緋弾のアリア 守護者とFランク武偵   作:暇人鶯

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まず謝ります。
本当にすいませんでしたm(__)m


今回の話で特秘任務を明かす予定でしたが、それが出来ませんでした。

次回こそ絶対に特秘を明かします。

本当にすいませんでしたm(__)m


第73話 緊急会議

 

 

今現在、大量の荷物を抱えている。そりゃもうマンガみたい量

 

「あー、これ可愛いぃ〜。よし、買った!!!!」

「マリアお前どんだけ金持ってるの!?」

 

多分今日だけで既に20万近く使ってるよ

しかも、また抱き枕みたいなデカイぬいぐるみ買ってるし

 

「ようし、次はご飯行こうかな」

「なんでも良いから荷物をどこかに置かして欲しいんだけど…」

「…はぁ、雰囲気出ないなぁ。だいたい、かずくんは…」

「わ、分かった。何食べるんだ」

 

そう聞くと、少ししてから表情が一変した

 

「一真様。一旦帰りましょう、胸騒ぎがします」

 

様付けで呼んだ。私用でなく公用ということだ

 

「胸騒ぎ…か」

 

マリアは昔からそういう事に対しては敏感だった。敏感過ぎて時々思ってしまう……未来が見えているんじゃないか、と。

 

そしてマリアと共に一度家に帰った後本家に向かった。

 

 

 

 

 

「申し訳ありませんでした!!!!」

「いや、もういいよ、そこまで謝らなくても」

 

この状況の理由、それはマリアの胸騒ぎが単純に間違いだったからである。

 

「目的の物は手に入ったし、マリアも半日でも満足したろ?」

「ええ、まぁ…」

「大人しく家で過ごそう、優姫と優那にも渡さなきゃいけないプレゼントもあるしな」

「はい、分かりました」

 

それでも、せっかくのデート?が半日になったことに不満なマリアの頭を撫でる。

マリアが喜んだかどうかは分からないが、撫でている間は顔を赤らめ俯いていた。

 

 

 

その後、買ったぬいぐるみを優姫と優那に渡しに向かっていた。

 

「優姫たち喜んでくれるかな?」

「一真様があそこまで考えて選んだプレゼントです。きっと喜んでもらえますよ」

 

マリアにそう言われたからだろうか? 優那に会う事が心苦しかったが、少しだけ楽になった。

 

まずは優姫から

 

 

「優姫、ただいま」

「うんお帰り。マリアお姉さんもお帰りなさい」

「ただいま優姫さん」

 

 

家事の手伝いの休みをしていた優姫にぬいぐるみを渡した

 

「良いのお兄ちゃんにマリアお姉さん?」

 

よくあるクマのぬいぐるみとイタチのぬいぐるみを優姫に渡した

 

「ありがとう!!」

 

2つのぬいぐるみを抱き締めて笑顔になる優姫

 

そういえばイタチで思い出した。

 

「マリア、アズキはどうしたんだ?」

 

アズキとはマリアが飼っている3歳のイタチのことである

 

「アズキは任務中です。明日辺りに帰ってくると思いますが。どうかなさいました?」

「いや、ふと思っただけだ」

「そうですか」

 

アズキは諜報科の動物武偵で、その身体を生かして盗聴や盗撮等を得意とした証拠品回収の力に優れているCランクだ

 

相変わらず凄いスペックだなぁ

 

そこで優那にプレゼント渡すことを思い出し、優那の部屋に向かった

 

 

「優那、入っていいか?」

「どうぞ」

 

抑揚の無い返事が届き許可を得て中に入るも、そこにはベッドで上半身だけを起こし光の無い目で虚空を見つめる優那がいるだけだった

 

「優那、プレゼント買ってきたんだ、ぬいぐるみ」

「…ありがとうございます」

 

ただそう答えるだけであまり動かない

 

「ごめんな、優那」

「…はい」

 

俺には謝ること位しか出来ない、他に何か…

 

「優那ぁ〜こんにちはッス!…って、なんでアンタがいるッスか?」

「お前も窓から入って来て、何の用だ」

 

窓から入って来た龍にそう言った、来た理由は優那に会いに来たからだろうな

 

「何の用だ?ふざけた事言ってんじゃないッスよ。アンタのせいで優那が塞ぎこんだんッスよ」

「…わかってるさ」

「わかってねぇ!!わかってるならなんでここに来ないッスか! 優那に会ってあげないんスか!!」

「……」

 

わかってるよ、何かと理由をつけて優那を避けてたのは

 

「それに、悔しいし認めたく無いッスけど。今優那に必要なのは千紗と仲の良かったアンタなんスよ。俺には…会うことしか出来ないんスよ!!」

 

そうだ

俺より優那の方が苦しい。

俺より龍の方がもどかしい。

勝手に自分が一番不幸って思い込んで、逃げてただけじゃないのか?

 

向き合おう。

でも少し待ってくれ。特秘任務が終わるまで

 

「…1週間経ったら、ずっと優那に付いてやる」

「てめえ……一真ぁ!!」

 

怒号を発してつかみかかってきたが、その手は俺に届く前にマリアが刃無し小太刀で抑え込んだ。

刀身に電流を通し、自由を奪ったみたいだ

 

 

「一真様に近寄らないで下さい」

「うぐぅ…秋月ぃ」

「マリア、大丈夫だ。」

 

一言言い、マリアを退かせる。

が、まだ麻痺してあまり動けないようだ

 

「一真。アンタ、それ本気で言ってるんスか?」

「ああ、特秘があるんだ。それさえ終わらせれれば優那の側に居れる」

「…アンタは任務と優那だったら、任務を取るんスね」

「違う、特秘の後に休学して優那の側にいる」

「……アンタには呆れたッス。結局逃げるんスね」

 

わかってるよ。でも、皆が皆そんな選択を出来ると思うな。

俺は心が弱い人間だって自覚してる、だから全てを選べないから自分に都合の良いようにしか出来ない。

少なくとも、優那を助ける、これが正解だと祈るしかない。

 

「マリア、行こうか。また来るよ優那」

 

 

倒れた龍を一度だけ見て、その場を後にした

 

 

 

 

 

 

それから二日後。

龍と優那が失踪した。

 

 

すぐさま島津家、菅原家の数人が集まる様に言われ、集まった。

なぜたった2人なのにここまで大事か。

それは、かつて鬼島津と恐れられた戦国時代の猛将であり、島津家の先祖にあたる島津義弘の愛刀である『西蓮』を打った刀工の一番弟子が師匠の刀を模し、更に猛毒で有名な島津の毒を合わせて三日三晩打ち続けたという秘刀であり家宝の

『刻静寂(ときのせいじゃく)』

という刀を強奪したという理由からだった

 

 

「単純に言おうか、今回の強奪は島津側の責任では無いのか?」

「そちらの娘が龍を誑かしたのであろう。そもそも、その娘はあの水皇の娘だと聞く」

 

父さんの一言を皮切りに重役達が議論とは呼べない責任転嫁を始め出す

 

「そもそも警備が薄すぎるのだ!!」

「菅原が警備に人を割かんのだろう!!。それに、今回の被害は菅原は随分と軽かったではないか!!そちらの陰謀ではないのか!」

 

「いい加減にして下さい!!」

 

1人の若い人物が声を上げる

彼は島津龍の実兄であり島津家長男の島津義治(よしはる)

 

「今回の犯人はカメラを見ても分かる通り弟の島津龍だ。そして被害は島津家警備の10人、菅原家警備の6人。これらが重傷。そして菅原優那の誘拐」

 

「誘拐ではなく共犯だろう!!」

「黙って下さい!!」

 

島津家の重役が口を挟んだがすぐに黙らせた。

 

「そして最後に『静寂刀』の強奪。後始末は他の組織、武偵に任せる。」

 

この一言にざわめく重役達

 

「それで良いと思います。そんじゃ解散で」

「同じくです」

 

夏希さんと兄さんだけが同意した。理由は早く解散したいだけだろうけど

 

「お前らの意見はどうでもいい。この事件で島津と菅原の両家が始末をつけるとなれば私怨で動く可能性が0ではない。だからこそ武偵に頼む。

安心して下さい。信頼できる筋がありますから」

 

そう言った。

その後も重役達の反論を全て論破し、親ですら言いくるめた。

 

ふざけんなよ。

こっちは優那を拉致られてんだよ!!

 

「俺にやらせてください」

「ダメだ」

「妹が拉致られてるんです!!こんなとこでグダグダやってる場合じゃねえんだよ!!」

「話を聞いていたのか?今回は私情を挟まない為に武偵に依頼するのだ」

「一介の武偵なんかに任せられるか!!」

 

「一真ぁ!!」

 

怒号が響き渡る。

兄さんだ

 

「駄々をこねるなら、拘束する。悔しいのがお前だけだと思うな!!」

 

そこで俺は反論する術を失った。俺の背後には首元に刀をかざす黒ずくめの人物が四人とマリア。

 

「以上ですね、では解散です。ああ一真君、少し残っていてくれ」

 

俺に?何の用だろうか?

 

「特に用というわけじゃないが…色々と頑張れよ。君の進む道は辛い」

「……」

「はは、今は返事なんてしなくて十分だ。まだ時斗よりも役に立つ」

「…どうも」

「マリアも頼むぞ、役目を果たせ」

「了解です」

 

それぞれの肩を叩きながらそう言って会議室を出ていった。

 

「相変わらず…でしたね」

「ああ、相変わらずだな」

 

知略の義治、武力の龍。まるで戦国時代の島津家のようだった

 

悔しい。

後悔をしてしまう。もし優那を選んでいれば…

今から1人で向かうにもマリアがいる以上不可能。

俺には明日の特秘任務をするしかない

 

 

「そんなことより明日の特秘は大丈夫なのですか?」

「ああ、恐らく問題無い。内容によるけどな」

 

マリアの疑問にそう返しながら自宅に戻った

 

 

 

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