ダンジョンに勇者がいるのは間違っているだろうか 作:サンバガラス
そんなこんなで神の宴が始まった。
「・・・師匠もう帰りたいです。絶対嫌な予感しかしません」
「我慢しろ」
ベルとリュウが話して、アポロンの方を向くとヘルメスが近づいて来た。
「アポロンと話したいのかい?」
「いえ、全然話したく無いです」
「話しかけたく無いんだよ」
2人はそう言った。
「ひどい言い様だな。アポロンとは天界の頃から付き合いがあるんだが、面白い奴だよ」
「そうなんですね」
「特に色恋沙汰の話題が尽きなくてね、なぁヘスティア」
ヘルメスにそう呼ばれるとヘスティアは不機嫌な顔した。
「知らないよ!!」
「天界の時に一体何があった?」
「後はそうだな、アポロンは執念深い奴だよ」
「「執念深い?」」
そうしていると周りが騒めき始めた。見るとそこには巨大な男と銀髪ロングの女がいた。
「おお、これまた大物が来たな」
「あの方は?」
「聞いた事があるだろフレイヤ・ファミリアの主神、フレイヤ様さ」
「「フレイヤ様?」」
2人はそう言ったその時、ヘスティアがベルの目を隠した。
「見るんじゃ無いベル君!!」
「か、神様!?」
「お、おいどうしたヘスティア!?」
「下界の君達が美の神を見るとたちまち魅了されてしまうんだ!!」
「成程、それでさっきから周りの奴らが頬が赤くなっていたのか」
するとフレイヤはベル達の方に歩いた。
「久しぶりね、ヘスティア、ミアハ、タケミカヅチもお元気かしら?」
「ま、まぁね・・・」
「よ、よお」
「今宵も其方は美しいな」
「「・・・」」
タケミカヅチとミアハは命とナァーザに太ももをつねられていた。するとフレイヤはベルの頬を触ろうとしたが、ベルは距離を取った。
「・・・あっすみません!!」
「あらあら、距離を取られちゃった。今夜私に夢を見せてもらおうかと思っていたけど仕方ないわね」
フレイヤはそのままどっかに行った。
「・・・師匠」
「・・・分かっている。偶に感じる視線はアイツだったのか」
そう話していると
「ここにおったんかドチビ」
「「「!!」」」
3人は振り向くと、そこにロキ、アイズ、リヴェリアがいた。
「アイズさん!!」
「こんばんは、ベル。似合っているよ」
「そう言うアイズさんも綺麗ですよ」
ベルとアイズが楽しそうに話して、
「こんばんは、リヴェリアさん」
「ああ、リュウ・・・その、似合っているぞ」
「ありがとう。・・・リヴェリアさんも綺麗だ」
「!!あ、ありがとう・・・だが」
「うん」
リュウとリヴェリアはお互いを褒めていたが、ヘスティアとロキが言い争っていた。
「いつの間に来たんだよ君は!!音もなく現れて地味な事この上ないな!!」
「うっさいボケ!!文句なら色ボケ女神に言え!!うちとアイズたん、リヴェリアの登場シーン全部持って行きよってからに!!」
「人のせいにするんじゃ無い!!大体なんだい!!ドレスじゃあ胸が目立つからって今日は男役かい!!」
「アホ!!今日の主役はウチでは無く、アイズたんとリヴェリアや!!そんなんも分からんのかこのドチビは!!」
「「いい加減にしろ」」
「「ギャァァァ!!」」
リュウとリヴェリアはヘスティア、ロキの頭を殴った。
「何するんだリュウ君!!」
「周りに迷惑でしょうが!!」
「な、なにするんや!!リヴェリアママ!!」
「誰がママだ!!・・・これ以上見てられんから辞めろ」
そんなこんなで2人は説教した。それからベルとリュウは外に出た。
「慣れませんね」
「そりゃねえ。でも今の所は何も起きて無いからな」
「・・・そうですね」
そう話しているとヘルメスがやって来た。
「やあ2人ともここにいたのか」
「ヘルメス様」
「どうしたヘルメス」
「いやいい機会だと思ってね」
ヘルメスはそう言って、ベンチに座った。
「どうして君達は冒険者になったんだい?」
それに対して2人は何の躊躇いもなく答えた。
「未知なる場所で冒険する為」
「師匠と同じ、未知なる場所で冒険と師匠を超えるため」
「・・・愉快だな君達は」
ヘルメスは少し驚き、興味津々な顔で2人を見た。
「所で君達は踊らないのかい?」
「そうだな。ん?」
リュウはアイズがこちらに近づいて来るのが見えた。
「・・・ほれベル行ってこい!!」
「ちょ、ちょっと師匠!?」
リュウはベルの背中を押した。そしてベルとアイズが向き合っていた。
「やり方は分かるだろ」
「・・・」
ベルはアイズに手を差し出していた。
「・・・私と一曲踊っていただけますか?淑女」
「・・・喜んで」
ベルはアイズを連れて広間に向かった。リュウとヘルメスがその様子を見ていると
「こんな所にいたのか?探したぞ」
「ん?リヴェリアさん」
リヴェリアがリュウに側にいた。するとヘルメスがちょっかいをかけて来た。
「ほらほら、【九魔姫】が来てくれてるぜ。ベル君もやったんだ。君もやらなきゃな」
「・・・わかってるよ」
リュウはリヴェリアに手を差し出した。
「私と一曲踊っていただけますか?姫様」
リュウは淑女ではなく姫様と言った。それに対してリヴェリアは少し顔を赤らめながら、リュウの手を取った。
「喜んで。勇者殿」
リュウはリヴェリアと広間に向かうとベルとアイズが踊っていた。因みに2人とも笑顔であった。一様ベルはこう言う踊りの基礎はだいぶ出来ている。
「さあ、俺達も踊りますか」
「足を引っ張るなよリュウ」
ベルとアイズに続いてリュウ達も踊った。すると周りから声が聞こえて来た。
『おい、あれ見てみろよ!!』
『剣姫とリトル・ルーキーが踊ってる!!』
『『『な、何だって!!』』』
『それに九魔姫とロトの勇者もだぞ!!』
『『『な、何!?』』』
『あ、あの高貴なリヴェリア様が唯の凡人と踊っているだって!?』
男達の嫉妬の声が聞こえて来ていた。ベルとリュウは嫉妬の目線を受けていた。
『ねぇオッタル。深層のモンスターの群れをここに連れて来れないかしら?』
『不可能です。フレイヤ様』
『ぬおお!!アイズたんにリヴェリア!!何ドチビん所の眷属と踊ってるんや!!しかもアイズたん今までウチが見た事ない笑顔を出しとるやん!!!??』
『辞めるんだベル君!!己!!!ヴァレン某!!!』
『・・・後でどうなっても知りませんよヘルメス様』
『か、覚悟の上さ』
フレイヤが静かに嫉妬して、ヘスティアとロキはヘルメスの眷属アスフィに担がれていた。ヘルメスは顔を真っ青にしていた。そんなこんなで踊りが終わった。
「楽しかった。ありがとうベル」
「いえ此方こそ」
「・・・また踊ってくれる?」
「喜んで!」
「久しぶりだったけど割と踊れたな」
「その、カッコよかったぞリュウ」
「ありがとうリヴェリアさん」
4人がそう話していると突然拍手が聞こえた。
「いや、諸君!!宴は楽しんでいるかね?」
それはアポロンであった。そして周りが暗くなり、4人は光に照らされた。
((((え?何これ?))))
4人はそう思った。するとアポロンが近づき、ベルとリュウの方を向くとキモい顔になった。
((うわっ!!キモ!!))
リュウとベルはそう思った。その時ヘスティアが此方にやって来た。
「ベル君、リュウ君!!」
「やあヘスティア。先日は私の眷属が世話になった様だねぇ」
「あ、あ、うん。そ、そうだね(あっ、これ言い返せないやつだ)」
「私の眷属は君の眷属に重傷を負わされた。それなりの代償を要求する」
「はぁ!?だが元はと言えば、君の所の眷属が喧嘩を売ってきたからだろう!!」
「そうだね。でもこれを見てもそう言えるかな?」
するとアポロンの後ろから全身が包帯で巻かれた小人族が出て来た。
「痛え!!超痛えよ!!」
「「ブッフフフフッ!!!!」」
2人はその小人族の大根演技に思わず吹いてしまった。
「ベル大丈夫!?」
「ど、どうしたリュウ!?」
「ベ、ベル!!や、やべぇハハハハ!!!」
「ツ、ツボったハハハハ!!!」
少し時間が経って2人は笑いが収まった。
「・・・あのベル君、リュウ君。本当にあんなに?」
「全体はしてません。やったのは顔面だけです」
「だが先に仕掛けたのはそちらだと聞いている。証人もいる」
すると怪我をした小人族から先日ボコボコにしたアポロン眷属がいた。全員がニヤリと笑っていた。
「これでも罪を認めないつもりか?」
「認めるも何もこんな安い茶番に、付き合ってられるか。それから後ろの奴ら、次会ったらハ・ン・ゴ・ロ・シ♪」
「「「「・・・・」」」」((((;゚Д゚)))))))
アポロンの後ろに居た奴らは真っ青になった。
「どうやっても罪を認めないつもりか?さっきも私の眷属を侮辱されたし、恐喝を行った。更に罪が増えたなヘスティア!!」
「くっ!!」
「ならば仕方ない!!アポロン・ファミリアは君に【戦争遊戯】を申し込む!!」
アポロンの言葉に周りが騒ぎ始めた。アポロンはヘスティアに指を刺した。
「我々が勝ったら、君の眷属、ベル・クラネルとリュウ・ホリイを貰い受ける!!」
「「「ハァ!!!??」」」
とんでもない事が起きてしまった。