ダンジョンに勇者がいるのは間違っているだろうか   作:サンバガラス

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第7話 アイズと勇者

 

 

翌朝

 

アイズはベルから貰った地図を頼りにヘスティア・ファミリアに向かっていた。アイズはベルの戦いを思い出していた。最初にベルの戦いを見たのは自分達が逃してしまったミノタウロスと戦った時であった。アイズは最初はベルを助けようとしたが、ベルはミノタウロスの攻撃を余裕で避け、炎を纏った剣でミノタウロスを縦に一刀両断したのだ。そして昨日のベートの攻撃を見切り、攻撃を受けてなおかつ無傷で逆にベートを倒した。そうしてアイズはベルに興味を持った。そんな事を思っていると

 

ガン!!キャン!!ギャン!!

 

「・・・金属の音?」

 

剣と剣がぶつかり合っている音が聞こえて来た。アイズは音のした方へ向かうとそこではベルとリュウが模擬戦をしていた。

 

「ハァ!!!」

 

「甘い!!はやぶさ斬り!!」

 

「くっ!!剣の舞!!」

 

「遅いぞベル!!灼熱斬!!」

 

「グッワァ!!?」

 

ベルはリュウの炎を纏った剣で攻撃され吹っ飛ばされた。

 

「まだまだだな!!」

 

「ご、ご指導ありがとうございました・・・」

 

「でも、前よりは成長したな。これからも頑張れ」

 

「はい!!」

 

ベルとリュウは話していた。そしてリュウはアイズの方を向いた。

 

「さて、初めましてじゃあ無かったな。こんにちはヴァレンシュタインさん」

 

「貴方は、確かベルの師匠?」

 

「アイズさん。この人が僕の師匠であるリュウ・ホリイです」

 

「よろしくな」

 

「よろしくお願いします。・・・あの」

 

「何だい?」

 

「私と戦ってくれませんか?」

 

「・・・」

 

リュウは少し悩んでから言った。

 

「良いだろう。ただし」

 

「ただし?」

 

「ベルに勝ってからだ」

 

そう言ってベルとアイズに木剣を渡した。

 

「ルールは魔法などの攻撃も良い。ただし相手を死に貶める攻撃は無しだ良いな」

 

「分かりました。よろしくお願いしますアイズさん」

 

「・・・うん。よろしくベル」

 

ベルとアイズは向き合った。

 

「・・・・始め!!」

 

最初に動いたのアイズの方だった。アイズは木剣の連続突きをベルに打ち込んだが、これをベルは避けたり、木剣で受け流していた。

 

「流石、剣姫と言われるだけの剣技ですね」

 

「・・・そう言うベルも強い」

 

「ありがとうございます。なら次はこっちからです!!」

 

「!!」

 

次はベルがアイズに仕掛けた。ベルの次々に繰り出される斬撃を木剣で受け止めていたが徐々に苦しみ始めた。

 

「ッ!!(重い!!)」

 

「こんなものですか、アイズさん!!はやぶさ斬り!!」

 

「ッ!!テンペスト!!」

 

ベルの放ったはやぶさ斬りをアイズは風の魔法を使って自身に風を纏って、ギリギリ避ける事が出来た。

 

「風の魔法?バギ系の魔法かな?メラ!!」

 

「!?」

 

ベルの放ったメラをアイズは避けた。

 

「今の速攻魔法?」

 

「速攻魔法?」

 

「普通、魔法は詠唱が必要」

 

「そうなんですか?」

 

(えっ!?そうなの!?)

 

ベルとリュウは驚いた。

 

「強いねベル。でも次で決める」

 

アイズは木剣に風を纏わせて、ベルに攻撃した。

 

「リル・ラファーガ!!!」

 

「ならば此方も、大地斬!!!」

 

緑の光と茶色の光がぶつかった。

 

「ハァァァァァァァ!!」

 

「うおおおおおお!!!」

 

バチバチと音を立てて2人の木剣は砕けた。

 

「「!!」」

 

「そこまで!!」

 

リュウが戦いの終了を出した。

 

「どうだった。ベル強かっただろう?」

 

「・・・うん強かった」

 

「強かったですよアイズさん。またやりましょう」

 

「・・・うん!」

 

アイズは少し笑って言った。

 

「さてとアイズお前は何で強くなりたいんだ?」

 

「・・・私にはどうしても倒したい奴がいる!」

 

「復讐か?」

 

「・・・」

 

「別に復讐の為に強くなるなんて全然良いけど、それじゃあ本当の強さは手に入らないぜ」

 

「!?」

 

アイズは驚いていた。そしてリュウはアイズに言った。

 

「10日間だ。10日間でお前をある程度強くさせる」

 

「10日間で!?」

 

「だからその分の着替えとか持ってきた方がいいぞ」

 

「・・・分かった少し待ってて」

 

そう言ってアイズは風を纏って走った。

 

「便利だなあの魔法」

 

「そうですね」

 

〜8分後〜

 

 

「・・・用意してきた」

 

アイズは鞄を背負って戻って来た。

 

「早かったな。よしそれじゃあ行くか。だけどその前にアイズ、ちゃんとロキ・ファミリアに修行に行って伝えたか?」

 

「・・・伝えた」

 

「本当ですか?なんか間があったんですけど・・・」

 

「・・・大丈夫」

 

「・・・なら、いいけど。行くぞ、ルーラ!!」

 

3人はオラリオから姿を消した。

 

 

 

 

 

一方その頃ロキ・ファミリアでは

 

「アイズたん。朝早くから何処に行ったんやろ?」

 

「そういえばさっき戻って来て、荷物を持ってどっか行ったけど・・」

 

「何だか、嫌な予感がするのだが・・・」

 

ロキ、フィン、リヴェリアが話していると。

 

「大変です団長!!!」

 

「何事だティオナ」

 

アマゾネスのティオナが急いで団長室にやって来た。

 

「ア、アイズの部屋からこれが!!」

 

ティオナはフィン達にアイズの手紙を見せた。

 

「「「こ、これは!?」」」

 

そこには

 

【10日間ちょっと修行に行って来ます。別に怪しい物に騙されたとかじゃなくて、修行に行くだけです。探さなくて大丈夫です。

                 アイズより】

 

「「「・・・・」」」

 

3人は呆然としてたが、フィンとリヴェリアはすぐに怖い笑顔を作った。

 

「「これは帰って来たら、説教だな!!」」

 

一方アイズの方

 

 

「!?」

 

「どうしたアイズ?」

 

「風邪ですか、アイズさん?」

 

「・・・何でもない」

 

アイズに謎の寒気が襲った。

 

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