一真SIDE
あれから付き合うことになった俺と千紗、何度か遊ぶうちに千紗の妹の優那。
未だに『兄様』と呼ばれるのは慣れないが、妹の優姫とは一文字違い、と仲良く遊んでいる。プラス優那を狙っているロリコンの龍。
こんなに輪が広がったのも全て千紗のおかげだ。
うだるような暑さの中でそんなことを考えても暑さは変わらない
「兼岩〜菅原〜。あづいー水ねーか?」
と、近づく蓮井。
暑いのはクラスの皆だ、なんせ今日に限って最高気温更新だし、扇風機とエアコンはショートして壊れるし、先生が我慢も武偵に必要だと言って移動させてくれないし
「近寄んな蓮井、お茶ならさっき飲み干した」
「ほら、僕のを飲むといい。コップは自分で…」
「おぉー助かるぜ兼岩」
「ちょっ!?君は何をしているんだ!?」
「ぷはっ、ん?あっ……」
委員長からペットボトルを渡されたが、全部飲み干してしまった蓮井。
「わ、悪い!!兼岩!。今すぐ冷水機から水入れてくる!!」
「違っ……はぁ、さっきの授業中に冷水機は壊れていたらしいからもうかまわない」
「お前ら、俺に水を分けるという発想は無いのか?」
「申し訳ないな菅原君。我慢したまえ」
「ドンマイ」
こういう時に辛辣な委員長に蓮井、つか蓮井のせいでこうなったんだろうが
「菅原にゃアイツが居んだろ?」
と、千紗に指を差す蓮井
「一真くん、喉乾いた?」
「あ、ああ」
嫌な予感しかしない。だって千紗の顔がドSの時のヤツだからな!!
「そうだよね〜。な・ぜ・か、扇風機もエアコンも水冷機も壊れてたもんね?」
「ああ」
なるほど、全部お前の仕業か
「ちなみに私は水あるよ?飲みたい?」
この場合、何かお願いを聞かなければいけない。デートなりプレゼントなり…
だが喉の乾きは限界だ、何より水の超能力者として乾きは辛い。いつも乾きを感じないから余計に…
「なんでもお願い聞くから頼む!飲ましてくれ」
「分かったよ、でもお願いなんてしないよ」
「本当か?」
一緒だけその笑みが天使に見えた、そう、一瞬
千紗は水を自ら飲んで俺に唇をつきだしてきた
え?、マジすか?
クラス中から煽る声が聞こえた
「うわぁ、命さん凄い大胆」
「菅原君も平然と頼んでたしね」
「菅原本当に羨ましいぜ」
「「「菅原マジ爆発しろ!!」」」
最後のはほっといて、この状況はこっち側になると耐え難い
「千紗さん、勘弁してください」
そう言うと千紗は口に含んだ水を飲み込んだ
「一真君。水要らないの?」
「いや、『普通に』欲しい」
「これは普通だよ」
「百人が百人異常だって言うからな!!」
「彼氏彼女の普通だよ」
ああ言えばこう言いやがって
脳をフル活用して解決策を練る
「…千紗」
「なぁに?今度こそ飲む?」
にこやかな千紗の耳元で
「お前の可愛い顔も官能的な顔も全部俺だけのものだ。だから二人きりの時に存分にしてやるよ」
「……そ、そうだよね。は、はい水。じゃあ次スナイプの講習だから!!」
顔を赤くさせてから教室を出ていった
ちなみに今、千紗よりも恥ずかしかったりする
そして口移しをせずにその場を凌いだ俺に対する視線は………割愛しておく
〜3ヶ月後〜
「ってな事もあったな」
「あの時はびっくりだったよ、普段一真君からあんな言葉聞かないもん。」
「まだ恥ずかしいんだから止めてくれよ」
『お前の可愛い顔も官能的な顔も全部俺だけのものだ。』
と、携帯から鳴らす千紗……何を録ってんだよ!!
「一真君からの着信音です♪」
「だからいつも出るまで少し間があったのか…つかお前、いつの間に録った?」
「あの日の夜に呟いた言葉だよ」
「は?あの日はお前が先に……まさか夏希さんか?」
「せいかーい。アタシは先に寝ちゃったけど、薬で呟いた寝言を夏希さんが録っといてくれたんだ〜」
「なるほど、返せ!」
俺の携帯を狙った右手は空を切る
かわした千紗はバックステップで庭に出た
チャンス、庭には拘束するための水がある。しかも俺は水のペットボトルだって持ってる
「ちなみに、アタシ今下着着けてないんだ〜」
「その手は食うか!『水縛』」
水牢球よりは拘束が弱いが、1ヶ所でも触れれば確実に捕縛する水技を使って拘束する
「お前はその手のブラフは得意で、よく使っ…て……」
千紗の着ている服が透ける。上と下には何も着けていなかった
「ちょっ!?お前バカなの!?」
焦って水縛を解いて千紗の服の水分を飛ばす
「お前、バカか?優姫とか優那ちゃんとかに見られたら…」
確実に俺が変態として認識される
「ん?大丈夫だよ、どうせ将来アタシのを見るんだから」
「だからって今見せんなよ!。俺だってまだ水分を蒸発させると喉だって乾くんだからな!」
「水あるから良いでしょ?、もしもの時はアタシの唾液で……」
「やっぱお前バカなの!?常識分かんないの!?」
そんなことを言い合ったあと、再び縁側に座り直した
「ったぐ、恥じらいくらい持ってくれよ。」
「一真君だって一緒に寝るとき位襲ってきてよね」
「ないない」
「この前は襲ってきたけど…」
「止めろ!!あれは夏希さんの媚薬のせいだろうが!それにお前は思いっきりビンタしただろ!」
「だからあの時は……その…」
口ごもる千紗。いつもは執拗に迫ってくるのに、いざ一線を越えそうになると拒否をする
「一真君に心から迫って欲しいの!!…薬とかじゃなくて」
「千紗……」
その後下を向く千紗。俺はおもむろに置いてあるペットボトルの水を口に含む。
もう他の女の子に魅力を感じないかもしれない
「ん」
「ん?一真君どうし、んむっ!?」
口移しで水が千紗の口の中に入り、数滴こぼれ落ちる。
そして、その水を飲む千紗はとても官能的で魅力的な顔だった
「ぷはっ!、な、なにするの一真君!!」
「何って?3ヶ月前にお前がしたかったこと?」
「い、いきなりすぎだよ!!」
「でも可愛かったぞ、千紗。」
「あ、ありがとう……そうだ!!夏休みの宿題があったんだった!!。じゃあね一真君!」
顔をリンゴ以上に赤くさせた千紗は急ぎながら帰っていった。
「ったぐ、こっちだって恥ずかしいっての……」
「ん?何がだ一真?」
「なっ!?夏希さん!?」
「さっき千紗が顔を赤面させて出てったぞ?」
「いや、なんでも無い!」
くそっ!?最悪だよ
「薬飲ますぞ?」
笑顔が笑顔が怖いです夏希さん
その後自白剤で全て話した。………最悪だ