ダンジョンに勇者がいるのは間違っているだろうか   作:サンバガラス

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第18話 束の間の休息

1、リリルカの新しい1日

 

リリは最近、ソーマ・ファミリアの呪縛から解放されて新しい1日が始まる。

 

「おはようございます。ソーマ様、ヘスティア様」

 

「ああ、おはようリリルカ」

 

「おはようリリルカ君」

 

ヘスティアは胃腸炎で休んでおり、ソーマはリュウとベルを唸らせるお酒造りに取り組んでいる。因みにここ最近では果実酒に力を入れている。そしてリリはホームの外に出た。外ではリュウvsベル&アイズとの模擬戦がおこなわれていた。

 

「師匠覚悟!!雷撃斬!!」

 

「今日こそ倒す!!真風斬!!」

 

「おお、すごい威力だが、まだまだ!!剣の舞!!」

 

「うわっ!?」

 

「くっ!?」

 

ベルとアイズはリュウに倒された。

 

「見た事のない技だなベル、アイズ」

 

「最近開発した雷撃斬です!!ギガスラッシュよりは威力は低いですが、その分MPもある程度抑えられています」

 

「前に師匠に見せてもらった、空裂斬を私なりに改造した技。真風斬です」

 

「2人とも成長したな。嬉しいぞ」

 

「・・・」

 

3人は笑っていた。一方リリは目に見える非常識な光景に唖然としていた。その後リリは3人に挨拶をして、アイズは帰って行った。そしてリリ、ベル、リュウはダンジョンに行く。そんな日々を過ごしていた。団員の2人は非常識な存在だが、ソーマ・ファミリアにいた頃よりは、リリは明るい表情になっていった。

 

2、二つ名

 

豊穣の女主人でリュウ、ベル、リリが座っていた。

 

「はぁー【リトル・ルーキー】か・・・」

 

「良いんじゃねえのかその二つ名は」

 

「もうちょっとカッコいい二つ名だったら良かったです。リリはどう思う?」

 

「普通ですね」

 

「だよね。神様は無難で良いと言ったけどさぁ!!」

 

ベルは自分の二つ名に対する文句を言っていた。そうこの日は神会がありそこでレベル2になった者の二つ名か決まるのだ。ベルが再びため息を吐くとシルとリューがやって来た。

 

「私は好きですよ【リトル・ルーキー】」

 

「ランクアップおめでとうございます。2人とも」

 

「ありがとうございます」

 

そう言って、シルはベルの隣に、リューはリュウの隣に座った。

 

「良いのか此処に座って?」

 

「ミア母さんからの伝言です。私達を貸してやるから存分に笑って飲めと。後は金を使えと」

 

「成程ね。取り敢えず俺とベルのランクアップを祝って乾杯!!」

 

「「「「乾杯!!」」」」

 

5人はエールを飲んだ。するとリリが言った。

 

「それにしてもリュウ様の二つ名も不思議ですよね【ロトの勇者】って」

 

「俺が元々与えられていた称号が二つ名になるとは思わなかったけどなぁ」

 

「僕も師匠みたいな二つ名が欲しかったです」

 

「ベルに勇者の称号はまだ早い」

 

リュウはベルにそう言った。

 

「ですが、ホリイさんから勇者の気質を感じ取れると私は思います」

 

「ありがとうリューさん」

 

そう言ってリュウは微笑んだ。するとリューは少し顔を赤くした。それから中層への話になった。

 

「ソロで中層は危険です」

 

「仲間を増やせば良いがいるか?」

 

リリ、リュウ、ベルが悩んでいると

 

「ハーハッハァ!!パーティの事でお困りかぁ【リトル・ルーキー】に【ロトの勇者】さんよぉ」

 

男が近づいて来た。

 

「・・・それで話を戻すんだが」

 

「無視するな!!!」

 

無視が出来なかった。

 

「・・・要件があるなら早くしろ」

 

リュウは少しイラつきながら言った。

 

「仲間が欲しいなら俺達のパーティにテメェらを入れてやっても良いんだぜ?俺達はレベル2だ。中層にも行けるぜ!」

 

「お断りします。エイナさん辺りに言えば何とかなりますかね?」

 

「難しいんじゃね?」

 

リュウとベルがそう話すと男はブチギレた。

 

「調子に乗るなよクソガキどもがぁぁ!!」

 

「失せなさい」

 

「カッハァ!!??」

 

男はリューにやられた。

 

「おお、リューさんやるぅ!!」

 

男は立ち上がり、リューに攻撃しようとしたが、ミアの怒りによって逃げて行った。

 

3、鍛治師との出会い

 

ある日、ベルはリリと一緒に新米鍛治師達のお店に来ていた。

 

「なんか良い装備あるかなぁ?」

 

「ベル様は何をお探しになられているのですか?」

 

リリとベルが話していた。

 

「防具かな。・・・無いなヴェルフ・クロッゾさん作の防具」

 

「グロッゾ!?」

 

「何か知っているのリリ」

 

「ベル様知らないんですか!?あの呪われた魔剣鍛治師のグロッゾを!?」

 

ベルはキョトンとしていた。

 

「かつて強力な魔剣を打つ能力で名を上げた鍛治一族。それがグロッゾです。しかしある日を境に能力が無くなり、没落し、魔剣が打てなくなりました」

 

「魔剣って属性が付与された武器なんだよね。別に僕には必要無いね、特技で属性を纏った攻撃が出来るし」

 

「それはベル様達だけです」

 

リリがベルの非常識にため息を吐いたその時だった。

 

「だからいつもいつも、何であんな端っこに!!」

 

赤髪の男が店主に文句を言っていた。

 

「こちとら命懸けで作ってんだぞ!!もう少しマシな扱いをだな!!」

 

「あのどうしたのですか?」

 

ベルが店主に言った。

 

「いえいえ何でもありません。何をお探しの物でも?」

 

「ヴェルフ・グロッゾさんの防具はありますか?」

 

「え?」

 

店主は驚き、赤髪の男が笑い始めた。

 

「フハハハハハハハ!!」

 

「?」

 

「ヴェルフ・グロッゾの防具なら此処にあるぞ!!」

 

そう笑顔でベルに防具を見せた。それから広間に移った。

 

「いーや、まさか【リトル・ルーキー】が俺の作った防具を買ってくれるなんてな」

 

「僕も、グロッゾさん本人に会えるなんて思いませんでした」

 

ヴェルフはグロッゾの名を出すと暗い表情になった。

 

「ベル様」

 

「あ、すみません!!えっとヴェルフで良いかな?」

 

「ああ大丈夫だ。なあベル・クラネル。お前は俺の作品を2度も買いに来てくれた。もう俺の顧客だ!!違うか?」

 

「まあそうですね」

 

ヴェルフが大きな声で言うと周りにいた男は苦い顔して去って行った。

 

「縄張り争いですか?」

 

リリがそう言った。

 

「そんな感じだな。チビ助」

 

「チビ助なんかじゃあ有りません!!リリにはリリルカ・アーデと言う名前があります!!」

 

「それは悪かったな。よろしくなリリ助。それでよベルお願いがあるんだが」

 

ヴェルフがベルに言った。

 

「頼み?」

 

「ああ。俺をお前のパーティに入れてくれ」

 

「良いですよ」

 

こうしてヴェルフはベルのパーティに入る事になった。

 

 

 

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