あの出会いからちょうど一年がたった。ちょうど来週の日曜が付き合って一年の記念日だ
プレゼントには星のトパーズをあしらったブレスレット。
思えば色んな事があった。
クリスマス、
サンタのコスプレをした千紗にグッと来たが、夏希さんの薬を飲んだ千紗が凄くシャイになって可愛かった。
2月、俺の誕生日
アメジストのネックレスを送ってもらい、楽しい1日を過ごした
スナイパーライフルの練習も一緒にして、千紗と同じランクまでなると拗ねた千紗。
その後、腹いせとばかりにスナイパーライフルの銃弾を5発も撃たれた。
なんとかリミット・アウトで弾き返したが。
今日は二人で一週間位かけてのCクラス任務の作戦会議
悪徳金融の社長が持っている裏金ばかりを貯めた金庫の強奪、社長秘書の捕縛。そして社長夫人が住んでいる、山と海に挟まれた家にある書類の廃棄
の3つを一週間以内に行う。
龍も同じ任務を受けており、龍とその仲間達には社長秘書及び金庫を頼んでいて報酬は、6:4で俺達が4だ
「どうした千紗?なんか不機嫌だけど……龍?」
「…ねぇ一真君、夏希さんの強力睡眠薬って100倍に濃くして使っても問題ないよね」
「それ、永遠の眠りにつくからな」
「優那にキスのひとつでもしたら殺っていい?」
「良くねぇよ」
「いたっ!?いたいよ一真君〜」
軽く頭にチョップを落とし、危険な発想を除去しようとする
「お前の発想のほうがある意味痛いっての」
「ぶ〜っ!まぁ最後に決めるのは優那自身だから何とも言えないけどね♪」
「ロリコンでもか?」
「アタシはお姉ちゃんになるんだよねぇ〜」
「千紗〜笑顔が怖いぞ〜」
怖さを含んだ笑みにどこかデジャヴ的なものを感じた
「まぁ千紗の笑顔だったら、いや、千紗の顔はどんなでも大好きだけどな」
「やっぱアタシに骨抜きだね」
「ああ、責任とれよ」
「こっちのセリフだよ。はいチュー。」
そう唇をつきだした千紗に軽くキスをする
「ん、」
「ふふ、一真君、アタシの事好き?」
「嫌いになるのは千紗が先に死んだ時ぐらいだろ」
「うがぁぁぁぁぁぁ!!ヤメロォォォォ!!」
オーラに耐えきれなかった蓮井が言う。一方兼岩は、ノートパソコンで夫人の別荘付近の地形などの情報を調べている
「お前ら国民的ファミレスのマストでリア充オーラ出すんじゃねぇ!!」
よく分からない理由でキレる蓮井。きっとアレだ、カルシウム不足
「すいません店員さーん、牛乳ありますか?」
「カルシウム不足じゃねぇから!お前らのせいだから!!」
「凛!うるさいから黙れってくれるかい」
「春まで、ひどい仕打ちだ……」
クラス替えでも変わらなかった委員長と蓮井、いつの間にか下の名前で呼びあう位に仲が良くなっている。
互いに気づかないフリをしているみたいだが
ちなみに
フルネームは蓮井凛と兼岩春だ
「うむ、菅原君、命さん。実行日は火曜日か木曜日がいいだろう。幸い今週は2日とも出掛けるらしい」
「となると、火曜日だな。いいか千紗?」
「ん?大丈夫だよー♪」
最悪書類が見つからなくても放火すればさして問題はないか。まぁ最終手段だけどなぁ…
そう考えていると、蓮井のおごり(笑)が来た
「失礼します、コチラがBIGハンバーグプレート、マウンテンステーキ、グレートパフェ10つになります」
「多!?お前ら」
「和風ハンバーグ、デミハンバーグ、チーズハンバーグ各2品はもうしばらくお待ちください」
「まだそんなあるのか!?」
驚愕する蓮井。そもそもテストを教える前提で来ているため、全て蓮井が奢る手筈になっている
「あ、俺今サイフないから」
「私も〜」
「僕もない」
蓮井、奢り決定
「ちくしょー!!俺の諭吉さんがぁぁ!!」
「うっせぇ!!アンビュラスなんだから単位も報酬も取り放題だろうが!!」
「バカか!?こっちは遠征するのに金がかかるんだよ!しかも報酬すくねぇし……」
「数やりゃいいじゃねぇか数!」
「菅原君は凛の精神力をガン無視なんだね」
「もち♪」
「あれ?命、お前パフェ何個目?」
「8」
「………菅原、そいつの腹のなかどうなってんだ?」
「セクハラだよ!助けて一真君!」
「いや、意味が分から…」
「セクハラだな」
「もう誰か助けてぇぇ!!!!」
その後に、蓮井のサイフから諭吉が二人消えたところで作戦会議は終了した。
〜火曜日〜
現在山中にいる千紗と確認が終了して、家の外で待機。
中には夫人、情報が漏れたのかボディーガードが5人もいる
「こちら一真、一分後突入する」
『了解、気をつけてね一真君』
「ああ、」
俺は交信を切り、中の物音に注意を向けるが音がしない。
朝早いということもあり、まだ眠っている可能性もある。
たがボディーガードが眠っているというのもおかしい。
ヘッドホンを取り更に聞き耳をたてると僅かながら話し声が聞こえる。
内容は聞き取れなかったが、武器の安全装置やリロードの音から察するにAKー47が1人、ステアーMが3人、武器なしが1人。
帯銃しているところから一般の会社じゃない、裏の会社だろう。
「よし。」
発砲して数人を誘いだそうと窓ガラスを狙い、引き金に指をかけた瞬間。
ドォォォン!!!!
別荘が爆発した
「なっ!?何が起きた!?」
そして通信がはいる
『一真君!どうしたの!?』
「分からん、急に別荘が爆発した。…通信を切るぞ、人影だ千紗は警戒。右手を挙げれば人影を撃て」
『了解』
交信を終えて人影に目をやる。
中国の伝統的な礼服に長い棒を持っている
「武偵だ!名前と職業を言え」
「ふふ、あなたですか。私は司馬と申します、職業は殺し屋とでも言っておきましょうか」
殺し屋、確かにそれ相応のオーラが備わっている
「今の爆発もお前か?」
「ええ、あの金融はもうダメですから社長もろとも爆破させていただきました。汚い豚女が二人ほどいましたけどね」
社長夫人と娘のことか?
「状況はある程度分かった、とりあえず逮捕させてもらう。両手を上げて地に伏せろ」
「毎回思いますが、すると思いますか?」
「なら力ずくでもだ」
照準を司馬に合わせる
「最後にもう一度聞く。降伏する気は?」
「ありませんね!!」
「がっ!?」
背後に移動した司馬に背中を棒で殴打される
「半分すら覚醒していない貴方には負けるわけありませんよ」