ダンジョンに勇者がいるのは間違っているだろうか 作:サンバガラス
「ここが18階層かぁ。ここがフィンさんが言ってた安全地帯って奴なんだな?」
「そうだよリュウ」
そしてリュウ達はリヴィラの町に入った。
「・・・人が少ないなぁ・・・・こんなものなのか?」
「・・・いやもっと人が多いが・・・町の雰囲気が少々おかしい」
リヴェリアがそう言うと近くの酒場から眼帯を付けた男が出て来た。
「たく!!溜まったもんじゃあねぇぜ!!」
「ボールス」
フィンがボールスに声を掛けた。
「ロキ・ファミリア!!・・・何だってこんな時に・・・」
ボールスは頭を抱えた。
「何かあったのか?」
リュウが質問した。
「お前誰だよ!!」
「どうも、リュウ・ホリイです」
「ああ、どうもボールスだ・・・じゃあ無えよ!!・・・たく殺しだよ。ビリーの宿でな」
殺人事件が起きていた。リュウ達はビリーの宿に移動した。
「関わってくれと、なんざ一言も言ってなぁぞ・・・」
「この町で宿を取るつもりなんでね。無関係にはいられないだろ」
そうフィンがそう答えた。
「たく・・・何でテメェまで着いて来てんだよ!!」
「え?ダメだった?」
「・・・もういい・・・こっちだ」
リュウ達は事件現場に着いた。そこには周りに血が着き、床にはうつ伏せで死んでいる男がいた。
「これは酷いな。失礼」
リュウは死んだ男に手を合わせてから後頭部に掛けている白い布を取った。
「一撃でやられているな(血塗れだが、皮膚が取られてる?)」
「ちょ、ちょっと、何勝手に行動してるんですか!?」
レフィーヤがリュウを止めた。
「あー。もうちょっと見たかったのに」
「何をしてるんだお前は!!」
「痛って!!」
「〜〜ッ!?」
リュウはリヴェリアに拳骨され、リヴェリアも手を痛めた。
「何やってるんだ・・・犯人の目星は?」
フィンは呆れた様に言った。
「恐らく、昨夜こいつと一緒にいた女だ。今朝ビリーが戻ってきた時にはとっくに死んでいたがなあ」
「どんな女だったんだ?」
フィンはビリーに質問した。
「それが分からないんだ。フードで顔が隠れてたし、この男も全身鎧姿だったし、何処のファミリアか分からないんだ」
「身元不明って事か・・・」
リュウがそう言った。
「そうだ。この姿だけ誰かも分からねえだからこれを使うんだ」
ボールスは懐から赤い液体の入った瓶を取り出した。それの正体に気付いたのはリヴェリアだった。
「開錠薬か。ロックされたステイタスを強制的に解放させる。死者を冒涜するのは褒められたものではない」
「仕方ないんじゃ無えのか?身元不明なんだから」
「こいつに同意するのは癪だが、つべこべ言ってる場合じゃねえだろ」
ボールスはそう言って、死体に液体を一滴落とした。するとステイタスが出て来た。そしてリヴェリアが読んだ。
「所属ガネーシャ・ファミリア。名はハシャーナ・ドルリア。レベル4だ」
周りがざわざわし始めた。
「何だと!?レベル4の冒険者が何も出来ずに死んだだと!?」
ボールスが驚いていた。
「つまり、犯人は女でレベル4の冒険者を殺せる実力を持った奴だって事だな」
リュウがそう言うとボールスとビリーがリヴェリア達を見た。
「おいおいおい。お二人さんや。俺達にはアリバイがあるぞ」
「信じられるか!!条件は揃ってる!!今しがた町にやって来たフリして、お前達の誰かがやったんじゃ無えのか!?」
「そうだ!!色仕掛けで誘惑して油断した所を!!」
「言いがかりじゃあねえか!!」
リュウがそう言ったが無駄だった。
「お前か!!お前か!!お前か!!お前か!!・・・ん?」
アイズ、レフィーヤ、リヴェリア、ティオナの順に指を刺したが、2人はティオナの胸を見た。
「お前は・・・無理だな・・・」
「ああ・・・無理だ・・・」
「キィィィィィィィ!!どこ見て言ってんだ!!」
ティオナは2人に襲おうとしたがリュウに止められた。
「落ち着け、落ち着け、落ち着け。いい子、いい子。ティオナは十分魅力ある女の子だよ」
そう言ってティオナの頭を撫でていた。
「うーーー!!ありがとうリュウさん!!」
「・・・」
「・・・何か言いたい事かあったらどうぞ、リヴェリアさん」
「・・・別に何も無い」
リヴェリアにじっと見つめられた。そして2人はティオネを見た。
「うん。こいつは怪しいなぁ!!」
「ああ、この胸なら間違えなく男なんて!!」
ティオネはキレた。
「私の操は団長のもんだ!!ふざけた事抜かすとその股ぐらにぶら下がっている汚ねえ物、引き抜くぞ!!」
「「ヒェェェェェェ!!!」」
「あーあ。言わんこっちゃ無い」
フィンは少し頭を抱えた。その後落ち着いたティオネが言った。
「それにしても、犯人の目的はなんだったでしょねぇ?」
「荷物が漁られる辺り、何かを探していたのじゃあないか?」
リュウがそう答えた。
「じゃあ何か?そのお目当ての物が無くて癇癪して暴れたって言うのか?」
「それじゃあ足が付くだろ?」
「でも、それ仮にそうだとすると犯人はまだこの町にいる」
フィンの言った言葉に全員が驚いていた。
「殺してまで手に入れたかった物をそう簡単に諦めると思えない」
事件解決はまだ先の様だった。