「トム?お客様ですよ」
ヴォルの部屋のベッドの上で寝転びながら本を読んでいたら突然部屋がノックされた。珍しい、コールママが自分から進んでヴォルの部屋に来る事なんて滅多にないのにさらに客人とか年に一回あるかどうかで、何回か精神病院の医者がヴォルを見にきた事があるくらいだ。
まさかまた医者かな?同じベッドに座って本を読んでいたヴォルもそう思ったのか嫌そーな顔して形のいい口をへの字にしていた。
「ノア!あなたまたこんな所に…」
「ママぁ…」
「まぁ、良いでしょう」
きゅるるんとした目で見つめて甘く言えばコールママはすぐに許した。ママちょろい。まぁ俺のこの美貌で可愛いお願いを言われたら老若男女人類皆俺の言う事を聞いてしまうのも仕方がない。ヴォルですらある程度俺のお願いは聞いてくれるし。
「こちらはダンバートンさん──失礼、ダンダーボアさん、この方はあなたに…まぁご本人から話してもらいましょう」
そう言ってコールママはすぐに出ていった。あまり、ヴォルと一緒の空間にいたくないのだろう、この孤児院にいる者は皆腫れ物を扱うようにヴォルに接する。最近ビリーのペットの兎ちゃんが怪死したせいもあるんだろう、皆ヴォルのせいだと思ってる。──実際そうだけど。
コールママの言葉に促され入れ替わりに入ってきたのは濃い紫色のビロードの派手な背広を着た人だ。──おお、ダンディダンブルドア。うーん、イケオジ。服装は奇妙すぎる、魔法使いのファッションセンスは謎だ。映画版だとわりと普通なんだけどなぁ。
「はじめまして、トム」
ヴォルは現れたダンブルドアに怪訝な目で答える。ダンブルドアはちらりと俺を見たけど何も言わずにベッドに近付くとトムに手を差し出した。
「私はダンブルドア教授だ」
「教授?」
ヴォルは嫌そうながらも握手をする、すぐに手を離した所を見るとまじで嫌だったんだろう。ダンブルドアは気にする事なく木の丸椅子を近くに寄せて座り込んだ。この人の眼宝石みたいで綺麗だよなぁ。俺の目には劣るけど?
「ドクターと同じようなものですか?何しに来たんですか?あの人が僕を診るように言ったんですか?」
冷たい口調でヴォルは詰問する、やはりヴォルも精神病院の先生か何かだと思っているのだろう。今まで客人ってそれしか居なかったから疑心暗鬼になる気持ちはわかるけど、こんな奇抜な服を着ているドクターが居るならそれこそ貴方が患者さん?だ。
「いやいや」
「信じないぞ。あいつは僕を診察させたいんだろう、真実を言え!」
目上のものに対する敬意と言うものを母の胎内に忘れてきたヴォルはかなり強い口調で命令した。本人は無自覚のようだけど、その言葉には僅かに魔力が込められている。…今までこうして命令された人はそれを拒否する事が出来なかった。
だが、ダンブルドアは相変わらず優しく微笑んでいるだけだ。子どもの駄々など全く気にしてない。暫くしてこの人は自分の命令を聞かないとわかったヴォルは睨むのをやめたが警戒心はより強まったようだ。
「真実を言おう、だが…他の人が居る前で話す事は出来ない。…レディ?退出して頂いても?」
「へ?」
レディなんてどこに居るんだ?──あ、俺のことか。まぁおれはどこからどう見ても由緒正しい男の娘だから仕方がない、それも超弩級美人の。
「…そんなぁ、おじ様?私も秘密のお話聞きたいですぅ」
起き上がってダンブルドアに近付き、胸の前で指を組み目を潤ませて甘えた声を出してみる。ダンブルドアは少し目を見開き──実際間違いなく俺の美貌にくらりと来た筈だ──にっこりと微笑んだ。
「まぁいいだろう」
ちょろすぎぃ!
「嬉しいですわおじ様ぁ」なんて言えばダンブルドアは俺の頭に手を伸ばして撫でようとしたらしい、けどヴォルがすぐに俺をダンブルドアから引き離すように抱きしめた。
強く抱きすくめすぎて俺の首がしまっている、うえ、ギブギブ!腕を叩きながらちらりと見上げれば射殺さんばかりにダンブルドアを睨んでいる。「変態」とその口が音もなく動いたのを俺は見逃さなかった。うーん、まぁロリコンって言うより孫を可愛がるお爺さんみたいな目じゃないか?
「…あなたは変態ですか?」
「違う!…先も言ったが、私はダンブルドア教授で、ホグワーツという学校に勤めている。私の学校に入学を勧めにきたのだが──君が来たいのなら、そこが君の新しい学校になる」
「ぐえっ」
「騙されないぞ!精神病院だろう。そこからきたんだろう?教授、ああ──そうだろうさ、僕は行かないぞ、わかったか?僕はエイミー・ベンソンとかデニス・ビショップなんかのチビ達に何もしてない!聞いてみろよ、あいつらもそう言うから!」
「く、苦しい」
「トム、いいのかい?──レディが今にも気絶しそうだが」
ヴォルはダンブルドアを信じず憤慨し、俺の首を絞め落とさんとばかりに力を込める、「ギブギブ!」と腕をかなり強めに叩いて、ヴォルはようやく俺が気絶しかけていた事に気付き腕の力を弱めた。
「─はっ!ノア!」
「おえっ!─げほっげほっ!し、死ぬかと思った」
「……良い顔だね?」
思い切りえずくし、咳が止まらない。批難的にヴォルを睨んだが、少し申し訳なさそうだったものの、俺のおそらく苦しさから赤く染まり潤んだ目を見ると、寧ろなんかヴォルは嬉しそうに目を細めて俺の頬を撫でた、まぁ確かに俺は物凄く俗物的に言えばエッチな顔をしてるだろう。「ふーんえっちじゃん」とスカして言ってもいいのだよ少年!
「トム、私は精神病院から来たのではない。私は先生だよ、大人しく座ってくれれば、ホグワーツの事を話して聞かせよう。勿論、君が学校に来たくないというなら、誰も無理強いはしない」
「…はっ!やれるもんならやってみろ」
「ホグワーツは、特別な能力を持った者のための学校で──」
「僕は狂っちゃいない!」
「君が狂っていない事は知っておる。ホグワーツは狂った者の学校ではない。魔法学校なのだ」
何度もダンブルドアに噛み付いていたヴォルはぴたりと動きを止めた。
無表情だったが、その言葉に嘘がないのか、必死に読み取ろうとしている。ヴォルは超能力かなんかだと思っていたからなぁ、まさか魔法だとは思わなかったのだろう、魔法はお伽噺の中だけでしか出てこないファンタジーなものだ。
「魔法…?」
「魔法少年トム・リドル!」
「…じゃあ、僕が出来るのは、魔法?」
ヴォルは俺の言葉を無視することに決めたらしい。やめろおれが滑ったみたいになるだろ。ダンブルドアも可哀想なものを見る目で俺を見るな!開心術をしなくても「この子は見た目に全振りしてオツムはパー」とかそんな目で見るな、事実だから辛い!
「…君は、どういう事ができるのかね?」
「いろんなことさ」
珍しい、ヴォルの青白い頬がちょっと子どもらしく赤く染まっている。俺の美貌を持ってしてもヴォルの顔色が変わることなんて滅多にないのに!
「物を触らずに動かせる。訓練しなくとも、動物を僕の思い通りにさせられる…僕を困らせるやつには、嫌な事が起こるように出来る。やろうと思えば、傷付ける事だって…出来るんだ」
正直でよろしい。今までしていた悪行を全て赤裸々に語ってるけどいいのか?自分から呪ったとかダンブルドアにいうと目をつけられるぞ。…ああ、ほらダンブルドアが微笑みを消してじっとヴォルを観察してるぞ?目がきらりと光ってるし。
ヴォルはベッドに腰掛け、頭を垂れ祈るような姿勢で両手を見つめた。
窓からの光と相まって宗教画のワンシーンのようだ、うん、ヴォルってやっぱり特別美形。俺には負けるけど。
「僕は他の人と違うんだって…知っていた。僕は特別だって…わかっていた、何かあるって、知っていたんだ」
「ああ、君の言う通り。君は魔法使いだ」
「あなたも魔法使いなのか?」
「いかにも」
「証明しろ」
流石にダンブルドアはヴォルの物言いに片眉を上げると優しく、しかしめちゃくちゃ圧を込めながら窘めた。
「きみに異存はないかと思うが、もし、ホグワーツへの入学を受け入れるつもりなら──」
「勿論だ!」
ヴォルは立ち上がり、食い気味に答える。
いつもの涼しいポーカーフェイスはどこへいったのやら、喜びと隠されていた狂気がチラリズムしている。うん、凶悪な美少年も悪くない。
「──それなら、私を教授、または先生と呼びなさい」
ヴォルは一瞬表情を硬くすると、初めて自分の感情が大きく揺れていたことに気づきすぐにいつものような冷ややかな笑みを浮かべ仮面を被る。
「すみません、先生。あの──教授、どうぞ、僕に見せていただけませんか?」
ヴォルの言葉を聞きダンブルドアは背広の内ポケットから杖を取り出すと部屋の隅にある洋箪笥に向けて一振りした。
炎上。しでかした芸能人ばりの瞬時な炎上を見せ洋箪笥が燃え上がり、ヴォルは飛び上がるとダンブルドアに食ってかかろうとした。うん、だって私物は全部あそこに置いてあるしね、裕福じゃない俺たちは少しの持ち物しか持ってないけどそれが燃やされたのならこうなる気持ちもわかる。
しかし、炎はすぐに消え、大炎上していた筈の洋箪笥は無傷だった。
「そういう物はどこで手にいれられますか?」
「全て時が来れば──何か、君の洋箪笥から出たがっているようだが。…扉をあけなさい」
カタカタと小さな音が洋箪笥から響く、ヴォルは初めて少し怯えたような表情を見せた。珍しい表情その2だ。ヴォルは基本的に何も怯えない。
ちらり、とヴォルは俺を見た。ダンブルドアも俺を見た。俺は訳がわからず「ん?」と首を傾げた。確かこの先には子ども達のものをぱちった証拠──戦利品が隠されてるんだよな?確か。
ああ、流石に俺に知られたく無いのかな?そんなコソ泥のような真似をしているのが。
ヴォルは諦めたようにゆっくりと洋箪笥に近づき扉を開ける。中から小さな小箱を取り出し、ベッドに戻った。小さな箱は中に何か動物でもいるのかと言うほどカタカタと震えている。
「その中に、君が持ってはいけないものが入っているね?」
「──はい、そうだと思います。先生」
「開けなさい」
ヴォルは随分長い間躊躇ったが、項垂れたまま蓋を取りベッドの上に空けた。
中から出てきたのはほらやっぱりガラクタ──あ?
「…おいおい!何だこれ!?」
俺は流石に叫んでベッドの上に散らばった物を見た。
子ども達から盗んだおもちゃの中に混じってあるのは袋に入れられた赤黒い染みのつく白いハンカチ。なくなったと思っていた俺のヘアピン、なくなったと思っていた俺の靴下。なくなったと思っていた俺のスプーン。そして、散髪した時に捨てたはずの銀髪の毛が一房。
「俺のものばっかじゃん!ってか、これ!半年以上前の怪我の時のやつじゃん!うわ!流石に病んでる美少年はノーセンキュー!」
「…勿体無かったから、つい」
「つい、じゃねーよ!何に使うつもりだったんだよアブノーマルソロプレイか??」
ツンツンと俺の無くしていたと思った物を突く。下着がなかったのは本当によかった、流石にこの中に混じって俺の下着があったら…こんな時、どういう顔をしたらいいのかわからないもの…。
「それぞれの持ち主に謝って、返しなさい。きちんとそうしたかどうか、私にはわかるのだよ。注意しておくがホグワーツでは盗みは許されていない」
「…ノア、このハンカチと髪の毛は僕のものだ、あとは返すよ」
「い、いらねー!心からいらねー!やるよ!そんなに欲しいなら!もうコールママに新しいの買ってもらったし…」
流石に、これを返されても対応に困る。
ヴォルは「そう?」と軽く言うと微塵も恥じ入る様子は無くむしろ吹っ切れたように俺の物だった物達を箱の中に戻した。…いや、考えるのはよそう。きっと何にも使ってない。うん。
「ホグワーツでは、魔法を使う事を教えるだけでなく、それを制御することも教える」
ダンブルドアが静かな瞳でヴォルに言い聞かせる。ヴォルは詰まらなさそうに感情の籠らない目でダンブルドアを見つめ全て聞いた後に「はい、先生」と答えた。
ヴォルはお金がない事を素気なく告げたが、なんとホグワーツには苦学生でも通うことが可能らしい。何ともまぁ手厚い事だ。
ふんふん、と俺が話を聞いているとダンブルドアは下ろしていた杖先を俺に向けた。え?なんで?
ヴォルはまさか目の前の人が俺に杖を向けると思ってなかったのか、驚いたような目をしてそっと俺とダンブルドアの間に立ちはだかる。──優しいところもあるんだよなぁ。
「あのー、何をするんですか?」
「マグル…非魔法族の事だが。君に魔法界の事を知られるわけにはいかないんだよ。忘却魔法をかける決まりだ」
「──え?ちょっとまってくれよ。俺は?俺はホグワーツに行かないの?」
少し慌てる。
全くダンブルドアが俺のことを気にしていなかった事で嫌な予感がしていたがどうも的中してしまったようだ。俺に全て聞かせたのは後で記憶を消すつもりだったのか!
ダンブルドアは片眉をあげ、幼児に言い聞かせるように俺を見た。
「マグルは行く事は出来ない」
「…先生、僕が魔法使いなら、ノアも魔法使いの筈です」
「そうそう!まさか年齢!?…いや、俺ヴォルと同じ年に生まれたはずだ!」
「──何?君も、魔法が…?」
俺とヴォルの言葉に、ダンブルドアは眉を少し顰め懐から羊皮紙のリストを取り出すと杖で軽く突いた。ここからは見えないが、入学者の名前が書かれているのかも知れない。
「…君、名前は?」
「ノア、ノア・ゾグラフ」
「──無い。このリストに無いと言う事は、別の魔法学校のリストにあるのだろう」
「ええー!!そんな!」
「ノア…そんな…」
おかしい!おかしすぎる!ヴォルも動揺してるぞ!
たしかにハリポタの世界だ神様!それでもホグワーツに行けないなら意味ないじゃん!別の学校とかそれはそれで楽しそうだけどさ!
「…同名の男子なら居るが、君は女子だろう?」
「──ってそういう事かーい!」
俺は思わずダンブルドアの腹めがけて突っ込んだ。俺の容姿が男の娘なのを忘れていた!成程、そりゃ見つからないわけだ!
俺はベッドの上で立ち上がると穿いていたズボンをパンツごと下ろし、腰に手を当てぐっと前に突き出し仁王立ちスタイルを決めた。ヴォルは額を押さえ、ダンブルドアはぎょっとした目をしていた。
「残念だな!俺は男だ!」
「…まさか──いや、それなら許可証はある。後で対象の男子を探そうと思っていたんだが、…すまないね」
「あーー良かった!」
仁王立ちスタイルのまま胸を撫で下ろせばヴォルが「パンツ穿きなよ」と呟いた。
なんだ?俺の息子も美しいぞ?まだ使いこなせてないのが残念だが、きっと成長すれば数多くの女を泣かせることになるに違いない!
童貞のまま生涯を終えるなんて絶対にいやだからな、女を取っ替え引っ替えするために容姿に全フリしたというのに!
「ノア、パンツを穿きなさい」
「はーい、せんせ!」
「君は、どういうことが出来るのかね?」
パンツとズボンを穿いている俺にダンブルドアが聞いた。その目は一切笑ってない。きっとヴォルと仲が良く見える俺も同じような事をしているのかと警戒しているのだろう。
俺は胸を逸らし指揮棒のように指を動かした。
「こんなのとか!」
部屋にあったベッドとついでにヴォルがふわりと浮き上がる。「うわっ!やめろ!」ヴォルが何か叫んでいた。──おお!浮遊感!
「こんなのとか!」
洋箪笥に向けて指を差せば中からヴォルの服がぱっと飛び出し、透明人間がダンスを披露するように動いた。
「こんなのとか!」
ダンブルドアに向けて指を差せば、ダンブルドアの着ていた服がショッキングピンクに早変わりした。
「後は──」
「もういい」
「そう?」
思ったより喜んで貰えなかったな。君は魔法界で最も優れた才能と魔法センスを持つ!偉大な魔法使いの誕生だ!とでも言われると思っていたのに、ダンブルドアは硬くなった表情のまま杖を振るい俺の魔法を全て消し元に戻した。
ガタン、と音を立ててベッドが床に落ち、服は元通り箪笥に収まりヴォルはよろめきながらちゃんと床に着地した。
「…自由に使えるのか?」
「まぁね!」
「…君は、トムよりもホグワーツで学ぶ事が数多くありそうだ」
ダンブルドアは重いため息をつく。
うん?やっぱ杖なしでやりすぎたかな?ヴォルデモートもダンブルドアも映画でバンバン杖なしでやってたから良いかなって思ってたけど。──俺またなんかやっちゃいました?──言えた!
俺もヴォルと同じようにずっしりとした金貨の入った袋と教材リスト、そして封筒を受け取る。うぉ、小金持ちになった気分!
ダンブルドアは俺とヴォルにダイアゴン横丁の行き方──ヴォルが俺とランデブーするって言った為付き添いは無しだ──や、ホグワーツへ向かうための汽車の切符が封筒の中に入っている事を告げた後にまずはヴォルに向かい合い手を差し出した。
ヴォルはそれを一度目よりはしっかりと握ると、最後に驚かしてやろう、と思ったのかダンブルドアを窺うような目でゆっくりと告げる。
「僕は蛇と話が出来る。遠足で田舎に行った時にわかったんだ、向こうから僕を見つけて囁きかけたんだ。魔法使いにとっては当たり前なの?」
「──稀ではある。しかし、例がないわけではない」
ダンブルドアがあまり驚いていなかったことに、つまらなさそうにヴォルは「ふぅん」と答えた。それでも不機嫌ではなかったのは、稀だと言われたからだろう。ヴォルにとってはなによりも特別である事が重要なのだ。
一瞬二人の視線が混じり合った後、その握手が解かれダンブルドアは俺に向かい合った。
「俺も蛇とおしゃべりできるぜ!なんなら鳥でも!兎でも!虫は無理みたいだけどな。魔法使いにとっては当たり前なの?」
「…ごく稀ではあるが、…まぁ例外がいない訳ではない」
なんだ、小説の中には出て来てなかったけどやっぱ他の動物と話せる人も居るのか。
ダンブルドアは俺をじっと見た後ゆっくりと手を離した。
「さようなら、トム、ノア。ホグワーツで会おう」
それだけを短く告げてダンブルドアは帰って行った。
俺とヴォルは顔を見合わせる。
「…動物と話せるなんて初耳だし、あんな魔法まで…どうして使えるの?」
「俺もヴォルが蛇と話せるとはなぁ。魔法はほら、俺のこの麗しい見た目で完璧な魔法使いじゃ無い方がおかしくない?」
ふっと笑いさらりと髪を手で後ろに払う。
ヴォルはなんとも言えない顔をしていたが、両手で持つ封筒をまじまじと見つめて居るうちに機嫌が戻ったようだった。
ダンブルドアの見た目は45くらいのはずなので、ファンタビイメージで書いてます。ハリポタ映画の初老は無かったことに…。