タイトル通りの内容。

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頭に降って湧いたものを書いただけ。

続き? 知らんな。


これは、私がメジロ家に復讐する話(嘘)

むかーしむかし、あるところにウマ娘の名家がありました。

 

その名家の当主には二人の姉妹がいました。

 

姉は勤勉で人柄も良く、なにより分家の者たちにも優しく接する人気者。

対して妹は強欲で我儘、格下の者たちには横暴に振る舞っていました。

 

二人はすくすくと成長し、その頃には当主も年を取りその座を次の世代へゆずろうとしました。

 

次期当主は長女である姉が担うことになり、周りをそれを祝福しました。

 

ですがそれに反対したのが妹です。しかし欲にまみれた声が聞かれるはずもなく、姉は新たな当主となりました。

 

権力を欲しがりただ一人反抗し、我儘や横暴は以前にも増して酷くなった妹に、姉は決心しました。

姉の当主としての初めての仕事は、皮肉なことに身内を追放することでした。

 

追放された妹は、元実家に痛い目を見せられた者たちを集め、新たな家を興しました。

ですが妹の性格が治っている訳はなく、その娘もまた母親に似た性格でした。何度もメジロ家にちょっかいを出しては返り討ちにされ、また手を出しては……その繰り返し。

 

初めは利用してやろうと画策していた者たちも、手に余るほどの暴虐無心な二人に次第に離れていき、その家は廃れてしまいました。

 

それから時が経ち、すっかり人の居なくなった家の居間で、妹の娘は布団の中で恨み辛みを語るだけになりました。

 

……妹の孫(自身の娘)に向かって。

 

あの家が憎い。私から全てを奪ったやつらが憎い。

皺が増えすっかり床に伏せてしまった妹の娘は、幼いながらも懸命に看病をする己の娘に八つ当たりをしては、その身に染み込ませるかのごとく恨み言を吐き続けます。

 

やつらに復讐を。私をどん底に突き落とした者たちに報いを。お前がやるのだ。我らの悲願を、恨みを、あの者どもに思い知らせてやるのだと。

 

小学生の子供に、なんと酷なことでしょう。ただでさえ、通う学校では母のせいで悪い噂を囁かれ続け、心労と足りない栄養のせいで全然成長しない身体だというのに。

 

やがてそんな妹の娘も死に、人の居ない葬式を終えた妹の孫は数少ない伝手を辿りました。時折、妹の孫を心配して様子を見に来てくれた老人に引き取ってもらうためです。

意外なことに、何故か資産だけはあった家。悪知恵の働く大人たちから守るために、少ない知恵を絞って考えたのです。

老人は妹の孫の頼みを快諾しました。

 

 

 

それから再び時は経ち、妹の孫はトレセン学園の門の前に立っていました。

 

住んでいた家を売り払った金と遺産の3分の2を学費に充て、残りは老人の元を去る際に世話になった礼として渡しました。

 

退路はない。戻るつもりもない。その覚悟を胸に、妹の孫は門をくぐります。

 

その小柄な身体が背負うのは一族の復讐か、それとも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レースも間近となったターフで、その二人のウマ娘は互いに向かい合っていた。

 

片方は透き通るような薄紫の髪をたなびかせ、空色の衣装に身を包む。

 

もう片方はどこまでも引き込まれそうな黒髪と黒い瞳と、そして黒い衣装を身に纏っていた。

 

「…………」

「…………」

 

向かい合う二人は何を話さない。ただ無言の圧力が、その周囲にいるウマ娘たちの額に汗をにじませる。

 

まさしく暴風。まさしく竜巻。まさしく嵐。

 

ただ”そこにある”だけで、全てに等しく災いをもたらさんとしている。

 

緊張感は観客席にまで波及し、レース場は異様なほどの静けさに包まれていた。

 

その静寂を突き破ったのは、黒のウマ娘だった。

 

 

 

「――暗き曇天、空を覆い

 

 

 

 ――走る稲妻、烈火のごとく

 

 

 

 ―-見つめるは深淵、夢幻の刹那

 

 

 

 ――遍く全てを焦土へ還す」

 

 

 

それはまるで呪詛だった。

 

黒のウマ娘がそれを呟いただけで、黒い靄らしきものが彼女から噴き出た。そう感じた。

 

「シュバルツ……」

「マックイーン。決着をつけましょう。今この時は、どんな雑兵も、強者も目に入らない。あなたの翼が焼かれ地に墜ちるが早いか、それとも私が己が雷に身を焼かれるが早いか」

「あなたは憑りつかれていますわ。過去の亡霊に。その走りに、何の意味があるというのですか」

 

マックイーンが喉から絞り出すかのように問う。気づけば、その頬には一筋の汗が流れていた。

 

「意味などありませんよ。これは戦いでも、決闘でも、征服でも、侵略でも、蹂躙でも、破壊でも、対話でも――レースでもない」

 

シュバルツと呼ばれた漆黒のウマ娘が身を翻し、ゲートへと歩みを進める。

 

「これは、一片の曇りもなく、ただ一つの間違いもなく、破片の一つに到るまで、純然たる――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――復讐なのですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(……ああ~~~ッッ!! 言っちゃった、言っちゃいましたよ!? 周りに勘違いされてはされ続け、これじゃもう誤解も解けないじゃないですか! やめて!? そんな復讐とか考えてませんから! 今のはそう、雰囲気に流されてそう言っちゃっただけなんです。良い勝負しましょうねって言おうとしただけなの! 私別にそんなつもりないのに、誰か私を止めて~~~~!?)」

 

 

 

 




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