ダンジョンに勇者がいるのは間違っているだろうか 作:サンバガラス
二次創作日間ランキング(加点)で88位(2/28)
二次創作新作日間で47位になりました。(2/28)
皆様のお陰です。ありがとうございます。
次の日
「さて、俺たちは未熟だったよなベル」
「そうですね。25万ヴァリスでいい防具や武器を買えると思ったら全然足りなかったです」
「なので、今日は1階層から3階層を往復するぞ!」
「マラソンですね」
「そうだ!!いざ行かん、ダンジョンへ!!」
「おおおお!!」
ベルとリュウは気合いを入れて、ダンジョンに向かった。
「お前、ヴァレンシュタインに会ったら謝っておけよ」
「わ、分かってますよ」
「逃げるんじゃねぇぞ」
「いじらないでください!!」
そんな会話をしている最中だった。
「「!!」」
2人は剣の柄に手を掛け、後ろ向いた。
「師匠感じましたか?」
「ああ。誰かに見られたな」
だがそこにいたのは、メイド服を着た少女だった。
「・・・あの」
「・・・えっと、何かな?」
「これ落としましたよ」
少女はベルに魔石を渡した。
「魔石?」
「おかしいな全部換金したはずなんだが?」
2人が疑問に思っているが取り敢えず礼は言った。
「ありがとなお嬢ちゃん」
「ありがとうございます」
「いえいえ、冒険者の方々ですよね?」
「そうですけど」
「よかったらこれどうぞ」
少女はベルに弁当を渡した。
「そんな悪いですよ。初対面の人にお弁当なんて、それにこれ貴方の朝ごはんじゃ?」
「気にしないでください。私の方はお店が始まったら賄いが出ますから、その代わり」
「その代わり?」
「今夜の夕食は是非当店で!!約束ですよ」
リュウはそれを見て笑った。
「ハハハハ!!こりゃやられたなベル」
「アハハハハハ・・・」
そんな出来事があり、2人はダンジョンへ向かった。
〜1階層から3階層をマラソン中〜
2人はダンジョンから出て、換金して、お店に向かった。
「今日は、20万ヴァリスです」
「昨日より減ったな」
「仕方ないですけど、約束破ったらエイナの説教ですからね」
「・・・それはやだなぁ」
そんな会話をしながらお店に着いた。
「此処だったけ?」
「此処ですね。豊穣の女主人は」
お店の前にいると朝の少女がやって来た。
「冒険者さん達!!来てくれたんですね」
「はい」
「自己紹介がまだでしたね。シル・フローヴァです」
「僕は、ベル・クラネル」
「俺は、リュウ・ホリイだ」
そして2人はお店の中に入って適当に注文したら、山盛りのトマトパスタが出て来た。
「「多い!!」」
すると主人であるミアが声を掛けた。
「あんたらが、シルの知り合いかい?冒険者って割に可愛い顔してるし、ヒョロイね!!しっかり食べなよ」
「ほっといてください」
「ヒョロイ様に見えてちゃんと鍛えてんだよ」
「そんなの見りゃ分かるよ。あんた達相当強いね」
ミアの言った事に2人は驚いた。
「よく分かったな。こんな見た目だから弱い様に見える事が多いけど」
「あんた達から感じるんだよ、強い奴特有のオーラが」
「そう言う貴方こそ、強いですよね。一度戦ってみたいです」
「辞めとくよ。これは奢りだよく食べな!!」
そう言ってリュウ達に料理を出した。
「ナマズの素揚げみたいな料理だな」
「食べましょう」
「「いただきます」」
リュウとベルは食べ始めた。
「意外といけるぞ!!うまうま!!」
「美味しいです!!」
「そりゃよかった。お酒飲むかい?」
「飲む。カシスオレンジくれ!!」
「僕は梅酒ください」
「ないよそんな物!!」
「「えぇぇぇー!!?」」
2人は仕方なくエールを頼んだ。2人が飲んでいると、
「ニャー!!ご予約のお客様ご来店ニャー!!」
と声が聞こえ、そして【ロキ・ファミリア】がお店に入って来た。その中にはアイズもいた。
「ヴァレンシュタインがいるな。ほらベル謝ってこい」
「こ、心の準備がまだ・・・」
「ヘタレか!!」
「師匠に言われたくありません」
そんなこんなでロキ・ファミリアは席についた。
「皆んな、ダンジョン遠征ご苦労さん!!今夜は宴や!!思う存分飲めぇぇ!!!」
「「「「おおぉ!!!」」」」
ロキ・ファミリアが盛り上がっていた。
「盛り上がってんなぁ」
「ロキ・ファミリア様はうちのお得意様なんです」
「「へぇぇーー」」
そんなこんなで時間が過ぎた頃、
「よっしゃぁ!アイズそろそろあの話、皆んなに披露してやろぜ!!」
「あの話?」
「あれだって、帰る途中何匹か逃したミノタウロスの事だよ!最後の1匹お前が5階層で始末しただろう」
「ベートさん、あれは」
「そん時にいたトマト野郎。いかにも駆け出しのヒョロ臭えガキが臭えミノタウロスの返り血を浴びて、真っ赤なトマトみてえになっちまってよ。それでよ、そのトマト野郎叫びながらどっかに行っちまって、うちのお姫様助けた相手に逃げられてやんの!!」
「「「「ハハハハッ!!!」」」」
(うわー・・・。すんごい誤解されてる。僕が倒したのにヴァレンシュタインさんが助けた事になってる・・・)
「情けねえぜ、なぁアイズ!」
「だから、ベートさんあれは」
ベートはアイズの話を聞かずに話を続けていた。
「それによ、もう1人のヒョロイ奴もトマト野郎が逃げた後、叫びながら追いかけたよな、全く弱え奴はダンジョンに来んなってつくづく思うぜ!!」
(・・・やばいな、ベルが相当キレてやがる)
ベルは怒っていた。自分の師匠を自分の憧れた英雄の誇りを馬鹿にされ怒りに満ち溢れていた。そんな中1人のエルフがベートを叱った。
「いい加減にしろ。そもそも17階層でミノタウロスを逃したのは我々の不手際だ。恥を知れ」
「ゴミをゴミと言って何が悪い!!アイズ例えばだ!俺とあのトマト野郎どっちを選ぶってんだぁ!!オイ!!」
「ベート、君酔ってるね」
「聞いてんだよアイズ!!お前はもしも、あのガキに言い寄られたら受け入れらのか!!そんなはず無えよなぁ!!自分より弱くて軟弱な雑魚にお前の隣に立つ資格なんて無えよな!!他ならぬお前自身がそれを認めねえ!!」
ベート続けて言った。
「あんな雑魚ども消えればいいのよぉ!!!」
プッチン。
何かの切れる音がした。そしてベルは席を立ち、アイズ達の方に向かった。
(あーあ。ついにキレちゃった)
「すみません、アイズ・ヴァレンシュタインさんですか?」
ベルはアイズに声を掛けた。
「そうだけど。君はベル?」
「そうですけど。何故分かったんですか?」
「もう1人がそう言ってたから・・・」
「ああ、そう言う事ですか・・・。えっとヴァレンシュタインさん昨日は何か逃げてすみませんでした!!」
ベルはアイズに謝った。
「別に大丈夫」
「ほんとすみませんでした。ヴァレンシュタインさん」
「・・・アイズ」
「・・・え?」
「アイズって呼んで。私もベルって呼ぶから」
「わ、わかりました」
「おいテメェ!!何アイズに声かけてんだ!!」
ベルはベートを無視して次にロキ・ファミリアの方を向いた。
「どうもロキ・ファミリアの皆さん、トマト野郎のベル・クラネルです。よろしくお願いします」
「「「「よ、よろしく・・・」」」」
「テメェがトマト野郎だったのか!!俺達に笑われに来たのか!!」
「盛り上がってる中に入り込んじゃってすみません」
「い、いや全然大丈夫だよ」
ロキ・ファミリアの団長のフィンがそう言った。
「さっきから俺を無視してんじゃぁ無えぇ!!」
ベルはベートの方を向いて言った。
「すみません。てっきり、
犬がキャンキャン騒いでいると思っていたのでつい」
「何だと!!!テメェ!!!!」
店の客がベル達の方を向いた。
「聞こえなかったんですか?さっきから犬がキャンキャン吠えていたと言ったんですよ。理解しましたか?」
ベルはベートを挑発していた。
「ガキが調子のんじゃ無え!!!」
「駄犬風情が人間に逆らうなよ」
その時だった。
「ベル!!!!」
リュウがカウンターに座ってベルに言った。
「師匠まさか止めるんじゃ無いですよね?」
「いいや。個人の主義、主張は勝手。許せえねえのはお前や俺を公然の前で侮辱した事。他のお客に迷惑を掛けずにきちっとやっつけてこい!!」
「そう来なくちゃ!!駄犬、表に出ろ」
「上等だ!!殺してやる!!!」
ベルとベートは店から出た。
「ちょっとリュウさん!!ベルさん止め無いんですか!?」
「大丈夫だシル。あの程度の奴にやられる程ベルは弱く無えよ」
シルは心配していたがリュウはベルとベートの戦いを見ていた。もちろん他の客もだ。
「今更後悔したって、遅えぞトマト野郎!!」
「御宅はいいから早くかかってこい」
そう言ったベルに対してベートはベルに向けてハイキックを繰り出したが、
「(遅いな・・・)正拳突き」
「グッボォ!?」
これを避けてベートのボディに正拳突きをお見舞いした。だがベートはまだ倒れていなかった。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・!!」
「・・・犬にしてはよく耐えましたね」
「テメェ!!!!死ねぇぇぇ!!!」
ベルはベートの右ストレートをボディに喰らった。客の皆んなも決まったと思った。もちろんベートもだ。だが、
「こんな程度か・・・」
「な、何!?」
ベルはベートの右ストレートを受けても平気だった。
「これで終わりだ!!喰らえ、爆裂拳!!」
「グワァァァ!!!??」
右左のパンチとキックの素早い攻撃を受けて、ベートは気絶した。
ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・
「・・・・ふぅーーー。こんなものか」
ベルは気絶したベートの足を掴んで引き摺ってロキ・ファミリアの所に持って行った。
「すみません」
「・・・いや、今回はベートが悪いから気にしなくていい。寧ろこっちがベートに説教しないといけなかったんや。ベートにはいい薬になったわ」
「ありがとうございます。ロキ様」
ベルはロキに感謝した。
「ところでベルは何処のファミリアに所属しとるんや?」
「ヘスティア・ファミリアです」
「・・・ハァーーーー!?あのどチビの所か!?」
「ま、まあ、そうです」
「な、何でウチん所に入ってくれんかったんや!?」
「最初はそちらのファミリアに入ろうとしたのですが、断られてしまって」
「・・・何やて!?」
〜ベル説明中〜
「マジかぁ・・・・。希望者は誰でも通せ言っとたのに・・・」
ロキはがっくししていたその時、ベルはリュウに声を掛けられた。
「良くやったなベル」
「師匠・・・」
「ありがとなベル」
「!!」
「じゃあ俺お金払いに行くから先外に出てくれ」
「分かりました」
ベルが外に出ようとした時だった。
「待って!!」
「?」
ベルはアイズに呼び止められた。
「何ですかアイズさん?」
「・・・どうやってベルは強くなったの?」
アイズはベルにどうやって強くなったのかを聞いた。その時ベルはアイズから何かの信念を感じた。
「・・・少し待ってください」
ベルはシルに頼んでペンと紙をもらってヘスティア・ファミリアまでの道のりの地図を書いた。
「・・・もし強くなりたいのなら。明日の朝、この場所に来てください。では」
そう言って、ベルとリュウはホームに帰って行った。