ダンジョンに勇者がいるのは間違っているだろうか   作:サンバガラス

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第21話 勇者と【勇者】

1、勇者と【勇者】

 

ダンジョンから帰って来て数日後ヘスティア・ファミリアに1人の冒険者が来ていた。

 

「今日はどうしたんだ、フィンさん」

 

「リュウに相談があってね」

 

フィンであった。因みに皆んなは買い物に行っている。

 

「それで相談って?」

 

「単刀直入に言う。今回の遠征に来てもらいたい」

 

「いや、別に良いけど、どうしてまた?」

 

リュウはフィンにそう言った。

 

「いやリュウの実力は凄いのは分かっている。この前の37階層の階層主ウダイオスをアイズと一緒に瞬殺してたからね」

 

「まあ、中ボスぐらいだからなアレは」

 

「まだ本気も出してないんだろ?」

 

「当たり前だ。俺が本気を出すのは魔王とか邪神のぐらいの強い力をもった奴らだからな」  

 

「やっぱり面白ねリュウは」

 

フィンは少し笑った。

 

「遠征に行かせてもらうぞ。ベルも一緒でいいか?」

 

「ベルって・・・ベル・クラネルの事かい?君の弟子の」

 

「うん。ベルもアイズと大体同じぐらいの実力を持っているからな」

 

「成程」

 

フィンは納得した。確かにベルは酔っていたとはいえレベル5の冒険者のベートを軽々と倒していた実力を持つ者である。

 

「後、俺とベルはサポーターとして行く。色んな所のファミリアから反感が来そうな気がするからな」

 

「・・・分かった」

 

こうしてリュウとフィンとの交渉が終わったが、

 

「リュウ。新しい出会いが来て欲しいよ・・・」

 

「・・・飲み過ぎじゃないかフィンさん?」

 

リュウとフィンはソーマの作った果実酒を飲んでいた。そしてだいぶ酔ったフィンがリュウに愚痴を言っていた。

 

「僕には小人族繁栄という夢があるんだ・・・でも中々出会いが無いんだよ」

 

「容姿整っているから小人族の女の子を見つけたらいいじゃないか」

 

「でも僕がこれだ!!って思う女性が中々見つからないんだ!!」

 

「荒れてるな」

 

リュウはフィンにツッコんだ。結局フィンは二日酔いになり。気持ち悪くなりながらも遠征の準備していた。

 

2、レフィーヤの野望

 

「「・・・む〜〜・・・」」

 

ベルとアイズが考え事をしていた。

 

「どうだ上手く行って・・・は無いようだな」

 

「・・・良い線は行っているのですが・・・」

 

「・・・必殺技とは呼べない・・・」

 

2人は新しい合体必殺技を作ろうとした。2人のそれぞれ得意な属性、風と雷を組み合わせた攻撃なのだが、これと言った物に出来ていなかった。

 

「まず僕の速さが足りないんですよ」

 

「ベルも私のテンペストみたいに出来ないの?」

 

「・・・出来ませんね」

 

ベルはそう答えた。するとリュウがふと思い出していた。

 

「そう言えば、とある漫画に自身の身体に雷を纏わせて速く動ける様になったキャラがいたな」

 

「雷を纏うか・・・アイズさん何かコツを教えてください」

 

「分かった」

 

ベルはアイズみたいなテンペストと似た技を扱える特訓を行った。そんな2人を物陰から見ていた者がいた。

 

(ぐぬぬぬぬぬ!!!ベル・クラネル!!他所のファミリアのくせしてアイズさんに教えを請うなんて、何と厚かましい!!)

 

レフィーヤであった。

 

(ベル・クラネル!!貴方がいなければ私は今頃!!)

 

〜妄想〜

 

草原にアイズとレフィーヤがいた。

 

『剣術の訓練?』

 

『はい。平行詠唱が出来る様になりたいのです!お願いします!!』

 

『凄いレフィーヤ。えらいね』

 

『えへへへ!!』

 

〜終了〜

 

(ってなる筈だったのに!!)

 

これがロキ・ファミリアの準幹部のちょっと頭がおかしいエルフの女の子である。世も末だ。

 

(あんなにも楽しく訓練してるなんて!!)

 

レフィーヤの目にはアイズとベルが楽しそうに訓練してる様に見えていたが、実際は

 

「ベル頑張って!!!デイン!!」

 

「雷の流れを覚えるんだ!!デイン!!」

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ベルはアイズとリュウのディンを受けていた。これの何処が楽しそうな訓練に見えるのだろうか・・・。そしてベルの体力がギリギリまで減った。

 

「も、もう体力の限界・・・ベホマ!!」

 

体力を全快にした。そしてリリが差し入れを持って来てくれた。

 

「皆様〜!!差し入れです!!」

 

「そろそろ休憩にするか」

 

「・・・そうですね」

 

「これはじゃが丸くん!!」

 

4人は休憩した。

 

「じゃが丸くんソース味・・・コロッケの味だな」

 

「わさび醤油味もいけますよ師匠」

 

「私のオススメは小豆クリーム味」

 

「リリはバーベキュー味が好きです」

 

「・・・色んな種類があるんだな」

 

それなり楽しんでいた。

 

「ベル、はいあーん」

 

「ア、アイズさん!?」

 

アイズがベルにじゃが丸くんを差し出した。

 

「嫌?」

 

「い、いただきます!!」

 

ベルはアイズのじゃが丸くんを食べた。

 

「美味しい?」

 

「お、美味しいです・・」

 

恥ずかしさで味はあまり分からなかったがそう言った。

 

「むぅ・・・はいベル様あーん!!」

 

「リリ!?」

 

次はリリがベルにじゃが丸くんを差し出した。

 

「・・・リリの食べ掛けは嫌いですか?」

 

「い、いただきます!!」

 

そう言って食べた。

 

「美味しかったですかベル様?」

 

「う、うん。美味しかったよ」

 

「それは良かったです♪」

 

リリは満足そうにそう言った。

 

「・・・」

 

「ア、アイズさん!?」

 

するとアイズがベルの右腕を抱き寄せた。

 

「ベルは渡さない」

 

「ベル様は剣姫様の物ではありません!!」

 

するとリリもベルの左腕を引き寄せた。

 

「ちょ、ちょっと2人とも!?」

 

「ベルはモテ期だなぁ。ハッハッハッ!」

 

「師匠!?」

 

リュウは笑いながらそれを見ていた。そんな中レフィーヤはと言うと

 

(ア、アイズさんにあーんですって!?私もされた事無いのに!!!それにあんなにアイズさんに触れて!!己!!ベル・クラネル!!!)

 

嫉妬の炎を燃やしていた。

 

 

 

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