「ダメだね、いない人間に頼るのは。何のために僕はレ・マット・リボルバーを買ったのか忘れかけていたよ」

「ああ、アイツの技は俺も出来る様になるつもりだ」

 

 

そうキンジと誓った

いつか一真を取り返すと、そして僕は

 

 

 

守られるがわじゃなくて守る側になるんだと

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