緋弾のアリア 守護者とFランク武偵   作:暇人鶯

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一真との直接はもう少し先です。


第63話 狙撃手でも拳は使うんです

亜瑠SIDE

 

 

 

身体を動かそうとすると激痛がはしり、呼吸すら辛い。

 

もう、無理かな。

いや、ここで、志半ばで…

 

死ね…ないんだ!!

レキさんに生きて会うため!!

 

『ザンダンゼロ、ホキュウシマス』

 

今がチャンス!

そう願うもやはり体は動かない

 

ロボは鉄球を回収している。大方GPSでも内蔵されているんだろう。

僕の周りにも来て近くの鉄球を回収する

 

 

周りの鉄球を回収し終える

 

「ま…だだ…」

『【そこまで来ると無様だな】』

「生きなきゃ。生きて…会わなきゃいけ…ない人がいるん…だ」

『【黙れ!!その希望を捨てねぇ所が…大嫌いなんだよ!!】』

「残念だね…僕の勝ちなのに…」

『【大逆転でもする気か?】』

 

 

 

「はは、…ドカンだよ」

 

ドン!!

 

ロボの中で鉄球に混じった手榴弾が爆発する

その爆風でロボは膨らみ、大爆発を起こす

 

 

ドォォォン!!

 

 

「いつ落としたでしょう?…へへ、切り札は最後まで…とっておかなきゃ…なんて…ね」

 

そう呟き意識を手放す

 

ゴメンキンジ、ちょっとだけ寝させて…

 

 

 

 

 

シュウトSIDE

 

俺は一真に言われてスナイパーを抑えていた

 

ってか

「何アイツ!?人外やん。人ちゃうやん!!」

 

俺が撃った弾は9割でスナイパーのドラグノフを狙うも、寸前で弾かれる。

そして何より…

 

「狙撃銃で反射撃ちとか…どんだけ人外少女やねん!?」

 

狙撃専門やのに勝てへんて、

なんか、なけなしのプライドが傷付いたし。こうなったら…

 

柱の陰から出て、瑠璃色の髪をした狙撃少女に向け叫ぶ

 

 

「もうええわ!!狙撃少女!船ん時の借り返そう思ったけど、近接でお前にギャフンって…ぬわッ!?」

 

僅かにドラグノフが上がり、それを察して寸前で回避する

 

「絶対やったる。あの廃ビルのてっぺん登って押さえたる。もうどうなっても知らんで…」

 

 

現在の学園島の試験用のビルで撃ち合っていた。

そしてそこから狙撃少女がいるビルの1階に移動した

 

「さすが東京の武偵高やな。色んなビル戦想定しとるなぁ…」

 

気を引き締めて屋上に向かう。狙撃手を個人で置くわけがない。

 

 

3階ほど上がると二人の少年が出て来た

 

「志摩の言うとおりだな」

「来るとは思わなかったが」

 

制服を着た武偵だ…さて、いこか

 

「悪いなあんたら寝とってもらうで」

「出来るもんならな」

 

二人が刃無しの小太刀で斬りかかる。

手前の武偵の刃無しを左手で掴み、武偵の腹を蹴り飛ばし。その隙に緩んだ手から刃無しを奪う。

その刃無しでもう一人の刃無しを弾き飛ばし、顎目掛けてアッパーカットを放つ。

 

「恵まれとんなぁ、なんでも有るもんな。じぶんら」

「ぐ、強いな…」

「違うわ、じぶんらが弱いんやからな」

「負けるかよ!!犯罪者が!!」

「好きで犯罪しとるわけないやろ、仕方ないからそうしとうねん」

「犯罪は犯罪だ!!」

 

銃を構える武偵

未熟やな、狭い通路で銃は正解やろうけど

 

「この距離は近すぎやわ。残念」

 

しゃがみつつ前に駆けてボディブローで沈める。

 

「人間一番の武器は拳やからな」

 

気絶した武偵にそう言い放ち、四階に向かった。

 

 

「5階建てやからなぁ、逃げてるとしたらこの階やんな……ほんでまた、隠れとう奴が一人か」

 

わざと隠れている武偵に聞こえるように喋る。

 

「悪いけど、大人しくしてくれないかしら?」

 

「レザドか、何出てもとんねん!!

レザドやったら、隠れて後ろから…ってやるんちゃうの!?」

「下の二人倒したんでしょ?同じように見ないことね」

「そら女の子やしな」

「なるほど、あなたもそうなのね…」

「気にさわったか?美人さんやのにしかめっ面しぃなや」

「…殺す」

 

どうやら、更に怒らせたみたいだ…

 

「舐めた事、後悔する暇なんてあげないわ。殺人鬼の仲間は全員捕まえる」

 

彼女は肩のホルスターから銃を抜く。

あの特徴的な形状の銃は、確かP90だったよな。

集弾性能が高い……

 

「とりあえず、避難!!」

 

近くの柱に飛び込み身を隠す

おそらくこの階の警備は彼女1人、屋上には瑠璃色少女が1人

 

「舐めとんはそっちちゃう?女子二人とかさ」

「そう思うなら出て来なさいよ」

「やだね〜」

「絶対殺す」

「キレると美人さんな顔が無駄やで〜」

 

ズダダダ!!

 

「出て来てたら蜂の巣だったわね」

「んじゃお言葉に甘えよかな」

 

壁から飛び出す。

当然の様に銃弾が飛んでくるが、ナイフを投げて銃を弾く。

数発だけ体に当たるもアレク特性の防弾スーツによって痛みのみで済む。

その隙に転がっていたP90を蹴り飛ばす

 

「あらら、もう無理やなぁ」

「残念ね、それは借り物。これが私の銃『バジェステル=モリナ』」

 

俺が振り向くと同時に腰のホルスターから抜いた銃は銃弾を放ち、肩を掠めた。

 

かなりの至近距離で。

 

 

「なるほどなぁ〜」

「な、なによ!!」

 

震える銃口

彼女は人を殺すことに抵抗がある。まぁ普通は抵抗があるんだけどな

 

「こんな土壇場やと、無駄死にすんで」

「撃てるわよ!!撃たなきゃ…アイツに…」

「ほんなら、撃てや。早よせな死ぬで」

 

徐々に近付く。

 

「来ないで!!本当に撃つわよ!!」

「お前恐いんやろ?人の命を奪う銃が」

「恐くなんか…」

 

震えが増した銃口を掴む。

 

「恐いんが正解や。女は人を殺せん方がええ…差別じゃなくて、ただお前みたいな若い奴が人の命なんか背負わんでええ」

「うるさい」

 

バン!!

 

銃弾が右手を貫いて飛ぶ

 

同時に腰が抜けたように床にへたりこむ。

 

「お前C研やろ?この前の生き残り」

「止めて…言わないで」

「不幸面すんなや!!お前より不幸な奴なんか星の数もおんねんぞ!!

お前は気がついたら独りやったことがあるか!!

何年も施しをしてくれた奴に兄弟を殺されたことがあるか!!

助けようとした奴が自分のせいで死にかけさせたことがあるか!!

お前は無力や!!だからこうなっとんねん。死ぬほどの努力もせぇへん奴がグダグダひきずんなや!!

努力しろや!努力して努力して努力して努力して努力して、死ぬほど努力しろ

それでも無力やったら俺が手伝ったる。過去に踏ん切りつけさせたるわ。」

 

そう言い放つ。

その言葉の中には自分の身に起きたことばかり。

自分が嫌いだった。

 

親友と呼べる人物が何人も目の前で死んでいった。

無力な自分が嫌いだった。

師匠、時斗さんにあって少しだけ救われた。

でも目の前で、俺のせいで傷付いた少女を見て。

 

自分が救える人は出来る限り救うと決めた。

 

 

「だから、泣くん止めてくれへん?」

「うぅ…ひぐっ…泣いて…ないわよ…」

「悪いけど、俺は瑠璃色少女止めに行かなあかんから」

「…えぐっ…名前だけ…教えてください…」

「シュウト、略してイケメンで!!」

「はい…」

 

あれ?ツッコミとか無いん?

めっちゃ恥ずかしいねんけど…

 

と、逃げるように屋上の階段を登った

 

 

 

そしてシュウトとか戦った彼女、星川春海は思い出していた

 

歪ながらも楽しかった三人での暮らし

 

 

親友だった潤と悠。

そこに私が入って三角になった。

控えめな悠は私と潤に付き合えと言った。

でも私は潤に言われていて、結局悠と付き合った。

 

そんな歪な三角形でも楽しかった。

 

そして初めて二人に会った時の言葉と先ほどのシュウトの言葉が重なった

 

 

「おい悠!!美人さんはっけーん!!」

「余り迷惑をかけないでくださいよ潤。まぁ美人さんなら仕方ありませんけど…」

 

『美人さんやのにしかめっ面しぃなや』

 

 

 

そしてダギュラの昇格試験に落ちたときも

 

「努力足らなかったな春海」

「潤!気を使ったらどうなんです?」

「良いよ、失敗したの私だし」

「努力しても無理だったら手伝ってやるよ。主に悠が」

「はぁ、まぁ手伝うから良いんですけど…」

「潤に丸め込まれたよね…」

 

 

 

そういう楽しかった日々。

 

悠達と同じことを言ったシュウトさん。

 

 

「私、努力する。シュウトさんにもう一度会うためにも…悠と潤の為にも」

 

 

 

 




ちょっとスランプ&他作品の作成をしますので少しの間更新が遅くなりますm(__)m

タグに銃撃戦少なめを追加しました。
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