悲報、禪院家、死すwww   作:クシャ

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連チャンで投稿です、久しぶりに楽しくなりました!


悲報、ワイ、圧勝www

「くっそ、あいつ、思いっきり殴りやがって…」

 

「ん?何だあの黒いあれは…」

 

「うーん、あ、領域!伏黒か!」

 

 

顔中血だらけで戦線に戻った釘崎は、展開された領域を確認し、安堵する

 

基本的に現代術師の領域は入れられれば勝ち、いかに伏黒の領域が未熟であろうが、即死はしなくとも、確実に有利な状況へと持っていける

 

それに、今は誠人の術式により、コチラの術式は強化されているのだ

 

単純に考えれば伏黒が有利の状況ができているだろう

 

 

 

…だが、釘崎は違和感を覚えた

 

領域は展開されている、そう、たしかに展開されているのだこの現実世界に()()()()()()()

 

かつての五条悟の言葉を思い出す、閉じることなく領域を展開できるのは文字通り絵空事、両面宿儺などの飛び抜けた達人のレベルでやっとできることなのだと

 

そんな閉ざさぬ領域を、まだ普通の領域すら未完成の伏黒恵ができるか?

 

 

 

 

 

そう、できるわけがないのだ

 

そして、それをできる人間を、釘崎は知っていた

 

 

 

 

「やあ、釘崎。遅かったね」

 

「アンタが遠くまでぶっとばしてくれたんでしょうが、乙女の顔を何だと思ってるのよ」

 

「え?サンドバック?」

 

「ふざけやがって、伏黒は?」

 

「そこ」

 

 

誠人はピッと親指で地面を指した

 

そこには血濡れでボロボロの伏黒が地面に埋まっていた(上半身だけ出る形で)

 

 

「いやーw勢い余って埋まっちまってww」

 

「…殺したのか」

 

「死んでないんじゃない?息はしてなさそうだけどw」

 

「アッソ、死ねよ、お前」

 

 

無言で簪を繰り出し、走り出す

 

 

「おーおー、こっわい顔だねぇ、乙女の顔を何だと思ってんのぉw?」

 

「武器!!」

 

「へー、あ、そこ落とし穴あるよ」

 

ズボっとまるでドッキリ番組のように豪快にハマる釘崎

 

 

「はっはははwwwwひーwひぇーwww」

 

「ッッ!!!!クソがァ!!!」

 

「落wちw着wきwなwよwww」

 

「このッ!殺してやるッ!殺してやるよこのクズ野郎ォ!!」

 

「ひーwおもしろw!あ、そうだいいこと思いついた!」

 

「ア”ァ”!?」

 

「よぃしょっと!」

 

 

誠人は埋まった伏黒を取り出し、生死を確認した後、術式を発動した

 

 

「な、にを…」

 

「んー?【傀儡術式】って言ってね、自分よりも呪力の低い存在を操る術式ー」

 

「そんなの、で、私が止まるとでも!?」

 

「知らん、だから見せてよ、釘崎…こういうとき君が止まるかどうかをさ」

 

ダダダっと全力ダッシュで釘崎に向かう伏黒(傀儡)

 

「クソがッ!おい!伏黒!目を覚ませよ!!」

 

「覚ましても意味ないぜー、どうせ伏黒じゃあ俺の呪力量を上回ることはないんだし。お、星5出た!」

 

 

傀儡と言っても伏黒の動きは洗礼されていて、なかなか取り押さえることはできなかった

 

だが、やはりものを言わぬ人形と差して変わらない状態では釘崎にはかなわず、マウントを取られた

 

 

「悪い伏黒!【芻霊呪法】共なr…」

 

「はい、そこでボーン!」

 

 

伏黒にとてつもない量の呪力が流れ、その呪力は爆ぜた

 

 

「あああああああああああ!!!」

 

 

ボボボボボと、エンジンの駆動音のような音が鳴り響き、釘崎と伏黒は吹き飛んだ

 

 

「この術式さぁあ?結構有用なんだけどさ、やっぱ爆発させた側も爆ぜさせたいよねぇ!吉良吉影みたいな感じでw!」

 

「よし!そうとくれば次は人間爆弾術式を改造するか!あ、一応釘崎の術式も貰っとくか…」

 

「反転術式も掛けてあげちゃう!!」

 

「じゃあねふたりとも、次はきっちり虎杖も連れてくるんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「おい、小僧…いつまでそうしているつもりだ?」

 

「黙れ」

 

「ふふ、つれないではないか…禪院誠人はきちんと会話をしてくれるぞ?」

 

「黙れ!!」

 

「なんだ?同期二人だけでヤツを止めに行って、貴様は行けず、ジェラシーでも感じているのか?」

 

「よく喋るな…!黙れって言ってんだよ!」

 

「ケヒヒヒ!最初から貴様が行けばよかったかもしれんぞ…」

 

「………」

 

「だんまりか、まあいい、勝手に喋るとしよう。あの二人はなァ小僧…もう戦うことはできそうにないぞ」

 

「ッ!?」

 

「ようやく興味を示したか、先の戦いで身も心もボロボロ、術式は奪われ、尊厳も奪われかけた」

 

「なっ、なんで…」

 

「ん?」

 

「なんで誠人は、そんなこと…誠人は仲間で、同級生で、友達で…!」

 

「…ケヒッ!ケヒヒヒ!!」

 

「誠人は、先生のことも守って…」

 

「それが、最初から計画のうちだってだけさ!小僧!!」

 

「うそだ!!だってあんなに楽しく!!」

 

「嘘じゃない!やつは呪術師だ!それも、生粋のな!」

 

「どういうことだ…?」

 

「呪術師というものはもとより自身の成果、やりたいことのためには他者をも厭わないクズどものことだ!」

 

「でも誠人は!」

 

「その誠人は、一番呪術師としての性質が色濃い禪院家で生まれ、そこを支配すらしかけた存在だぞ?これをどうクズでないと言える!?」

 

「あ、ああああ、あああ!」

 

「貴様が誠人を止めにいけ…!無下限の呪術師でも他の呪詛師でもなく、貴様が!!」

 

「俺は、でも、出ちゃだめだって」

 

「貴様はそんな他人の話を聞くだけの木偶の坊なのか!?貴様らを騙し続けた禪院誠人が憎くないのか!?」

 

「…憎くない、でも、誠人は俺が止めるッ!!!」

 

「…まぁ、良いか、これでも」

 

 

 

 

これで計画の全ては終了、か

 

小僧が単純で良かった

 

もっと煽って復讐の方へ行かすつもりだったが、まぁいい、これでこいつは無断で此処を出て、誠人のところへ向かうだろう…

 

それにしても、誠人に対してあんな術師二人だけを向かわせるとは、呪術界は相当人手不足なのだな

 




感想、術式、評価オナシャス!


オリジナル術式の紹介(この小説で使うかも)はコチラから
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=277174&uid=370737

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