緋弾のアリア 守護者とFランク武偵   作:暇人鶯

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第75話 接触

 

 

「行ってくる」

「気を付けてね」

「きゅー」

「あと、かずくんにお守り?かな」

 

マリアが懐から銃を一丁渡された

 

「試作品だから一回きりだけどワイヤーを射出する銃だよ。ここぞって時用に」

「ああ、ありがとう」

 

それを受け取り、マリアとマリアの肩に乗ったアズキに見送られて、玲愛に教えられた山に向かった。

 

 

 

この山小屋か…

 

目の前には木で出来ている比較的キレイな山小屋が建っている

 

「龍、お前だけが悪いわけじゃ無いが…お前を逮捕する」

 

そう呟いてドアノブに手をかけ思い切り開き銃を構える。

 

「動く…な?」

 

 

山小屋の中には三人の黒服が居た

 

「おいおい、こんなガキ連れてくだけでいいのか?」

「殺しもOKだろ?楽して稼げればなんでもいい」

「へへ、違わねぇな」

 

それぞれが下卑た笑いを浮かべながらそう言った

おそらくコイツらは武偵じゃない。武偵は軽々しく殺しなんて言葉を使わない

 

「お前達は何者だ?」

「死に行く貴様が知る必要はない!!!!」

 

答えると同時に右腕で殴りかかる大男。

伸びきった右腕を掴み、背負い投げを行い関節を外す。

 

「ぐあぁ!クソガキがぁ!!」

 

関節を外した男の中心を踏みながら刃無しナイフを構える

 

「テメェ!!」

「止めろ!!」

 

 

後ろの男の制止を無視して棒状の物で殴りかかる男。

仕込まれたバネを利用して刃を飛び出させ、刃が男の肩に直撃し怯む

 

「うぐぁ」

「暴行未遂及び未成年者搾取未遂で現行犯逮捕する」

 

怯んだ男に同じように背負い投げをして関節を外し、足下の男に重ねる。

そして残った男に尋ねる

 

「おいお前」

「ひっ、な、何だ?」

「何の目的で俺を拉致しようとした?」

「み、身代金目当てだ!!お前、金持ちだろ!!」

「嘘だな」

「なっ!?」

 

心拍数がはね上がった。嘘とバレたからだろう、それに…

 

「武偵誘拐するぐらいなら、一般人誘拐するだろ?」

「うっ、ま、待て。頼まれたんだよ!!お前を拉致して引き渡せば金を寄越すって。」

 

銃を構えるとあっさり吐いた。

 

「誰の依頼だ?」

「それは……つっ!?」

 

急に男が痙攣を起こし気絶した。それは足下の二人も同じようだ。

 

しゃがみ、頬を叩いたりして意識を確認するが、しばらくは起きそうに無かった。

 

「ちっ、今はいいか。龍が優先だ。」

 

コイツらは玲愛に任せるか、アイツ尋問科だしな

そう思い、玲愛に連絡した

 

「もしもし、玲愛か?」

『私の携帯で私以外が出る訳ありませんわ』

 

一々癇に障る奴だ

 

「黒服の男三人が南の山小屋に居た。この際、情報が間違ってた云々はどうでもいいが。コイツらは俺を狙ったみたいだ。理由を聞いてはみたが、どうやら何かしらの方法で口止めしているみたいだ。拘束して南の山小屋に置いておくから捕らえに来てくれ。俺は東の山小屋へ行く」

『了解しましたわ。ですが行くなら西を推奨しますわ』

 

西か、

 

「分かった。西に向かう」

『ご健闘を』

 

 

そう言われ、電話が切れた。

目指すべきは西の山小屋

 

 

20分程歩き、さっきの山小屋に似た山小屋の前に来た

恐らく既に気取られている

 

「出てこい!!龍!!」

 

山小屋に向かって叫び、中から出てきた。

龍ではなく三人の武偵だった

 

「来たか菅原」

「転校していきなりデカイ顔しやがって」

「お前ら、あくまで龍の為だぞ」

 

 

三人が喋りながら出て来る。

全員見たことがある、確か1人目がB、2人目がC、3人目がA。

 

 

「お前らは聞いていないのか?龍は犯罪者だ」

「お前の方が犯罪者じゃねぇのか?人のポジション奪いやがって」

「…話すだけ無駄って分かるだろ?菅原」

 

三人が銃を構える。コルトパイソン、ベレッタ92F、グロッグ17。

全て有名な銃だ

だが生憎、もはやタダのガラクタとなった

 

「遅いよお前ら。もう終わった」

 

三人が一様にポカンとする。

しかしAランクの奴は気づいたみたいだ。

自分たちの拳銃が妙に湿っているのが…

 

「まずい!?小屋に退け!!」

「遅い!!」

 

ダン!!ダン!!

 

放たれた2発の銃弾は、BとCランクの隠しナイフを弾き落とす。

 

「な!?」

「早く部屋に逃げ込め!!」

「『爆水球』!!」

 

掌から出たバレーボール大の玉が彼らが入る前に山小屋の窓を突き破って入り、中で爆発を起こして小屋を破壊した。

 

「ウソだろ!?」

「こ、小屋が…」

「ステルス持ちだったのかよ……」

 

三人の顔が強張る

 

「投降しろ。お前らだって分かるだろ?龍が犯罪者だって」

 

「龍はそんな奴じゃない」

「…アイツはいつだって自分を度外視して他人のことばっか考えやがる。そんな奴が犯罪なんかするわけねぇ!!」

 

 

苛立つ。

なんで、…なんで龍が慕われている。

アイツは犯罪を犯したのに、アイツはAランクなのに……

 

「もういい。盲信し過ぎだよお前ら…『双水球』」

 

両手をかざして2発の水球を出し、高速で飛ぶそれが二人に直撃した。

勿論、彼らの意識を奪いながら

 

 

「ちっくしょうがあぁぁぁぁ!!!!」

 

 

懐からナイフらしきものを出して突っ込んできた

 

「まだ持ってたか。だが焦りすぎだ、Cランク」

 

俺は狙いを定めて、早撃ちをした

 

ダン!!

 

しかしその弾丸がCランク武偵には当たらなかった。

何故なら

 

 

龍が寸前で庇ったからだ

 

「いつつ。だめっスよ、依頼主が傷つけられた時点任務失敗。さっさと武偵中に帰るッス」

「待てっ!俺たちは……いや、すまない。龍」

 

倒しそこねたCランクが龍にお礼を言って、倒れた二人を担ぎ去った。

 

「見逃してくれるんスか?」

「今回のターゲットはお前だ。理由は分かるだろ?」

「強盗、傷害、拉致…こんなとこッスか」

「優那はどこだ?」

「優那は東の山小屋にいるッス。行きたきゃ俺を倒して行くッスよ」

 

こちらを睨みながらそう言う

 

「1度だけ弁解を聞いてやる。何でこんなことをした」

 

そう聞くと龍は眼光をさらに鋭くした。

 

「それを聞く時点で俺はあんたを許さないッス」

「言う気はないみたいだな……。島津龍!お前を強盗傷害拉致の容疑で逮捕する!!」

 

 

そして俺はD.Eを構え、龍は刀の柄に手を掛けた

 

 

「50%解除。ステルス強化」

 

 

 

 

 

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