緋弾のアリア 守護者とFランク武偵   作:暇人鶯

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第69話 事件解決

亜瑠SIDE

 

 

「う、…う〜ん。」

 

目を覚ますと白い天井が見えた。

そうか、僕はあの紫巫女って人に負けて。

 

「生きてるんだ…」

「生きたくなかったみたいな言い方ですね。」

 

ベッド側の椅子には戦妹の星川さんが座っていた。

あれ?マンガだと布団に突っ伏してて、それを撫でるんじゃないの?……まぁいいか

 

「ううん、生きてて良かったけどさ…」

「不完全燃焼、ということみたいですね」

「ごめんね、約束守れなくて」

 

苦笑いする。本当はもっと真面目に謝るべきだろう、でもいつもの癖で出来ない

 

「先輩。目を瞑って下さい」

「え、わ、分かった」

 

急に言われて慌てて閉じる

もしかして。き、キスですか?もしくはデコピンで甘甘な空気に……

 

 

 

「歯食いしばれ!!」

「へ?」

 

ドコッ!!!!

 

「ごふっ」

 

星川さんが放ったのはキスでもなくデコピンでもなく…鳩尾を狙った強力な右ボディだった

 

「ゲホっ…ちょっ!僕、病人!!」

「知ってますよ。病人のくせに卑猥な妄想してるからです。何より変態は…先輩は能天気にヘラヘラしてるほうがらしいですよ」

「わざとだよね!!今の間違いわざとだよね!!」

 

ただでさえ怪我人に身体攻撃と精神攻撃をするなんて…

 

「っていうか精神攻撃強くない?」

「尋問科とC研ですが?」

「エキスパートじゃん!?」

 

尋問科とC研って気付いたら籠絡されてるっていう奴じゃん

 

「じゃあ僕も既に籠ら」

「先輩を籠絡するぐらいならタコを籠絡しますね」

「それはそれでエロゲ的展開を期待しグボフゥ!!」

 

な、ナイス右フック

 

「まぁそれだけ笑えたら大丈夫でしょう?では私は尋問があるので」

 

痛む頬と鳩尾を押さえながら尋ねる

 

「尋問ってジャンヌダルクさん?」

「まぁ、はい」

 

ジャンヌダルクさんは星川さんが敵としている一真のパートナーである。つまり敵となる。私情を挟まなければいいけど

 

「今回は最後です

私は1年目なので12時間しか許されていないので。まぁ一発だけビンタしましたが……」

「び、ビンタ…」

「羨ましかったんですよ。それじゃ私は」

「あ、そうだ僕何日寝てたの?」

「丸二日寝てました」

 

ま、まま丸二日ぁ!?

 

ってことは一真も連れ去られて、アドシアードも終わったのか。

 

 

 

「これからどうしようか…」

「御見舞いに来ましたよ」

 

扉が開いた後、カーテンを開けて来た後輩に目を向ける

 

「あ〜服部君。やっぱり足折れてたんだ。大丈夫?」

「はい、まぁすぐに治りますよ」

「あと…ごめんね、一真の事聞いたよね?」

 

そもそも服部君は戦兄である一真を取り戻す手伝いなら、と手伝って貰っていた。

なのに一真を取り戻すことは出来なかった。

 

「先輩、さっき星川に言われた事忘れました?」

「聞いてたの?」

「仕事柄です」

 

そういや諜報科だったね。

戦闘で活躍してたから忘れてた

 

「服部君はさ、自分の大切な人にさ嫌われてたらどうする?」

「僕の答えが先輩の答えにはなりません。それに今現在僕が悩んでいる事でもありますし」

「僕は、多分諦めずに向かっていくのが大事だと思うんだ。どんなに遠くてもさ」

 

だから諦めるべきじゃないと思う。

一真はあの紫巫女がジャンヌダルクさんの声で言った言葉のせいで心はもう……

 

「亜瑠先輩?」

「あ、ごめんぼーっとしてた」

「まだ本調子になってないんじゃないですか?」

「ううん、今日中には退院するよ」

「無理しないで下さいよ、転入してきた2年の人無理して倒れたみたいですし」

「龍君が!?」

「いや、名前は知りませ」

 

 

あのSランクの龍君が負ける位に強かったんだあの人……でも、一真を助けるんだったら絶対戦わなきゃなんないよね…

 

「よし、決めた!!」

「何をですか?」

「何度だって一真を助けてやる、ストーカーの如く追ってやるんだ!!」

 

 

そう決めた

そう決めておかないと、僕は―――。

 

 

 

 

 

龍SIDE

 

意識が戻る。

ここは病室だろう、身体中が痛む。

 

「切り傷も消えてるっスね、何でだろ?」

 

確か、信鬼さんに斬られて……ああ、俺死ななかったんだ。また優那に会えるんだ

 

「とりあえず、綴さん所にでも行ってみるッスかね」

「アホかお前は?」

「へ?綴さん!?」

 

ベッドから降りようと体を起こした所で扉から綴さんが現れた

 

「なんスか?」

「お前、あの事件で一番と言っても過言じゃない位大怪我だったんだぞぉ?」

「そっスか?怪我一つないッスけど。それより最終的にどうなりました?」

「皮膚は無事なのに内臓が傷だらけだったんだぞぉ?。そんで魔剣は確保、ロボットは解析中、残り三人は逃走。」

 

内容的には失敗だが、本来の目的である魔剣確保は成功。

内容はどうあれ、死亡者0で魔剣は確保出来たのなら十分だ

だが……

 

「胸のつっかえッスかねぇ」

「調子乗るなよ」

 

 

いつも通りの口調でそう言いながら傷口だった胸を叩いた

 

「いってェェ!!なにするんスか!内臓傷だらけじゃないんスか!?」

「全て上手いこと行くと思うな。今回は成功だ。」

「それは分かってるッスけど」

「ったく。今、星川が尋問してる。気になるんなら勝手に行きな」

 

 

鍵を投げてくる綴さん。今更、魔剣の尋問を聞いたところで……まぁ何かの足しにはなるだろう

 

そう思いつつ第三尋問室という部屋に向かう

 

 

 

部屋の中に二つ部屋があり、片方は尋問の様子を見れる様にガラスを張ってあって、ガラス越しに魔剣である銀髪の少女と尋問科の星川がいる。

 

「失礼するッス」

 

そんな俺の入室を気付いていないのか、星川は苛立ちながら尋問していた

 

「いい加減にして!!貴女の身柄はこちらにあるのよ!!さっさと吐きなさいよ!!」

「だからあの教師に言ったので全てだと言っているだろう」

「なら、菅原さんが何故居たんですか」

「私は菅原など知らん」

 

これは見た目通り強情だなぁ

 

「何故そこまで菅原に拘る?」

「私の大切な人を奪ったくせに、あの人はこんなにも大切に想われてる。あの人はそんな人間じゃない、最低の人間だからです!」

「一真を悪く言うな!!アイツは弱いのにお前よりもっと重いモノを背負ってるんだ!!」

 

激しい口論になり、最後は星川が魔剣の頬をはたいた

 

「それが殺人を犯していい理由にはなりません。何より菅原さんが羨ましいです、だからあなたを叩きました」

 

ちょっ、直球ッスか!?

 

「私は不当な理由であなたを叩きました。あなたも一度叩いてください」

 

いやいやいやダメダメ。手を出すなよ!

 

「っつーか無視はひどいッスよ」

「誰ですか?いま尋問中ですが?」

 

さっきからいたんですが……

 

「一つ聞かせて欲しいッス。公安0課権限で」

 

そう言うと星川は眉をひそめた

 

「貴方みたいな年齢の公安0課の人は見たことが無いですね、証拠は?」

 

綴さん、言ってくれてなかったのか…やっぱあの人無理だ。

そんな事だからまだどくし……やめとこう

 

「これでいいッスか?」

 

胸から手帳を取り出して見せる。警察手帳とは少し違う手帳、武偵なら一目見れば分かるはずだ

 

「失礼しました。それで何の御用ですか?0課様?」

「挑発的な言い方ッスね。まぁいいや。銀髪さん、織田信鬼について知ってること全部教えるッス」

「織田信鬼?どこの誰だか知らんな」

 

「俺はアンタを殺せるッスよ、アンタもまだ死ねないッスよね?」

 

刀を抜く。

殺気は込めていない、それでも彼女は言うだろう。

生きる為に

 

 

「わ、分かった、だから刀を納めろ」

「そうです。ここは武偵高の尋問室です。殺人なんて止めてください」

「ん、了解ッス」

 

そしてジャンヌダルクは話した。

そして分かったのは、彼が『紫紫色金』というモノと『海都市の技術』を求めているということだった

 

こりゃ三木嶋先輩に聞いておく必要があるッスね……

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