緋弾のアリア 守護者とFランク武偵   作:暇人鶯

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第二章 イ・ウーと壊れかけの心
第41話 所属組織、イ・ウー


一真SIDE

 

 

 

「ここらですね」

 

 

敗北した俺は司馬が操る船で、ある程度の沖まで進み何もない海の上で止まった。

手錠や拘束具を着けないのは俺程度が暴れようが何ら問題はないという心の現れだろう

悔しいがその通りだ

 

 

そう思った次の瞬間

 

ザァァァァァァァァァ!!!!!!

 

海面から鯨のようなものが2台浮かび上がってきた。

ただサイズは桁違いで。

 

「潜水…艦?」

「ええ、これがいわばイ・ウーの本部ですよ。小さい方は宿泊船です」

 

でかい。

その一言に尽きる。

その潜水艦は300メートル以上の大きさに大きな文字で『伊・U』と書いてある。

 

もう片方は何も書いておらずサイズは50メートルほどだ

 

伊、U、共に潜水艦を示す暗号やコードネーム。

イ・ウーとはそういうことだったのか、だが分かっても最早手遅れだがな

 

「早く乗り移って下さい」

「……はい」

 

抵抗もせずに潜水艦に入り『教授』のもとに案内された

 

「プロフェシオン、約束通り菅原一真を連れて参りました」

「ありがとう司馬君、では後程お礼を渡す。今は下がってくれ」

「はい」

 

司馬と部下二人が下がり『教授』と呼ばれた人物と二人きりになった

 

「やぁ、はじめましてだね一真君」

「……はい」

 

正直、今はどうでもいい。俺は敵の捕虜、仲間だったアル達を裏切った。

味方すらいない

それだけでなく先ほどから頭痛が止まないのだ、おそらく限界突破のつかいすぎだろう、お陰で精神的にも辛く話す気力などない。

だが優姫だけは……

 

「随分と元気が無いんだね」

「妹を解放してください」

 

地に頭をつけて懇願する。

恥や外聞なんざ知ったことじゃない。優姫を助けなければいけない

 

「頭を上げてくれ、別に君や妹さんをどうこうしようなんて思っていない」

「なら優姫は?」

「優姫君は家には帰さないがそれなりの生活は出来る様にする。勿論君は稼ぐ必要があるが」

「分かりました。何でもします!!……」

「元気が戻って良かった。優姫君はジャンヌ君と理子君に預けてある」

 

ジャンヌ?知らない奴だが所詮イ・ウーの奴らなんて……。理子がいる分には問題は無いと思う

 

「まず君は何故イ・ウーを敵視しているんだい?」

「それはッ!!………」

「二人の彼女をイ・ウーのメンバーに殺されたからだね」

 

つい怒鳴りそうになるのを抑えると、プロフェシオンが分かっていた様に話す。

 

「……司馬とアレクサンダーです」

「なるほど、ちなみに死んだ二人の名前を覚えてるかい?」

「命千紗と秋月マリアです」

「ふむ、やはり……」

 

プロフェシオンが小さく呟くが聞き取れなかった

 

「私が君を欲しがる理由がわかるかい?」

「いえ……」

「君には違う意味で期待してるんだよ、それこそこの組織には初めての希有な存在なのだ。だから……頼むよ『防人』君、皆を変えてくれ」

「その名前は俺には名乗る権利はありません。」

ああ、千紗もマリアも優姫も守れなかったんだ。俺にはその名前は使ってはいけない

 

「ははは、まるで昔のお兄さんだね。」

「トキ兄ですか?」

「さぁお話はここまでだ。君には任務を与える、2週間以内にジャンヌ君と向かってほしい」

「俺は……捕虜ですから何でもします」

「そうか、やってくれるのはありがたいがそこまで自分を卑下しなくていいよ、君はイ・ウーが所属組織になるからね」

「……はい」

「では私はこれで」

 

プロフェシオンはそう言ったが俺は自分を卑下してしまうのは当然だ……三人も守れなかった俺が

 

ガン

「おい!聞いとんのかアホ!!」

「いたっ!?すいませんシュウトさん、考え事をしていたもので…」

 

この金髪の関西弁の男は『シュウト』偽名でもコードネームでもなく、本名らしい。そしてかなり大事にしていると言っていた。

年は同じで16歳

 

「敬語やめいアホ、お前と俺はタメなんやからそういうん鬱陶しいわ」

「ああ、すまん」

「はぁ、俺はお前を敵視してへんからな。むしろ理子側にまわっとったって聞いて好感持っとる位や」

 

笑いながら気にするなと背を叩いてくる

アルに似て気が楽になるな

 

「そんで続きやけど、イ・ウー内にもな派閥があんねんな。司馬とかブラドとかが主戦派とかいう戦い一番!この世界を征服してやる!みたいなアホな奴らの集まりや。

まぁ司馬の所属は違うんやけどな」

「司馬がか?」

 

「おう、まぁ主戦派って言うだけあって強い奴いっぱい居って、もう一個の派閥よりは勢力も強いねんけどな」

「お前はもう一個の方か?」

 

こいつは理子一番だからそこまで主戦!!って気はしないからな

 

「せや、俺は研鑽派ってゆー派閥で有名なんはアレクサンダーとか師匠やな」

「両方ともに俺の敵か……師匠?」

「なんかゆーたか?」

「いや、ちなみに一番強い研鑽派は誰だ?」

「昔はNo.2として居ったんやけど、誰かに負けて今は消息不明って話やで、プロフェシオンはなんか逸材が見つかった言うとったんやけど、よぉわからんねんな。」

 

No.2ハリアルド、ちなみにそいつを倒したのは俺だ。最後には『お前は面白い、悪いが半分貰うぞ』といって体に入り、時たま二重人格のように変わる。

だがハリアルドのお陰で水のステルスが強化されたのは確かだった

 

「おい、何を考えとんのや?着いたぞお前の部屋俺と同室やけど。んで下の階、ちょうど俺らの部屋の下がジャンヌと理子の部屋になっとるで」

「そうか、よろしく頼む」

「ああ、よろしゅうな」

 

と差し出した手をしっかりと握った。

でも信じることは出来ない、コイツらは千紗とマリアを殺した仲間達だから

 

信用するには情報も足らない




テスト1週間前となりましたので今週末の投稿分を今日投稿します。
次の投稿は来週の週末を予定してます。
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