緋弾のアリア 守護者とFランク武偵   作:暇人鶯

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第68話 乱入者

亜瑠SIDE

 

 

一真が放った竜。緑に濁った竜

 

「亜瑠!!逃げろ!!」

 

キンジの声が聞こえる。逃げないよ、逃げてたまるか。

あんな苦しそうな一真、久しぶりだ。

だから助ける為にも真っ向からあの竜を切り裂く!!

力の差?関係ないよ

サイズの差?知るかそんなもん

相手は竜?心配ないよ

勝てない?勝つ必要なんてない、目的は一真を助けること

 

 

「来い!!」

 

 

ギィィン!!!!

 

竜とナイフが接触し、一度だけ鳴る

 

「ああぁぁあぁぁぁ!!!!」

 

叫ぶ。切れろ。裂けろ。潰れろ。砕け散れ。

 

「とどけぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

そして緑の竜は僕のナイフで両断され爆散した。

緑のシャワーを浴びながら肩で息をする。

 

 

そして気づいた。アリア、白雪さんがその場に倒れている。僕自身も身体が言うことを効かなくなってきた

 

 

「何よ…コレ…」

「毒か…」

 

苦しげに呟くアリアとキンジ

 

「待って…キンジって薬効きにくいんじゃないの?」

「のはずだが……わかん…ねぇ」

 

バタン!と方膝をついていたキンジも倒れる

 

「亜瑠…君。これは…島津の毒。だよ」

 

それだけ言うと白雪さんは動かなくなった。一応生きてはいるみたいだ

毒?身体を麻痺させる毒?

 

確かに…身体も余り上手く動かない…

 

 

「はぁはぁ。これで諦めろよ…亜瑠!!」

 

ふざけんなっての。

ここまで、頑張ったのに…

一真には、楽になって欲しいんだ!!

 

 

「だから…諦めないよ!」

 

身体が思うように動かない。でも気合いで動かす

 

「ウザい!!これ以上苦しめるな!」

「じゃあ、さ楽になりなよ」

「それじゃあアイツらに顔向けが出来ねぇ!!」

「僕には…マリアさんは君の苦しみ顔より、笑った顔の方が好きだと思うよ」

 

一真の口が止まる

 

「もういいよ。一真は十分苦しんだ。来なよ、一真なら直ぐに笑えるからさ」

「お、…俺は…」

「君の贖罪だって、仲間の僕達が一緒に受ける」

「まだ、仲間だと?」

「いつまでも仲間。んで僕と一真は最強のチームでしょ?」

「亜瑠……俺は…出来るなら……救われたい。」

 

 

そう言った一真は、ゆっくりと近付きながら左手を伸ばして来る

僕はそれに答えるように左手を伸ばす

 

お疲れ様、一真

 

「俺は…助かって、良いのか?」

 

勿論だよ

そうして伸ばされた二人の手は

 

 

 

 

「ダーメ♪」

 

触れ合わなかった

 

二人の間に現れた、紫色のポニーテールをした少女。

彼女が笑いながらそう言い、彼女を中心に強烈な衝撃波を放った。

当然至近距離にいた僕と一真は吹き飛ばされ、壁に激突した。

 

「ぐはっ!?」

 

そして少女は再び笑う

 

「ダメダメ、まだ全然足りないもん」

「ぐ…邪魔、しないでよ!!」

「やっぱ君は起きるんだね。てゆーか、邪魔しないで欲しいのはそっちなんだけど?」

 

一真も皆も気を失ってる。

だから、僕が一真を助けるんだ

 

「一真は…君と一真は関係…ないじゃん?」

「そう思うんだ〜。ふふっ。残念でーした、一真君とアタシは運命共同体なんだよ」

 

一真に近付きながら喋りかけてくる。

そして彼女は気絶した一真の前に立った

 

「止めろ!!一真に…なにする気なんだ!!」

「君がアタシ達の関係を疑うからさ、証拠見せてあげるよ」

 

彼女は気絶した一真の唇にキスをした。

 

「な!?」

「ぷはっ。アハハっ♪君、初心だね。顔真っ赤じゃん」

「君は…なんで邪魔を…一真を好きなんじゃないの?」

「アタシは命令に従うだけ」

 

命令。

どこの組織の敵だろうか?

いや、今はどうでもいいよ。一真を助けなきゃ。

 

「アタシさぁ、君みたいな人大っ嫌いなんだよねぇ。努力すればなんでも出来るとか思ってる奴」

「出来るさ。だから僕はここにいるんだ」

「君、名前何て言うの?ムカつく奴第二号として覚えといてあげる」

「志摩亜瑠。君は」

「アタシ?うぅ〜ん、特に無いんだけどなぁ。違う、アタシは紫巫女だった」

「し…みこ?」

 

分からない?紫巫女?巫女さん?

 

「ごめんねチビ、時間無いから。面白いもの見せてあげるよ」

 

彼女は再び一真に近寄って、耳元に口を近づけ囁いた。

 

「『何故、私を助けてくれなかったのだ…』」

 

 

その声は彼女の声ではなく、先程の銀髪の少女。ジャンヌダルクの声だった

その声を聞いた気絶していたはずの一真は悲痛な声で叫んだ

 

「違う…違うんだ……俺は、俺は……俺は、ああぁぁあぁぁぁああぁぁあぁぁぁ!!!!!!!!」

 

そして彼女が一真に触れ、一真は落ち着いた。

 

「何、言ってんだよ!!これ以上一真に…」

「耐えれないよねぇ?知ってるよ、一真の心は多分もう粉々。ふふ、あともう少し…」

「なんで、君は好きな人の苦しむ所をなんで平然と見ていられるのさ!!」

「君には分かんないよ。だって、これが私の生きる意味でもあるんだから」

 

分かんないよ。なんで傷つけて

 

「アレクじゃないけど、アタシ君みたいな綺麗事ばっか言う奴キライだなぁ」

 

彼女は僕に手をかざした。

嫌な予感がした。

しかし時すでに遅し。彼女の掌から放たれた紫色の雷が僕を貫き、意識を刈り取っていった

 

 

 

 

シュウトSIDE

 

ほんの一瞬だけ紫色の閃光が見えた。

気のせいだろうか?

 

「おい瑠璃色、今なんか光らんかった?」

「紫色の閃光を確認しましたが?」

 

ふぅむ、傍観者のくせに介入しよったか?

いや、まぁダイジョブやろ。

 

不意にポケットに入れていた通信端末のバイブがなった

 

「はいこちらシュウト」

『シュウト君?今すぐソコ離れて!』

「え?誰誰?涼ちゃん?」

『そうよ、早く逃げて。スナイパー放っておいて構わないから!!』

「ちょ、待って。どうしたん?」

『来るよ!〈薙刀蜘蛛〉が来るの!!』

 

〈薙刀蜘蛛(なぎなたぐも)〉

かつて師匠とロリコ…魔王と共にチームを組んでいた衛生科の特攻隊長。

その戦闘方法は特異で、着物の裾で銃弾を払い、薙刀一本で敵を薙ぎ払う。

そして何より恐ろしいのは、味方(師匠に対してのみ)を無視して毒を撒き散らし気づけば身体が動かない。

まるで獲物に気付かれずに糸を絡め食す、女郎蜘蛛の様

 

 

ちなみに顔見知りではあるが…

 

「うん殺されるんちゃう?」

「誰にですか?」

「そんなん蜘蛛の島津さ…ん…に……あ、どうもお久しぶりです島津さん」

 

何故か後ろに薙刀を持った女郎蜘蛛さんがいた。

 

「私はその渾名が大嫌いと出会った時に言いましたが?」

「嫌やなぁ、ジョークにき…ま……」

 

突然呂律が回らなくなる、さっき考えた言葉が出てくる『獲物に気付かれずに糸に絡め食す』……あれ?俺食われんじゃね?

 

 

「貴方は菅原家できっちりと調きょ…折檻…いえ、拷問が必要ですね。」

「訂…正……する……(訂正する意味ないし!!)」

 

ツッコミが出来ねぇだと!?

お、俺のアイデンティティーがぁ!!

 

 

「な…んで…やねん…」

「今はそのツッコミでは無いですね」

 

しまった!?ツッコミに執着するあまり、その場に合わすことを失念していた!!

 

「では逝きましょうか。あぁ、今から何の薬を使おうかと考えると……」

 

あれ?島津さん?なんで恍惚とした表情浮かべてんの?

つか、字、違くね?

 

あーはいはい、なるほどなるほど、了解了解。

 

 

 

 

なるべく痛くない奴でお願いします

 

 




キャラ紹介Ⅱでの変更

時斗・・・17歳の冬に…→高3の冬に…

夏希・・・高2の冬の事件…→高3の冬の事件
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