ダンジョンに勇者がいるのは間違っているだろうか   作:サンバガラス

17 / 39
第17話 リリルカの自由

リリを助けたベルはリリを連れてホームへと帰っていた。

 

「・・・あのベル様此処は?」

 

「僕のホームだよ。神様、帰って来ましたよ」

 

「お帰り、ベル」

 

「お帰りベル君・・・」

 

「あれ師匠も戻って来たんですね」

 

リュウとヘスティアが声を掛けた。

 

「あの神様どうしたんですか?」

 

「べ、ベル君の浮気者〜〜〜!!!」

 

「「!?」」

 

「う、浮気者!?」

 

リリとリュウとベルは驚いていた。

 

「僕という者がありながら!!」

 

「落ち着け、ヘスティア」

 

「そうですよ。落ち着いて下さい!!ラリホー」

 

「落ち着いてIzzzzzzzzzz」

 

ヘスティアは眠った。

 

「ベル様!?」

 

リリはヘスティアに何の躊躇いも無く魔法を使ったベルに驚いていた。

 

「所でベル。その女の子は誰だ?」

 

「は、初めまして!!リリルカ・アーデと言います!リリと呼んでください」

 

「よろしくなリリちゃん。俺はリュウ・ホリイだ」

 

リリとリュウはお互いに自己紹介した。するとベルはリリに言った。

 

「リリ、教えてくれないかな。どうして冒険者が嫌いなのかを」

 

「・・・」

 

「何かあったのか?」

 

リュウがベルに質問する。

 

「リリは闇を抱えているんです。僕はリリを助けたいです」

 

するとリリはゆっくりと口を開き喋った。

 

「・・・私は気付いたらそこに居ました。たった1人そこに居ました。ソーマ様の作った『神酒』を買う為、お金の為、両親はダンジョンに潜り呆気なく死にました」

 

「「・・・」」

 

「両親がソーマ・ファミリアだった為、リリも同ファミリアに所属する事になるのは生まれた時点で決められていました。私は生きる為、ただ生きる為にもがきました。何度も痛ぶられ、むしり取られました」

 

「「・・・」」

 

リュウとベルはただ黙って聞いている。リリは泣きながら言った。

 

「何度逃げても、隠れても、見つけ出されて・・・居場所は奪われる。・・・リリは冒険者が嫌いです」

 

「「・・・」」

 

「私は逃げられないのです。ソーマ・ファミリアを脱退するには大量のお金が必要なんです。だから色んな冒険者を騙し、盗みを働いていました」

 

リリは涙を拭き取った。そして2人は立ち上がった。

 

「・・・リリ。今日は此処に泊まって行くと良いよ」

 

「べ、ベル様?」

 

雰囲気が変わったベルにリリは少し困惑していた。

 

「今日はちょっと行く所があるからね」

 

「・・・リリちゃん。明日の朝までには、戻って来るってヘスティアに言っといてくれ」

 

「リ、リュウ様?」

 

「後これに辞表って書いて」

 

「じ、辞表?」

 

リリは紙に辞表と書いてリュウはそれを懐に入れた。そして2人はホームから出て行った。それから1時間後ヘスティアが起きた。

 

「落ち着いて居られるかァァァ!!!ってアレ?ベル君は?」

 

「・・・ベル様とリュウ様は出掛けました」

 

「何処に!?」

 

「・・・分かりません」

 

リリはヘスティアに自己紹介した。そしてリュウの伝言をヘスティアに伝えた。

 

「・・・何だろ・・・嫌な予感するなぁ・・・」

 

ヘスティアはそう言った。

 

 

〜次の日の朝〜

 

 

「・・・結局眠れませんでした」

 

「・・・君もかいリリルカ君」

 

2人はベルとリュウが心配で眠れなかった。それもあるが夜中に爆発音か鳴り響き、眠れなかったのもある。すると

 

「「ただいま!!」」

 

「「!!」」

 

2人が帰って来た。しかも色々な荷物を持ってだ。

 

「あ、おかえり2人とも。・・・どうしたのその荷物」

 

「これはある者の荷物ですよ」

 

「それとな、リリに会わせたい奴がいる」

 

「会わせたい奴?」

 

「おい来て良いぞ」

 

リュウがそう言うと、髪の毛が伸びてボサボサになっている男が降りて来た。

 

「ソ、ソーマじゃないかぁぁぁ!!!??」

 

「ソ、ソーマ様!?」

 

降りて来たのはソーマであった。何故か右頬が物凄く腫れていた。ソーマはリリの所に近づき、

 

「・・・お前には迷惑を掛けた、本当に済まなかった!!」

 

土下座した。これにリリは驚いてしまった。

 

「か、顔を上げて下さい!!ソーマ様!!」

 

「それは出来ない!!」

 

ソーマは額を地面に擦り付けていた。

 

「なあ、ソーマは何故右頬が腫れているんだい?」

 

「ベルがソーマに辞表パンチをやって来たからな」

 

「「辞表パンチって何!?」」

 

リリとヘスティアはリュウにツッコんだ。

 

「それとソーマを此処に住まわせる事にした」

 

「・・・はぁ!!!??何で!?」

 

「ソーマとの賭けに勝って、願いでな」

 

リュウはそう言った。リリが恐る恐る聞いた。

 

「あの賭けとは一体?」

 

「何か『神酒』を飲んで狂わなかったら願いを聞いてやるって」

 

「飲んだんですか!?『神酒』を!?」

 

「「うん」」

 

リュウとベルはうなづいた。

 

「あんま美味しく無かったなベル」

 

「そうですね。不味かったですね」

 

『神酒』にボロクソ言う2人であった。

 

「まあこれでリリも自由になったし、万事OKかな」

 

「そうですね」

 

「あのリリが自由ってのは一体?」

 

リリが質問した。

 

「明日ぐらいになったら分かると思うよ」

 

ベルはそう言った。

 

「取り敢えず眠いからダンジョンは明日な」

 

「そうですね。神様達おやすみなさい」

 

2人はソファーに横になり寝た。その後リリ達も寝た。そして次の日にリリは理解した。それは

 

『おい聞いたか、ソーマ・ファミリアが壊滅したって!!」

 

『何でも一昨日の夜に襲われたんだってよ!』

 

『ソーマ・ファミリアのホームには巨大なクレーターが出来てるってよ!!』

 

『ソーマ・ファミリアの団員達は全員何かに恐れてオラリオから出て行ったらしい!!』

 

「・・・ソーマ・ファミリアを壊滅させたのですか!?」

 

「そうだよ。こうでもしないとリリが自由になれないからね」

 

「案外簡単に潰せたからな」

 

「そうですね」

 

「・・・・」

 

こうしてリリはソーマ・ファミリアから脱退できて、ヘスティア・ファミリアに入ることが出来た。因みにヘスティアは胃腸炎で倒れた。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。