緋弾のアリア 守護者とFランク武偵   作:暇人鶯

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第4話 Sランクの戦徒

SIDE一真

〜射撃練習場〜

 

 

ダンダンダン!

「うしっ。もう少し威力を上げた方が対マテリアルにはいいか…となると火薬を増やすから銃自体の強度アップか。で何の用がある?」

 

そう言うと柱の影から1人の生徒が出てきた

 

「…よく気づきましたね、僕は1年の諜報科Sランクの服部遼太です。あなたの戦徒にならせてください」

 

その風貌は俺とほぼ同じ身長で武藤のようなツンツンの頭だった。

その名前と特有のマスクからは忍者の一族であるだろうことが想像できた

 

「別に構わないが、思い違いだと思うぞ。見ろよ的には一発も当たってない、レザドSランクが支援型の俺に学べることなんて無いよ」

「あなたは一発たりとも外してません。むしろギリギリでかすらせて相手の動きを止めるのが目的と思ったんですが」

「ハハハ、買い被り過ぎだ。そんな技術は無いからA止まりなんだぞ」

 

自嘲するように笑って見せるが、服部の言った事は大当たりだ

 

「では、戦って下さい」

「仕方ないな、ルールは理解出来てるか?」

「30分以内に先輩のエンブレムを取る、成功すれば俺が先輩の戦徒になれる」

 

口調を変えてSランク特有の強さが具現化したオーラを纏いながら喋る

 

「OKだな、第三グラウンドに行くぞ」

「…はい」

 

 

 

SIDE服部

〜第三グラウンド〜

 

 

「行きます!!」

「来い」

 

先輩の声に反応するように様子見で2本の苦無を投げるがあっさり銃弾で打ち落とされる。打ち落とすのに使った銃はいかにも古そうな銃だった

 

「様子見は無用だ」

「先輩こそそんな骨董品みたいな銃で闘おうなんて舐めすぎです」

 

そもそもSとAではかなりの差がある、ついでに強襲科と諜報科では相性は最悪、強襲科のAが勝てる確率はかなり低い。

それなのに古く性能の低そうな銃を使うのは舐めているとしか思えない。それも思いもよらない言葉を発した

 

「今撃った銃弾を合わせて9発で勝負を決める」

 

その言葉はもはや侮辱ともとれる

 

 

「なら当てて見てください」

 

歩行に緩急をつけ残像を発生させた

とあるマンガの暗殺者の様に

 

「分身の術か…」

 

そう呟くとおもむろに仮面をつけ始めた、その仮面は顔全体を黒で包み視覚を確実に無くした

 

俺は先輩のしたことが理解出来なかった。

なぜわざわざベッドホンを外して仮面を着けたのかを

そしてもう一度クナイを投げようと懐から取り出したが、取り出した瞬間に打ち落とされた

 

 

「残り7発」

 

タン!

 

その音が聞こえるとほぼ同じタイミングで腹部に衝撃が走る。防弾制服に銃弾が直撃したのだ

 

 

「…なぜ当てれたんですか?…」

「敵がそう易々と情報を与えると思ったか?」

 

 

今度は右肩に仕込んであった二枚の手裏剣に手を伸ばすが

ダンダン!

再び走る音と衝撃、手裏剣は弾かれ

今度は右肩の筋肉にかすめる様に打ち、痙攣を起こさせられた

 

「ぐぅ、やはり朝のも偶然じゃなかった」

 

ドン!

音が少し変わりさらに強い衝撃が再び腹部に走る

痛みで言葉を続けることが出来ない

 

「もうダウンか?残り3発」

 

俺は少し先輩と目を合わせ(正確には仮面だが)硬直状態を作り出し、分身が使えるようにまで体力を回復させる

 

 

「よし、……どうガハッ!?」

 

そうして使った分身の術も再びあっさりと見破られた

 

「見破られた技と同じ技を使ったのか?だとしたらSランクとは思えないな」

 

 

圧倒的だった。仮面というハンデまで着けて貰ってこの差。先輩の言うとおり後1発も直撃すれば意識など軽く飛ぶだろう

さらには一つの懸念が確実なものとなっていった

 

 

銃弾が見えないのだ

 

普通の銃弾なら弾ける、しかし見えない銃弾など弾けない

 

 

「くそぉ!!」

 

棒手裏剣を五つ投げる

 

 

キンキンキキン

 

 

仮面を外して手裏剣の位置を瞬時に確認した後に全てを一発で弾き、その弾丸は右足に直撃し、痛みで膝をついた

 

 

「良く頑張った、しかしSとは思えない位の焦りだな。せめて見えない銃弾のカラクリ位は解いて欲しかった。そんなんじゃ本当に消える銃弾はかわせない」

 

そう言うと銃口をこちらに向けた

 

「負けませんよ先輩」

 

 

ドン!!

 

今までで一番高い威力で放たれた銃弾は一直線に遼太に向かい飛ぶ

 

 

 

キン!!

 

遼太はそれを苦無で弾いた

 

 

「やはり……

 

 

 

 

死角、ですね先輩」

 

僕は痛みと疲れで座りこみながら言った

 

 

「ハハッ。良いぞ!及第点だ。流石はSランク」

 

 

そう言って先輩は座りこんだ僕にエンブレムを渡した

 

「お前の言うとおり俺はひたすら死角に撃ち込んだ。気付くのに時間がかかり過ぎたがまぁOKだ」

「えっ!?でも僕は…」

「言っただろ、及第点だ」

「ということは戦兄弟ですか」

「あぁ、ただ一つ誓って欲しい。お前の強さで大切な人を守れ。その人の為なら命も投げ捨てろ。分かったな」

「はい。ありがとうございました」

 

 

そして僕は菅原先輩の戦兄弟となった

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