第30話 命 千紗
これは一真がまだ亜瑠と出会うまでの過去編です。
中2から中3の設定です
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一真SIDE
ったぐ兄さんだったら買い物くらいしてくれよ、二人だと夏希さんスッゴい怖いんだけど!!媚薬と強力な毒薬を作ってる時ぐらい恐い
「なんか言った?一真」
「なんでもないです。ていうか袋1つくらい持ってくれません?」
「あ゛?」
「すんません!!なんでもないです!!」
「ならとっとと運べ!帰ったら薬も飲ましてやる!」
駄目だマジ恐い、絶対試験薬だよ、前に薬盛られて優姫を口説いた記憶がぁぁ!!。
そもそもめっちゃ兄さん嫌われてるんだから少しでも好かれるようにこういう現場に付き添いで来るとか………って夏希さんいねぇぇぇ!?
どんだけ自由奔放なんだよ!?
「はぁ、仕方ない。交通費は兄さんから貰うとしてバス停まで行くか」
そもそも店まで自転車で一時間半かかるのに夏希さんだけ自転車で俺は徒歩ってのはイジメだと思う
決して口には出せない、出すと毒殺されそう等と考えていると路地から悲鳴が聞こえた
「はぁ、こんな人通りが少ない所を女の子がひとりで通るなよ(夏希さんを除く)」
「あ゛?なんだお前?」
「高校生が小学生に集るって、正直ロリコンとかマジキモい」
「ロリコンじゃないッス!優姫ももうすぐでちょうどいい年齢になるッス!」
天の声を無視して高校生を見ると三人の高校生、そして小学生5年か6年の女子
「小学生相手に三人がかりとか器ちっちゃすぎ」
「誰だってんだよ、こっちは楽しみ邪魔されてイラついてんだよ」
「何する気だよ?」
「聞きてぇか?まずは廃工場にでも連れてって服を脱が」
カチャ
先ほどまで喋っていた男の手には手錠がされていた
「武偵だ、お前ら未成年者搾取未遂及び強姦未遂そして暴行の疑いで現行犯逮捕だ」
「だからどうした中坊の餓鬼が調子に乗んなぁ!!」
ガン!
頬に殴られたと思わしき衝撃が来る。全て作戦通りだ
「コラァ!お前達何をしているんだ!」
「なんで警察が…」
「とにかく逃げるぞ!!」
三人が警察がいる逆の方向に進む。それを見越していた俺はワイヤーアンカーを使い、足元にワイヤーを張るが逃げるのに必死な三人は気付かずに盛大にこけた
そこにもうひとりの警察が路地の反対側に来て、二人の警察官に挟まれた三人はなすすべなく拘束された。
俺は罪状とポケットに忍ばしていたボイスレコーダーを渡した
「おい君、いつまで目瞑ってるんだ?小学生なら家に帰れよ」
「へ?あの三人は?」
「あー、捕まったから明日から安心して小学校に通えるぞ」
「助けてくれてありがとうございます。………でも私は中学生ですッ!!」
「え?……」
これ以上居るとややこしくなりそうだったので、この日は逃げ去るように徒歩に切り替え帰った
「ただいま」
「一真、言ったよな、時間にルーズなカスには一服盛るぞ?って」
「夏希さん、女性ならあんまりそういう口調は……」
「うっせぇ、そもそも休みがあのバカに潰されたのが腹立つ。流香と遊ぶ予定が消えたのが余計腹立つ」
出来ればそのイライラを俺に押し付けられるのは止めてほしい
その日はやけに兄さんがウトウトしていて次の日1日寝ていたのは薬のせいとは信じたくない。
〜週末〜
さて今日は久しぶりに龍と遊ぶつもりだったが、五日前から感じていたストーカーみたいにつけてきた奴が誰なのか気になってそれどころじゃなかった。
そのまま道の塀を使って待ち伏せする
するといつぞやのしょうが……中学生がいた
「なんか用?」
「うわ!?、いやあの、お礼……言ってなかったから」
「ああ、気にすんなよ。Rランク武偵目指してるんだから小さい事件でも解決するのが普通ってもんだよ」
「?…武偵、だったの?」
まるで初めて知ったように驚く少女
あれ?俺、武偵だって言った気がするんだが
「言ってなかったか?」
「うん、聞いてなかった……武偵なんだ。」
そう呟いた少女はどこか切なそうだった
「どうした?」
「あの……良ければ私と友達とかに、なってくれないかな?」
「悪いな、表の人間と裏の人間の繋がりは最小限にしておきたいんだ」
そして俺は次の一言に度肝を抜かれた
「そう…………なら―――
――私も武偵になる!!!!」