小木曽望乃は勇者である?~大満開の章~   作:桃の山

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 今回は前回の最後にさらっと入れるだけだったんですけど、せっかくならといろいろ足したら今までより長くなってしまいました。


勇者と防人

「改めて自己紹介するね。私は神樹。よろしくね~」

 

 神樹望乃が赤くなった目で笑みを浮かべながら自己紹介した。

 神樹望乃を含めた芽吹たちは勇者部の部室にやってきていた。神樹望乃の一件が終わってから、勇者部の部長である風から誘われたのである。

 

「それにしても、望乃の姿で神様って言われても、神様感が全くないわね」

 

「え~? そんなことないよ~。神の力だって使えるよ」

 

「例えば?」

 

「例えば~、私の髪を長くしたり~」

 

 神樹望乃はそう言って、指をパチンと鳴らす。すると、神樹望乃の髪が園子と同じくらいにまで伸びた。

 

「そんなことできるの?」

 

「うん、他には夏凜ちゃんをにぼしの姿にしたりとか~」

 

「そんなことまで!?」

 

「できないけど」

 

「できないんかい!」

 

「まあ、神にもできることとできないことがあるからね~」

 

 神樹望乃は再び指を鳴らして自分の髪を元の長さに戻す。

 

「でも望乃、あまり変なことは教えないで」

 

 芽吹が神樹望乃にそう言う。

 

「変なことって?」

 

「あなた、亜耶に余計な事を教えてたでしょ。百合とかそういうの」

 

「それは変な事じゃないよ~。だって百合は良いものだから、みんなにもその素晴らしさを知ってほしいんだ~。ね~、望乃」

 

「ん~? 確かにそうだね~。私も広めようかな~」

 

「やめなさい」

 

 早速友奈に教えようとしていた望乃を、夏凜が制止させる。

 

「そういえば私、望乃に聞きたいことがあるんだ~」

 

 望乃が神樹望乃にクルリと向き直す。

 

「聞きたいこと?」

 

「えっとね、望乃はさ~、私に殺されるために来たって言ってたけど、それは芽吹ちゃんでも良かったんだよね? だったら何でわざわざ私のとこまで来たのかなって。他にも理由があるのかなって思ったんだ~」

 

「それは私も思ったわ」

 

 望乃の疑問に芽吹も同意する。

 

「そうだよ。私が望乃に会いに来た一番の理由は、あなたに寿命を与えることだからね」

 

「寿命?」

 

「うん。神樹は小木曽望乃を人間にしたんだけど、ちゃんとした寿命は与えていなかったんだ。大体、一年くらいの寿命しか与えていなかったんだ。だから何もしなかったらあなたは、讃州中学を卒業する前に突然死を迎えることになっていたんだ」

 

 神樹望乃の突然の告白に、その場の全員が言葉を失った。そして初めに言葉を発したのは夏凜だった。

 

「の、望乃が死ぬなんて許さないわよ! あんた、寿命を与えに来たのよね? ちゃんと望乃は生きられるのよね?」

 

「夏凜ちゃん、落ち着いて。もう与えてるから」

 

「落ち着いてなんて――へ?」

 

 夏凜が素っ頓狂な声を出す。

 

「あのね、私は元々死ぬ予定だったんだよ。早めに終わらせておかないと、与える前に死ぬことになっちゃうでしょ? 寿命を与えるには触れる必要があるから、今日望乃が私に抱き付いたあの時に、人並みの寿命を与えておいたよ」

 

 それを聞いて、その場の全員がホッと息を吐いた。

 

「あの、さっきから思ってたんですけど」

 

 樹が小さく手を上げて声を上げる。

 

「二人とも望乃さんのままでいいんですか?」

 

 樹が二人の名前のことを言っていることはその場の全員が理解した。

 

「そうですね。このままでは望乃先輩が二人になっちゃいますね」

 

「あ~、それだったら、私が改名するよ。そうだな~。神樹ちゃんって名前でどうかな?」

 

「それだと、すぐに神だとバレてしまいますわ」

 

「あ~、そっか」

 

 神樹望乃について、勇者部と防人は一つの約束をしていた。それは、神樹望乃が神であることをこの中だけの秘密にすること。

 神樹望乃の考えの通り、神がまだ存在していることが知られれば、また大赦は神に頼り出すだろう。それでは神樹望乃が一生神として生きなければならなくなる。神樹望乃にはもう自由に生きてほしい。そんな思いからそのことを秘密にすることにしたのだった。

 

「じゃあ、どんな名前がいいかな~?」

 

「……変えなくていいんじゃないかな?」

 

 悩んでいた神樹望乃にそう言ったのは、望乃だった。

 

「え? だって、小木曽望乃が二人になっちゃうよ?」

 

「うん。いいんじゃない? 小木曽望乃が二人いても。だって、芽吹ちゃんたちにとっての小木曽望乃なんでしょ?」

 

「まあ、そうね」

 

「だったら、それでいいんだよ!」

 

「……そっか。望乃がそう言うなら、私には何も言えないかな」

 

 神樹望乃が微笑むと、望乃も同じように微笑んだ。

 

「あっ、そうだ! ねえねえ、望乃ちょっと来て~」

 

 神樹望乃が突然そんなことを言った。

 

「ん~?」

 

 神樹望乃はのんびりと近付く望乃の手を握ってクルクルと回り出した。回るのを止めた神樹望乃が口を開く。

 

「どっちがどっちの望乃でしょう!」

 

「髪色が違うから丸わかりですわ!」

 

「あー、そっか~。じゃあ、これならどうかな?」

 

 神樹望乃は指をパチンと鳴らし、自身の髪色を黒に変える。そしてまた望乃の手を握ってクルクルと回る。

 

「どっちがどっちでしょう!」

 

「これは難問ね」

 

 風がムムムと悩む。

 

「風先輩! ちゃんと違うところがありますよ!」

 

「え? 友奈、わかるの?」

 

「はい!」

 

「でも、私には同じように見えるけど、一体どこに違いが……」

 

「ヘアピンですよ!」

 

「ああ! そう言われてみればそうね」

 

「望乃ちゃんには夏凜ちゃんのヘアピンがあるからすぐわかるんです」

 

「当てられちゃった~。ねえねえ、望乃。ちょっと頭見せて~」

 

 神樹望乃は望乃の付けているヘアピンをじっと見てから指を鳴らす。すると、望乃と同じヘアピンが頭に付けられた。

 

「じゃあ、これで最後だよ」

 

 神樹望乃はまたまた望乃の手を握ってクルクルと回る。

 

「さあ、どっちがどっちでしょう!」

 

 二人の望乃が声を揃えてそう言う。

 

「これは……さすがにわからないわね……。友奈は?」

 

「えっと、質問とかしてもいいかな?」

 

「いいよ~」

 

「ダメよ、友奈ちゃん」

 

「東郷さん?」

 

「質問をしてもわからないわ。神の望乃ちゃんは完全なコピー。質問をしても二人とも答えが同じになるわ」

 

「そんな……」

 

「でも、どうしたらどっちの望乃さんかわかるんでしょう?」

 

「それは……」

 

 東郷の言葉が詰まる。それはその方法がないことを示していた。

 

「もう、私たちには望乃を判別することができないの?」

 

 風がそう言いながらうなだれる。

 

「……ねえ、これ、遊びなのよね?」

 

 その光景を見ていた芽吹は呆れていた。芽吹の問いに答えたのは夏凜だった。

 

「勇者部はいつもこうなのよ」

 

「どんなことに対しても、全力を尽くす。そういうことなの?」

 

「そんな深く考えるようなことじゃないわよ」

 

 望乃の判別がつかない。そう諦めかけていた時だった。

 

「方法はあるんよ!」

 

 今まで絡んでこなかった望乃の元主人である園子が、満を持して口を開いた。

 

「乃木にはわかるの?」

 

「私にはわからないんよ。でも、わかる方法ならある。ねえ、二人とも、にぼっしーに抱き付いてみて」

 

「は? 私?」

 

「抱き付かれマスターのにぼっしーなら、すぐにわかるはずなんよ」

 

「抱き付かれマスターのことは忘れなさいよ!」

 

 二人の望乃は園子の意見を了承し、同時に夏凜に抱き付いた。

 

「何で同時に抱き付くのよ!」

 

「それで? 夏凜、わかったの?」

 

「え? 右が望乃で、左が神の方の望乃だけど?」

 

「せいか~い!」

 

「ホントにわかるんですね」

 

「そりゃあ、神の方の望乃は、勢いは改善できてたけど、少し照れがあってぎこちないから……」

 

「そこまでいくと、ちょっと怖いわね」

 

「すごいね! 夏凜ちゃん! さすが抱き付かれマスターだね!」

 

「だからそれやめて!」

 

「夏凜……」

 

「何で引いてんのよ!」

 

 そんな夏凛を見て、芽吹が少し引いていた。

 

 

 神樹望乃が突然始めた遊びも終わり、勇者部と防人は仲良く話していた。

 防人にぼた餅を配っていた東郷は、部室に入ってから一言も喋らずに震えていた雀の前にぼた餅を置く。

 

「ぼた餅です」

 

 以前勇者部に来ていたことを覚えていた雀は、その時と同じセリフを口にした。

 

「毒ですか?」

 

「毒じゃないですよ」

 

「ひいー!」

 

 ニコリと笑みを浮かべる東郷に、雀は悲鳴を上げた。

 

「雀ちゃん。あなたは前に勇者部に来たことがあったわね。でも壁の外で戦った者同士、仲良くしましょう」

 

「あ……はい」

 

「あんたに怯えてるじゃない。東郷」

 

 そこに夏凜も合流する。

 

「見てなさい。私が見本を見せてあげるわ」

 

 夏凜がそう言って雀に視線を向ける。夏凜と目が合った雀はサーッと顔が青くなった。

 

「ご、ごめんなさい」

 

 雀は隣にいた亜耶の後ろにサッと隠れた。

 

「大丈夫ですよ」

 

 亜耶がそう言うが、雀は隠れたまま出て来ない。

 

「怖がられてますよ」

 

「まだ何も言ってないわよ!」

 

「怖がらなくても大丈夫だよ~」

 

 そこにさらに望乃が合流する。髪色が違うとはいえ、神樹望乃と同じ顔をしている望乃の登場で、雀が少しだけ顔を出す。

 

「だって、ここにいるのは国防仮面とにぼし仮面だから!」

 

「国防仮面? にぼし仮面?」

 

 亜耶が望乃の言葉に首を傾げた。

 

「うん! えっとね、いつも友奈ちゃんと二人で話してるんだけどね――」

 

 詳しく話そうとした望乃の口を夏凜が塞ぐ。

 

「ちょっと、私はやってないわよ」

 

「望乃ちゃん」

 

 東郷が望乃の肩をポンと叩く。望乃が振り向くと、ニコリと笑った東郷がいた。

 

「ちょっと、お話ししましょうか」

 

 東郷は笑顔のまま望乃を連れ去って行った。

 

「行ってしまいましたね」

 

「の……望乃ちゃんが連れて行かれちゃった……。やっぱり怖いー!」

 

 

「何やってんのよ、あの子たち……」

 

 その光景を離れて見ていた風がぼやく。

 

「――それと、あんたもどうしちゃったのよ」

 

「どうって、しずくに自己紹介を強要するから入れ替わっただけだろ」

 

 しずくは風に自己紹介するように言われ、そのストレスでシズクと入れ替わっていた。

 

「話には聞いてたけど、ホントに全然違うのね」

 

「まあ、俺はしずくを守るためにいるからな」

 

「普段は大丈夫なの?」

 

「そうだな。しずくは防人や特に小木曽のことは気に入ってるからな」

 

「そうなのね」

 

 シズクはしずくに戻ってしまい、黙ってしまった。風はチラリと樹を方を見てみた。樹は夕海子と一緒に紅茶を飲んでいた。

 

「おいしいですね」

 

「そうですわね。アルフレッドが入れた紅茶は格別ですけれど、望乃さんと望乃さんが入れた紅茶も格別ですわ」

 

「望乃さんと望乃さんってややこしいですね」

 

「二人いるのですから、仕方ありませんわ! あなたは普通に紅茶を飲む方で安心しましたわ。望乃さんはうどんの出汁があるからいいと言っていましたから」

 

「そちらの望乃さんも変わらないんですね」

 

「まあ、当然と言えば当然だけどね」

 

 そこに風としずくも加わる。

 

「でも、小木曽と一緒にいるのは、楽しい……」

 

 しずくのその言葉を聞いて、三人は笑みを浮かべてそれに同意した。

 

 

 雀と亜弥から離れた夏凛は、芽吹と目が合った。

 

「芽吹、そういえば二人で話すタイミングがなかったわね」

 

「そうね。私も夏凛と話したいと思っていたわ」

 

 夏凛は芽吹の隣に移動し、二人で話すことにした。

 

「……まさか、芽吹が前に言ってた救いたい子が望乃のことだとは思わなかったわ」

 

「私も、夏凜は望乃と喧嘩別れをしたものだと思ってたわ」

 

「そんなこと思ってたのね。でも仕方ないわよね。だって望乃が二人いるなんて思うわけないし」

 

「……夏凜が望乃を大切にしていた理由、今ならわかるわ。夏凜よりも、私よりも戦闘能力は上なのに、どこか抜けててすぐに自分を犠牲にしようとする。だからあなたは放っておけなかったのね」

 

「まあ、それだけってわけじゃないけど、でも望乃のおかげで今の私がいる。望乃がいる生活が私にとってなくてはならないものよ。本人はそんなこと思ってないでしょうけど」

 

「そうね。私たちにとっても、もう望乃がいない生活は考えられないわ」

 

「望乃は心に入り込むのがうまいのよ。それなのに自分を犠牲にしようとするもんだから、こっちとしてはたまったもんじゃないわ」

 

「お互い苦労するわね」

 

「ホントにね」

 

 そうして、芽吹と夏凜はどちらからともなく笑みを浮かべた。

 

「百合を感じるんよ!」

 

 そこににゅっと園子が現れた。

 

「園子!? 何よ急に!」

 

「百合を感じたから来たんよ~」

 

「あなたが望乃のコピー元のコピー元ね」

 

「ややこしいわね」

 

「コピー元って言っても、私とコギーはあまり似てないんよ~。口調とかはコギーが似せただけで、性格は違うからね~」

 

「確かに、性格は違うかもしれないわね」

 

「それよりにぼっしー、浮気はダメなんよ~」

 

「う、浮気って何よ! 望乃は関係ないでしょ!」

 

「コギーのことは一言も言ってないんよ~」

 

「なっ!」

 

 夏凜がカーッと顔を赤くする。

 

「夏凜って、もしかしてそういう感じなの?」

 

「そうなんよ~。コギーとにぼっしーは生涯のパートナーなんよ~」

 

「そ、そんなんじゃないわよ!」

 

「夏凜……ごめんなさい。私は望乃をそんな風に見たことはないから、同じ気持ちにはなれないわ」

 

「だから違うって言ってるでしょ!」

 

「神コギーから聞いたけど、他に相手がいるんだよね? その話、聞きたいんよ~」

 

 園子が芽吹をキラキラした目で見つめる。それを見た芽吹は、園子と望乃が全然似てないなんてことはない、と思い直したのだった。

 

 

 勇者部と防人の会話に混ざっていなかった友奈と神樹望乃は、一緒に座っていた。それは神樹望乃が友奈と話したいと言ったからだった。

 

「神樹様望乃ちゃん。話したいことがあるって言ってたけど、どうしたの?」

 

「うん。その前にお礼が言いたいかな」

 

「お礼?」

 

 友奈は頭にハテナを浮かべながら首を傾げる。

 

「友奈ちゃんがね、天の神を倒してくれたことのお礼。ありがとう。神樹としてもそうだけど、友奈ちゃんのおかげで私はまたみんなと一緒にいることができるよ」

 

「それは私だけの力じゃないよ。一緒に倒した望乃ちゃんや救ってくれた東郷さんと勇者部のみんな、それに防人のみんなと神樹様望乃ちゃんに支えてもらったからできたことだよ! それと、牛鬼――友奈ちゃんのおかげだよ」

 

 友奈がそう言うと、神樹望乃は少し複雑そうに笑みを浮かべた。

 

「……私が話したいことっていうのがね、高嶋友奈ちゃんのことなんだ」

 

「友奈ちゃんの?」

 

「私ね、神樹の償いの一つとして、神樹の一部になった人たちを元の状態に戻したの。でも、友奈ちゃんだけはできなかった」

 

「何で?」

 

「私にできたのは、神樹の一部になった人をその直前の状態に戻すことだけだったの。だから友奈ちゃんを戻したら――」

 

 神樹望乃はそこで言葉を止めたが、その先の言葉は友奈もわかっていた。神樹の一部になる直前の高嶋友奈がどういう状態だったかを知っていたからだ。

 

「そのことをね、友奈ちゃんに話したんだ」

 

 神樹望乃はその時の会話を語った。

 

『友奈ちゃん。ごめんね』

 

『どうしたの?』

 

『他の神樹の一部になった人は元に戻せたんだけど、友奈ちゃんは無理なんだ。ごめんね』

 

『そうなんだ! でも謝らなくていいよ! あなたが頑張ってたのは知ってるから! それに、私ももう、みんなのところに行きたいから』

 

『……そっか。なら、私が送るね』

 

『うん。ありがとう! 望乃ちゃん』

 

「――っていう感じだったんだ。私は友奈ちゃんを……」

 

「友奈ちゃんは満足してたんだよね?」

 

「それはそうだね」

 

「なら望乃ちゃんが気に止むことなんてないよ! 友奈ちゃんもそう思ってるよ!」

 

「友奈ちゃん……。ありがとう」

 

「?」

 

 友奈は首を傾げ、神樹望乃がフフフと笑う。

 

「私はやっと、自分のために生きることができそうだよ」

 

 それを聞いて友奈も笑みを浮かべる。

 

「やっぱり、笑顔が一番だよ!」

 

「うん! そうだね!」

 

 

 それからしばらくして芽吹たちは帰って行った。芽吹たちを見送った夏凛は妙にニコニコしている望乃に気が付いた。

 

「望乃、芽吹たちが帰ったのに、何ニコニコしてんのよ」

 

「別に変な意味じゃないんだけどね、さっき望乃にすごく嬉しいことを言われたんだ~」

 

「すごく嬉しいこと?」

 

「うん!」

 

 望乃は先ほどの会話を思い出す。

 

「ねえ、望乃。帰る前にお話しできるかな?」

 

「どうしたの?」

 

「私ね、あの時は正直信じてなかった。あの時に私が言ったことは聞こえてなかったのかもしれないけど、でも、あなたは結果的に私の言った通り、友達を救い、世界を救い、そして神である私でさえも救った」

 

「望乃を救ったのは友奈ちゃんとか芽吹ちゃんもでしょ?」

 

「そうだよ。でも、あなたの言葉がなかったら、私はみんなのところに帰れなかったと思う。だから……今は心の底からこう思うよ」

 

 

 小木曽望乃は勇者である

 




 本編ではなかったので書きたいなと思ってた勇者部と防人の絡みでした。


 次回、最終回です。
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