突然だがイカれたメンバーを紹介するぜ!
元ファンクラブ会長、ベイン・ポッター!
あれ?なんか聞き覚えのあるファミリーネームだな?まぁポッターって多いし…と思っていたら本家ではないが分家のポッター家ではあるらしい。
俺の5つ上今は魔法省の神秘部で愛と神について研究をしているようだ。
ちなみにノアマニアでもあり、俺の知らない俺の事までよく知っているからちょっと怖い。彼の部屋の壁という壁には俺の写真が貼られていると自慢げに教えてくれた。
「ノア、その腹痛は昨日夕食のデザートにアイスを食べ過ぎたせいだよ」
「何で知ってるんだよ」
「ノア、次の撮影内容は猫と一緒だよ」
「何で知ってるんだよ」
「ノア、新しい写真集の提案が明日あるよ」
「何で知ってるんだよ。ベインは占い師か?それとも預言者か?それともストーカーか?」
「僕はただのファンさ!」
何が怖いって、ベインはホグワーツを卒業している。
そしてこの一言の手紙はほぼ毎日郵送で届けられ──内容が間違いや外れた事は一度もない。
朗らかで純朴そうな見た目なのにイカれっぷりは間違いなくNo. 1だ。
7年生スリザリン寮首席、アブラクサス・マルフォイ!
あれ?なんか聞き覚えのある略!
まぁどうせ分家だろーと思ってたら本家のゴリゴリの坊ちゃんで一人息子だと知り仰天した。
純血主義じゃなかったの?と思ったがノア主義に鞍替えしたらしい。お前はそれでいいのか!?
元々美しいものが何より好きだったらしいが、ホグズミードで俺が女装し現れた一件で、俺の姿を見た途端脳天から爪先まで衝撃が走り天啓を得たようだ。──このお方こそ至高だと。
うん、至高なのは間違いではないかな?騎士達の中で最も裕福であり金に物言わせて色々な俺の写真をかき集めているようだ。この前俺の時間12時間買うとか言い出した時は流石に拒否したが。12時間何するんだ?と聞けば笑顔で「見てるだけです」と言いやがった。流石に狂ってる。
「ノア様。ベインに聞いたんですが…新しい写真集が発売されるらしいですね」
「何で知ってるんだよ、俺まだマネージャーから聞いてないんだけど」
「まぁまぁ。100冊ほどまとめて購入したいんですが、どうすればいいです?」
「100冊もどうすんの?握手券なんてついてないぞ!」
「握手券?!…そ、そんな罪深いものをつけるなんて事考えてはいけません!会場が血の海になります!」
「えぇ…」
「それに、もしそれをつけるなら私が全ての書籍を買い占める事になります!」
「えぇ…」
「因みに、96頁の写真集ですので、全て1ページずつ額縁に入れます。後は保存用です」
「…その写真集だけで一部屋埋まりそうだな?」
「埋めるつもりですが?」
それが何か?と当然のように言うアブラクサスはちょっと頭のネジが緩んでいると思う。既に俺のコレクションルームが何部屋もあるらしい、流石金持ちはやる事が違う。
レイブンクロー1年生、マートル・ワレン!
もしかして彼女将来トイレのマートルさんになるんじゃないですか?ねぇ??
彼女は元々俺の一般的なファンだったが、虐められてる辛い日々の中、俺の存在が支えとなり自殺を踏み止まったらしい。
心酔してからは例え虐められていても、俺の事を考えてつい「ふふふ…」と思い出し笑いしているうちにドン引きされ、いじめが止んだそうだ。そうして俺に心酔したと。俺は天使で女神で神だと。──俺の影響力やばくね?
今では彼女は嘆きのマートルではなくニヤ付きのマートルとして俺の強烈なストーカーと化している。
なんかノートにノアの設定──実は5000年前から生きている妖精王で不死の呪いにかかっている、ホグワーツには真実の愛を見つけに来た──とか書いてあったのはもうツッコむことしか出来ない。
「マートル、…何書いてんの?」
「きゃっ!ノ、ノアさんっ!これは…その、ノアさんの事をまとめているんです」
「へえ?見ていい?」
「も、勿論です!」
「…………俺は5000年前から生きてないし妖精王でもないからね?パーフェクトヒューマンだからね?」
「ご冗談を!同じ人種なわけがありませんよ、妖精王でないなら、きっと神様の落とし子で世界を救うために遣わされた天使様です!ノア様はきっと満月の夜にはその頭上に光り輝く天使の輪が現れ、背中には純白の羽が生え、その歌声は生きる全てを癒すのです!」
「まって」
「そして現れるのは混沌から生まれし悪魔…!大天使ノアはその者も救おうとするのですが──」
「ねぇ、まって」
「悪魔と天使…相容れない2人の間にいつしか愛が芽生え──」
「おーい」
「──そして大天使ノアは永遠の眠りにつくのです」
「俺死んだ?」
「大丈夫です。千年後目覚めます」
「……これが二次創作!」
マートルは元々空想する事が好きだったのか、このように俺が人間では無いと割と本気で信じているようだ。
生モノの二次創作は厳しいからやめた方がいいぞ?…ま、俺は気にしないけど。何か俺の相手がヴォルみたいな見た目設定なのは触れない事にした。
グリフィンドール1年生、ミネルバ・マクゴナガル!
最早何も言えねぇ!どこからどう見ても若きあの人である!
もともと変身術に興味があった彼女は俺が校庭で遊び感覚で半獣──背中に羽を生やしたり、下半身を魚にして人魚にしてみたり──に変身するのを見て心が奪われたらしい。
確かに人間が別のものに変身するのは難しいらしいから、俺に憧れを抱くのはわかる。
それに彼女は他のメンバーと比べてまだまともで理性的な人だと言えるだろう。
ただ彼女が持つ俺の写真は全て半獣と化したものであるところから、他の人とは少しニッチな収集家である事を記述しなければならない。
「ノアさん、猫にはならないんですか?」
「ミネルバ猫好きだねぇ」
「ええ、ノアさんの美しさと猫の愛らしさが合わさればそれは無限大の可能性を秘めていると、私は思うのです。猫は万人に愛されますよね?ノアさんは全てに愛されますよね?きっと、その姿を見るだけで皆はマタタビを嗅いだ猫のようになります」
「わかるようで分からん!まぁやってみるか!──ほいっとな!…猫耳と尻尾と両手を猫っぽくしてみたけど…どう?」
「スゥーーーーー…ノアさん、私を今すぐ殴ってください」
「えぇ…──えい」
「ああっ!!ぷ、ぷにぷに肉球!真っ白な中にピンクの花が咲いているよう!──こ、これは…これは駄目です、いけません。死人が出ます。ええ、間違いなく10人は見ただけで心臓発作で死にますね」
「……そんな事言っちゃヤダにゃん♡」
「ぐうっ!」
「ミ、ミネルバ!しっかりしろー!!」
聡明なミネルバは賢いのに。──とっても賢いのに俺に対しての知能指数が激減してる気がするのは気のせいか?
まだ他にも騎士達は居るが、とりあえず…あっ何となく知ってますね、一方的なものですけど?って人はこの4人だろう。──俺の知らない、覚えてないだけで、他にも原作に出てきたキャラの親戚とかはあり得るのかもしれないが、残念ながらそれを調べる手段はない。ここに俺の
「…あ、そういえば秘密の部屋は見つかったのか?」
狂ってる騎士達の事を考えていたが、ふと思い出してヴォルに聞く。
ヴォルは読んでいた本を閉じ、難しそうな顔で首を振った。
「見つかってない。…あるとは思うけど、ここまで見つからないと流石に嫌になってくる。入れるところは全部探したんだけどね」
「ふーん?城の外も?」
「勿論だよ。…まぁ、森の奥とかは…流石に行ってないけど」
「風呂場も?監督生専用の風呂とか」
「探した」
「職員室とか図書館は?」
「勿論」
どうやって監督生専用風呂場や職員室を探したのかはわからないが、ここまで見つからないとなるとやや諦めにも似た目を見せるヴォルに、ついついヒントをぽろりと言ってしまう。
「トイレは?」
「…え?トイレ?…探してない、けど」
まさかそんな所に秘密の部屋に繋がる入り口が有るとは思えなかったのだろう。怪訝な顔をして俺を見る。
ま、確かにいくら隠されていてもスリザリンの秘密の部屋の入り口がトイレに在るなんて発想にはならないよな。それも、女子トイレだし。
「ほら前にも言ったけど、本来の入り口の場所とは色々変わった可能性があるだろ?」
「…まぁ、そうだけど…トイレは盲点だったな…念の為探してみようか…」
「連れションしてやるよ」
軽くいえば何だか嫌そうな目で見られたが、気にしない。1人でトイレを調べる事は難しく、見張りが必要だとヴォルも分かっているが、その連れションというワードが嫌なんだろうなぁ。今まで何回もトイレ一緒に行ってるのに変なやつ。
「ノアは、秘密の部屋にどんな生き物が居ると思う?」
「ん?んー…そうだなぁ…まぁ、スリザリンの好きなのは蛇だろうし…蛇じゃね?」
「やっぱりそう思う?…バジリスクなら素晴らしいんだけどね」
どこか嬉しそうに言うヴォルを見て、ご名答!という言葉をなんとか飲み込んだ。
いやー、しかし。バジリスクかー。
魔法薬の素材になりそうだし、ちょっと鱗とか毒とかくれないかな。
あと数日で夏季休暇がやってくる。
それがあければヴォルは秘密の部屋を見つけ出し、何人かのマグル生まれを石にするのだろう、それで──マートルが殺される筈だが、もう彼女は虐められてないしトイレに籠らない、筈。
いや、お腹痛くてトイレに篭る事もあるかな?世界は決められた物事に沿うのか、それとも修正が入るのか。──知りたく無いような複雑な気持ちだった。
キャラの年齢など調べてもわからない所は妄想です。
間違っていたらこっそり教えていただけると幸いです…。