緋弾のアリア 守護者とFランク武偵   作:暇人鶯

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第65話 VS森蘭華

一真SIDE

 

 

「決戦と行こうか」

 

こっちはジャンヌと俺

向こうは亜瑠、龍、キンジ、神崎、星伽

 

 

「圧倒的劣勢だぞ、一真」

「今のキンジには俺が1人で来ると思うのか?」

「思わない。むしろかなりの戦力で来ると予想している」

「正解だ」

 

俺自身も、まさかあの人が来るとは思わなかった。

過去に一度しか会った事が無かったからだ

 

 

「龍、悪いがお前にはその人とやってもらう」

 

すると天井が割れ、1人の男と1人の少女が降りてきた

 

「あ、あんたがなんで…」

「久しいな、夏希の弟よ」

「…久しぶりッス、信鬼さん」

 

その二人の会話に割り込むように亜瑠が喋る

 

「そうだ!!」

「ほう、いつぞやの武偵もいるではないか」

「龍君、この人ヤバいよ」

「そんなことわかってるッスよ」

 

龍のその言葉からは焦りを感じる。

 

「ついてこい島津龍。ここは狭い」

「了解ッス」

「蘭華、菅原に従え」

「はい」

 

すると信鬼は蘭華を残し、龍と共に穴の空いた天井から出ていった。

 

「森さん、ジャンヌと一緒にキンジ、神崎、星伽を戦って下さい」

「分かりました」

 

最後に亜瑠に話かける

 

 

「場所を変えようか」

「いいよ、僕は1人でも君に勝つ」

「一騎討ちだ亜瑠」

「臨むところだよ!!」

「2回目だな、お前と戦うのは」

「前と同じだよ。僕が君の目を覚まさせる」

「無駄だ。既に覚めてるからな」

 

 

そうしてその場から少し離れた場所で亜瑠はナイフを、俺はコルトM1900を共に構えた。

 

 

 

 

蘭華SIDE

 

 

主、信鬼様に言われた命令は2つ。

殺さないことと、菅原さんの命令に従うこと。

 

菅原さんはこの場から離れた場所で、因縁の相手であろう漆黒の如き黒髪の武偵と戦っている。

 

 

「そこを退いてくれないかい?」

 

黒髪の武偵、遠山金次。

彼はカナさんの弟でもある

 

「申し訳ありませんが、主様に背くことは出来ませんので」

「なら、力付くで通るまでよ」

 

と、緋色のツインテールの少女。神崎アリアが2本の小太刀を構える。

 

「構いません。通れれば、の話ですが」

 

背負っている袋から刀を一本取り出す

大太刀と呼ばれる大きな刀。

特別な銘も無ければそこまで古くない幕末刀の一つ、だが姉から貰った唯一無二の刀『茜華(あかねばな)』

その刀身はほのかに茜色をしている

その刀の剣先を下に向けて斜めに構える

 

「その間合いでは銃には勝てません。投降してください」

「無駄だ星伽。蘭華は貴様よりも剣術が上、そして遠山は弾切れ、神崎は銃を使えない、星伽は銃自体無い。お前らこそ投降しろ!!」

「そういうことです。投降までは言いませんが。大人しくしていて下さい」

 

ジャンヌの言葉により、僅かに動揺する星伽。

実戦経験が強襲科の二人に劣るせいだろう

 

だが、諦めてはくれないようだ

 

「ジャンヌさん、さがって下さい」

「まて、私ならまだやれる」

「せめてステルスが回復するまで近づかないで下さい。私の戦い方では危害を与えてしまいます。」

「ぬぅ、分かった」

 

渋々といった様子で下がるジャンヌ

そして、完全に臨戦態勢に入った星伽ら

 

最初に斬りかかってきたのは予想通り神崎だった

 

キン!

 

両方の小太刀を茜華で受ける

受けた茜華を片手持ちに切り替え小太刀ごと薙ぐ

 

神崎は吹き飛んだが、その背後から遠山が走り込み距離を詰め、バタフライナイフを向けてきていた。

 

「今よ!キンジ」

「予想通りです」

 

薙いだ勢いと茜華の重さを利用して体を捻りかわす。そして空いた左手で懐刀を投げ、遠山にかすらせる

直後に遠山の蹴りががら空きの腹に入る。

 

「ぐっ…」

 

連撃を喰らわせようと神崎、遠山、星伽が近付くが寸前で彼らの足元が凍った

 

「ありがとうございますジャンヌさん」

「すまない、なけなしのステルスでもう無理だ」

「十分です」

 

 

三人が再び固まった時、遠山が異変に気付いた。

いつの間にか体が思うように動かなくなっている事に。

 

 

「どうかなさいましたか?」

「可愛い顔して黒い事すんじゃねぇか」

「これは決闘ではありませんよ。遠山さん」

 

何を話しているか察せなかった神崎が遠山に聞く

 

「どうしたの?」

「毒だ。多分筋弛緩系の類いだ」

「なっ!?さっきのナイフね」

「大丈夫だ。俺は薬が効きにくい」

「諦める気になってくれましたか?」

「誰が諦めるか!!」

 

遠山がバタフライナイフを手に飛び込んでくる。

先程とはあからさまに落ちたスピードと甘くなった狙いのナイフ。交わすのは容易い。

それが連撃でも

 

「くっ!?ちょこまか動きやがって!!」

「まず1人ですね」

 

そう呟いて、刀の峰で逆袈裟斬りをする

それを避けれずに直撃し、遠山は吹き飛んだ。

 

それを見た神崎は呆然とし、星伽は倒れた遠山に駆け寄った

 

 

「ぐっ…くそ!!なんでだ!」

「あのキンジが…」

「貴女方がなにもしなければこちらも手を出しません」

「あれは…筋弛緩系じゃ…無かったのか?」

「違います。少し神経伝達物質を抑制させて貰いました」

「モードの解除目的かよ」

 

遠山が言う

原理を知ってるからこそ導きだした正解。

元は菅原さんに渡された液体で、解除できると聞いた時はカナさんが驚いていた。

 

「とにかく、これ以上は無意味だとお分かり頂けましたか?」

「なに言ってるの?『武偵は決して諦めるな』よ」

「なら、1度死んでもらいます」

 

星伽は武器を失い、ステルスもほぼ無し。

神崎は小太刀のみ。

それでも向かって来る神崎

 

キンキン!!

その後も何合も打ち合う

それによって気付く、これが時間稼ぎだと。

不意にジャンヌが叫ぶ

 

「蘭華!!後ろだ!」

「気付いてますよ!」

 

後ろにはバタフライナイフを掲げた星伽がいる。おそらく遠山から借りたもの

後ろに気を取られ、前からも神崎が小太刀を振り抜く

 

それを茜華と鞘で防ぐ

 

「そんな!?こうも簡単に…」

「終わりです」

 

鞘でバタフライナイフを弾き、そのまま鞘を小太刀に当て弾き飛ばす。

そして武器を失った二人をその場で回転しながら切り裂く。

その斬撃はいとも容易く防刃制服ごと二人を斬り、鮮血を散らした。

 

「アリア!!白雪!!」

 

動かない体で遠山が叫ぶ。

白雪は気を失ったが、アリアは辛うじて立っていた

そして容赦なく鞘を叩きつけ、気絶を促す。

 

「許さない」

 

短く遠山が言う

さすがカナさんの弟、威圧感が違う

だが今はそんな事どうでもいい

 

茜華を鞘に納め、気絶した星伽と神崎に近付く

 

「止めろ!!」

 

その声を無視して、星伽の切り傷をなぞる様に触る。同じ様に神崎の傷も触る。

すると傷が塞がった。

いや、まるで元々怪我自体していなかったようだった

 

「傷が…治った?」

「少々手荒ですが、気絶させました。出来れば遠山さんも動かないで下さい」

「待て、何故傷が?」

「ステルスです。私が主様との繋がりであり、第Ⅰ種超能力者です」

 

超能力の存在自体信じきっていないキンジですら、目の前で起きた事なのでそうと信じるしか無かった。

 

「安心して下さい。私は主様の命に従うのみ。誘拐も殺人もする気はありません」

 

 

その言葉通り、アリアが目覚めても蘭華に連絡が入るまで彼女は一切自発的な攻撃はしなかった。

 

 

 

 




遅くなってすいませんでしたm(__)m

そして後2話で決戦!?
お楽しみに
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