年が明けた。
ルドルフから見ると、明け5歳のシーズンということになろうから、
史実に換算すると1986年ということだろうか。
この年、ルドルフは春先にアメリカ遠征に臨み、故障し、引退という流れになる。
果たしてこの世界ではどうなるか。
史実通りに遠征するのか、はたまた……
今のところ俺は何も聞いていないので、まったくわからない。
遠征、それも海外ともなれば、早い段階で計画されていそうではある。
去年、凱旋門挑戦の話が出たときみたいにね。
それがいまだに聞こえてこないということは、
少なくとも上半期には予定されていないんじゃないかという気がしている。
去年と同じローテで国内戦を走り、夏に渡欧、
という同様のパターンなのではないかと邪推している真っ最中だ。
もうすでに史実とはかけ離れたので、これくらい妄想してもいいよね?
ここまで来たら、ジャパンカップと有馬に続いて、大阪杯と天皇賞も連覇してもらって、
ついでに宝塚も勝ってもらって、無敗のまま国内王道完全制覇を目指してもらおう。
そうすればG1勝利数は13にも達する。
もはや前人未到を通り越して、今後、到達不可能じゃないの?
ぜひともやり切ってもらいたいね。
そして、俺自身も勝負の年となる。
いよいよもってデビューすると決めた年だ。
相変わらず成長具合は心許ないけど、これ以上は学園も待ってはくれまい。
義務教育も終わるわけだし、中等部卒業の段階で最後通告が来る可能性もある。
まずは4月の選抜レースで結果を出し、晴れてスーちゃんのスカウトを受ける、
という結果になるように頑張りたい。
せめて複勝圏くらいには入らないと、俺もスーちゃんも疑いの目の嵐になるだろう。
いや、俺だけならまだいいが、スーちゃんが批判されるのだけは避けたい。
あの人の眼力は確かなんだからさ。
とにかく頑張らないと。
そんなわけで、元日のうちに、地元の神社へと初詣でにやってきた。
困った時の神頼みではないが、少しでも良い方向に向かえれば、と思ってね。
「うわーすごい人」
「さすがに元日は混むな」
ルドルフを誘って、一緒にやってきたわけだが、
ルドルフが言うとおり、元日に初詣でというのは少々無理があったか。
それほど有名というわけじゃない神社なんだが、この人出。
正直予想外です。
あ、ルドルフはこの年始は帰省しないそうだ。
クリスマスの後、何日かは実家に戻っていたけど、
大みそかには寮に戻ってきてた。
なにやら家族会議的なものも行われたそうなので、
そこで今後のこと、海外遠征についても話し合われたんじゃないかな?
で、折を見て発表、ということになるんだと予想。
なぜか俺もお呼ばれしそうな気配だったので、先手を打って用があると言っておきました。
もちろん特別用事なんてなかったですけど、何か?
「しかし、耳はまだしも、尻尾を中に入れていると窮屈だな」
少し不快そうに言うルドルフ。
俺もこいつも、耳は帽子で隠し、尻尾もズボンの中にしまっている。
こんな場所で正体がばれてしまっては、目も当てられない事態になっちゃうからね。
俺はともかくルドルフはやばい。なので変装は万全である。
「我慢して。バレたら大変なことになっちゃう」
「ああ、わかっているさ。ちょっと愚痴ってみただけだ」
俺がそう言うと、ルドルフは意地悪そうな笑みを浮かべた。
確信犯だな、こいつ。
そんなに俺に構ってもらいたいのか。
お参りする列に並んで、待つことしばし。
ようやく俺たちの番がやってきた。
充分にご縁があるように15円を賽銭箱に投げ入れ、お願いする。
『遠縁』という語呂合わせが悪いことから、十円玉は使わず、
五円玉を3枚。俺は昔(前世)からずっとこれ。
贅沢言いませんから、選抜レースで好結果を出せて、
誰のお眼鏡にも適うような形でスカウトを受けられて、
怪我無く無事にデビューを迎えられて、あわよくば勝てますように!
……十分贅沢だという総ツッコミをもらいそうだな(汗)
だけど、今の俺の望みはこれですべてだ。
ウマ娘なら誰でも願うようなことばかりだから、これくらいはいいだろう?
「随分長いこと願っていたな。何をお願いしたんだ?」
行列から外れて歩いている間に、ルドルフがそう尋ねてきた。
こらこら、人に願い事を言ったら叶わないというでしょ。
でもまあルドルフになら言ってもいいかな?
少なくともバ鹿にはされないはず。
後押しすらしてくれるかもしれない。そういうやつだ。
「一言で言っちゃうと、良い結果を出せますように、って」
「そうか」
教えると、ルドルフはやさしげに微笑んで。
「リアンなら叶うさ」
「うん」
短くそう言うだけだったが、いろいろな気持ちを受け取ったような気がした。
だから俺も頷くだけに留めておく。
「せっかくだから、絵馬を納めてく?」
「ああ、そうしようか」
社殿で売っている絵馬が目に入り、そう提案したら
ルドルフも乗ってきたので、揃って並んで購入。
さて、なんて書いて奉納しようか。
隣を見ると、ルドルフも何やら考えている様子。
こいつの場合は、すでにあらかたの望みは叶ってるんだろうしなあ。
さらに望むようなこととかあるんだろうか。
そうか、『凱旋門制覇』とかかな? それなら納得だ。
……よし、決めた。
ここはシンプルに、俺も1番望んでいることを書くとしよう。
『勝利』……と。
油性ペンで書いて、所定の場所に奉納する。
見れば、ルドルフもほぼ同じタイミングで絵馬をかけていた。
「見てもいい?」
「ああ」
今度は俺のほうから、内容を見てもいいか聞いてみる。
先ほどの願い事のこともあってか、あっけなく許可してくれた。
『すべてのウマ娘に幸福を』
これは……強烈なのが来たな。
軽い気持ちで聞いてしまったのがバ鹿だった。
そうだよ、こいつにはこれがあったんだ。
考えてみれば、人前で表明するのはこれが初めてか?
俺が知る限りでは、今までなかったと思う。
しかも、トレセン学園シンボリルドルフと、記名までしっかり成されている。
「構わないさ。見られて困るような夢を、
神様が叶えてくれるとも思えないしね」
不特定多数に見られてしまってもいいのかという思いでいると、
先んじてルドルフに言われてしまった。
「中には、大それた夢だと言う人もいるかもしれない。
だが、私も自分の信念を曲げるつもりなどない。
幸い個人としては成功を収められた。
今後は皆のための力になれたらいいな、と思っているんだ」
「そっか」
俺は事前情報があるからそれほどじゃないけど、
何も知らない人からしてみたら、本当に大それたことだと思うんじゃない?
いち個人にそんなことできるものじゃない、と言うだろう。
しかし、それで諦めるほど、この皇帝陛下は弱くない。
むしろ歓迎して、喜んで困難へと立ち向かっていくに違いなかった。
「君はなんて書いたんだ?」
「勝利」
「うん、いいじゃないか。
シンプルイズザベスト、これ以上ない祈願だな」
「ちょっとバ鹿にしてない?」
「するわけないさ。すべてのウマ娘の中には、
当然、君も含まれているんだぞ」
逆にこっちからふざけて尋ねると、真顔でそう言い切られてしまった。
だいぶ前に、内心で考えたことを全肯定されてしまいましたね。
まったくやれやれだぜ。さすがは我らの皇帝陛下だ。
「お互い、夢に向かって精進していこう」
「うん」
そうして、2人で拳を突き合わせる。
真剣は真剣だが、どこかふざけ気味だった俺とは違って、
このときすでに、ルドルフは一大決心していたのだと、
あとになって思い知らされることになる。
新学期になって早々のこと。
ルドルフの2年連続の年度代表ウマ娘決定の報を受けて、
まあ他にいないよね~とホクホクしていたら
「ファミーユリアンさん、いらっしゃいますか?」
放課後、グリーングラスさんがやってきた。
またしても生徒会からのお呼び出し。
俺、何もやってませんよ?
クリスマスのイベントはしっかりこなしましたし、
テレビ放映もネット配信も好調みたいなんですけど?
呼び出される覚えなんか、これっぽっちもないんですが……
「会長がお呼びです」
「はい」
無論、断れるわけもなく、素直に生徒会室へ向かいます。
何度となく見られた光景なので、もうクラスメイト達も慣れっこである。
笑顔で手を振って送り出してくれる。
中には、グラス書記に間近で会えると言って、喜んでる連中さえいるほどだ。
「ああ、リアン、お疲れ様だ」
「ルドルフ?」
生徒会室に入ると、生徒会メンバーがいるのはもちろんのことなのだが、
なぜだかルドルフの姿もあった。
何でルドルフが?
「今日のお話は、ルドルフさんにも大いに関係があるからです」
「関係?」
「お待ちなさいグラス。その先は私が話します」
「はい会長」
グラスさんがそう言うと、奥の会長が、席に着いたまま言う。
会長の言に従って、グラスさんが向かって右奥、
会長の左手側へと移動した。反対には、腕組みしている副会長もいる。
そして、視線をソファーに移したら……
「……ピロウイナー先輩?」
なんと、マイルの皇帝様がいらっしゃる。
確かピロウイナー先輩も去年限りで引退して、
ドリームリーグへ移ることになっているはず。
「彼女にも関わることなので、来ていただきました」
「そういうこと」
会長の言葉に続いて、ピロウイナー先輩が言う。
ご多分の例に漏れず、彼女もまた美人さんである。
「君とは初めてだね。気安く『ピロ先輩』って呼んでくれて構わないよ」
「はじめまして、ファミーユリアンです」
「うん。まあ、すぐに呼び方が変わっちゃうだろうけどね」
……? 呼び方が変わる?
どういうこと?
「さてそれでは、本題に入りましょうか。
今日皆さんにお集まりいただいたのは、他でもありません」
首を傾げていると、会長が立ち上がった。
座っていたピロ先輩も立ち上がり、役員側の3人と、
俺たち3人が向かい合う構図となる。
いつも思うけど、この中に俺が混ざってるの、間違ってない?
居合わせてるだけで胃が痛くなる思いだよ。まったく……
「再来月の3月をもって、私たち3人は学園を卒業します。
同時に現生徒会役員も退任ということになります」
え……卒業? 退任?
マジで?
「ちなみに、こいつは良家のお坊と結婚が決まっている。
寿卒業というわけだな」
「テン、話の腰を折らないように」
「はん、せいぜい幸せになるがいいさ」
「茶化さないでください。でも、ありがとうございます」
いつもの調子の2人の掛け合い。
そうか、トウショウも原作的には名馬がいっぱいの名家っぽいから、
そういうことになるんだな。
「話を戻しますと、よって早急に、私たちの後任を決めねばなりません。
そこで白羽の矢を立てたのが、あなたたちです」
はあ? 待って……マジのマジで待って……
今の役員たちが卒業に伴って退任するから、後任を決める。わかる。
なのでルドルフとピロ先輩が呼ばれた。わかる。
この2人以上に相応しい人材なんて、今の学園にはいないよ。
俺まで呼ばれた。……わからない。
こんな実績皆無なモブに、生徒会役員をやれって!?
「トレセン学園の生徒会は指名制です。
役員と後任の任命には、現会長に全権があります」
「……」
「現会長、私トウショウボーイは、次期会長にシンボリルドルフ、
副会長にニホンピロウイナーを指名し、ここに承認します。
テンポイント副会長、グリーングラス書記、異論はありますか?」
「ない」
「ありません」
「結構」
突然のこと過ぎて頭が真っ白だが、そんな俺のことなど差し置いて、
話はどんどん進んでいく。
「シンボリルドルフ、ニホンピロウイナー、両名はいかがですか?」
「身に余る大役を仰せつかり、大変光栄に思います。
謹んでお受けいたします」
「右に同じく。職務に全力で当たることを誓います」
「よろしい」
ルドルフとピロ先輩が頭を下げ、恭しく了承すると、
会長は満足そうに頷いて笑みを見せた。
これは……もしかしなくても、生徒会の代替わりの瞬間を見ているのか、俺は。
なんという貴重な場面。なんという僥倖。
皇帝と呼ばれるコンビの生徒会かあ。うん、しっくり来るね。
だがちょっと待て。
ルドルフとピロ先輩が呼ばれた理由がわかり、実際に任命された。
でも、俺まで呼ばれた理由はまだわからない。
会長から出た名前は2人だけで、俺のことは出てきていないのだ。
このあと俺にも指名が入るのだろうか?
いや、いやいや、ありえんだろうそれは。
2人だって、生徒会を任せるのに相応しい功績を挙げたからこその指名であって、
デビューもまだの俺なんかが入る余地などない。
なにより、他の生徒たちが納得しないだろう。
それほどの地位と名誉があるのだ、トレセン学園の生徒会には。
「ファミーユリアンさん」
「はっ、はい!」
会長から呼ばれ、返事の声が裏返ってしまいそうになった。
本当に俺を役員にするつもりなのか……?
会長副会長と来たからには、グラスさんポジの書記あたり?
「あなたには、次期生徒会の任命式に出ていただいて、
立会と証人をしていただきたいと思っています。構いませんか?」
「立会と証人……?」
「ええ。任命式での宣誓の際の見届け人としての役割の立会と、
宣誓の内容を証明する人物が必要なのです。
証人は、のちに宣誓と異なる言動行動があった場合において、
学園に対して役員の更迭を要請できる、強い権限を持ちます」
「……」
「なので、非常に重要な役目になります。
それを、あなたにお願いしたいのです」
予想してた役員の指名じゃなかったけど、なんか一層重要そうなんですけど?
なんでよりによって俺なのかな……
「ちなみに、私たちの際の立会及び証人は、タニノチカラさんでした」
タニノチカラ……聞いたことはあるな。
確か2度の骨折にもめげずに、2回目は予後不良を宣告されるも、
諦めずにがんばって、八大競走も制した名馬だ。
骨折2回……ウソみたいに俺と被るじゃないか。
これも運命か、わかりましたよ。
「どうでしょう、引き受けていただけますか?」
「私でよろしければ、喜んで」
「ありがとうございます。これで後顧の憂いはありませんね」
ひとつ大きく息を吐いてから、会長の目を見据えて、
しっかりと頷いて見せた。
うれしそうに頷き返す会長。
副会長とグラスさんも、ホッとしたような表情を見せている。
「しかし引き受けておいてなんですが、本当に私でいいんですか?
普通こういうのは、関係のない第三者がなるものでは……?」
強い権限を持つからこそ、関係があると取り込まれる、
あるいは同情して告発できない可能性が出てくるのではなかろうか。
自分で言うのも何だが、俺はルドルフとはずぶずぶの関係だ。
親友という間柄もそうだし、なにより、シンボリ家との縁が深すぎる。
庇護を受けている立場なんだし、
脅迫されて口出しできない、なんてことも、考えられなくはないのだ。
「お気持ちはわかります」
俺の疑問の声に、会長はこう答えた。
「ですがだからこそ、あなたなら大丈夫だと考えました。
お二人は、『親友』なのでしょう?」
「はい。唯一無二の大親友ですね」
はっきり頷いて見せると、ルドルフもピクリと反応を示していた。
真横にいるから表情はわからないし、どういう意味だったのかは想像するしかない。
でも、断言した俺に対する好意からだったと思いたい。
「ふふ、そこまではっきり言われてしまうと妬けてしまいますね。
私たちはどうでしょうか、テン? グラス?」
「答える必要性を感じないな」
「同じく。黙秘権を行使します」
「あらら」
つーん、と突き放して見せる副会長とグラスさんだが、
会長は満足そうに笑っている。
こっちの3人も、3人でしかわからないことがあるのだろう。
「そういうわけです。期待していますよ」
会長に対して、俺たち3人は深々と頭を下げるのだった。
「黙ってるなんてひどいよ」
「いや、すまなかった」
その日は時間的な関係で、トレーニングを軽めのメニューで終え、
一緒に寮の部屋へ帰った俺たち。
開口一番で俺が不満を口にすると、ルドルフは苦笑した。
実は、年末の段階で打診はあったそうだ。
それを受けてのシンボリ家での家族会議だったそうなんだが、
俺にはずっと黙っていたことになる。
「各所との調整が済むまでは、表に出せない話だったんだ」
「わかるけどさ」
「それに君はそう言うが、帰省に付き合ってくれていれば、
その時点で君にも伝わっていたはずなんだが」
「う……」
言われてみればそうだった。
でもさあ、家族会議に部外者の俺が出るわけにも……
って言うと、おまえはもう家族の一員だ、って反論されるに決まっている。
だからこれ以上の抵抗は全くの無駄だった。
「はいはいそうですね、私が悪うござんした」
あっけなく敗北を認めて荷物を置き、着替えにかかる。
「いや、悪いついでに、もうひとつ話さなきゃいけないことがあるんだ」
「え?」
制服の上着を脱ぎかけたところで、ルドルフから衝撃的な告白が!
「えええええええええええええ!!!!?」
思わず大声が出てしまった。
これまでの生涯で一番だったかもしれない。
「引退する? 本気!?」
「ああ。正しく言えば、トゥインクルシリーズからの引退、だな。
これからはドリームリーグで走ることになる」
「………」
あまりのことに言葉が出てこない。
そりゃさ、史実では引退する年だというのはわかっていたよ。
だけど、こっちのルドルフはそんな気配なんてなかったし、
なんかますます強くなっているような気さえしていたし……
なんだろう、まったく現実味がない。
「もちろん走ることをやめるつもりはないし、ドリームリーグでも全力を尽くす。
だが少しずつ、人生の主眼を私個人から、『全体』へと移していこうと思うんだ。
生徒会のほうも激務だと聞くしな」
「……もしかして、初詣でのとき絵馬に書いてたのって」
「ああ、そういうことだ」
「そっか……」
あのときから、もう決意は固まっていたってことか。
確かに、あれやこれやでの描写を見る限り、すごい忙しそうだよなあ生徒会。
現役のまま両立しようというのは厳しいだろう。
残念だ。非常に残念だというほかはない。
でも、本人がそう決めたからには、それを応援してやらないでどうする。
俺たちは親友なんだ。
「わかった。ルナのことだから、きっとできるよ。応援する」
「ああ、すまない。ありがとう。
リアンには、こちらの一方的な都合で振り回してしまって、非常に申し訳なく思っている。
海外遠征のこともある。きっと期待してくれていたのだろうな」
「ルナ……」
そう言うルドルフの瞳は揺れていた。
今にも涙が零れていきそうだ。
そうだよな、ルドルフ自身にも悔しさがないはずはなかった。
ルドルフも、シンボリも、俺も、日本中が期待していたに違いない。
全盛での引退は、ある意味、それを裏切ることになるわけだから。
そうか、その踏ん切りをつけるための家族会議だったのかもな。
むしろこっちのほうが、主たる議題だったか。
……改めて、ついていかなくてよかったと思う。
「大丈夫、きっと大丈夫。みんなもわかってくれるよ」
「……すまない……ありがとう、ありがとう……」
俺もなんだか居た堪れなくなってきて、一気に駆け寄ってルドルフに抱き着いた。
ルドルフのほうも抱き返してきて、しばらくは小さく、嗚咽する声が聞こえた。
こうしてシンボリルドルフは、14戦全勝、G1合計10勝という前代未聞、
おそらくは今後到達不可能ではないかという成績を残して、
大いに惜しまれつつトゥインクルシリーズを卒業した。
URA新記録
平地最多連勝 14
重賞13連勝
G1 10連勝
G1勝利数 10
競走成績
レース名 格 着 タイム
新バ 1 2:03.4
サウジC Ⅲ 1 1:35.9
弥生賞 Ⅱ 1 2:01.7
皐月賞 Ⅰ 1 1:59.4R
ダービー Ⅰ 1 2:25.0R
セント記 Ⅱ 1 2:13.4R
菊花賞 Ⅰ 1 3:03.4R
JC Ⅰ 1 2:26.3
有馬記念 Ⅰ 1 2:32.8R
大阪杯 Ⅰ 1 1:59.3
天皇賞春 Ⅰ 1 3:20.4
宝塚記念 Ⅰ 出走取消
天皇賞秋 Ⅰ 1 1:58.5R
JC Ⅰ 1 2:28.8
有馬記念 Ⅰ 1 2:33.1
トレセン学園がいつからあるのかは不明ですが、
戦前からあるのなら、私的な妄想生徒会はこうなる
初代
会長 セントライト
副会長 クリフジ
2代目
会長 シンザン
副会長 ハクチカラ
3代目
会長 タケシバオー
副会長 トウメイ
4代目
会長 ハイセイコー
副会長 タケホープ
5代目
会長 トウショウボーイ ←今ここ
副会長 テンポイント
書記 グリーングラス
6代目
会長 シンボリルドルフ ←次期
副会長 ニホンピロウイナー
7代目
会長 シンボリルドルフ(留任?)
副会長 エアグルーヴ
副会長 ナリタブライアン
現実的に見ると、URAという組織的にも戦後の開校が妥当だと思うので、
シンザンが初代だと考えるのがいいでしょうかね
ちなみに指名制や立会云々は、公式では全くないので誤解なきよう。
仮にリアンが海外遠征する場合、初戦は何が良いですか?
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ドバイワールドカップ
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ドバイシーマクラシック
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ガネー賞(仏)
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クイーンエリザベス2世カップ(香港)
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アメリカ遠征