緋弾のアリア 守護者とFランク武偵   作:暇人鶯

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第3話 奴隷宣告

SIDEキンジ

 

 

俺は本来秘密にしなければいけないあることを1年間秘密にし続けたが、今日の朝それも2年の初めで再び使ってしまった

HSS(ヒステリア・サヴァン・シンドローム)

 

いくつかパターンはあるものの、俺の場合は性的な興奮で発動し、脳内のβエンドルフィンが常人の約30倍分泌されて判断力や論理思考能力、さらには反射神経までもが飛躍的に向上する……簡単に言うと一時的にスーパーマンになれるって訳だ

 

ちなみにこの能力は一真に見抜かれてからまだ誰にもばれていなかった、代償として『ネクラ』等のアダ名が付けられたが中学時代に比べれば幾分かマシだ

だが…

 

 

「はぁ…」

「溜め息をすると幸せが逃げるよ」

「お前は何でそんなに元気なんだ?」

 

HSSを知らない亜瑠の話を逸らせるために話題を変える

 

「知りたい?知りたいよね?教えて上げない事もないけど……聞きたい?」

「ウザイから遠慮する」

「ダメ!聞け!!」

「結局聞かせるのかよ!!……で、何があった?」

「やっぱ聞きたいかぁ♪」

「……もういい」

「ごめんキンジ!!ちゃんと話すよ。だから聞いて」

「最初からそうしろ」

 

亜瑠のウザさには呆れたが、一応は気になる

 

 

「実はね、帰りにレキさんを見かけたんだよ!!」

「で?」

「いや、それだけだし充分でしょ?」

「聞いた俺がバカだった」

 

 

見かけたという浅い理由を聞き、聞かなければ良かったと後悔した

 

「…で、腹へったんだが一真はまだか?」

 

一真は、三人の中で唯一家事スキルを持つ料理人だ

 

「練習じゃないの?」

「しかたねぇな、コンビニで済ますか」

 

 

俺の言葉を合図に亜瑠と俺の目が会った。例のジャンケンだ、勝率は亜瑠52勝、俺17勝、亜瑠のジャンケンの強さははっきり言って強すぎる

 

だがそんなもので退く俺ではない

 

 

「今日もキンジに買ってきてもらうからね」

「悪いが今日は亜瑠の番だ」

 

ピンポーン

 

「最初はグー」

 

ピンポンピンポーン

 

「ジャンケン…」

 

ピポピポピポピポピンポンピンポンピンポンピンポーーーーーン!!

 

「…とりあえずでて来てくれ亜瑠」

「…分かったよ」

 

 

 

SIDE亜瑠

 

 

「はーい何か用が…「遅い!!」」

「アタシがチャイムを押したら5秒以内に出ること!」

 

「「………」」

 

後ろから覗いていたキンジ共々絶句した

なんで部屋知ってるの!?

 

「入るわよ、まぁ入るなって言われても入るけど」

「神崎さん!?」

「アリアで良いわよ、それよりキンジは?」

「奥だけど…トランク中に入れる?」

「ありがと」

 

夜遅くの訪問者は緋色の髪をツインテールにした少女だった

 

「さてまぁ、最初に言うわ。キンジ、アル!あたしの奴隷になりなさい!!」

 

奴隷……アレだよね、自由とか権利とかを剥奪される、あぁそうかそういや転校生って言ってたしきっと日本語に慣れていない外国人みたいに意味を履き違え……

 

「どういう意味だ?」

「自由とか権利を剥奪する奴隷よ!」

 

てなかった!?、何?そうゆうプレイ?確かに嬉しいけど僕にはレキさんが……いや、レキさんはそうゆう事しなさそうだし…どっちかと言うと僕Mだし……

 

「聞いてるのアル!?」

「誰がMだ!!……ん!?あぁごめん、どこまで言った?」

「コーヒーを出しなさい、エスプレッソ・ルンゴ・ドッピオ!砂糖はカンナ!1分以内!!」

 

「キンジ、僕にはエスプレッソしか理解出来なかったけど分かった?」

「悪いがコーヒーしか知らん」

「どうする?インスタントで代用する?」

「おう、一真が居ねぇから仕方ねぇ」

 

 

カズがいない今コーヒーが分からずに(居ても分かるかどうか不安だけど)とりあえずインスタントで済ました

 

 

「変な味、ギリシャコーヒーにちょっと似てる…でも違うわね」

「味なんかどうでもいい、朝の事は謝る、なぜわざわざ男子寮迄きた?」

「分かんないの?」

「あぁ」

「僕もさっぱり」

「まぁ良いわ、アンタ達ならすぐに分かるでしょ」

 

 

分からないから聞いたんだけど……

 

「お腹すいたわ、何かない?」

 

凄い傍若無人だ…

 

「ねーよ」

「そんなわけないでしょ、何食べてんのよアンタ達」

「基本は同室のもう1人の友達が作ってくれるんだけど……」

「その人は?」

「いねぇからコンビニに行こうかって話をしていたんだ」

「小さなスーパーでしょ、行きましょ。ももまんが食べたいわ」

「それは後だよ、問題を途中放棄は良くないよ」

このままだとスッキリしないのもあり、コンビニを後回しにして奴隷、おそらくパートナーの事を言っているんだろうことの解決を優先する

 

「で、アリアは何がしたいの?」

「アンタ達を奴隷にする」

「それの詳しい説明をしてくれないかな?」

「強襲科であたしとパーティーを組んで一緒に活動するの」

「はぁ!?何言ってやがる、俺は強襲科が嫌で一番マトモな探偵科に転科したんだぞ。それに俺は転校するんだぞ!今更あんなトチ狂った所なんてムリだ!!」

 

キンジ、悪いけど僕強襲科なんだけど……トチ狂ったアサルトのFランクなんだけど…

と思っているとアリアがさっき淹れたコーヒーを軽く飲んでから言った

 

「あたしにはキライな言葉が3つあるの」

「話を逸らす気か?」

 

キンジがイライラしながらいい放つが、アリアは話を聞いていないように続ける

 

「『ムリ』『疲れた』『面倒くさい』。この3つは、人間の持っている無限の可能性を押し留める言葉、あたしの前では二度と言わないで」

 

「分かったからとっとと帰ってくれ……」

 

 

あきれ果てたように小さな声で言ったが、僕も想像しないような言葉が返ってきた

 

「帰らないわよ、アンタ達があたしのパーティーに入るって言うまでは」

「じゃああのトランクって……」

「えぇ、着替えその他諸々が入ってるわよ」

「アリア、ちょっと横暴過ぎない?ここは僕らの家だよ。幾らなんでもアリアしてることは犯罪未遂みたいなものだよ」

 

僕が言った言葉にアリアは下唇を軽く噛みしめ反論する

 

「あたしには……時間が無いの!!」

 

どこか焦りが見えるアリア

 

「それは僕たちには関係ないよ、アリアはワガママを押し付けているだけの子供だよ」

「………」

 

最後にアリアの耳元で言った

 

「だからさ、『独唱曲(アリア)』なんじゃないの?まぁこれは聞いた話だけど」

「……てけ…」

「?」

「出てけ!」

 

思考を放棄して怒声を放つアリアにキンジが再び怒りだした

 

「いい加減にしろ!何で俺達が…」

「キンジ、アリアもそうだけど熱くなりすぎだよ。一旦別れて頭冷やそ」

「分かった」

「アリアも、ももまん買ってくるからね」

「……ありがと」

 

結局アリアとキンジを引き離してから考えるという結論に至った。一応忠告はしておいて

 

 

「アリア、あと1人帰って来るけどあんまり強い態度で出ないでね」

「分かったわ」

 

 

 

 

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