推しが配信を辞めた。だから僕は今日もゲームをする

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この物語は物語です


僕は彼女と再会する為にゲームをする

僕の推していた配信者が辞めた。僕はいわゆるガチ恋勢というものだった。彼女の面白い話と誰に対しても優しく接してくれるところ、例を挙げるときりがないくらい彼女の好きなところがあった。友達もいない、趣味もないそんな私の唯一の楽しみそれが彼女の配信だった。時間のある時は常に配信に行き、コメントをする。そんな幸せな日常が終わった。

 

最後の日僕は涙が枯れるまで泣いた。他のリスナーは彼女に労いの言葉をかけて最後の配信を楽しんでいたが僕は素直に楽しめなかった。貴方がいないと生きていけない、生きる意味ないなんてことも言ってしまった。

そして彼女の最後の配信が終わった。

 

「もっと、彼女と話したい」

 

僕はそう思ったが彼女は配信もSNSも辞めた。僕には彼女と接触する機会が断たれたのだ。でも一つだけ、たった一つだけ希望があった。

 

もちろん特定などという野蛮なことはしない。それは彼女を最も傷つける行為であると知っているからだ。

 

その一つの方法はゲームだった。彼女がやっていた3対3のオンラインゲーム。彼女とやるためにわざわざインストールして、配信の時に何回かやった。その時は彼女にコテンパンにされたが。

彼女と会う方法それはオンライン対戦でマッチングすることだった。

 

でも彼女は最高世界5000位の猛者、それに対して僕は初めて2か月の初心者。文字通りランクが違う。レートを彼女に近づけないとマッチングしない。だから、僕は彼女に会うために上手くなるそう誓った。

 

その日は意外にも早く来た。2週間後のある日、マッチングした対戦相手に見たことのある名前。心臓が早く動き出す。会えた。あの時とは違う強くなった自分を見せる。彼女は僕であると気づいただろうか?いや、気づかなくてもいい。会えたその事実だけで充分だ。

 

三分間の会話(たいせん)が始まった。彼女は上手かったが僕や僕たちのチームのほうが強かった。あっさりと勝ってしまった。

 

対戦が終わり一息つく。僕は毎日5時間以上やっていた。だから彼女より強くなれたのだろうか?味方が強かったからだろうか?僕はゲーム内の掲示板を見る。

 

彼女の最終ログインは6時間前だった。

 

「名前が同じ別人か…」

 

僕は小さくつぶやく。

 

僕は彼女のレートを確認する。雲泥の差だった。数か月の自分では彼女と会う権利はなかった。

 

僕はそれから毎日対戦を続けた。何か月、一年、ここまで続いていけたのは彼女とこの面白いゲームのおかげだった。もう弱かった自分はいない。勝率3割だった自分はいない。自分はこのゲームの上位陣まで登りつめた。彼女とはまだ会えなかった。

 

ふと彼女のことが気になり掲示板で彼女を調べた。

 

最終ログイン6ヶ月前

 

辞めたんだ。もう彼女と会う手段は完全に断たれた。でも僕は彼女のくれた居場所であるこのゲームをやめなかった。

 

僕は彼女が居なくても生きていけるそう思った。

 




茱萸食べます
今までありがとうな

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