転生孤児ウマ娘の奮闘記   作:しょうわ56

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第84話 孤児ウマ娘、世界一を狙う

 

 

 

「フハハハハッ……やった、やってやった!

 どうだっ、ざまーみろ! ハハハハハッ!!」

 

ゴール直後、右手を上げつつ咆哮するシリウス。

自分を見下してきたすべての者へ向けた、まさに魂の叫びだったろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やりやがった」

 

一部始終を見届けた後で、思わず出た呟きがこれだ。

 

あんにゃろう、完全ノーマークなのをいいことに悠々と大逃げして、

追い上げる海外の強豪をしり目に、まんまとに逃げ切りやがった。

 

だがそれでも、フロックだろうと何だろうと勝ちは勝ち。

日本ウマ娘の海外G1制覇という夢が、叶えられた瞬間だった。

 

「……ふおおお」

 

あまりの出来事に、現実として理解するのに時間がかかってしまった。

理解できると、途端に喜びと興奮が襲い掛かってくる。

 

「やったな! くそっ、生で見られなかったのが惜しい!」

 

現地にいるのに、この歴史的瞬間を生で見られなかったのが悔しい。

 

本当は、今すぐにでも祝福に駆け付けたいのだが、

この直後にパドックとレースが控えているために、それもできない。

寸でのところで、叫ぶだけに留めておく。

 

「……落ち着け。今度は俺の番。俺の番だ」

 

どうにか心を落ち着かせて、支度しないと。

そろそろお呼びがかかる時間だ。

 

着替えていると、シーマクラシックの結果をモニターが伝える。

めでたくシリウスの勝利が確定した。

 

フランスとアイルランドのダービーウマ娘に、2バ身半差の勝利。

 

これに俺が続かなくてどうする。

ダートの本場アメリカのダービーウマ娘に、同じように俺も勝つんだ。

 

ありがとよシリウス。絶対に俺も続くかんな。

世界の大レースを、俺たちで連勝しよう!

 

「……あ」

 

「よう」

 

気分もいい感じに高まったところで招集がかかり、

控室を出たところで、なんと向こうからやってくるシリウスと遭遇した。

 

ちょっ、おま、なんでここに?

取材とか表彰式があるはずで、

そんなすぐには引き揚げてこられないはずなんだが?

 

「リアン」

 

シリウスはずんずんと進んできて、得意げな顔で目の前に。

世界の“G1ウマ娘”になったヤツからの()を感じる。

 

「あ、ええと、おめでとう。見てたよ」

 

「ふん、まあ楽なもんだったさ」

 

とりあえず、祝福の言葉はかけておこうと思った。

 

いつもの調子で言い放つシリウス。

ホントよく言うぜ。勝ったからいいものの、

結果が悪かったら、どのツラ下げて戻って来たんだろうな?

 

「ところで、リアン」

 

「な、なに?」

 

と、ヤツの表情が不意に真顔になった。

それと同時に、ぐいっと身を乗り出して顔を近づけてくる。

 

昔だったら、完全に上から覗き込まれている格好だな。

俺も背が伸びたからそこまでにはならないが、

何をされるのかと、思わず自然に一歩引いてしまう。

 

「これで、『日本初の海外G1勝利ウマ娘』という称号は、私のものだな?」

 

「……ん? ああ、うん、そうだね」

 

何を言い出すのかと思えば、当たり前のことじゃないか。

大真面目に改めて言うことじゃ──

 

「ひとつ、おまえが得るはずだったものを奪ってやったぜ」

 

「……んん?」

 

「ハハハッ、そうだ、その顔が見たかった! ハーッハッハ!」

 

「………」

 

呆気に取られている俺を無視して、大笑いしているシリウス。

 

こ、こいつまさか!

俺より先に海外で勝つ、そのためだけに、わざわざ海外まで……!?

 

な、なんていう壮大で馬鹿げたわがままなんだ……

普通なら絶対に許されないことだけど、実際に勝っちゃったんだから、

誰も何も言えない。

 

レースに勝ったのは無論のこと、

出走にこぎつけたところまでを含めて、

すべてが本人の努力と実力なのだ。

 

「……おまえ、その勝負服」

 

ひとしきり笑って満足したのか、ヤツも気付いたようだな。

そう。今回俺が着ている勝負服、新調したんだ。

一瞬だけ驚いた様子のシリウスだったが、すぐにニヤリと笑った。

 

「ふん、良い度胸だ」

 

「お互いにね」

 

真似するわけじゃないけど、俺もニヤリと笑う。

“世界”を相手に堂々と大逃げするおまえほどじゃないよ。

 

この勝負服こそ、まさに()()()()の夢の象徴だ。

これを着て世界に挑めることを誇りに思い、そして勝つ。

 

「いってこい、リアン」

 

「うん、いってくる」

 

「私も口取りに戻らないとな」

 

「……」

 

式典中断させてこっちに来たんかい。

つくづく破天荒なやつだ。

 

はー、やれやれ。

せっかくいい感じに締まったと思ったのに、結局はこうなるのか。

 

まったく、やれやれだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『日本で真夜中にテレビをご覧の皆様、お待たせしました。

 いまだシリウスシンボリ勝利の余韻が冷めやらないところですが、

 いよいよファミーユリアンの登場です。

 ぜひともシリウスシンボリに続いての勝利を挙げてもらいたいところ……

 おおっ、これはっ!』

 

再び日本での中継映像。

パドックに登場したリアンの姿を見て、アナウンサーが声を張り上げる。

 

『ファミーユリアン、新しい勝負服で登場です!

 見つめる日本からのファンはもちろん、海外のファンも驚いています!』

【挿絵表示】

 

ここで勝負服を変えてくるとは、日本のファンを含めて、

すべての人間が全く思っていなかったに違いなかった。

現に、彼らは総じて驚き、どよめいている。

 

今回、リアンが新調してきた勝負服は、

日本ダービーのみの着用となってしまった一品の焼き直し。

即ち、もとはスピードシンボリが現役時に着ていた勝負服だ。

 

ダービーの際にダウンサイズしたのでオリジナルではなく、

新たに現在の身体に合わせて仕立てたものになる。

 

海外では着物の受けが良いことを加味した上で、

スピードシンボリ個人だけではなく、シンボリの夢を継ぐという点でも、

非常に意味のある勝負服であった。

 

『装いを新たにして、世界に挑むファミーユリアン。

 さあ日本の皆さん、力の限り応援しましょう!

 あ、真夜中ですので、くれぐれも近所迷惑にならないようご注意あれ……』

 

時差を考慮して注意を促すアナウンサーだが、

きっと大丈夫だろう。なにせ日本中の人々が、

睡魔と戦いつつも、この中継を見ているに違いないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この勝負服、なかなか好評みたいだな。

海外遠征に際して、俺からスーちゃんに申し出たことだったけど、

提案して大正解だった。

 

それを聞いた時のスーちゃん、なんかすごい感動しちゃって、

思わず涙ぐんじゃったんで、逆にこっちが動揺して反応に困ったよ。

 

さて本日の俺は、サンデーとゴアに続く3番人気か。

ダート実績がない割には高い評価だな。

シリウスみたいに人気ないほうがやりやすかったんだがなあ。

 

まあ愚痴を言ってもしょうがない。

今の俺にできる最高の走りをする。それだけだ。

 

パドックでのお披露目を終え、本バ場へと出てきた。

ドバイの砂の感触を確かめながら、慎重に返しウマへ──

 

「ヘイジャ〇プ!」

 

「だからそれはやめろというに」

 

──行けなかった。

 

またうるさいヤツが来ちゃったな。

もう1人のでっかいヤツもついでで来ちゃったし。

 

「同胞の勝利、お見事と言っておこう。

 まさにカミカゼだったな!」

 

「その例えもあまりよくないぞ」

 

うんゴア君、俺もそう思う。

特に、当事者国同士で使うのは良くないと思うよ。

まあ自分から使うようなお国柄だから、

気にしすぎるのも良くはないかな。

 

それにしてもゴアの奴、こうして勝負服姿を見ると、

太ももとおっぱいの化け物だな。

ダスカなんか目じゃない。規格外すぎるだろこれは。

【挿絵表示】

 

「で、サンデーさんにゴアさん、何か用かな?」

 

「つれないなあ。せっかく祝福してやったというのに、

 礼の言葉もないのかあ!?」

 

そっちから勝手に声かけてきたくせに厚かましいのう。

レース直前なんだから、静かに集中させておくんなまし。

 

「それはそれとして、他人行儀で良くない、良くないぞ!

 一緒にレースを走る仲じゃないか! セレンと呼ぶがいい!」

 

「私のことも、ベフィと呼んでくれて構わんぞ」

 

「次からはそうさせてもらうね。

 あ、じゃあ、私のこともリアンで」

 

「うむ、承知したぞ!」

 

「了解した」

 

相変わらずうるさいヤツだ。

ゴアのほうも便乗してくるし。

 

ああもう、勝手にしてくれ。

じゃあこれで、と言おうとしたところで、奴らの雰囲気が変わる。

 

「……で、だ。おまえも“逃げる”のか?」

 

「……」

 

「答えないか。まあそうだろうよ」

 

あからさまに殺気を前面に押し出して、

プレッシャーをかけてくるサンデー。

 

このあたりは、さすが、レース中に噛みつきにいくほどの

ウマソウルを持ってるやつなんだなというのを実感する。

 

「スタート直前だぞ。答えるほうがどうかしている」

 

「そう言うなって。ただ聞いてみただけで、

 別に答えに期待しちゃいねえよ」

 

その相方もまた然り。

サンデーと違って図体がでかいだけに、

受ける重圧もまたひとしお。

 

「じゃあな。せいぜい頑張るこった」

 

「では失礼する。レース後にまた会おう」

 

言うだけ言って、超大物お二人さんは離れていった。

まったく、何がしたかったのやら。

 

やっぱりなんだかんだで、どこか馬鹿にしてるきらいがあるんだろうな。

やれやれだぜ。

 

……いつまで余裕ぶっこいていられるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いよいよドバイワールドカップの発走が迫りました。

 解説のゴーダさん、実のところ、ファミーユリアンはどうでしょうか。

 世界の強豪にダートで勝てますでしょうか?』

 

『どうでしょうか。私の口からは何とも言えません。

 アメリカの大物2人が強いことは確かです』

 

『サンデーセレニティとビーフィーゴアですね』

 

『ええ。アメリカのクラシックでしのぎを削り、

 その後もG1を総なめにする勢いで勝ってきていますのでね』

 

『その割には、その2人に次ぐ3番人気と、

 相応に評価されているようですが』

 

『そこはファミーユリアンも日本での実績がありますので。

 ダートの経験はないですが、見る人は見ている、ということですかね』

 

日本での中継映像のやり取り。

直前にシリウスが勝ったこともあって、比較的楽観ムードが

漂い始めている中、窘めることを忘れない解説者。

 

『展開はどうでしょうか。

 ファミーユリアンは日本での多くのレースのように、

 逃げていきますでしょうか?』

 

『サンデーが好位、ゴアがその後ろという感じですので、

 自分の持ち味を生かすという意味でも、可能性は高いでしょう』

 

『ダートはただでさえ、前が有利ですものね』

 

『それも踏まえまして、普段通りに走るのがいいと思います。

 逃げてほしいですね』

 

『さあ発走時刻となりました。ゲートインが始まっています』

 

ここまで話したところで時間となり、各ウマ娘がゲートへ向かう。

ゲート入りは滞りなく進み、全員が難なく収まった。

 

砂漠の国に訪れる、一瞬の静寂……

 

『スタートしました!

 ファミーユリアンも絶好のスタートで飛び出した!』

 

『よしっ!』

 

さすがにゲートの出が早いリアン。

日本からの特徴が、ここでも出た。

 

『ドバイに来て真っ先にゲート練習していたという情報がありました。

 熱心過ぎて鼻をぶつけたそうで心配しましたが、功を奏しましたね!』

 

『さあ飛ばしていくファミーユリアン。

 5バ身、6バ身とリードを取っていきます!

 その行き脚はダートでも変わりません!』

 

良いスタートを切って、実況に音声が乗ってしまう解説者である。

さらには、日本でも報道された、ゲート衝突流血事件をぶっこんでいく。

 

『サンデーセレニティ2番手につけました。

 間に数人いてビーフィーゴア外目5、6番手』

 

本命と目される2人は、それぞれ自身の得意な位置を確保した。

 

『つい先ほども見られた光景だ。

 シリウスシンボリに続けるか、ファミーユリアン敢然と先頭!』

 

『まもなく前半の1000mを通過します。……いま通過!

 手元の時計で58秒台! ダートでこれは早い!

 超ハイペースでレースを引っ張ります!』

 

『ほかの娘ならば心配だが、これはファミーユリアンのペースだ!

 心配ないでしょう。ですよねゴーダさん!』

 

『ええ! 彼女を信じましょう。行けっ!』

 

思わず実況も解説者も私情が入る。

ダートでは超ハイペースの中でも、日本のファンの間では安心感がある。

そして、最後まで垂れないであろうという、十分な信頼も。

 

ちなみに、レース後に発表された公式記録では、

1000mの通過は58秒44であった。*1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタートは練習したおかげで、完璧に決まった。

あとはこのままぶっ飛ばしていくだけだ。

 

あと少しで1000m……通過!

体感58秒くらい。もう少し行けたかなという気がしないでもないけど、

これはこれでいい。とにかく行けるところまで行く。

 

ただそれだけなんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(チッ、早いな……)

 

2番手を追走中のサンデーセレニティ。

彼女から見て、先頭のリアンとは8バ身くらいの差となっている。

 

(本国のレースよりも早いじゃねえか)

 

ダートが主流のアメリカでは、先行して押し切るという形が多い。

必然的に有力バには逃げ先行が多くなるという事情があって、

ペース的にもハイペースで流れることがほとんど*2

 

そんなお国柄の娘からしても、厳しいと思うほどのレース。

 

(……上等だ!)

 

しかし、ダート先進国のトップという自負が勝り、

サンデーは自身もペースを上げて進出を開始した。

 

つい先ほど、初めて海外のG1を制したという、

レース後進国の娘に後れを取ってはならない。

そしてなにより、自身のプライドが許さない。

 

(むっ。セレンの奴、動きおったな)

 

一方で、サンデーから3バ身ほど後方の位置にいるビーフィーゴア。

もちろん最大のライバルと自他ともに認めている相手の動きは注視しており、

ヤツが動いたときが自分も動くときと決めていた。

 

(タイミング的にはだいぶ早いが……行くか)

 

ゴアもペースを上げ、前方との差を詰めにかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『第3コーナーを回って第4コーナーへ向かいます。

 ファミーユリアン依然先頭でリードは……

 2番手サンデーセレニティ詰めてきました。5バ身程まで縮まった』

 

『その後ろ、ビーフィーゴアも上がってきてサンデーの直後につけます』

 

第3コーナーと第4コーナーの中間あたりで、

先頭を行くリアンとの差は最大時の半分ほどまで縮まった。

 

『第4コーナーを回るファミーユリアン。

 400メートルの直線へと向いた』

 

『さあファミーユリアン逃げ切れるか! 手ごたえはどうだ?

 この娘の真骨頂はまさにここからだっ!』

 

『この差なら行けますよ。行けるっ! 行けぇっ!』

 

言葉に熱が入る実況と解説。

おそらくは、中継を見ている人すべてがそうであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……直線向いたっ!

 

後ろとの差は気になるが、もうそれどころじゃない。

ただひたすら前を見て、ゴールだけを見る!

 

ダートでここまでハイペースで飛ばして、

芝の時はまったく気にしていなかった、スタミナの残りが気にかかるが……

現時点では問題はない。足の動きも変わらず軽快だ。

 

それに、俺にはまだ切り札がある。

頼むぞ、超前傾走法っ!

 

「うおおおおおおおっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ……!」

 

4バ身までは詰めたものの、そこからが遠かった。

サンデーに苦悶の表情が浮かぶ。

 

(こっちはもう脚がないってぇのに、さらに伸びやがるだと……!?)

 

リアンの背中がまた遠くなっていく。

真っ先に潰れると確信していたのに、まったく衰えないどころか、

さらに加速していくとは信じられない。

 

いち早く仕掛けたのは大失敗だった。

差を少し詰めるだけでスタミナを大幅に削られ、

スパートできる余力はもうほとんどない。

 

いや、たとえ遅らせていたとしても、この有様では……

 

「ぐああああっ……!!」

 

だがそれでも、アメリカ年度代表ウマ娘の意地か。

決して振り返ることなく、脚色を維持し続けた。

 

 

 

 

 

「ぐぐっ……!?」

 

同様に、ゴアのほうも状況が極まっていた。

むしろサンデーよりも後方にいた分、追い上げに使ったスタミナの消費は激しい。

 

2400m戦のベルモントSを制していて、

サンデーよりはスタミナに自信があったのだが、余力は微塵もなかった。

 

(なんというレースか……これほどのハイペースで逃げた上に、

 さらに脚を残しておるとは……!)

 

驚愕のビーフィーゴア。

超ハイペースで逃げて後方のスタミナを削りきり、

そこからさらに伸びて追い上げることすら許さないとは。

 

(彼女は……()()だッ……!)

 

 

 

サンデー、ゴア共に残り200メートル地点で一杯となる。

悲惨なのはより後方のウマ娘たちで、

この両人よりも5バ身以上は後方で、スタミナ切れに喘いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『200メートルを切った。差はまた広がって5バ身以上はある!

 逃げ切り濃厚! ファミーユリアン勝てるぞっ、世界一は目の前だっ!』

 

『2番手3番手サンデーとゴアは顔が歪んでいる!』

 

『あと100!』

 

『行け。行けぇえええっ!!』

 

勝利目前。

解説者の叫びは、もはや日本全国民の願いと言っても過言ではない。

 

『ファミーユリアン、逃げ切り! 逃げ切ってゴールイぃいいいンッ!』

 

『やったぁあああああ!!!』

 

先頭でゴール板を通過したのは、ファミーユリアン。

2着に6バ身の圧勝であった。

 

実況に続いて、解説者の絶叫も衛星中継に乗る。

これも日本中の叫びであったろう。

 

『世界の人々よ見たか! これぞ大和魂っ!

 これが日本ウマ娘の底力、日本ウマ娘の結晶だあっ!

 ファミーユリアンですッ!!』

 

ゴアとの叩き合いになったサンデーが決死の根性を見せて

そのまま2着に入り、ゴアが3着。

その後ろは、さらに8バ身の差がつくレースとなった。

 

『そしてそして、レコードが記録されています!

 なんとダート2000メートルで2分を切ってきた!

 1分59秒50! 従来のレコードを4秒以上更新しました!*3

 

『世界の舞台でもレコードブレイカーぶりは変わりませんでした。

 ファミーユリアンおそるべしっ。まさに日本が誇れるウマ娘ですっ!』

 

誇らしく語るアナウンサーの音声の傍らで、

スタンド前に戻ってきたリアンは外側の芝コースへと移り、

ファンクラブがいつもの横断幕を掲げる一角へと移動。

 

外ラチを潜り抜けて駆け寄り、とあるファンから日の丸を受け取ると、

それを掲げてウイニングランを開始した。

 

その一部始終を、中継映像は捉え続ける。

 

ドバイ国際競走の準メインとメインレースを、日本のウマ娘が続けて、

それも大逃げというド派手な戦法で制して見せた。

 

世界はこれを、やはり『カミカゼ』と称して報道。

驚愕と称賛を表明することになる。

 

 

 

 

 

ドバイワールドカップ  結果

 

1着  ファミーユリアン   1:59.50R*4

2着  サンデーセレニティ     6

3着  ビーフィーゴア       1/2

 

 

*1
参考、22年の同レースでのペースは59秒54。メイダンD2000mでレースが行われるようになって以降の最速ペースとのこと。また、日本とは計時方法が違うため、日本だともっと早い数字が出たと思われる

*2
ゲーム脳

*3
史実では創設されていない時期なので、ここでは2分3秒台を想定。ナドアルシバ時代を含めたレコードはドバイミレニアムでリアンと同タイム。開催がメイダンに変わってからは、2分を切れていない

*4
なお今年勝ったウシュバテソーロのタイムは2分3秒25





リアンが世界一に!!

リアンより先に海外G1を勝つ、
即ち、リアンが勝つことは疑っていなかったシリウス
筋金入りのリアン信者です(苦笑)

仮にリアンが海外遠征する場合、初戦は何が良いですか?

  • ドバイワールドカップ
  • ドバイシーマクラシック
  • ガネー賞(仏)
  • クイーンエリザベス2世カップ(香港)
  • アメリカ遠征
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