転生孤児ウマ娘の奮闘記   作:しょうわ56

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第67話 孤児ウマ娘、天皇賞でサプライズ

 

 

 

『春の天皇賞、発走が迫りました。

 出走します18人、展開予想をお願いします』

 

『はい。1番人気1番ファミーユリアンが逃げますね。

 絶好枠を引きましたし、万全の逃げを打ってくると思います』

 

『誰もついてはいきませんか?』

 

『いかないでしょうねぇ。ついていっては、

 自分のほうが先に潰れてしまいます。

 おそらくは単独で差をつけて逃げていくでしょう』

 

『史上初の春の天皇賞連覇*1は固そうですね』

 

発走直前の、実況と解説のやり取り。

勝ち抜け制が廃止されて以来、初めての天皇賞連覇は確実と見る。

 

『2番手に3番ダイナカーペンター、13番ミスシクレノンあたり。

 2番人気、ステイヤーズステークスとダイヤモンドステークスを

 制したスルーオダイナと、プレジデントシチーあたりも先行します』

 

『16番フリーラン、3番人気6番シリウスシンボリなどは中団でしょうか。

 15番スリーナショナル、7番マルシャドウ、後方で控えるでしょうね』

 

『ペース的には早くなりますか、やはり』

 

『ええ、ファミーユリアンのことですからね。

 菊花賞の時のような展開も考えられなくはありませんが、

 近走を考えると……』

 

解説がそこまで述べたところで、

ファンファーレが鳴り響き、ゲート入りが始まる。

各バ順調に収まって、スタート態勢は整った。

 

『初めての春の盾連覇か、それとも新星の登場か。

 第99回天皇賞、……スタートしました!』

 

『綺麗なスタートです』

 

出遅れなどはない、静かな発走。

ところが、異変はその直後に起こった。

 

『ファミーユリアン今日も好スタートでハナに――いや、下がっていく!?』

 

実況も予想だにしない事態に、声が上ずってしまった。

 

いつものようにポンと飛び出したリアンだったが、

そこから加速していくはずが、逆に抑えて後方に下がっていくではないか。

 

もしや故障発生か?

観客たちも騒然とし始めるが、どうもそうではないようだ。

 

『ファミーユリアンまさかの後方待機策!

 これは誰もが思ってもみなかった展開です!』

 

痛がる素振りや競走を中止するかの動きもなく、

平然とした顔でバ群の後ろへとついたからだ。

 

『連覇のかかるファミーユリアンは最後方からレースを進めます!

 ほかの子たちも何事かと周りを見ている様子! 皆キョロキョロしている!

 いやはやこれは驚きました。先頭にはダイナカーペンター立ちました。

 2番手は――』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、春の天皇賞、最終追切前の出来事だった。

 

「リアンちゃん、追切の前にお話しましょう」

 

スーちゃんがこう言うので、トレーナー室へと移動。

 

「言うか言うまいか迷ったんだけど、

 今後のために、私の正直な気持ちを伝えておきます」

 

いつになく真剣な顔のスーちゃん。

改まっちゃって、いったい何の話ですかね?

 

「今度の天皇賞での作戦だけど……」

 

「はい」

 

「いつもはあなたに任せてるんだけど、今度ばかりは、

 私から指示させてもらいます」

 

「……え?」

 

レースでの作戦の指示? 

初めてのことだったから、驚いて思わず声が出ちゃった。

 

いや、トレーナーが担当バに指示するなんて、至極当然のことだ。

何を驚く必要がある? 今までのスーちゃんが寛容だったんだ。

 

「わかりました。どういう作戦を取ればいいですか?」

 

だからすぐに落ち着けて、そう返事ができた。

菊花賞の時のような、逃げ方の詳しい指示だろうか?

 

すると、スーちゃんは表情を一層険しくする。

 

「はっきり言っておくわね」

 

「はい」

 

「いつもみたいな逃走劇は禁止。

 ましてやハイペースなんてもってのほか。いいわね?」

 

「へ?」

 

今度という今度は、心の底から仰天して、

しかも予想もしていなかった、できなかったことだから、

おマヌケな声が出てしまった。

 

逃げ禁止? ど、どういうことですか!?

 

「あなたの末脚をもってすれば、たとえ後方からでも十分勝てる。

 それが大きな理由、ふたつのうちのひとつ」

 

「……もうひとつは?」

 

「あなたの去年の春の天皇賞での走りは見事だったわ。

 間違いなく誰にも真似できないと言えるほどのね。でも」

 

「……」

 

「正直言って、あんな見る側にも、なによりあなた自身の

 心臓に悪い走りは、もうしてもらいたくないの」

 

……あれか?

ゴール直後に転んでしまって、しばらく立てなかったことを言ってるのか?

 

そりゃまあ確かに、肝を冷やすような出来事だったのは、

スターオーちゃんとシリウス、お客さんや掲示板の反応からしてわかるけど……

 

見る側だけじゃなくて、俺自身の心臓にも悪いって?

 

「あんな走り方を続けていては、確実に競走寿命を縮めるわ。

 いえそれだけならまだしも、下手をしたら、

 本当の寿命のほうにまで影響が出てしまうかもしれない*2

 

「……」

 

本当の、寿命……

当時の掲示板内でも言われていた、心臓発作云々ということが脳裏をよぎる。

 

幸い何の問題もなかったけど、すぐに動けなかったことが、

何か病的なことを引き起こしてしまう要因になるとでも?

または本当に、突発的な発作を招いてしまうとか?

 

健康なサッカー選手が、突然の心臓病とかで急逝してしまう事態もあったなあ。

そう考えると、すごく危ない橋を渡っていたような感覚に襲われる。

 

「本音を言えば、そろそろ逃げ一辺倒というところからも

 脱却したいところだし、悪いことは言わないわ。

 作戦の幅を持たせるという意味でも、今回は後方からレースしましょう」

 

「………」

 

作戦のこと以上に、大いに俺の身を案じてくれてのことだとわかった。

 

かつての選抜レースでの事故のことも踏まえて、

バ群に包まれたくないという俺の心情をも勘案したうえで、

提案してくれているんだろうな。

 

先行策や差しではなく、あえて『後方から』と明言していることだし。

 

「今後の競技生活、長い人生のためにも、お願いリアンちゃん」

 

「わかりました」

 

「……ありがとう」

 

俺が頷くと、スーちゃんはホッとした様子で一息ついて、

険しかった表情もふっと緩め、一転して優しげな顔になった。

 

なんだかすごい悪いことをしていたかのような気分にさえなってくる。

同時に、スーちゃんのやさしさをこれでもかと感じた。

 

「私としても、長距離でのあの逃げは、すごく苦しかったので」

 

「そうでしょう」

 

「では今度の天皇賞は、後方からのまくりで行きますね」

 

「ええ、そうして頂戴」

 

レース後にあれほど苦しかったレースは、他にないことも事実。

 

こうして、次走の天皇賞では、いつもの逃げではなく、

後方待機からの道中まくり作戦で戦うことが決定した。

 

しかしまあ、俺が逃げずに“後方に下がった”と知った時の周りの反応、

見ものではあるよね。一種のサプライズ的な感じだろうか。

 

そう考えると、天皇賞が楽しみになってきた。

 

フルマーちゃんのことを考えると、少し心苦しくはあるが、

『今回は』ということだったからね。

 

俺自身も苦しいと思っていた長距離ではなく、

中距離で逃げる分には禁止されなかったので、

宝塚では心置きなく一緒に逃げられると思うよ。

 

何はともあれ、天皇賞が楽しみだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『順位を整理しましょう。1周目直線に向いたところで、

 先頭は3番ダイナカーペンター、1バ身差でミホノカザン続きます』

 

『お聞きくださいこの大歓声! 歓声というよりはどよめきでしょうか。

 いまだ動揺を隠しきれない京都レース場!』

 

実況をはじめ、観客たちのショックの受けようは、

このざわついた歓声からもお分かりいただけるだろう。

 

『最初の1000mを今通過。63秒7で通過しました。

 スローペースになっています』

 

逃げると思っていた者が逃げず、最後方にいるのだから、

さすがに皆が戸惑ったのか、長距離戦にしても遅いペースになった。

牽制しあって皆動けずにいる。

 

『以降はバ群がギュッと固まってひとかたまり。

 後方から2番手に6番シリウスシンボリ。

 そしてそして3バ身離れて最後方にファミーユリアン!』

 

いつもとは真逆の位置取り。

それも、ただ1人バ群から離れての追走である。

 

『向こう正面に入っても態勢は変わりません』

 

『先頭ダイナカーペンター、2番手ミホノカザン、

 3番手ミスシクレノン上がってきた』

 

『ファミーユリアンは引き続き最後方。

 その前、昨年同様の後方待機、虎視眈々とシリウスシンボリ。

 昨年の1着2着が後方1番と2番手』

 

態勢変わらず、レースは2周目の坂へ差し掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……やっぱりみんな動きがぎこちないな。

 

うん、ごめん、俺のせいだな。

でもトレーナー命令だからね、仕方ないね。

 

レースは勝負所、2周目の3コーナーの坂へと差し掛かった。

よし、ぼちぼち行きますか。

 

ミスターシービー式(下り坂)加速装置、スイッチおーん!

 

 

「行かせるか!」

 

 

「……!」

 

加速して前にいるシリウスを抜かしかけた時、シリウスが絶叫した。

 

考えてみれば、ヤツを前に見ながらレースをするのは、

あの夏の対戦以来だな。

 

思えば遠くに来たもんだ。

こいつはダービー菊花天皇賞を制し、今や俺もG1を7勝。

なんだか遥か昔のことのように思える。

 

……な~んて感傷に浸っている場合ではないな。

 

「うおおおお!」

 

シリウスは俺と同様に加速し、ついてこようともがいている。

 

いいぞ、その調子だ。

一緒にまくろうぜ! 最後までついてこいよぉ!

あのときは2バ身及ばなかったが、今はそうじゃない。

 

おらぁああああ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ファミーユリアンまたもや下り坂で動いた!

 みるみる加速して前に並びかけていく!』

 

『シリウスシンボリも一緒にまくる!

 あっというまに先頭まで迫った!』

 

『あっと11番故障発生か、競走中止!』

 

リアンとシリウスが大まくりをかけるさなか、

後方では11番が故障を発生させ、競走を中止している。

 

『先頭ダイナカーペンターで4コーナーを回った!

 しかしファミーユリアンとシリウスシンボリが大外から一気にかわす!

 2人が完全に抜けた!』

 

レースは4コーナーから直線へ。

終始先頭を守っていたダイナカーペンターを、

リアンとシリウスがあっけなくかわし、差を広げていく。

 

『ファミーユリアンとシリウスシンボリの叩き合――

 いや叩き合いにはならない。ファミーユリアン突き離した!』

 

残り200で、追いすがっていたシリウスを振り切り、

さらに差を広げていく。

 

『離した離した! ファミーユリアン後方からでもお決まりの独走状態!

 3バ身、4バ身、まだ広がっていく!』

 

『3番手はミスシクレノンとスルーオダイナの争いだが、後方のかなた!』

 

『ファミーユリアン、逃げなくても圧勝、ゴールインッ!

 G1・8勝目を飾りました!』

 

直線半ばで力尽きたシリウスを置き去りにして、

さらに伸びたリアンが5バ身差の圧勝。

3着にはスルーオダイナとの争いを制したミスシクレノンが入った。

 

『まさにイメージを一新するレース!

 これは認識を改めねばなりません!』

 

『いったいこの娘はどこまで凄いのか!?

 もはや戦法は問わないのか、ファミーユリアンです!』

 

いつもとはまた違う大歓声が木霊する中、

スタンド前に戻ってきたリアンは、いつものように手を挙げて応えていた。

 

 

 

第99回天皇賞  結果

 

1着  1 ファミーユリアン  3:16.8*3

2着  6 シリウスシンボリ    5

3着 13 ミスシクレノン    3.1/2

 

 

 

 

 

 

 

 

勝ったね。

追い込みでもまあ問題なく勝てた。

 

長距離戦特有のことだったからかもだけど、

みんなが牽制しあってスローになり、

バ群が詰まってたから、やりやすかったよ。

 

去年と違って、走り終えたところでの疲労感が段違い。

やっぱり去年のアレは、いのち削ってたんだなあと再認識した。

長距離でもうあんな真似はしないと、秘かに誓う。

 

1回これを経験しちゃうと、あえてまたあれをやろうとは思えないね。

自分の健康的にも、ファンの心情的にも、これが最善なんだと思う。

 

ところで……

また競走中止した子が出ちゃったのね。

なんかここのところ多くない?

 

レース中には気付かなかったけど、ゴール後の場内実況でも触れてたし、

3コーナー過ぎのところに救急車が停まって何かしてるのが分かったから、

故障発生というのはわかってしまったよ。

 

最近レースのたびに、誰かしら故障する場面に出くわしている気がするんだが……

本当にトラウマになっちゃいそうだよ、まったくもう。

 

「……リアン」

 

「シリウス?」

 

ひとしきり観客たちの声援に応えたところで、

シリウスがこちらを見つめていることに気が付いた。

 

「やってくれたな」

 

「驚いた?」

 

「ちっ……」

 

冗談半分にそう問い返したら、悔しそうに舌打ちして、先に行ってしまった。

 

あらら、怒らせちゃったかな?

でも、前走とは違って、今の全力は出し切れたんじゃない?

去年より着差は開いちゃったけど、満足してくれていると思う。

 

 

 

 

 

 

「放送席、勝利インタビューです」

 

引き揚げていって、レースも無事に確定したところで、

毎回恒例の勝利インタビューである。

 

「おめでとうございます」

 

「ありがとうございます」

 

「今の率直なお気持ちをお聞かせください」

 

「故障した子にお見舞い申し上げます」

 

絶対、聞かせてほしかった答えじゃないと思うけど、

言わずにはいられなかった。

少しでも軽いこと、復帰できることを願っている。

 

「いつもとは正反対の位置取りでしたが?」

 

「ええ、はい、まあ、あのー……」

 

言っていいものかどうか迷って、いつも以上に歯切れが悪くなってしまった。

向こうにいるスーちゃんが目に入って、頷いてくれたのを確認。

 

「今回はトレーナーの指示で走りました」

 

「トレーナーの指示であの位置取りに?」

 

周りが少しざわついた。

それを承知で、努めて冷静に答える。

 

「はい。私の末脚なら後方からでも、と言われましたので」

 

「これまでアクシデント以外で後方に下がったことはありませんでした。

 抵抗はありませんでしたか?」

 

「もちろんありました。ですが、

 トレーナーを100%信頼していますので、心配はしませんでした。

 あとは、レース中の私次第ですから」

 

「ということは、すべて想定した通りということですね?」

 

「はい、想定内です」

 

離れた最後方に陣取ったことも、まくったことも、全部ね。

 

ただひとつ、故障者が出てしまったことだけは誤算だった。

俺の関与できることじゃなかったとしても、心は痛む。

 

「今後も逃げずに、後方からということはあり得ますか?」

 

「さあ、そのときになってみないとわかりません。

 発走直前に気分次第で、ということもあるかもしれませんね」

 

そう言って煙に巻く。

 

何気に重大な質問と発言だよなあ、これ。

事前に手の内ばらすようなもんだし。

 

まあ俺といえば逃げという図式がすでに出来上がってるし、

最初からバレバレという気がしないでもないが。

 

でもこれで、少しは牽制というか、

俺が逃げないかもという可能性が入ることで、

他陣営が混乱することを期待してもいい?

 

実際、これを聞いた関係者一同の顔は、苦笑というか青ざめていた。

あ、でも、フルマーちゃんが出るときは、逃げ100%だよ。

 

「史上初の、春の天皇賞連覇です」

 

「名前が残るのは光栄に思うのと同時に、身が引き締まります」

 

史実の初の連覇はマックイーンだったか。

春秋連覇はタマちゃんだったはず。

 

2人の偉業が霞んでしまうかもな。ごめんね2人とも。

 

「これでトレーナーのスピードシンボリさんが記録した、

 重賞12勝目*4に並びました」

 

「そうなんですか? それは知りませんでした」

 

またひとつ偉大な記録に並んでしまった。

身が一層引き締まる思いである。

 

「もうひとつ上に、シンボリルドルフさんがいます」*5

 

最多記録はルドルフか。

次走でG1より一足先に、あいつと肩を並べたいところやね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の『ファミーユリアンちゃんについて語るスレ』のコーナー

 

 

(天皇賞リアルタイム視聴組の反応)

 

 

:敵はスルーオダイナか?

 

:長距離実績からするとそうなるな

 

:格では明らかに下だけど

 

:まあ慢心せず行こうや

 

:関西のファンファーレ好き

 

:よっしゃ好スタート……って、えっ?

 

:あら?

 

:うっそ

 

:なんぞこれ?

 

:???

 

:まさか故障?

 

:出遅れたわけじゃないよな???

 

:むしろスタート1番よかったやん

 

:最後方まで下がった……だと?

 

:周りもみんな驚いてるな

 

:キョロキョロしてる

 

:そらそうなるわ

 

:後方待機で来るとは

 

:誰もが予想しなかったに違いない

 

:アクシデント以外で逃げないリアンちゃんは初めてだな

 

:やはり意図的なのか?

 

:行くと思ってたのが行かなかったら、

 そりゃスローになるって

 

:リアンちゃん以外ひと塊だ

 

:最後方ぽつーんをリアンちゃんがやるとはなあ

 

:異常事態なのにスレ民みんな比較的落ち着いてるね

 

:いや、冷静を装っているだけ

 

:内心はドキドキものよ

 

:まあ追い込んでも実績あるからなあ

 

:むしろ、本質的には追い込みなんじゃないかという

 

:逃げてあの末脚なら、そうよね

 

:最初から脚を溜めるつもりで溜めたらどうなるんだ?

 

:オラ、ワクワクすっぞ!

 

:さて、どこから仕掛ける?

 

:やっぱり下り坂で行った!

 

:シリウスと並んでまくっていく!

 

:このまくりかたよ

 

:本来追い込みなんじゃないかと云われる所以よね

 

:下り坂マイスター・ファミーユリアン*6

 

:秋天のときといい、まさに大まくりや!

 

:あっというまに先頭へ

 

:並ばない

 

:あっけなく抜け出した

 

:突き離す~

 

:相変わらずつええ

 

:圧倒的な末脚

 

:圧勝!

 

:おめえええ

 

:リアンちゃんやったー!

 

:初の春天連覇フーッ!

 

:これでまたひとつ、リアンちゃんの名前が歴史に刻まれたな

 

:もう言葉も出ん

 おめでとう&おつかれ!

 

:残り200だけで5バ身突き離すとか

 

:リアンちゃんが好き? 結構

 ますます好きになりましたよ

 

:余裕の走りだ、バ力が違いますよ

 

:1番気に入ってるのは、末脚だ

 

:突然のコ〇ンドーネタやめいw*7

 

:シリウスも前走見てもう終わったかと思ってたが、

 この脚見るとまだまだやれるのか

 

:いや、もともとムラっ気だからなあ

 

:勝って安心できたところで、気になるのは、

 後方待機策が作戦だったのかどうかってところだが

 

:インタビューで聞いてくれ

 

:いや、絶対聞くやろ

 

:答えてくれるかな?

 

:サービス精神旺盛なリアンちゃんのことだ

 ファンの要望には応えてくれるはず

 

:さあ注目のインタビュー

 

:去年の疲れ切った顔とは大違いやな

 

:あ……

 

:そうだったな

 

:実にリアンちゃんらしい気遣い

 

:今更だけど俺も祈っとく

 

:さすがに言い淀むか

 

:ファッ?

 

:トレーナーからの指示?

 

:スピードシンボリさん?

 

:ということは、やはり事前に決めていたってわけか

 

:今度は、その判断をした理由が知りたいな

 

:スピードシンボリにもインタビューしてくれ~

 

:気分次第で逃げるか、追い込むか?

 

:なんという……

 

:これ、他陣営からしてみたらたまったもんじゃないな

 

:逃げても手に負えないのに、後ろに控えられたら……

 

:それも、レースが始まってみないとわからない

 

:もうすでに次走以降の駆け引きが始まっている……

 

:前が詰まるのを期待するしかなくなる

 

:いや、宝塚ではメジロフルマーとまた逃げるんとちゃうか?

 

:高速逃げコンビの言い出しっぺだもんな

 

:勝手にコンビ結成されてて草

 

:重賞12勝目なのか

 

:思えば遠くに来たもんだ

 

:青葉賞、ダービー、セントライト、菊花賞、日経賞、

 天皇賞、宝塚、オールカマー、JC、有、大阪杯、天皇賞

 確かに12勝目だ

 

:さらに上にルドルフが君臨か

 

:宝塚で並べるな

 

:まさしく日本史上のトップ2だな

 

 

 

:スピードシンボリ師「作戦変更は今後を考えて」

 https://www.umamusumenews.com/*******

 

 春の天皇賞連覇を達成したファミーユリアンを担当する

 スピードシンボリトレーナーは、いつもの逃げではなく、

 追い込みへと作戦を変更したことについて、各社の取材に対しこう述べた。

 

 「去年のレースは見事でした」こう前置きした上で、

 「しかし、あんなレースを続けていては、いずれ破綻してしまう」と

 スピードシンボリ師。「競技の上でも、人生においても」とまで言い切った。

 

 ファミーユリアン自身が述べていたように、彼女の末脚には絶対の自信があるからこそ、

 今後のことを考えて作戦変更を打診し、了承してもらったという。

 

 打診したのは最終追切の前だったそう。

 ファミーユリアンは大層抵抗したのかと思いきや、

 わりと素直に受け入れてもらえたそうだ。

 

 確かに去年のレース、ゴール直後に転倒してすぐに起き上がれなかったことや、

 過去にレース中やトレーニング中などに突然の発作を起こして亡くなってしまった子が

 いることも考えると、師弟ともに英断だったのかもしれない。

 

:そういうことか

 

:なるほど

 

:いや、これは記事通りの英断だわ

 

:確かにあの時は、こっちの心臓が止まるかと思ったもん

 

:そう考えられるスピードシンボリも、

 すぐに受け入れて実践できるリアンちゃんもすげえや

 

:リアンちゃんといえども、あんなレースはもう御免か

 

:素直に受け入れたってところからすると、

 本人的にも苦しかったんだろうね

 

:そういや勝利インタビューの時の表情、

 去年とは打って変わって元気そうだったな

 

:わりかしいつも平気そうだけど、去年のは本当につらそうだった

 

:心配をかけたって面もあったと思うけどな

 

:身体の負担的には、今日みたいなほうが軽いんだろうか

 

:そらなあ

 最初から最後まで全力で飛ばしますよってのと、

 前半控えて勝負所からスパート、ってのじゃ消耗が段違いじゃん?

 

:ということは、もうリアンちゃんの逃げは見られないの?

 

:それはわからん

 

:運命の女神に聞いてくれ

 

:リアンちゃんも言ってたじゃないか

 スタート直前までわかりませんって

 

:まあそれは言い過ぎにしても、

 もう2度と見られないなんてことはないと思うぞ

 

:大阪杯の後も平然としてたしな

 

:なんにせよ、無理は禁物よ

 リアンちゃんももうベテランなんだからさ

 

:んだ、故障歴もあるんだからな

 

:だからこその今回の一件

 

:年齢的にはまだまだ十分若いのに、

 年長者扱いされてしまうのがウマ娘の世界

 

:それだけ厳しいってことだな

 

:ウマ娘の全盛期、せいぜいが1年やそこらだもんなあ

 

:何年にもわたってトップに君臨し続けてるリアンちゃんや、

 一線級のまま43戦戦い抜いたスピードシンボリ*8が異常なのよ

 

:師弟揃って化け物だ

 

 

*1
かつて天皇賞は勝ち抜き制が採用されており、勝ち馬は二度と出走できなかった

*2
故障ではなく、心房細動や鼻出血などの疾病が原因で競争中止した例は多々ある。実際に命取りになったこともある

*3
これでも当時の日本レコードよりは早い。ちなみに当時のレコードはメジロティターン3分17秒9

*4
他には、オグリキャップとテイエムオペラオーがJRA重賞12勝を記録している

*5
この作中では、ルドルフは重賞13勝を挙げている

*6
スキル「決死の直滑降」はおそらく持っている。効果は少しどころではなく、作戦も限られないが

*7
映画の日本公開は86年2月

*8
史実のスピードシンボリは43戦17勝。G1級3勝、重賞級12勝




ペテン師リアン

仮にリアンが海外遠征する場合、初戦は何が良いですか?

  • ドバイワールドカップ
  • ドバイシーマクラシック
  • ガネー賞(仏)
  • クイーンエリザベス2世カップ(香港)
  • アメリカ遠征
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