一真SIDE
「この氷……ジャンヌか」
「はぁはぁはぁ、何をしている菅原!任務違反だぞ!!」
息を切らして来たジャンヌ
「任務違反?任務は皆殺しじゃないのか」
そう言った途端、ジャンヌに頬を殴られた
「自分が何をしたか分かっているのか!!、司馬に唆されるなと注意を忘れていたのは私だが…お前は何人殺したんだ!!」
「俺は…何人殺したんだ?……」
俺は……無意味に人を……
司馬と一緒じゃないか、なんの罪もない人を殺した。木村も片山も殺したんだ
何人も…何十人も…
「違う!!…俺は!!俺は……違うんだ」
「何が違う!!、ならこの死体は何なのだ!!」
「……ああ゛ぁぁあぁ゛ああぁあ゛ぁぁ゛あぁ゛ああぁあ゛あぁぁぁああぁ゛ああ゛ぁあああぁあ゛あああああ゛あああああぁ゛ああああああああ゛ぁぁ!!!!!!!!!!!!」
ただ、守りたかっただけなんだ…
「もう、大切な人を…失いたくなかったんだ…」
「私はお前の過去をある程度までプロフェシオンから聞いた。だがやり過ぎだ、考えれば分かるだろう」
「……ジャンヌ」
「なんだ?」
「俺を殺してくれ」
「なっ!?」
「俺を…」
ガン!
頬に衝撃が走る
「二度とそんな下らないことを言うな!!」
「俺なんて生きていく価値なんて無いんだ」
「菅原は何故自分がここで立っているかを考えたことがあるか?」
「なにを」
「お前はたった1人でここまで生きてきたのか?違うだろう。お前には親がいて、兄がいて、友人がいて、死んだ彼女がいてここにいるんだ!!お前が自分を価値が無い人間だと卑下することはそれらの人全てを卑下することだ!!」
「……」
「なんか言ったらどうなんだ!!」
「俺は……最低な人間なんだ」
「まだ同じ事を!!いいだろう…私がここでお前に引導をくれてやる」
デュランダルを振りかぶるジャンヌに言う
「俺は皆のお陰でここに立ってる。分かってる!、でも………」
「でも?」
「俺はどうすれば良かった?」
「頼れ!!お前の周りには仲間が居ただろう。今は私が仲間なんだ!!だから頼れ!!」
「仲間なんていらない…もう死なせろ…」
「お前は大切な者を守るためとは言え許されざる行為をした。ならば奪った命の分まで生きろ。どんなに惨めでも辛くても苦しくても。それがお前に出来る最大の贖罪だ」
「俺は…生きて、償う」
「後は自分で考えろ、私は本来の目的であった標的を連れて帰る」
そう言ってジャンヌは生き残った標的の1人を連れて帰っていった
俺は死んだ武偵二人と他の全員を千紗の眠る山に埋めた。
「千紗、木村、片山、皆。すまなかったな、俺はもう元の道には戻れない、それでも生きる。兄さんにも頼んで武偵校を自主退学にしてもらうよ。安心してくれ千紗、敵は討つその後俺もここに眠る。そして俺はもう人は殺さない」
「その誓いは二度目だけど守れるのかい?」
後ろから若い男の声がした。
「誰だ?」
「そう構えないでくれ。私だ」
「プロフェシオンですか?」
木の陰から不敵な笑みを浮かべながら出てくる
「その誓いは二度目、本当に誓えるのかい?」
「人を殺さない…ですか?」
「そうだね、たしか秋月君の時にも同じ事を言ってたじゃないか」
「覚悟に行為が必要ならします。どちらにしてもしようとしてましたから」
「腕…かい?」
心をここまで読める事に不思議を感じる。
が、その通り
「多分、このままじゃ俺は自殺するかもしれません。でも、それは許されない…だから左腕を決意の印に」
「それで許されるとでも思うのかい?」
「…俺は弱い、自分の意志なんてない。だけどこれだけは言えます。もう人は殺さない。」
「いいだろう。義手は用意してあげるよ」
「はい」
そして俺は左腕を決意の印に切り落とした。
俺は生きる。
大切な人を守る。
人は殺さない。
当たり前だけど出来なかったこと、今だからこそやる
俺が殺してしまった人の為に
??SIDE
「あんまり関わり過ぎるのはダメだぞ」
「ん〜ムリかな、あの子かわいいし構いたくなっちゃう」
「惚れたか?」
「あはは、顔もカッコいいしそうかもね。」
「紫紫色金の影響を受けすぎたな」
「違うよ、あの子は脆いから壊したくなっちゃうんだよ。そしてアタシ好みに作り変えるんだ、アタシしか愛せないように」
「はぁ、ほどほどにしとけよ」
「くふふ、ムリ!。あーもう一回会いたいな『防人一真』君に」
「少しいいかい?」
少女が一真の写真を見ながら恍惚の表情を浮かべていたが『教授』に呼ばれ露骨に嫌な表情に変わった
「何?」
「『白雷(びゃくらい)』としての任務だよ」
「珍しいね『傍観者』じゃなくて『白雷』としの任務って〜」
「何やらブラド君がしていると聞いて、君には潜入して欲しいんだ」
「長くなりそうだねぇ〜」
「ああ、長期な任務になる。ちなみにアレキサンダー君も参加するよ」
「生身……な訳ないよね?」
「ああ」
「仕方ないね」
「頼んだよ」
残念そうに口を尖らせる白雷
「その代わり一真君も……頼むよ」
「仕方ないね、」
「やったぁ♪」
「ほどほどにな」
「安心してよカナ。アタシはしたい事をするだけ…じゃあね」
そういうと、白雷と呼ばれた少女は一瞬だけ光り消えた。
「いいのか『教授』」
「悲劇は紫紫の大好物だよ」
「むごいねぇ」
感想でも頂きましたが、少し人の命を軽んじるような事がありました。
この話で少しは一真のことを見直してやってください。