デューン……デューンデューンでゅーー

デューン……デューンデューンデゅーー

デューン
デューン
デューン
デュ
デュ
デューン
デューン
デューンデューンでっ

せーーがーー(雑)

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★神殺しの超兵器セイブ・ザ・クイーンの記録

 壊れた魔導兵器のコアから記録が発掘された。

 

――

―――

――――

 

 

 

 

$月]日 ◆マッシュとエドガーが喧嘩してた頃

 

 

 気が付いたのは、ライオンみたいな髭面おっさんに話しかけられたときだった。

 

「目が覚めたか『同胞』」

 

 魔大戦時の兵器を発掘した帝国によって作られた人造人間。有り体に言えば生物兵器、それが俺だった。

 魔導を操る幻獣みたいな人形(ヒトガタ)に突然意識が宿った。そのせいで言葉が分からなかったり、魔法を暴走させて本能のまま帝国軍を千人斬りしたりとハチャメチャが押し寄せてきた結果、操りの輪を掛けられて従軍を強いられていた。

 

「これが帝国の【千人斬り】……。まるで幼子のようだな」

 

 老紳士風の男が、キョロキョロと辺りを見回す俺の様子を見て言った。

 

「意識が宿って直ぐに操りの輪を掛けられたのだろう。幼子のようなものだ。『クソ巨乳だけど』」

「貴方の【原作()】の言葉は……、相変わらずよく分かりませんな」

「【原作】なんて理解するべきではないよ」

 

 俺の事を日本語でクソ巨乳と言ったおっさんは、バナンと名乗った。

 

 俺の身なりは、ピチピチの白いレオタードに半透明で謎にフリフリするレースマントが沢山ついていた。生えっぱなしのロング茶髪に茶色い片目が見つめ返していた。左の目には機械が埋まっている。

 現世の公園に出現すれば猥褻物陳列罪でしょっ引かれそうな恰好だった。

 

(なんでこんな変態みたいな恰好してんだ……?)

 

 それが、目が覚め、鏡で自身を見た第一印象だった。

 

 

 

@月%日 ◆レイチェルが記憶を失った頃

 

 

 

 バナンはリターナーという反帝国レジスタンス組織のボスだった。

 表向きは、反帝国連合を確立するための国家間での調整役を担う協議会とか、よく分からないけどそんな感じの組織だった。

 

「ブツブツブツ、ブツブツブツブツ、ブツブツブツブツ『ケアルラ(ボソッ)』 はーっ!!」

 

 バナンの求心力は、神官としての力量に依っていた。どう見てもただ日本語で回復魔法を唱えているだけなのに、神の御業と言って憚らなかった。控えめに言って詐欺である。

 

 

 この組織の真の目的は、【原作】とか言う未来予知が如きクソチート知識を使って、大崩壊が確定している世界を救う事だとか。

 ただ、元凶となるケフカとか言う人間を暗殺しようとしても、アトラクタフィールドの収束によって奇跡的に殺せないことが続いているらしい。

 

「お前は唯一見つけた……わしの後継者だ」

「でも、【原作】とか……テントで寝たら空に大陸が無限に飛んで行くくらいしか知らんぞ」

「『あのゲーム壊したやつ殺す!!』」

 

 俺と現世や【原作】の話をするバナンは、ライオンみたいな無造作ヘッドを掻き乱してよく吠えた。

 結局、暗殺は程々に諦めて、あのバグった感じで大陸が空へ飛ぶのを阻止する事を当面の目的にするらしかった。

 

 

 バナンが言うには、大昔の魔大戦時にも転生者みたいなやつが居たらしい。そいつが残した超兵器の劣化複製(デッドコピー)、それが俺ということだ。

 

 幻獣を殺すためだけの生物兵器。燃料は死んだ幻獣が残す魔石。帝国から略奪した魔石のかけらが尽きれば俺は止まってしまうのだろう。

 

 減っていく寿命を指折り数えているのだが、バナンはそのうち腐るほど手に入るから気にしなくて良いと言っていた。

 

(ほんとか……?)

 

 命懸けで詐欺を働くおっさんを見ていると、甚だ疑問だった。

 

 

℃月§日 ◆フィガロ城が放火された頃

 

 

 世界を救うべくレジスタンス活動に精を出していたそんなある日、ナルシェという炭鉱国に潜入している老紳士ジュンから連絡があった。

 

「ついに始まってしまったか……」

「何が始まるんです?」

「【原作】だっつってんだろうが! 話聞けや!」

 

 とぼけてネタ発言したら、最近うまく行かずにストレスを溜め込んだライオンに紙くずを投げられてしまった。

 ついに、流れを止めることができずに【原作】が始まってしまったらしい。

 

 

 

 まごまごしているうちに【原作】に記された4人の救世主が、リターナーの隠れた本部に現れた。

 

 一人は小汚い泥棒。一人はムキムキ金髪の熊。一人は俺のチェストバスター(胸部主砲)を二度見するナルシスト。そして、最後の一人は無駄にシンパシーを感じる赤い格好をした少女だった。

 

(姉妹かな?)

 

 変態みたいな格好も2Pカラーみたいで微妙に似ていた。

 

「帝国の【千人斬り】が何でこんなところに!?」

「せ、せせせせ【千人斬り】!?」

 

「わたし、貴女を知っている…………?」

 

 こそ泥とナルシストが騒いでる横で、魔導の力を感じる少女に向き合った。

 

「この白い格好の娘はベアトリクス。こいつの出自は特殊でな? なんやかんやあってリターナーになったんじゃよ」

(いや、ちゃんと言えよ)

 

 バナンライオンの説明は、大体伝わらないことが多かった。

 

 少女の緑色の目を見つめていると、お互いの体から青々とした魔力が湧き上がり、左目の機械がスパークして眼帯が燃えた。

 

「な、なんだ!?」

 

 じっと、こちらを観察していたムキムキ金髪の熊が叫んだ。

 

 それは断片的な記憶の奔流だった。

 

 幻獣と人間の笑顔。

 犬みたいなおっさん。

 学習装置みたいな機械。

 科学者みたいなやつ。

 爆笑するピエロの変態。

 破壊された魔導アーマー。

 氷漬けの幻獣。

 

 この少女が歩んできた道のりだろう。

 ほろり。不憫すぎて涙が出てきた。

 

 スパークが止むと、少女は一筋の涙を流して倒れた。

 

「ティナ!?」

「てめぇ、何しやがった」

 

 こそ泥達がティナと呼ばれた少女に駆け寄り、ムキムキ金髪の熊が俺の首をつかんだ。

 体格差がありすぎて足が宙に浮きそうになった。

 

「突然何をする」

 

 お返しに握りつぶす勢いで腕を握った。

 

「うああぁ!」

「マッシュ! こんな細腕に力負けしただと!?」

「止めておけ。その子には、お前達ではどうあがいても勝てないよ。なんせ魔大戦時の産物だからね」

「魔大戦……!」

 

 その後何やかんや情報交換した後、瀕死のリターナー組織員が拠点に辿り着いた。サウスフィガロという名前の港町が、帝国に占拠されてしまったようだった。

 そこからリターナーの本拠地が割れ、帝国軍が多数の魔導アーマーを引き連れて、こちらに向かってくるらしい。

 

 

「ナルシェで会おうぞ!」

 

 お通夜ムードが流れる中、バナン達と何故か前向きになった少女は、緊急時の脱出口(激流)から元気に飛び出していった。

 

(30mくらいあるのに……、超人かな……?)

 

 俺は拠点に向かってくる帝国兵の掃除である。

 ミッシングしていた顔が割れてしまうが、盛大に破壊し尽くしたいと思う。拠点は山に囲まれているので、人的な被害が出ることは早々ないと思われた。

 

 俺は服に纏わりつく光のカーテンを外した。

 光のカーテンは、俺の魔導の力を反転させるために鹵獲された当時にリターナーによって巻き付けられたものであった。

 

 操りの輪を外されて記憶を取り戻した俺は、燃費は悪いが体を十全に扱えた。

 具体的には、現世(FF)で見たことのある魔法なら、何となくでそれっぽく再現できた。たとえそれが、ラスボス級の技であっても。

 

 右手を銃の形にした俺は、手を上空に向けた。

 遠い異世界で機械を破壊するために生まれた超巨大生物兵器シン。

 撃ち出すのは、そいつの最終決戦時に飛び出す大規模破壊魔法。

 

超重力圧殺砲(テラ・グラビトン)

 

――その日、コルツ山が消えた。

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 バナン達一行は、脱出艇に乗り込んで激流のレテ川を下っていた。

 全員の協力がなければ、既に藻屑となっていただろう。

 

「バナン様。ロックは兎も角、あの少女を一人で帝国軍の前に晒すのは無茶だったのでは……?」

 

 ベアトリクスに内心でナルシスト呼ばわりされていたフィガロ国王エドガーが、眉を寄せて言った。彼は女性が矢面に立つの嫌う性だった。

 

「……。そこの魔導の娘の力を見たか?」

「はい。ですが……自らの意志で帝国軍と戦えるようには思えません」

 

 しばらく目を瞑って、バナンは再び口を開いた。

 事実、操られていたときは一騎当千だったティナも、自意識下の魔法では魔導アーマーをなんとか一体破壊するのが精一杯だった。

 

「あやつはな、生まれついての生物兵器よ。しかし、そこに一欠片の平和を享受した人の意志が宿った。もっとも、すぐに操られてしまったがな」

「バナン様……一体何の話です?」

 

 困惑するリターナー達を前に、バナンは嘆息して語った。

 

「はぁ……。20数年前、ガストラは魔大戦の遺跡を見つけた。その遺構の中で、あやつの素体や魔導の力を見つけたのだ。ガストラはその力を持って国を起こし、帝国を一代で築き上げた……」

 

「!? それでは、建国に携わった魔導の力とは……!」

「その通りじゃ。あやつの、ベアトリクスの人知を超えた力は、国の国力そのものに匹敵する。……そら、始まったぞ」

 

 バナンが空を顎でしゃくった時、空が逆流し始めた。

 リターナー本拠地がある方向へ、流れていた雲が一斉に吸い寄せられた。

 

「な、なんだ!? 川が逆流してやがる!!」

 

 金髪の熊と呼ばれていた格闘家のマッシュが、逆流する川に樫の木で出来たオールを持っていかれた。

 

「『あの駄乳が!』なんちゅう魔法を使うんじゃ!? 皆の者、捕まれぇぃ!」

 

 目を見開いたバナンが吐き捨てた。

 直後、巨大な波が脱出艇を襲った。

 

「きゃーー!」

 

 その時、逆走する濁流と化した川から、紫色の物体が空へ飛んで行った。

 

「岩に捕まってたのに最悪や! 水! 水が無い!? ワイ、空を飛んどる!? これがホントのタコ!! なんつって、あははぁぁあぁぁぁぁぁ……」

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

®月#日 ◆ティナが破壊を撒き散らしていた頃

 

 

 ナルシェにある氷漬けの幻獣を狙う、帝国軍の一団は滅びた。

 

 あの魔導の少女は、氷漬けの幻獣と共振して変身した後、破壊を撒き散らしながらどこかに消えていったらしい。

 

 コルツ山を消し飛ばした俺は、瓦礫に埋まった上に、燃料切れでスリープモードになっていた。

 

 ナルシェでの紛争が終わった後に俺は掘り起こされたのだった。

 

「あれが、ケフカへの飛び切りのプレゼントだったのに……! なんで良く分からないところでブッパしてんだ! 『この駄乳』」

 

 またもや、ライオン型の髭面を拝むことになった。

 

 帝国側は、あのブッパで俺の存在に気づいた。そして、寝返ったと思われる殺戮兵器への警戒心が天元突破したらしい。

 【原作】よりも帝国の軍備が拡張されたそうだ。

 

「ははは……なんか、ごめん。でも、撃ちたかったんだもん」

「だもんじゃねぇよ!?」

 

 散々我慢していた俺は、やって良しと言われたら止まれなかったのだった。

 

 

 

℃№月¤日 ◆ダンチョウの胃がストレスでマッハな頃

 

 

 それからまたしばらく経って、体制が整い次第、帝国首都ベクタに攻撃を仕掛ける事になった。

 その際には、俺も同行させるとか。

 

 

 ベクタのある南の大陸に潜入して、好機を窺った。

 救世主達は、いつの間にか飛空艇を手に入れ、厳戒態勢の帝国に近づいて、インペリアルエアフォースに絡まれ、あっという間に墜落したらしい。

 

「そうはならんやろ」

「なっとるやろがい!? ……お前のせいだよ」

 

 俺の超パワーによって、既に【原作】と離れてきたらしい。

 

 先に救世主達が主要拠点の破壊工作をするようだ。

 ベクタでの標的は帝都の魔導研究所。そこにある俺の燃料の奪取が目的だった。

 それと、将軍を一人拉致するそうだ。

 

 エネルギーチャージしないと、あの手の必殺技は使えない。ここいらで、チャージしておくとのことだ。

 

「あえて【原作】通りにことを進め、和平交渉が始まった場で、メテオかスーパーノヴァでも解き放つしかねぇ……」

「興味ないね」

 

 ケフカ暗殺(?)の計画が再び狂い、血迷ったバナンは星を破壊しようとしていた。セトラに謝って。

 

「昔っから【原作】の話を聞いて思っていたんだけど、ケフカが死んでもコウテイがファファファとか言って笑いながら破壊を撒き散らし始めたらアウトじゃない?」

「……言うな」

 

 

 

∆月»日 ◆魔導研究所が破壊工作を受けた頃

 

 

 

 帝都がある大陸へ船で移動し、何やかんやあってマランダという町に潜伏することになった。

 

 占領地での帝国兵は、粗暴で女子供にも容赦がなかった。

 さり気なくレビレガで行方不明になってもらったのも一度やニ度ではなかった。

 

「頼むから、忍べ……!!」

 

 俺がバナンに怒られたのも一度や二度とではなかった。

 

 仕方がないので、サイレス、そしてバニシュからのレビレガだ。相手は死ぬ。

 バナンは、頭を抱えた。

 

 

 

⁉月√日 ◆封魔壁が破壊されるちょっと前頃

 

 

 

 救世主達から、沢山の魔石のかけらをもらった。

 なんでも、幻獣の死体置き場からたくさん出てきたらしい。

 

「やったぜ!」

 

 狂喜乱舞した俺は、全員に花畑をプレゼントしようとしたらバナンに殴って止められた。

 

「やめんか馬鹿者!」

「なんでだよ! この間見つけた踊るモーグリは、許されてるじゃん!?」

 

 バナンと殴り合いに発展する中、救世主達はそっと離れていったようだ。

 

 

 

±月€日 ◆【原作】なら封魔壁が壊れた頃

 

 

 

 救世主達が魔大陸に渡った。

 俺達リターナーは、大急ぎで帝都ベクタを攻めることになった。

 目的は皇帝の身柄の確保だ。

 

 戦闘の中心は俺である。

 バナンは、お祈りしていた。働け。

 

「牙突! ファイナルヘヴンスタイル!!」

「そんな技はない」

 

 バカバナンの小言を尻目に、パンチしながら無限に進んでいく。

 途中で戦車がいたが無事に貫通した。

 

「おりぉ〜ん!」

 

 余りに手応えがなさすぎて、巫山戯ながら一番高いところまで破壊したが、皇帝はいなかった。

 

「あれ?」

 

 

 

†月‡日 ◆幻獣が暴走した頃

 

 

 

 俺はバナンをベクタのクレーンから吊るした。

 

「馬鹿者! 降ろせ! 待て! 降ろすな!? クレーンを元に戻せ!」

 

 降ろせと言ったり、降ろすなと言ったり忙しい詐欺師だ。

 

 【原作】の大崩壊を止めるという名目で、俺は大量虐殺を強いられた。

 全員アレイズしたけど。

 

 全員心が折れるまで殴った後、アレイズした。唯一折れなかったのが、バカバナンだった。

 

「ファファファ……」

「バンザーイ! ベアトリクス皇帝バンザーイ!」

「どうしてこうなった!?」

 

 白目を剥いた帝国兵達が俺を崇め始めた。

 

 俺が皇帝だ。

 

 

 

 

{月↔日 ◆皇帝が帰る家をなくした頃

 

 

 

 

 幻獣達が襲い掛かってきた。

 

 空の色が変わり、何もない空がゴロゴロ鳴り出した。なんか圧が凄い。

 

「うわーさいあくだー。【原作】とちがってくにが消えてしまうー。どうしよー」

 

 しばらく大人しかったバナンが、急に託宣を始めた。ちょっと怪しいけど、こいつしか【原作】を知らなかった。

 

(うーん……。【原作】が悪い方に行ってしまったのか……)

 

 大暴れしすぎたようだ。なんとか幻獣たちを食い止めよう。

 臣民達も助けを求めていた。

 

 俺はカカッっと飛び出した。

 

「もうついたのか!」

「きた! 皇帝きた! メイン皇帝きた!」

「これで勝つる!」

 

 気分の良くなった俺は、満タンになったエネルギーで幻獣達を迎え撃つことにした。

 

「エクリプスメテオ!」

 

――その日、帝都は火の海に飲まれた。

 

 

 

↗月↳日 ◆【原作】から開放された日

 

 

 

 失敗失敗。

 全然調節できねーわ。

 反省反省。

 

 帝都はなくなったけど、誰も死ななかった。

 

「全てなくなってしまったが、これからはいい国を作ろう」

「バンザーイ! ベアトリクス皇帝バンザーイ!」

 

 恐怖から万歳ロボと化した臣民たちに、戻ってきた元皇帝には石を投げるように命じておいた。すると、帰ってきた元皇帝はケフカと一緒に逃げていった。

 高額賞金首で指名手配しておいたので、世界中から狙われるはずだ。

 

 その後、【原作】から開放されたバナンがおいおいと泣いた。吹っ切れたのか、謎のコミュ力を発揮したバナンは、暴れて落ち着いた幻獣達を取りなした。

 

 救世主のティナもいつの間にか帰ってきており、幻獣の女の子と戯れていた。

 

 人間と幻獣のユートピアが実現しようとしていた。

 

 

 

♂月♀日 ◆3闘神

 

 

 

 

 自分のルーツを見つけた。

 悠久の昔、3闘神が何故かいがみ合っていた頃、俺のオリジナルが生まれた。

 

 3闘神は幻獣を生み出し、殺し合いをさせていたが、その間に挟まれた人間達はたまったものではなかった。

 ブチギレた科学者によって、3闘神の眷属から集めた細胞や魔石を使ってオリジナルが生み出された。

 名前をセイブ・ザ・クイーンと言った。

 

 

 セイブ・ザ・クイーンは、3闘神をチートパワーで呼び寄せ、フルボッコにしたあとに石化した。

 そして、己の使命を果たした後、自ら活動を止めて瓦解した。

 

 セイブ・ザ・クイーンの欠片は、もしもの時の為に代々引き継がれ、劣化に劣化コピーを重ねて俺になったそうだ。

 

 3闘神を石化した技は、魔大戦で強力な幻獣を絶対殺す魔法として多様されており、遺跡の中で石化した幻獣達や人間を見ることができる。

 

「はぇー……。すっごい」

 

 

 

 

――

―――

――――

 

 

 

 古いコアから読み出された記憶は、映画一本分くらいの娯楽になった。

 

 




完成したヴェグナガンみたいなもの


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