結果日曜日は帰宅してからグータラとまではいかなかったが、楽な日曜日を過ごせた
が、問題は千紗さんが受かったかどうか
あれはきっと別の女子だ
「どうした菅原?朝から憂鬱な顔をして」
そう言って背中を叩いて来るのは金髪ツンツン頭の男は蓮井(はすい)
ランクはCの救護科と中1にしてはランクが高い。ちなみに中1で見たことがあるのはBまででありAランクは見たことは一度もない。
まぁ俺はAだが
「何もないぞ」
「そうか、それよりも今日編入生が1人くるらしいぞ」
ありえんな、一朝一夕で武偵になれるほどこの世界は甘くない。が、気になる
「女子…か?」
恐る恐る聞いてみると、無類の女好きである金髪ヤローはサムズアップしながら爽やかな笑顔で、
「もち!!」
と答えた
最早、千紗以外考えられなくなってきた…
「それがどうかしたか?」
「いや、何もない」
「変な奴だな、まぁ可愛いらしいし狙ってんだろ?」
「狙われてんだよ」
「何!?そいつと知り合いか!!つーかスナイプか!!」
「そっちの狙われてるじゃねぇよ。いや、そっちのが良かったかもな」
「お前Mだったんだな」
「なんでそうなる!!」
ったくコイツと話してるとかなり疲れてくる
そう思いながらクラスに入る
「おはよう菅原君」
「おはよう、委員長」
「うっす、兼岩!今日もスクエアメガネが光ってるぜ」
「誉め言葉として貰っておこうか」
このメガネ男子は兼岩、クラスの委員長をしておりBランクの情報科。情報入手術なら学校でもトップだった
だが2ヶ月限定の転校生にトップを取られた残念な委員長だ
そしてこの委員長は……いや、止めておこう
「何か失礼な事を考えなかったかい?」
「いや、ただドンマイだなと」
「そんなことどうでもいいって。兼岩はそこまでだろ」
「失礼な!!これでも君よりランクは上だよ!!」
「争うな委員長に蓮井」
しょうもない事で争う二人を止め(発端は俺だが)、委員長に編入生の事を聞くと。少し項垂れながら知らないと答えた
「仕方ないか…なぜか情報が出回ってねぇし」
「やっぱり兼岩は兼岩だな。あ!!アマリストさーん」
蓮井が手を上げて呼んだのは2ヶ月限定の転校生、金髪碧眼の美少女クレシア・アマリスト
情報科のBランクだが同じBランクの委員長とはかなりの差で勝っている
教室に入って来たばかりなのに呼ばれたアマリストさんは、恥ずかしがりながらこっちに来て首を傾げた
まだ日本には慣れていない上に人見知りが激しいせいで余り話せないらしい
「あーDo you know………Hennyuusei?」
「何故編入生だけ日本語なんだ?」
編入生が誰かを聞きたかったみたいだが頭がそこまで良くない蓮井は編入生の単語が出なかったらしい
「……イエ…NO スイマセン」
小さめな声で覚えたての日本語ですいませんと言った。多分知っているけど余り喋りたくないんだろう。
「そうか、ありがとうアマリストさん」
アマリストさんは軽く会釈して前の席に戻った
「まぁいいや。どうせ朝のショートで分かるし」
「すまないね蓮井君、僕が『無能』で」
「根に持つなよ兼岩、ほんの友人同士の冗談じゃんか」
「友達か…、ならいいよ。気にしないでくれ」
「おう!!」
兼岩が『友達』にこだわる理由、人より優れた人間は周りから嫌われる。
つまり、出る杭は打たれるということだ。
だが蓮井はあの性格のお陰でランクが高いにも関わらず友人が多い。
俺は武偵の命でもある武器の整備等を請け負っているため友人が多い
だが情報科は中学生が請けれる任務の九割以上はDで充分な上にCランクなら必要な情報のほぼ全ての情報を網羅しているため、Bの高さは必要無いのだ
故に友人がいない、そして身体能力も他の科よりも少し劣るためイジメの対象にもなる
容姿が良いアマリストさんなら尚更だろう
俺は入学式に教室に行くと、一人で蓮井が一発ギャグの練習をしているという失笑を避けられない状態で出会い仲良くなり。蓮井がクラスの中心人物となっていたため仲良くなった兼岩と俺は仲良くなり。
基本は三人でつるむようになった
まぁテスト前は俺と委員長の二人は蓮井の『教えろコール』に耳を悩ませるんだが
「はーい席に着いた、着いた」
気付くと教室のドアが開き、三十代くらいの男性教師が来た
「はい、まず大事なお知らせー。今日から編入生が来まーす」
その言葉にざわめく教室。何時もなら嫌というほど出回る情報が無かったからだ。
「はーい騒ぐな。騒いでると編入生に紙袋被せて登場させるぞ〜」
編入生に対する単なる嫌がらせだ
「はーい喜べ、思春期のエロい男子生徒!可愛い女子だぞ」
保健の飯田先生と幾ら夫婦とはいえ保健室で一夜を過ごした変態教師に言われたくない
「はい騒いだから紙袋を被せまーす」
アンタが原因だろうが
「はい、冗談はここまで。命さん入ってきて」
ん?み、こと?
まさか。当たるの!?俺の勘
「失礼します。命千紗、スナイプのCランクです。皆さん宜しくお願いします」
ここまでは普通だった
「一真君とは普通の関係じゃないんで皆さん取らないで下さいね」
「普通だぁぁ!!」
「え?まさか?」
「煽んな金髪!!」
「はい!!犯られました」
「止めろその字!!」
この再会が最高な日々の始まりで最悪な事件の発端だった